需供曲線
需給曲線。
経済の基本と言われつつ、あまり知られていない。
たしか、高校くらいには習うはずなんだけど・・・
どうにも、政治家・経済専門家も知らないようで・・・
経済の基本中の基本、需給曲線。
需要量が上がれば価格が上がり、価格が上がれば需要量が下がり、需要量が下がれば価格が下がる、価格が下がれば需要量が上がり、需要量が上がれば・・・
需要増加→価格上昇→需要減少→価格下降→需要増加
このサイクルを回る。
供給量が上がれば価格が下がり、価格が下がれば供給量が下がり、供給量が下がれば価格が上がり、価格が上がれば供給量が上がり、供給量が上がれば・・・
供給増加→価格下降→供給減少→価格上昇→供給増加
このサイクルを回る。
これを数量を横軸にし価格を縦軸にして、右肩下がりの線を需要曲線、右肩上がりの線を供給曲線という。
この二つの線の交差点が市場の販売数量にして販売価格となる。
需要曲線のモデル図は往々にして直線で書かれるため、どこが曲線?と問われることもある。
また、横軸が価格で縦軸が数量じゃね?とも疑問視されることもある。
直線曲線の方はともかく、軸の方は意味がある。
需要量が増加すると、線ごと右に移動する。
右シフトと言われるもの。
そうすると、二つの線の交差点は右上に移動する。
販売数量×販売価格 、すなわち売上高は上昇する。
この売上高が、GDPと呼ばれるものであり、これの前年比が経済成長率になる。
数量の変化ともに、線ごと動かすというダイナミックな考え方は、これぐらいだろうか。
ちなみに、供給を増やした場合、二つの線の交差点は右下に移動する。
この場合の 販売数量×販売価格 が上昇するかどうかは、数量増加が価格下落を上回れるかどうかによる。
例えば、2倍の数量が売れたとしても、価格が1/3になってしまえば、売上高は下がる。
実際にどうなるかは色々な条件が絡む。
供給不足の状態であるならばありえるが、供給過多の状況で半額にしても2倍以上売れることはない。
・・・この供給曲線の右移動、交差点が右下に移動するのが、現在の日本の状態である。