おとなの珍珍清姫編・二人のアルトと二人のおばちゃん・2
で、ベラ子から話を振られたうジーナおばちゃん…つまりはうちの意見を述べさせていただきましょう。
「早苗の能力に問題があるかどうかは今後次第やろ。まずは課題として無煙火薬とダイナマイトの発明を示唆する方向で。それと、うちらの使ってる生物化学兵器弾頭に詰め込んだもんの生残率を上げるタイプのケースを作って欲しい。まずはこの2つの課題やけど…これは薫と泉が来てからチーム編成を組ませてプロジェクトに従事させる方がええな。この辺の細かい業務配分についてはクリスとファインテックの面子が差配してくれるから任せといてええやろ。…で、昇格の問題やけどな」
さて、ここで拘束台に手枷足枷付けられて縛られている早苗に向き直って…
(早苗、あんたの昇格やけどな…焦ってやる必要があるか少し考えてみ…その時間あげるから。うちもベラ子から話は聞いとるからな…ただ、あいつはあんただけ構う事は出来んし、既にたのちゃん…文教局の田野瀬局長との間に子供がおる事はおるんや…まだ受精卵の状態で保管されてて、しかるべき所から育ててええと言う許可が下りるまでは成長さす事は出来へんねんけどな…)
とまぁ、拘束台から早苗を解放してやります。
(えええええええ!なんでそんな規制かか…あ、そうか…痴女種って増えすぎたらあかんのでしたよね…)
(それともう一つ言うとくで。皇族というか、厳密に言うと聖院時代の女官の頂点になる金衣と、それから騎士団長に該当する銀衣は世襲や。そして、なるべく貧しい人間の中から相手の男を選んで子作りしてたんよ…)
これも聖院時代の取り決めです。金衣の世継ぎ作りを政治利用させないために策定されたとクレーゼさんが言ってたあれです。
ですので、たのちゃんは平民と言えば平民。ご実家はどっかの都銀の偉い人のおうちらしいのですが、聖院基準ではまぁ、一般人の部類にはなるそうです。
(つまり…あの…マリアヴェッラ陛下は売約済…)
(んな訳ない。ベラ子は22代金衣同等で、元来は特定の人物と婚姻を結ばれへん立場なんや。たのちゃんのはな…実はあんたと同じで、財務省職員ということで有能さを買われてベラ子が面倒を見る事になったんや。それに…こっちに来た最初は財務女官という事で専用の居住区画に住んでるから、最初から皇族として扱われてた訳とちゃうで)
(つまり何ですか、あたしも努力せんとあかん言う事ですか)
「その話の前にやな…お前ら、何をしておるんや…」えっと。
うちと早苗の前で、いともたやすく繰り広げられるえげつない光景ですが。
「精気授受です。理恵さんのお尻を借りているだけですが」
はい、これをするのが当たり前のように申しよるベラ子。いや、痴女皇国の日常ではあるのですが。
えーと、早苗、凍るな。
とりあえずうちの乳、吸わしたるから。
まぁ、人が早苗に説教しとる間にこの不肖の娘とど助平ホトトギス、精気授受をおっ始めてやがりました。
(って大体打ち合わせ通りでしょうが…)
(そうですよジーナさん、この猥褻なふいんきの中で早苗さんをその気にさせてですねぇっ)
(その気も何も、根本的にまず早苗引いとるやないか…)
確かにこやつらの性交を見せて早苗を盛らせるという試みにGOサインは出しました。
出しましたが。
何も結合部剥き出しの後背位で突きまくらんでもええんちゃうんか、ベラ子。
理恵ちゃんも理恵ちゃんや。
早苗は割と潔癖症の部類やぞ…。
ベラ子のぴーたーのーすがえらいことになってるような絵図を見せてどうするのや…。もっとこう、お上品にするわけには行かんのか…。
(ご心配なく。ベラちゃんが出すときは正常位に切り替えます)
(そりゃ母様も最近はパイセンをご指名しますよねぇ…意外って言ったら失礼なんですけど、理恵さんって名器の素質あるんですよ。…たのきちも鍛えさせてますけど、まだ鍛錬が足りないな…)
たのちゃんが泣くからやめときなさい…。前も毎晩毎晩泣かす言うて、理恵ちゃんがキレたり、請願が出るハメになったやろが…。
(あの、ジーナさん…マリアヴェッラ陛下って、いつもこうなんですか…)何かこう、汚物を見る目で二人を見る早苗ですが、今のうちとしては早苗に釈明する気が全く起きません。
「まぁうちが知る限りでは大体こうやな。うちの時はベラ子受け身が多いか」
(え…。ちょちょちょちょっと待って下さいよジーナさん!マリアヴェッラ陛下とって…)
