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勘違い⁉︎

 夏実ちゃんは、いつも辛い恋をしているなぁ。

 

「夏実ちゃん」

「なにっ…?」

「夏実ちゃんは、なんで彼氏と付き合うことにしたの?」

 

 …

 

 しばらく俯いていた夏実ちゃんが口を開いた。

 

「だって…寂しかったんだもん。せめて彼氏っていう相手がいればなんとかやっていける気がしたから…。気持ち悪いって笑ってくれていいよ」

 

「そ、そんな笑うわけないじゃん」

 

「…やっぱり直斗くんは、優しいな」

 

 夏実ちゃんは、寂しさのあまり彼氏をつくり本気になってしまったというわけか。

 

「その彼氏って…」

 

 あ、これは聞いてもいいのかな…彼女いるんだよね…?夏実ちゃんの彼氏だった人ってさ…。

 

「もう、直斗くんも知ってるでしょ。彼氏役は、結婚したしさ。」

 

 ‼︎

 

 結婚⁉︎

 

 イヤイヤ、聞いてないっすよ⁉︎

 

「人間と一緒で一年でうまれるんだっけ?」

 

 え…

 

 デキ婚?

 てかさ、人間と一緒って…何⁉︎

 

 宇宙人扱い的な感じなの⁇

 

 まぁ…気持ちは、わからなくもないよ。

 でも、人間と一緒って…

 

「子どもがうまれるのか…」

「うん。絶対かわいいよね‼︎」

 

 え?

 そこは、受け入れるんだな…。

 

「てか‼︎話ズレたよ‼︎」

「あー…」

 

「直斗くんは、もう未練ないの⁉︎」

「えっ?オレ⁉︎」

 

 だれに未練…⁇

 

「えっとー…オレは…」

「みさきさんとさっきも楽しそうに話してたよね?ほんとうは心で泣いてたんでしょ?もう無理しないで?」

 とまた、夏実ちゃんがウルウルしだした。

 

 

 え?

 

 えっ⁉︎

 

 みさき…

 

 ⁇

 

 ん?

 

 えっ⁉︎

 

「え、待って!みさきさんって…春野みさきさん?」

「うん。」

 

 えー…

 

「あの、夏実ちゃん…」

「なに?」

「もしかして…オレと春野さんが付き合ってたと思ってた?」

「うん。高校の時からずっと付き合ってたよね?学園祭のときは、ちょっとショックで泣いちゃってごめんなさい」

 

 ⁉︎

 

 え?

 

 アレは…みさきと柚乃さんをみて泣いてたんじゃないの⁉︎

 

 てか、ショックってなに⁉︎

 

「夏実ちゃん…みさきが好きだったんだよね?」

「え?ないよー。だって柚乃の彼氏だよ?一回も好きになったことないよ?そもそも、中学のときもわたしの友達と付き合ってたからさ」

 

 えっ?

 

 じゃあ、あの頃…夏実ちゃんはオレを…オレを好きだったってことーー⁉︎

 

 あーーーーー‼︎

 

 オ、オレはなんてバカな勘違いを…

 

 …

 

 もう救いようのないおバカさんって、このことをいうんですね…。

 

 

 アハハハ…ハ。

 

 

 で、夏実ちゃんは…今柚乃さんの弟の直斗くんって人が大好きなんですよね…⁉︎

 

 でも、もう結婚してしまう…と。

 

 なんだよ…それ…

 

 …

 

 続く。

 

 

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