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春野さん

 夏実ちゃんは…彼氏をあんまり好きじゃなかった⁉︎

 

「夏実ちゃん…もしかして彼氏と…その…うまくいってない?」

 オレが恐る恐る質問すると夏実ちゃんは、

「そもそも彼氏だったけど、彼氏でもあり彼氏じゃなくもありって感じだよねー。」

 とお答えくれた。

 

 …えと、、、

 

 

 え?

 

「あの…夏実ちゃんにとっての彼氏ってさ…どんな感じなんだろう?」

「えー、彼氏か…まぁ、ほんとの彼氏ならそりゃあおてて繋いでデートとか?かな」

 なんていうんですよね…。

 

 ほんとの彼氏…

 

 えと…えっ?

 

 今の彼氏って…ほんとの彼氏じゃないっ⁉︎ってこと⁉︎

 

 なんで…なんでそんなことしているの?夏実ちゃんは…さ…。

 

 …

 

 放心状態のオレに夏実ちゃんは、

「あ、じゃあわたしこっちだからまたね」

 と手を振り行ってしまいまたしたよ?

 

 

 どうなってんの?

 

 

 夏実ちゃんは…やっぱりみさきを忘れられていない⁇

 

 

 そんなある日だった。

 オレは珍しく休日のバイトで早上がりだった。

 

 あー、まだ明るいのにバイト終わりってなんかいいなぁ。と、少し浮かれていた。

 

 そこに偶然春野さんが久しぶりに現れた。

 

「おー、久しぶり。」

「あ、何?バイト終わり?それとも休憩?」

「今日は、珍しく早上がり〜」

 とオレはいいながら少しテンションが上がっていたから変顔をした。

 

「プッ、何その顔〜」

「ハハッ、ちょっとやってみたかっただけ」

「へぇー、夢に出てきそうだからわたしかえるわ。ってか彼氏のトイレ待ちしてただけなんでさ。じゃ、これから夜デートなのでバァイ」

 と春野さんは、帰って行った。

 

 

「直斗くん…、デートってどういうこと?」

 

 ⁉︎

 

 いきなり夏実ちゃんが現れた。

 

「な、夏実ちゃん⁉︎」

「あ、ごめん…驚かせちゃって」

「ううん。大丈夫…」

 

 …

 

「あのっ、さっき聞いちゃったんだけど…デートって…どういうこと?それに春野さん男の人と腕組んでたよ?」

 と目を丸くしてオレを見入った。

 

「デートは、デートなんじゃないかなぁ」

 と答えると夏実ちゃんは、

「えっ?いつ⁉︎いつそんなことになっちゃってたの⁉︎」

 と動揺していた。

 

 なぜ夏実ちゃんは、そんなに動揺していらっしゃるのだろうか⁇

 

「いつって…春野さんがどうかしたの?」

 あまり夏実ちゃんが動揺するからちょっとびっくりした。

 

 

「どうもこうも…だってこの前まで春野さん…春野さん…」

 

 と言いながら夏実ちゃんは、ポロポロと泣き出してしまった。

 

 ⁉︎

 

 え?

 

「夏実ちゃん…⁇とりあえず落ち着いて」

 と、オレは裏の公園に夏実ちゃんを座らせた。

 

「はい、お茶飲んで落ち着いて」

 と。

 

 すると夏実ちゃんは、お茶をぐびぐび飲んでぷハァと言ったかと思うと、

「浮気ってどうなのよ⁉︎こんな早いペースで男いるって二股していた可能性がありってことじゃないの?」

 と、夏実ちゃんはご立腹だった。

 

 え?

 

 春野さん二股してたの?

 

 てか、こんな早いペースとは…⁇

 

 ?

 

 続く。

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