「しゃあないがな…この子が生まれた時の経緯で促成栽培させざるを得ぇへんかって、うちが相手せなあかんかったんや。ただ、最近はさすがに親離れしてきたから精気管理の関係でせなあかん時以外はする事あらへんけどな」
(そそそそそそれは近親相姦というものではっ)
「早苗さん…あたしとジーナ母様とルクレツィア母様はイタリア夜の親睦会に参加する立場でもありますので、この手の事には慣れておかなくてはならないのです。そして、痴女皇国女官…特に千人卒以上の女官は元来、相手を選んではならないのです…ましてや皇族や幹部に叙列された場合、あたしのように還流精気で相手の女官を危険に晒す等々ののっぴきならない事情がある場合以外、えこひいきは絶対にしてはならないのですよ」
そう言い切るベラ子ですが…うん、理恵ちゃんの口を便器に使ってるのさえ早苗に見せへんかったら、まことに皇帝にふさわしい立派な発言に思えます。
(あ、あの…あれは…)
「早苗。この画面を見てみ。これはベラ子と理恵ちゃんがやってる時と、今のあれの際の還流精気の流れをグラフィカル化したもんや」と、うちの聖環で精気流動観測結果を表示させて見せてあげます。
(あー、マリアヴェッラ陛下が射精した時の半分くらいの量が、あれをしてる時に室見さんに流れて行ってますね…)
「これがあるから禁止できん…というより、表立っては文書化してへんけど、口頭で伝達されてるんや。これもすると1回当たりの上貢下賜の量が増えて効率化できる言うてな…ちなみに千人卒以上は意識してやらんと、出てるもんは水同然やからな」
(それでもめっちゃ抵抗ありますよ…)
「ぷふぅ。でもね早苗さん。これできないとうちの国では困るわよ。以前に反社作戦ってのをやって捕まえた中で、こういう人がいてね…」と、例の聖院仕様トイレのシャワー機能で顔を洗った理恵ちゃん、ベラ子他の記憶から吉村美咲さんの経緯と末路を見せているようです。
(えー…この人は最終的には死刑…)
「まりり…マリアリーゼ上皇陛下はそこまでする気はなかったのよ。ただ、起死回生の人格作り替えに失敗してしまったのね。飯島さんに施した分体処置も、実はこの吉村さんの件を参考にして開発されたんだけど、生命を無駄にすり減らさずにまともな人間に更生するための技術を転用したと思って欲しいの」
(あたし何か悪い事したんでしょうか…役に立たないとこんな風になるんですか…)
「してませんよ。ただ、あれもこれも出来ないとなると…早苗さんの場合、最終は還俗。一般市民として…NBか八百比丘尼国で暮らして頂く事になります」
厳しく言ってのけるベラ子ですが、しゃがみ込んで早苗の頬に手を当てています。
「もっとも、早苗さんにそこまでする必要があるかは微妙なところです。これからの早苗さんの活躍を非常に期待している、というのが私の思いです。ただ…私へのおべっか使いは逆効果になるだけでなく周囲の反感を買う可能性もあるんですよ。その辺りをパイセン…室見女官長代行に教えてもらいますね」
「でさぁ、飯島さん…いいことをお教えしましょう。ベラちゃんのお母さんは言うまでもなくルクレツィアさんとジーナさんでしょ」
(室見さん…お母さん二人というのは良くわかりませんが、何となく理解はしました。要は痴女種同士でお子さんを作られた結果がマリアヴェッラ陛下なんですよね…)
「そうです。で、ジーナさんは皇帝室長。しかもマリアリーゼ上皇陛下とマリアヴェッラ皇帝陛下の実親ですよね…」
そうやね。
理恵ちゃん。
事実を告げるのはええ事やねんけど。
あんた、さっきまでベラ子とあれしてたんやろ…。
「ジーナさんとするのもベラちゃんとするのも同じです。ほれっ」
言うなり、早苗の目の前でうちのとね服を操作されました。
えっと、この服ですけど。
構造的には例の艦船娘のあのチャイナドレスどころじゃない両脇スリットスカートが特徴です。
で、聖環操作または精気授受相手との接近でミニスカート状態に変形します。
そしてぇ…R18の話をお読みの方ならお分かりでしょうし、R15版でも話が出ていますが、うちと理恵ちゃんとの精気授受行為は1回や2回ではありません。
この子は何だかんだ言って、うまーいこと、うちの尻を使って来ます。
「その割にはあたしのお尻を避けられてる気がするんですけど」
「ベラちゃんは忙しいし、あたしと接点あんまりないでしょっ」
ええっと、とりあえず理恵ちゃん。はよ終わらせる事は出来へんかな。
