表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
こんにちわ、マリア Je vous salue, Marie  作者: すずめのおやど


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

60/296

一日千夜 千年一夜 - Les Maitres du Temps -

皆様こんにちわマリアヴェッラです。

前回に引き続きルルドの泉からお送りしております。おりますが…。



えーと、姉とエマちゃんは後で折檻します。それと雅美さん、すみませんがお突き愛、いえお付き合い願いますよ!

(さてマリアリーゼ、そして聖母資格者たちよ)


(我々は元来、お前たちにも運命を用意すべき立場である)


…なんちゅうえらそうな物言いでしょうか。ルルドの泉前の広場に作られた隔絶空間の中で、あたしたちを前にして申される女神様三姉妹ですが…。


しかし、元来ならば傲岸不遜を絵に描いて額装したような姉が黙っています。


ええ、この人とあたしは半分、同じ出どころです。


(ねーさんが黙って従ってるって珍しいですね)と突っ込んでみましょう。


…読まれている人、あたしの懸念がお分かりでしょうか。


うちの姉、基本的に頭を押さえられる事が大嫌いです。


そして悪い事に、ちょっとやそっとでの押さえつけは跳ね返す能力持ちです。


つまり、普通ならこの御三方と喧嘩を始めても不思議ではないのです。


その姉がおとなしい。


(うん、この方々、M -IKLAシリーズの本当の本体と同じでね、本体はこの地球上というか宇宙にないから。ただ、干渉能力はあたしらより遥かに弱いっちゃ弱いんだわ)


(へぇ。人の運命を決められるのにですか?)


(あ…お前誤解してるだろ!いいか、この方々はあくまでも決める役だぞ?一定のルールというかプロトコルというかロジックというか…ある種の規則性がある法則に従って対象に運命をプリセットする役目なんだよ。そしてこの方たちの担当は地球上の全生命体の生存期間と生涯内容、つまり運命のプリセットが業務だ。いわば設定役ってところだな)


(だから初代様を呼んだ方が解説してもらえるんだけど…マリアちゃん、ギリシャ神話の神様って、ほとんど滅亡したんだっけ?)


(一応な。アナンケーの紡錘ってのがミシェル・ノストラダムスに関連する話ってのは何となくピンと来るだろ? ちなみにノストラダムスってのはあの予言者というか占星術師のノストラダムスだよ)


(ノストラダムスって外した予言も多いわよね)


(当時の天文学で発見してない要素も多かったからな。ちなみに聖院世界だと、あたしたちはこの人にすんませんでしたごめんなさいしなきゃならん立場なんだよな…しかも占星学って天文学とも密接に関連してるだろ? 星占いを外させまくるイコール、天文学の成長妨げてんだよ…だから修学宮で必死で補ってんだわ…)


(あー…予言外すのに加担しまくってるわよね…聖院や痴女皇国の活動…)


(げ。つまりですねぇねーさん、この方々が苦労して定めた生き物の運命を片端から無効にしてるに等しい事をあたしたちは今の今も現在進行形で絶賛実行中…)


なるほど、わかりました。


つまりあたしたち、揃いも揃って全員、有罪(ギルティ)…。


異論ありとは言えないですよね。


(や・っ・と・き・づ・い・た・か。ベラ子。あたしが大人しい理由は、単にあたしがこの方々とやらかしても簡単に勝てないだけじゃねぇ。ある意味あたしら全員すんませんでしたと謝っとくべきなんだよ、こちらの御三方には…)


(まぁよい。おまえたちのふるまいについてはあれから許可も出ている。われわれもおまえたちの行動にはきょうみがある)


(はたしてどのようにかわるのか)


(どのようにかえられるのか)


(マリアヴェッラ。そもそもなぜ、たなかまさみはここにいられるか考えてみよ)


(われらのさだめは非常に強くはあるが、なにがなんでもまもらせることが可能ではないのだ)


(マリアリーゼに聞いておろう? われらのことわりをはずれる条件)


(だが…われらとてやりたくてやっているわけではないぞ)


(たなかまさみ。おまえとナンムに与えるのはあらたな可能性である)


(そしておまえは…おまえがいきる必要があるかあらためてとわれる)


(おまえはかわりを用意したあとでうんめいを完遂する)


(そのあとのことはマリアリーゼ、おまえが決めるがよい)


肯く姉。


(うん、雅美さん…銀衣相当序列者になるんだ。つまり、かーさんが歩んだ道と同じ道をたどるかどうか。あたしはあんたに選択肢を渡そうと思う。お三方…それで構いませんか)


(あー…やっぱりそうなんのか…)


