考える日々
オレたちは、一度氷河期のような時代をあじわった。
味わった?
…
?食べてないか。
体験した?のか?
?
…
とにかくオレと夏実ちゃんは、小学校の高学年から中学生の途中まで幼馴染から、ただの顔見知りに早変わりしてしまっていたのだ。
疎遠の親戚のように滅多に話すことがなかったのだ。
そんな疎遠時代に突入してしまったのは、そもそもオレのせいだ。
オレが陰キャだったおかげでそんなことになってしまっていたのだ。
…オレがずっともじもじと梅雨のようにウザさ百倍だったから…。
しかーし‼︎
オレはウザい殻を破り新しい顔に進化したのだ。
もちろん誰かに新しい顔を焼いていただいて強くなったわけでは、ない‼︎
自分で鳥のヒナのように少しずつ少しずつコツコツとではありますが頑張ったのです。
えぇ。そりゃあ、頑張ったんですからそれなりに成果は、ございました。
だからこそ、だからこそ‼︎今こうしてほぼ毎日マメに連絡を取り合うような仲となったのであります。
…そりゃあ、頑張るっすよ。
夏実ちゃんのあんな、かなしい泣き晴らした顔見てしまったら。
はじめは、陽キャな夏実ちゃんに釣り合いたかった。
そしてつりあえた?かと思えば今度は、オレのせいでその夏実ちゃんが大失恋してしまった。
もう、それからは頑張るので必死だった。
夏実ちゃんは、明るいし優しいから友達の柚乃さんが自分の好きな人と付き合いだしてからも友達関係を続けているらしい。
…もう夏実ちゃんがふびんでさ…ほんとさ…
それに…オレの責任だし…
夏実ちゃんは、少しでもオレをいいと思ってくれているかな?
結婚したいくらいまでになってもらえたらほんとは嬉しい。
いや、嬉しいとかの騒ぎではないだろう。
でも、とりあえず今は夏実ちゃんの心の傷が少しおさまる方が大事。
まぁ、オレは毎日みさきにあうけど夏実ちゃんには、みさきの話をしないようにしている。
当たり前だけどね!
夏実ちゃんもみさきの話をしなくなった。
…うん。
そりゃそうだよね。
そんなみさきは、彼女と順調らしい。
…へー
で、そんな呑気なみさきは彼女とクリスマスどんなデートにしよっかなぁとウキウキとしていた。
クリスマスなんてまだ百日以上ございますが⁉︎
どんだけ脳みそひまですか⁉︎ワープしすぎでしょうよ…と少し呆れた。
まぁ、彼女がいるとそりゃあワクワクもするでしょうけどさ。
知らないけど。
…だってオレ彼女いないからね。
ま、でもあんなにかわいい幼馴染がオレのそばにいるからそんなみさきを許すけどさ。
でもさ、さすがに毎日彼女の話をされるとやっぱり心が痛みます。
だ、だれかいい加減オレに心の痛み止めを…痛み止めをよろしくお願いします。
急募
胸がチクチクしないお薬。
あ‼︎いいこと思いついた。
オレ薬つくる人になろう‼︎
失恋してもすぐに良くなる薬開発するんだ。
そしたら、夏実ちゃんはあんなに泣かなくてもよかったわけじゃん⁉︎
失恋薬。
あ、ついでに惚れ薬もつくらなきゃ!
キヒヒッ
って…
なんかもう…それは魔女の魔法の薬感…
半端ない…
とりあえず今日は、寝よう。
うん。
きっとオレは疲れているのさ。
おやすみなさい。
オレはそっと自分にお布団をかけるのでありました。
続く。