うちと早苗の話は終わってへんし、それ以前に早苗が呆れとるねんけど。
「むぐむぐ。つまりですね、まりりやベラちゃんを監督するジーナさんを抑えておけば、ある程度の根回しは済むのですよ。処世術という点では早苗さんは職場である程度は経験を積んでおられるかと思いますけど、ここでは要職についている人がそれなりに多いので、人間関係に悩む人もまた少なくはないんです。で」
(まー、一般の女官の子らはうちらとあまり接点はない。女官寮には階ごとに管理室があって担当者が詰めとるし、出勤時には女官管理室を通るやろ。そして職場でも慣れてへん子を完全に単独で仕事さすことは絶対にないし、相談事や質問とかある場合は必ず身近に話をする先輩や上司がおるようにしとるからな…)
「かーさま。騎士当番の場合は罪人寮1階の刑務部寮監室を通るようになりましたよーというのは置いとくとしまして、女官同士の意識共有がここで効いてくるんですよ。何か仕事に集中できないことがある場合、普通は職場の先輩か女官寮の居住階を担当する女官が必ず察して、必要に応じて呼び出して相談してくれます」
(は、はぁ…とりあえず隠し事ができない代わりに、行き詰まる前に絶対に何か処置をされるんですね…それとジーナさん…よくそんな器用な事できますね…身体動かしながらでしょ?)
(うちかてやりたないわいっ。せやけど時間が惜しい場合もあるからな。それと千人卒以上になるとはっきり出来るようになるねんけど、並列思考言うてな…要はメディアウォッチで音楽鳴らしながらシューティングやないゲームとかしたりネット交流系の画面見て文字入れたりとか会話するんできるやろ。あれと類似で並列思考が可能になるんや)
えーとですね、手短に申しますと、うちの下半身、理恵ちゃんに使わせてますよ。
(で、では…昇格の話を言わはるのは…)
(そら早苗、あんたがここで暮らすのに千人卒昇格が必要やから言うとんねやがな。それに早苗…うちらは婚活やら人材派遣やら何やらで連邦世界から受け入れた人は累計で1千人や効かんのやけどな…まぁ大概、深刻な悩みを持ってる人やな。でなかったら無理に今の生活を捨てかねないうちららへの移住に志願はせぇへんやろ)
あ、この数字には犯罪者の預かりのような、本人の意思を無視した人数は含めていませんよ。
そして、早苗どころじゃない…例えばNBから預かったサリアンのような人物を含めて、うちらが真面目に更生や生計手段獲得を手伝って来た人も多いのですよ。
ただ、早苗の悩みは早苗の悩み。他の人がこうだったからそれくらいでガタガタ言うなというのもまた、早苗にはよろしくない話でしょう。
社命やらうちらからの要求事項とはまた別に、早苗が悩んでいる事は解決しておくにしくはありません。
(なんかジーナさん、そう言うのめっちゃ慣れてません?)
(そら、うちは宙兵隊時代に教導と教務やったからな。色々と相談を受ける事も多かったんや。おまけに…早苗はわかるやろ、うちの父親の会社の従業員の事もあったからな?)
「しかもですねぇ、早苗さん。あたしの感情や思考、ある程度そっちに流してたのでわかると思うんですけど、ジーナさん…重ねて言いますけど、ベラちゃんのお母さんですからね」と、うちのケツを堪能し終えた理恵ちゃんが会話に参加。
「ぶっちゃけて言いますけど具合はベラちゃんと同等ですよ。昇格処理…ジーナさんにお願いするなら、今ここでして下さい。多分、あたしがやるよりは過激な事をせずに通してもらえると思います。どうしますか?」
じっと早苗の目を見ながら理恵ちゃんが告げます。
この子…理恵ちゃんですけど、時々、鯉のような目をします。
(あたしでも時々ギョっとすることあるんですよ。パイセンが魚座だからでしょうか)
(ベラちゃん、さりげなく駄洒落言わないでよ)
ええ、ちょっと無表情になるというか…割と一直線に来るような印象を与える時があるんですよね。
(本当はジーナさんと二人っきりで色々したかったんですけどねぇ。また機会作って下さいよっ)
はいはい。
そして理恵ちゃんがベラ子と共謀結託してうちを推す理由、単にベラ子に不必要に構ってちゃんをする子の厄介払いだけでもないんですよねぇ。
(だからベラちゃんのお母さんなんですから、ジーナさんの母乳の母性効果もそれなりにあるんですよ? 早苗さんの頭の中を覗いてみたらわかるじゃないですか。今、痴女皇国で頼れる人を欲しがってるのはわかりますよね?)