(…つまり…ベラ子産んだ時と同じっちゅう事か…)


(宇宙空間で出産ってのはこのお三方の担当範囲を外すっていう意味だよ。敢えて影響範囲外で産ませろって言ってくれてるんだよ、雅美さん)


(われらのえいきょうはまったく皆無ではないが、完全にはおよばぬ)


(ベルナルディーゼ。おまえはただいまよりマリアリーゼにつきしたがい聖院世界…痴女皇国せかいへきかんするがよい。奇跡の子らをみまもるそんざいを必ずや顕現させよ)


(がんらいはインマヌエルの役目なのだがな…)


(そしてマリアのなをもつものたちよ。おまえたちも同様である)


(いずれおまえたちにも運命はおとずれる)


(子をうむ運命が…マリアヴェッラ、お前もれいがいではない。おまえのばあいはこばめるがな)


(インマヌエルはあれが遣わしたこである)


(その時に子が無原罪(せいぼ)の子であるかは今のあいだはわからぬ。よいか)


(マリアヴェッラ。納得いかぬようですね)二代目様がおごそかに申されます。


(かさねていう。我らは単に定めるやくにすぎぬ)


(子を産む産まぬは時の運である)


(生まれたものには定めのはさみを)


(死ぬものには次の定めのくじを)


(あとな…マリアリーゼ。くろうはかけるが、おまえにはそれに見合う見返りがある)


(我らのことわりを逃れる自由が)


(我らの定めを外れる自由が)


(おまえがなすものはせきにんである。自由とせきにんはおもてとうら)


(えー。それ困りますよー。ある意味状況設定族の丸投げぶん投げじゃないっすかー)姉、本当に真剣に困ってます。ですが楽勝なのではという気もしますが。


(もんくはおまえのおじにいえ。われらも難儀しておるのだぞ…)


(一度…千年でよい、役目、かわってみるか)


(ええええええええ遠慮しますさせて頂きますやりますやりますやらせて頂きますっ)


(やったらどーです、ねーさん)


(あほ。ウィルスや細菌まで守備範囲なんだぞ…全生命体っつったろ…作業量を考えろ作業量を…)ひそひそと姉が申しますが、心話領域なら隠し事はできないのでは…。


(まぁよい。我らがお前に課す定めはただひとつ。それだけはじゆうの代償の条件である)


(いわずともわかるな)


(へいへい。…で…マリアンヌとスザンヌ、どうしましょ)


(これ以上めんどうをかけてくれるな…えぬびーですら我らの範囲外だというに…)


(高木マリアンヌはどこでもよい。だがスザンヌ。お前はここだ)


(はずれてもよいが、はずれればぎゃくにあやうくなる。心せよ)


(そしてマリアンヌ。いや、高木マリアンヌではない。マリアンヌ・ド・ロレーヌ。お前だ)


(おまえはせいいんでよい。だが…アンドロメダーの系譜を継ぐものをつくれ。我らがのぞむ唯一の条件はそれだけだ)


(けんぞくたちはわすれてよい。だが…マリアリーゼを支えることだ)


(お前たちがいきのびる条件でもある)


(従わずともよい。覚えずともよい)


(しかし、ことわりは必ず訪れる。()()にいるかぎり)


(ふたりのマリアリーゼ。そしてマリアヴェッラ。どこにでもあるもの、どこにでもあるべきもの)


(おまえたちがそうなるときがおまえたちのかいほうのときである)


(ですから何だかんだ言って色々背負わせないで欲しいんですけどねぇ…文句言ってたって伝言だけはお願いしますよ…あー、やっぱエマ子連れてきた方が良かったかなー)


(やぶへびとなるぞ)


(インマヌエルの本質は知っておろう)


(よけいにおまえが重荷を背負うぞ。かけても良い)


(その賭け、乗りましょうか…とはいえど設定種族相手に賭けるもんの持ち合わせはありませんしねぇ)


(へいへいへい。何でまた設定種相手に何を言い合っとるんですかいな)


エマちゃん…来たのか。


その割にはドカ○スタイルだし、本気を出さなくていいのかしら。


(母様。あたしゃ元来はこの方々と似たものでっせ。こちらのお三方に何かあったら最後、ねーさんに代わりやらさせる立場ですやん。だからねーさんも大人しくおとなしーくしてるんですよ?)


