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手…

 よくスポーツ解説で一人の人が話してるのにいきなりさえぎってシュートー‼︎とか、いってーん‼︎とか言ってるけど…あれって、さっきの話の続きは?ってたまに気になるんだよね。

 

 遮られた人もふつーに一緒に盛り上がってるから一瞬オレもおーってなるけどさ…あれ気まずくなんないのかね?

 

 って…今は、それどころの騒ぎじゃないっ‼︎

 

 みさきと夏実ちゃんは、なぜまだ手を繋いでおるんよ?

 

 もう手離しても良くない?

 だって…ホラ…ね?

 

 ねぇ⁇

 

 あらあらお二人さん⁈

 

 オレたちは、合流したとき手を離したんだけど…二人は、がっつり繋いでるね?

 

 あれ?

 これは…いつのまにか結ばれた⁇

 

 マジマジと二人の手を見ていたら二人は、

「あ、繋いだままだったね」

 と手をパッと離した。

 

 みさきさんよ…

 繋いだままってなんっすか?

 

 よっぽど心地よかったんですよね?

 

 

 …

 

「そのまま手繋いで帰っちゃってもよかったのに。」

「いや、だからついうっかりだから。雪村〜、そんな拗ねんなって」

「んもう!みさきさんちのけんちゃんったら浮気者っ!」

 とオレはみさきをツンっとした。

「おっふ」

 

 みさきが変な声を出した。

 

「みさきさん…そんな声ここで出さないでくださいよ。さ、行きましょう。」

 と言いながら、みさきを少し夏実ちゃんと柚乃さんから離してこっそりみさきに、

「ほんとに夏実ちゃん送ってあげてよ。」

 と夏実ちゃんの恋の応援を率先した。

 

 すると…

「あー、でもオレ夏実ちゃんにさっき柚乃ちゃんを送ってもらえる?って言われたんだ」

 と、さらっとお断りされてしまった。

 

 …結構勇気出したんっすけどね。

 

 ま、それなら仕方ないか…。

 夏実ちゃんが言うならばね…。

 

 でも、夏実ちゃんはやっぱりみさきを好きなんですよね?

 でも、オレが夏実ちゃんの近所に住んでいるばっかりに…こんなことになってしまって…

 

 夏実ちゃん…申し訳ない。

 オレきちんと応援するからね。

 みさきと付き合えるようにサポートしますからね。だからさ、だから…来世ではオレと結婚してください‼︎と、脳内プロポーズをした。

 

 …うん。

 やっぱり脳内プロポーズは、オレだけの脳内で一人…事が進んでいるだけだった。

 

 あ、オレ決めた‼︎

 

 科学者になろう。で、死んでも前世の記憶持ったまま生まれ変われるように脳内にどうにかこうにかしてやればいいんだ!と未来の進路が決まった。

 

 

 …

 

 

 …待てよ。

 来世で記憶持ったままでも、また夏実ちゃんと幼馴染になれる可能性は、低いな…。

 

 それに記憶ありつつもオレが夏実ちゃんの飼い犬とかだったら…キツイ。

 

 なんなら、オレの方が生まれ変わり遅くて、オレのおばあちゃんが夏実ちゃんとかだったら…結婚とか無理じゃん…。

 

 

 あー…、科学者やめるか。

 

 一瞬で夢砕け散る。

 

 そしてオレは夏実ちゃんと一緒に帰ることとなった。

 

 門をくぐったあたりから人混みもずいぶんと少なくなった。

 

 だから…手繋いで歩く必要もないんだよね。

 

 まぁ、でもトイレ行く時繋げたもんね!それだけでオレは大満足だった。

 

 家に近づくにつれてどんどん静かになっていく。

 

 カランコロンと夏実ちゃんの下駄の音が心地よく響いている。

 

 あ、てかさ下駄って結構あし痛くなるっていうよね?

 

 …夏実ちゃん、あし痛くないかな?

 今なら駅で少し休めるし…

 

「ねぇ、夏実ちゃん。少し休憩しない?」

 夏実ちゃんは、一瞬えっ?って顔をしたけど、すぐに

「うん。」

 とオレの意見に賛成してくれた。

 

 駅のベンチに座るとやっぱり夏実ちゃんは、あしをモゾモゾしていた。

 

 やっぱりあし痛いんだね。

 

「オレさ、喉渇いたからジュース買ってくるね。夏実ちゃんは、休んでてね。」

 と夏実ちゃんがさみしくないように急いで買い物をしてきた。

 

 あー、お店からベンチが見えるからよかったー。

 

 と、安心して夏実ちゃんの横に座った。

 

 戻ったら知らないおじさんと夏実ちゃんが座ってたらビックリだもんね。

 

 いや、ビックリとか言ってる場合じゃないくらいカオスな現場になるよ…

 

「はい、これ夏実ちゃんのね。」

「あ、ありがとう。じゃあお金を…」

 ゴソゴソとバックから夏実ちゃんは、お金を出そうとしていたんだけど、オレは名案が浮かんでしまった。

 

「いいよ。あと、コレあげる」

 と夏実ちゃんに絆創膏をあげた。

 

「えっ…?もしかしてコレを買いにわざわざ…?」

「あー、まぁついでだから。」

「ありがとう。やっぱりお金払うよ。」

「じゃあさ…、出世払いとかどう?」

「え?」

「そしたら、大人になってもまた夏実ちゃんと無条件で会えるでしょ?」

「えー、お隣同士なんだからそんなことしなくても無条件であえるー」

 と夏実ちゃんは、笑った。

 

「だねー。ま、いいじゃん」

 とオレも笑った。

 

 夏実ちゃん…

 

 夏実ちゃんは、その頃…彼氏いるかもじゃん…

 

 だからせめて幼馴染ポジションでいさせて。

 

 だから、オレこれから夏実ちゃんにたくさん奢る。

 で、いっぱい出世払いしてもらうからね!

 しかも、駄菓子とかの小出しでね!それならたくさんあえるし。

 とキモいことを企むオレなのでありました。

 

 

 続き。

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