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お出迎え

 そしてそして、いよいよ明日は夏実ちゃんと勉強の日〜‼︎

 

 一時からくるって言ってたんだよね〜。

 

 あー、ワクワクして眠れないよ?

 夏実ちゃんは、もう寝たかな?

 

 カーテンあけてみてみたいけど、夏実ちゃんもちょうどカーテンあけて外みてたらなんかオレヤバいやつになりそうだからやめとこう。

 

 すこーしあけてチラ見ってか、片目ならいけるかな?

 

 でも、それこそみつかったらキモいよね。

 

 うん。やめておこう。

 寝よう。

 大人しく目をつぶってと、あー…なんか吸い込まれるわー。

 

 

 目をつぶったとたん一瞬で眠りについてしまった。

 

 そして、いつのまにか十時って。

 めっちゃ爆睡したわー。

 

 カーテンをシャッとあけると、もう夏実ちゃんの部屋のカーテンは、すでにあいていたみたいだな。

 

 夏実ちゃ〜ん‼︎

 待ってるからね〜と心で叫ぶ。

 

 …シーン。

 

 うん。そりゃそうなるよ。

 

 いきなり窓ががらっとあいて、待っててね〜なんて言われたら怖いよ。

 

 エスパーじゃないんだからね。うん。そうだよね。

 

 シーンが一番だ。

 

 さてと、朝ごはんを食べて身だしなみ整えなきゃっと。

 

 パンにマヨマヨびよ〜んしてたまご〜。

 

 あー、なんか生たまごってテンション上がるわぁ。

 

 それでは、トーストへ入場です‼︎

 

 その間に、コーヒーに牛乳を入れてっと。

 

 完成〜‼︎

 

 カリッカリッのトーストにコーヒー牛乳。

 

 あー、朝から楽しいなぁ。

 でもさ、ここで楽しんでいたらいけませんっ‼︎

 

 ほら、もたもたしてないで次、次っと。

 

 自分で自分を急がせる。

 

 朝ごはんを食べて食器を片付けたら今度は、掃除機でしょう。

 

 夏実ちゃんをお迎えするのに、掃除機もしていない床になんて座らせられませんのでね。

 

 とりあえずお出迎えする玄関からかけてっと、次に階段に部屋にっと。

 

 よし‼︎

 完璧!

 

 さてと、なぜか丁寧に歯磨きをしてお着替え〜。

 

 家にいるのに、ラフな格好じゃなくてよそ行きのお洋服ー。

 

 …って。

 あんまりそよ行きの服ってのもなー。

 

 うん。

 やっぱり着替えよう。

 

 結局、ラフな格好に戻った。

 

 あー、やっぱり部屋は部屋着だよね〜。

 

 って転がっていたら、そろそろ約束の時間になりつつあった。

 

 今日は、せんべい妖怪はせんべいを買うためにせっせと働きに行っているので、夏実ちゃんがさらわれる心配もない。

 

 予定通りピンポンとインターフォンがなった。

 

 オッ、キタキタァ〜‼︎

 

「はーい!」

 とドアをあけると、お届け物でーすと帽子を被ったおじさんが立っていた。

 

 …夏実ちゃんかと思ってあけたらまさかのおじさんって…

 

 一瞬悪夢かと思ったよ。

 

 まぁ、おじさんに罪はあるまい。

 仕方なくサインをして荷物をテーブルに置いた。

 

 そして、またピンポンがなった。

 

 今度こそ夏実ちゃんでありますようにと玄関をあけると、玄関の前に女神さまみたいな美しく神々しい夏実ちゃんが立っていた。

 

 わぁ、なんて美しい。

 

 思わず手を合わせたくなるくらい美しい光景だった。

 

「あ、いらっしゃい。どうぞー」

 とご案内した。

 

「おじゃましまーす」

 と夏実ちゃん。

 

 昔は、さ…

 お互い当たり前のように家に入って遊んでいたのに、今じゃこんなにお互いお行儀がよくなって。

 

 ほんと、成長ってすごいわー。とくだらない感動を味わい二階へと行くのでありました。

 

 が‼︎

 

 二階にのぼるのって、夏実ちゃんが先…

 

 こ、これは…鼻血ブーの危険性大‼︎です。

 

 いけません…。

 ならば、オレは上を見ないようにずっと一段一段前を見ずにのぼりましょうか…って‼︎

 

 夏実ちゃんが途中で止まったらオレ夏実ちゃんに頭突っ込んでしまうよ⁉︎

 

 ウギャーーっ‼︎

 そんなことしたら…もう二度と夏実ちゃんが口を聞いてくれなくなる可能性も…。

 

 、、、

 

 ど、どうすれば…。

 

 ‼︎

 

「あ、オレ飲み物持って行くから先に部屋行ってて」

「うん」

 

 ホッ。

 

 なんだ、はじめからそうしておけばよかったぜ。

 

 続く。

 

 

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