(ああっエマちゃんがなんか反抗期になってるっ)


(ええ、ド○タ仕事ばかりで…っていうかあたしも大概文句言いたいんですよ? 江戸に横濱に監獄国に挙句連邦世界の山陽リニアとか…穴掘るとか路盤くらいはやりますけど、そっから先は以下略っ)


(エマ子も酷使されてる部類だからなぁ…なんせ便利だからついつい)


(インマヌエル。めんどうごとを増やされたくない場合はマリアリーゼにたのめ…)


(我らではどうにもならん)


(そそそそそんなぁあああああ)


(たなかまさみ…わかるな、われわれがはかった訳ではないが、そなたが生きながらえておった理由)


(おまえを必要としているものがいるのだ)


(お前たちからも色々聞きたいことはあろうが)


(そうだ。手を出したいのであろう)


(おまえたちの性分では無理からぬこと)


(ここを離れてからにしてくれ)


(よいな)



ふっ、と静寂から喧騒…辺りの話し声が戻ります。


「ねーさん、あたしも手伝いますけどね。とりあえず、一人や二人じゃないんですよねぇ…サングラスかけてたり車椅子乗ってたりする人…」


「ああ。だけど、車に戻ってからだ。大騒ぎになった瞬間にここから出れなくなるだろ。地元のマスコミとかも押しかけるのは必須だ。何よりここは報道の自由ってのがないようである国だからな… なぁ、ドミニクさんにジョスリーヌさん…」


「そうですね、情報統制や管制をしてもしきれるものではありません、ここは…。それに、一応は私とジョスリーヌには祖国ですので…祖国の名所の名声が上がるならば歓迎したいところですわ」


「んじゃまぁ、車に戻るか」という訳でバスを回してもらい、乗り込みます。


で、姉とエマちゃんとあたしの三人で「お仕事」を…。


先程の広場で騒ぎ声がします。


それもいくつも。


あちこちで。


ええ「治させて」頂きました。


こっそり密かに。


で、車内でフランスメディアの反応を予想する話が始まります。


「まぁ、翌日のフィガロやル・モンドあたりの電子朝刊の見出しが見ものですわね」


「リベラシオンはともかく、シャルリ・エブドは食いつくでしょうか」


「トゥールーズ圏の地方紙だとラ・デペシュだっけ。賭けてもいいけどリュマニテ(ふらんすのあかはた)は食いつかないと思うね、あたしゃ。神を崇めるアカなんてアカじゃねぇだろ」


「マリアリーゼ陛下。一つ賭けませんこと? 明日、リュマニテがルルドの奇跡を載せたらトゥール・ダルジャンでひとつ」


「いいけどさ、ジョスリーヌさん…負けたらあんたらに奢ってもらうぞっ」


「工作予算でDSGIとDGSEからかっぱらって来てる分がございますから」


「何でしたら室見さんをTGVの運転台にご招待で」


「あああああまりり!乗って!その賭け乗って!」


「やかましい自分で賭けろ!」


「ま、今晩はささやかな宴席を設けさせて頂きます。オテル・ド・マリニーですけど」


「なぁ…一応聞くけど、出席者誰よ」


「大統領閣下とアルストム幹部です。議題はいわでもがな」


「聖院世界に他に用事はございません。本当は山ほど介入したい案件はありますが、この程度で勘弁してやろうと」


「待て。逃げたいんだけど」


「ねーさん。その前にそのホテルって何ですか」


「ベラ子…エリゼー宮っての、わかるか。パリの宮殿だがよ」


「え。まさかそれ…」


「イタリアだとクイージ宮殿(しゅしょうかんてい)とかクィリナーレ宮殿(大統領官邸)に該当するんだよ。で、オテル・ド・マリニーはエリゼー宮のすぐ側で、現在は迎賓館として運用されてる」


「なぁマリ公。あたし逃げていいか」


「アホか!かーさんが出席しなくてどーすんだ。この中じゃ連邦世界の公式地位は最高位の人間だぞあんたは!」


「ねーさん、あたしも逃げて」


え。


あたしのムチが勝手に動いているのですが。


「母様。あきまへん。残念ですがエリゼー宮の側に着くまでそのはりせん鞭のコントロールはあたしが貰います。ではあたしはまだ仕事があるので」で、親を縛るだけ縛って逃げるエマ子。


「ちょっと待ってよエマ子!外してよ!」


「まぁ、ベラ子は絶対逃げられんわな…皇帝のお前が公式行事に出ぇへんでどないすんねん」


「ご安心下さい陛下。日本の首相にも日本料理を出せるスタッフがおりますから、イタリア料理くらい造作もございません」


「ええー、フランス料理ちゃうの?似たものいやいやいや」


「ジーナ様。失言でしてよ。フランスとイタリアを料理で同一視とは死にたいのですかぁっ」


「だからマリー、まだバスの中やろが!せめてブローニュの森に行ってからにせぇ!」


「…っていうか行く気だったのかよ!」


(こういう事があるから黙らせる必要が時としてあるのです…分かりますね、マリアヴェッラ)


(はい二代目様…)


(それはそれとして現代のブローニュの森の視察に関しては必要性を感じます。食後は貴女も同行なさい。聖母様のあれと貴女の最大サイズがラスプーチンなのは家族会でも既に知られていますが、やはり身体がないと体験出来ませんからね)


(待ってください二代目様!まさかあたしを!)