いや、だから、早苗もええ大人やねんし…。
(一人で痴女皇国に赴任して不安だらけなの、わかりますよね? あたしやたのの時と違って、まわりはみんな知らない人ばかりなんですよ? いくら記憶共有とかできるからってちょっとそれは突き放しすぎですよ…)
「まぁまぁ母様。ここはですね、おじさまも当面は地下住まいでしょう。で、妥協案ですけど…早苗さんにはですね、薫さんや泉さんが来るまでは母様のお部屋に住んでもらうのはどうでしょう。それか、母様が地下のあの部屋のメインルームに住むとか」
お、お前ら、そこまでして…いや、うちも公務はあるねんで…。
(何のために聖院の母様に来てもらってるんですか。しかもアルトさんまで呼んでっ)
し、しかし早苗の意見をやな…。
(ジーナさぁああああん、この際ややこしい事抜きにお願いしますぅ…あたしが結構人見知りすんのも知ってますやろ? でなかったらラボに籠れるような仕事選んでませんて…)
ジーナ「めんどくさい」
さなえ「そんなんいわんといてくださいよ」
りええ「正直ジーナさんが適任なんですよ? 早苗さんのこと、よく知ってるし」
ジーナ「せやからうちは早苗と精気授受が嫌や言うとるやないけ…」
べらこ「かーさまのわがままはこの際聞く耳持ちません。リミッターかけてる間に完遂して下さい」
ジーナ「ええこと言うやんベラ子。ほな、うちも逆にリミッターかけて、早苗をベラ子に」
たのの「ジーナさん。それやめて頂けませんか」
ジーナ「なんでよたのちゃん」
たのの「簡単です。私は今や文教局長ですが、ああいう場所な上にこの田野瀬は正直、周りの女官に手を出したくないのです。つまり、早苗さんに余計な指導を入れたくないからです。言い換えれば早苗さんは何かと指導されそうな方のようなんですね」
ベラ子「ちなみにたのきち、児童に教えることはすれどショタ愛好会に参加するような事は一切してないんですよ」
たのの「あたしの立場で雅美さんや乳上みたいな事できないでしょ…全くする気ないけど」
さなえ「そう言えば室見さんも田野瀬さん、身体はともかく顔を整形してませんよね」
たのの「何でわかるんですかっ」
さなえ「なんとなくと言いたいところですが簡単です。田野瀬さんも室見さんも、痴女皇国にしては珍しく、顔が地味なんですよ。室見さんは独特な化粧をされるの、記憶で見せてもらいましたけど」
たのの「ううううう」
べらこ「それにたのきちは当初、移住ではなかったのですよ…痴女皇国としては、あくまでも日本の罪務省からの出向者としてお借りしている立場ですからねぇ」
たのの「あたしが帰りたくないのもあるけど、だからと言って、親に認識してもらえなくなるくらいに顔をいじるのもねぇ」
りええ「それはあたしも同じ。まぁ、あたしは化ける化粧ができますけど」
さなえ「うちの顔と身体はどうなるのでしょう」
べらこ「それは母様次第です。まぁ、母様は整形について助言はすれど強要はしませんよ」
ジーナ「これはうちが前から言うとる事やけど、美人かそうでないかは割と簡単に克服できると思うねん」
さなえ「ほうほう」
ジーナ「つまりやな、まず化粧を覚えるのと、もっと重要な事として、明るい性格を維持するように努力する。これだけで他人…特に男性に与える印象はかなり変わるねんで」
べらこ「むしろかーさまは肥満を恐れますね。痴女種なら割と簡単に体型をいじったり戻せますけど、普通は大変な苦労をして減量する必要があるんですよね」
りええ「更に言うと肥満者は性的にだらしがない傾向がある。これは天の声が勤務していた風俗店のオーナーの意見でもあるそうです。だからこっそりお客さんとモゴモゴゴニョゴニョしている女性って結構わかりやすいらしいですよ」
さなえ「お菓子とか遠慮なく食べちゃダメなのかしら…」
りええ「体型補正は精気を消費するので頻繁にはできませんよっ」
さなえ「あたしにじゆうをください」
他全員「労働こそが自由への近道や!」