かわいい夏実ちゃん
待ち合わせ場所に着くと、夏実ちゃんのお友達が待っていた。
「あ〜、柚乃ちゃーん」
と夏実ちゃんが手を振るとお友達がこちらに気づいて夏実ちゃんに手を振りかえしていた。
そして、隣にいるオレにも気づいてくれてペコリとお辞儀をしてくださった。
それにつられてオレもお辞儀をした。
同い年なのに礼儀正しいのですね。
そして、浴衣がよくお似合いでございます。って感じだ。
そんな勝手な感想を心で独り言していたらみさきも現れた。
ボスの登場‼︎
オレにとって最大の敵ともいえるみさきングだ。
「おー、みさきング〜」
オレがみさきングに挨拶するとやっぱりお友達は、みさきングにもぺこりとお辞儀。
夏実ちゃんは、
「お久しぶり」
とご挨拶していた。
あー、もー…夏実ちゃんとみさきが挨拶交わしてるだけなのにオレは心がズキズキ致しますよ‼︎
応援するはずなのに…なかなかこれは…どうしたもんか…。
うっかりヤキモチをやいてしまったオレは、とりあえずみさきを独り占めしていた。
「なー、みさき」
「んー?」
「サルも木から?」
「落っこちるだっけ?」
「ぶー、ちょもれる。」
「はぁ?」
「となりの客は?」
「よくきゃききゅうきゃくだ…いえねー」
「ノンノン…となりの客は、知らない人」
「あー」
と言ったくだらない会話で遊んでいた。
すると夏実ちゃんが
「なにそれー」
と笑った。
あ、聞かれてた…。
そうだよね〜…
夏実ちゃんにもみさきと話す機会をご用意せねば…だよね。
「あ、二人とも予期せぬハプニングに巻き込まれたら大変だからこっちおいでよ。」
とオレたちの間に夏実ちゃんと柚乃さんを招き入れた。
うっかりナンパとかされたら大変だ。
…で、なに話したらいいのよ?
花火楽しみだねーとか?
…なんかありきたりの会話だよなー。
なんて思っていたらみさきが、
「みんな屋台でなに食べたい?」
と聞いてきたからそれはもちろん、
「「かき氷‼︎」」
とオレと夏実ちゃんは、被った。
そして柚乃さんとみさきが、
「「焼きそば‼︎」」
と言った。
…
あらら…
「じゃあ、最初に焼きそば買おっか。」
のオレの提案に夏実ちゃんが、
「なら、別行動して合流しようよ!」
とあたかも名案!みたいにおっしゃってきた。
いいのかな…夏実ちゃん。そしたら、オレと行動することになるのに。
それとも、久々の再会だからみさきと一緒の行動が恥ずかしいのかもしれないな。
まだお祭りは、これからだもんね。
そう。夏実ちゃんは、焦らない慎重派民族なんだね。
まぁ、オレはせっかち派民族だからあれだけどさ…。
焦らずゆっくりなんだね。
なのでオレは夏実ちゃんと一緒にかき氷を買いに並んだ。
オレはブルーハワイにした。
そして夏実ちゃんは、いちご味だった。
かわいい〜。いちご味のかき氷持ってる夏実ちゃんかわいい〜。
浴衣にかき氷バエルー‼︎
待ち受けにシタイー‼︎
で、
ココドコデスカー‼︎
…
あ、祭りか。
あんまり夏実ちゃんが可愛すぎてテンパってしまった。
いけない、いけない。
かき氷!せっかくのかき氷が溶けちゃうよね。
シャリシャリ、シャリ、シャリ。
あー、美味しいけど少しづつ食べなきゃ頭キーンってやられるからな…。
って‼︎
夏実ちゃんまだ一口目かよってくらい減ってない…。
ま、でも夏実ちゃんは慎重派だからな。キーン防止運動を行ってゆっくりいただいているに違いない。
そうそう。
ゆっくり食べたまえ。
夏実ちゃんや。
オレは、もう夏実ちゃんが可愛すぎて眼差しが爺さん化しつつあった。
続く。