(はぁ。物分かりの悪い子ですね。マリアリーゼとも話はついております。あたしはそういうのが苦手だからマリアヴェッラが相手をするという事で)


(ええええええねーさんそれ人身御供!いけにえは禁止ではないのですか!)


(うるせぇっ黙って連行されろ!食後の運動にゃちょうどいいだろ!)



ええ。肚は決まりました。付き合うには付き合います。


ですが…痴女宮に帰ったら黒グッズ出庫申請出します。


まず、効くかどうかはともかく、エマ子に。


あと、二代目様とねーさんにもとりあえず使ってみます、黒ブラギ○ス。


それと白金衣の貸し出し許可も申請するだけはしてみます。


覚えてなさいよ(フォッティーティ)


雅美さん、わかってますね。


(…一応申請は受け付けるけど、あたしもう管理役外れてると思うよ…)


(外道ちゃんにさっき聞いたんですけど、そういう用途なら仕方ないから触ってもらっていいと。もう前科数犯なんですからいまさら不祥事の一つや二つ、いいじゃないですかっ)


(あたしにこれ以上懲罰行為をさせないで!)


(逆らえば初代様との絡みを。何でしたらあたしとの奴も痴女宮に強制配信しますがっ。ほら、あたしがS役の時のやつ)


(…やめてベラちゃんやめて!これ以上汚れレッテル貼られるのは嫌なの!)


(ベラ子…お前の方が先にブ○ギガスの刑に処されるべきだと思うんだけどな…)


(初代様に加勢を頼みます。ええ。これだけは姉と言えど譲れません。それ以前にせめてこのムチ外してくださいよ!)


(黒マリ…以前、あたし、ベラちゃんみたいな子がうちにもいたらって言ったの覚えてる?)


(ん?ああ、言ってたな)


(あれ撤回。ただでもしほ子にサリーに直美ちゃんでしょ。うちもわりと跳ねっ返り多いのに、この上ベラちゃんクラスが来たら真剣に手に負えないから撤回しとくわっ)


(ええええええ聖院ねーさん!あたしはあくまで理不尽な仕打ちの報復をするだけですよ!)


(それにしても過激すぎるわよ!うちと痴女宮の黒グッズ稼働率比較させようか?)


(反則です!それにこちらは黒グッズ持ち出さないと効き目のない人ばかりなのですよ?)


(ジョスリーヌ。貴女…聖院への研修転属申請、書きたいなら今のうちよ?)


(はい、マドモアゼル・ドミニク…少し考えたいと思います。あと、商談の今後が心配です…)


(全く、官民挙げて国策産業の営業をする我が国の商習慣、今回ばかりは改めさせた方がいいかも知れないわね…)


とりあえずバスがどこに向かっているのかは知りませんが、拘束が解かれた暁にはかかる屈辱的な仕打ち、絶対に何が何でも報復しますからね!

