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 本屋さんに着くとそれぞれゆっくりみたいだろうからと、別行動となった。

 

 で…たまにうっかり夏実ちゃんとあう。

 

 オレはつい本探しに夢中で夏実ちゃんと来ていたことすら忘れて、夏実ちゃんを見るなり、

「あっ、夏実ちゃん!」

 とつい、喜んでしまうのだ。

 

 恥ずいだろ!オレ‼︎

 と、思いつつもまた夏実ちゃんとばったり会うと、

「おー、夏実ちゃん」

 と喜んでしまうのでありました。

 

 夏実ちゃんとは、三十分後に入り口で待ち合わせしていた。

 

 なので、アラームが鳴るまでのんびり本を選んだ。

 

 

 読みたい本が手に入るとテンションが上がる!

 早くそっちの世界に入り込みたい‼︎とワクワクとする。

 

 本は大好きだけど推理系は、苦手だ。

 なぜなら、早く結末が知りたくてつい夜更かししてまで没頭してしまうからだ。

 

 あと、恋愛系は必ずハッピーエンドを好む。

 

 なぜって?

 なんか読んだ後スッキリしないのだ。

 あたかも自分がそうなってしまったかのような心境になってしまい数日間脳内がそのことばかりになってしまうのだ。

 

 それにかなしいお話は泣きまくって、とにかく体力を消耗してしまう。

 あれはもう、オレにしてみたら有酸素運動くらい疲れる。

 

 なので基本、手に取らない。

 

 で、本日買った本はラブコメなやつ完結五冊と絵本一冊だ。

 

 あぁ〜、もう心も脳内もホクホクしている。

 

 蒸したお芋に塩とバターをのせてパクりとしたくらいホクホクだぁ。

 

 

 入り口で一人ホクホクとしていたら夏実ちゃんがオレに駆け寄ってきた。

 

「直斗くーん」

 と。

 

 はぁ、幸せです。オレは、あたかも彼氏かのように

「じゃ、行こっか。」

 と彼氏きどり。

 

 夏実ちゃんは、あたかも彼女かのように

「うんっ、行こっか」

 と、オレについてきてくれる。

 

 はたからみたら、カップルに思われるかもしれない。

 

 でも、実はただの幼馴染…。

 あはは…

 

 ですが、オレはそれでも夏実ちゃんのそばにいれるなら幸せだ。

 

 夏実ちゃんが笑っているならペットにでもぬいぐるみにでもなるつもりだ。

 

 てか、なってみたいかもぉ〜。

 

 夏実ちゃんに抱っこされたぁい♡

 

 やっぱり夏実ちゃんは、猫派だから猫になるのが一番いいな。

 

 ニャァ〜ン、ニャァ〜ンと心でキモい声を出していると夏実ちゃんが、

「なんの本買った?」

 と聞いてきたのでオレは思わず、

「ニャッ」

 と声をあげてしまった。

 

 へ?って顔の夏実ちゃん。

 

 …そりゃそうなりますよね。

 

「あー、うんとねーって言おうとしたらなぜかニャッていってたー…。」

 と慌てて訂正すると、

「あー、わかるー」

 と返してくださる夏実ちゃん。

 

 なんともお優しい限りです。

 

 本は、ラブコメだけどよくオレが読むのを知っている夏実ちゃんは、オレがまたラブコメを買っても、うわぁ…って顔をしない。

 

 なんなら、貸してといってくるのでよく本の貸し借りをしている。

 

 なので共通の話題が豊富だ。

 

 

 早く帰って本読みたいね!と、夏実ちゃんもホクホクな笑顔だった。

 

 続く。

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