アンヌ「はなしがでかすぎてよくわからん」

スザンヌ「マリアンヌに同じ。さらにあたくしは地球にいなくてはならないのでしょうか。リーゼ姉。どないしろと申しますの?」

黒マリ「従う方が無難だな。前に初代様がしてた七つの川流れって話、覚えてっか。DQNが川に流される以上に世界中に似た話があるやつ」

まさみ「ああ、運命の強制力がどの程度か教えるためにマリアちゃんが教材に使ってたあれ」

黒マリ「で、あれは悪い方の強い運命が訪れる話だけど、これが良い方ならどうするか。例えばスザンヌに良縁があると決まっていたとしようか」

スザンヌ「あ!地球圏から離れてたら…」

黒マリ「わかったかっ。せっかく当たりクジが引けるのに、クジ売り場に並ばない奴がいるかよ…」

スザンヌ「あぃ…地球圏にいましゅ…」

黒マリ「言い換えればスザンヌはいずれ痴女皇国から連邦地球に戻る立場ってこった」

アンヌ「あたしはどーなんのさ」

黒マリ「お前はどこでもいい。つか学生期間は連邦地球社会か痴女皇国地球かNBの三択だろ?」

アンヌ「まぁそうなるわよね」

黒マリ「そして、お前がどこで何してようが時期が来れば呼びつけたり強制的に引っ張り出せる奴がいるよな? あたしも出来るけど」

アンヌ「あーはいはい。あたしが何してようが時至れば呼び出されると…」

ベラ子「ねーさん。あたしどないなりますのん」

黒マリ「どうもこうもねぇ。お前の退位は今後300年は許さんっ」

ベラ子「なぁああああっ」

ジーナ「あーあたし聞くん忘れた。NBにはあたしとマリ公どっち行かすんですかと」

黒マリ「だからNBは管轄外…というかあっちはあっちで別担当がいたりするんだ実は。連邦地球とは完全連動してないけどな」

白マリ「これだけは言える。かーさん行かせるほーが無難よね」

黒マリ「んだんだ。で、かーさんの赴任期間は最短5年だったかな。NBは本国の貴族院庶民院に該当する上院下院制度を敷いていて、下院は5年ごとの解散がある」

白マリ「上院は本国の貴族院と違って4年ごとの半数改選があるわ。で、上院の被選挙権は尉官ならびに特命下士官以上の軍役経験を有するか、上院議員による選挙を経て認められた場合に被選挙権が有効になる制度があります」

黒マリ「ちなみに円卓騎士団…実質内閣は、議員または軍人…つまりなんらかの特別国家公務員現役または経験者であることが要求されるんだ。騎士団長は国家首相を兼ねるが、団長は下院最大議席政党、つまり政権与党に籍を置くものを本国の国王が承認して、期間限定の一代大公に任じる体裁を取っている」

白マリ「だから承認式はリアルにバッキンガム宮殿に行くか、リモート承認のどちらかになるのよね。あたしたちがいるか、アークロイヤル級のロンドン便に乗ったら直接バッキンガムに行けるけど」

ジーナ「つまり何か。あたしの叙爵式典をリアルでやるような事態が起きるんかいっ」

黒マリ「NBで閣僚するんなら避けて通れねーだろ」

白マリ「いちおうグレートブリテン及びアイルランド連合王国連邦加盟扱いなんだから仕方ないわよねっ」

黒マリ「ちなみに連邦社会でアイルランドはベルファスト含めたアイルランド島一つまるっと共和国になったが、英連邦に加盟して独自通貨のアイルランド・ポンドに戻ってるぞ。地球連邦ドルは普通に使えるけどなっ」

ジーナ「しかし雅美さんをどうするかである」

まさみ「あと初代様はどうなるの」

黒マリ「本編でも出たけど神種族を産むと大変に消耗します。三つ子を産んだ初代様は早々に引退しました」

まさみ「つまり、墓所に戻る訳?」

黒マリ「その辺りは未定としておこう。だがなっ」

白マリ「ブローニュの森視察…やるの? シャンゼリゼやサン・ドニでいいじゃない」

黒マリ「あえて行かせよう(ごにょごにょ)」

白マリ「よし! 絶対絶対何がなんでもかーさんは行くべきよ、ブローニュ!」

黒マリ「ま、嫌がってもフランス人二人が連れて行くだろ。それとベラ子も同行な」

ベラ子「なんかありそうな気がします」

黒マリ「ま、行ってのお楽しみよ(にやにや)」

ジーナ「あたしが行くかどうかはともかく、話の続きは場所柄ゆえにR18になるそうや。つまり闇落ちマリア枠やな…」

黒マリ「かーさんの運命やいかに」

白マリ「最近じゃヴァンセンヌの森も売◯と発展で有名だそうよ?」

黒マリ「次回【パリは燃えているか】」

ベラ子「母様の運命はいかに!」


2021.11.17

黒マリ「という訳で続きはこちららしい」

https://novel18.syosetu.com/n0112gz/67/

ジーナ「サブタイトルについて一言あんねんけど」

白マリ「聖院のかーさんも髪型には悩んでるわよねぇ」

ジーナ「あいつは好きにさせてやってくれ…」

黒マリ「まぁ、かーさんがブローニュの森で困るのは確実みたいだから。はっはっはっ」

ジーナ「おまえらもつきあわしたる」

黒マリ「ちなみに青姦する以外の目的で、あたしらも行くみたいなんだよなぁ」

白マリ「どんな展開になるかは未成年者は読んじゃダメよっ。決してペアレンタルロックの外し方とかコンテンツ制限のない端末を探さないでね?」

ジーナ「その、押すなよ絶対押すなよな説明が悲しいねんけど…」

黒マリ「場所がブローニュの森だけに仕方ない一面があるんだよなぁ」

白マリ「努力は期待するわっ。ほほほほほ!」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