王の帰還 番外編 -Return of the Princess-皇女の帰還
さて、リュネ王アトハと王妃リミニの復位と、そしてリュネ王城への帰還が成った翌日。
わたくしイリヤ・ヤスニ。
とあるお方との面談と相成りました。
Margareta (Margareze)マルガリータ Thousand Suction.(Limited million) 千人卒(限定百万) Slut Visual. 痴女外観 Orange rosy kinghts. Mother budda denomination, Imperial of Temptress. 橙騎士団 Oranje ridder, Borobudur Nanyang Mercy Mother-tempel. (Ridders van het paleis van Jakarta) 南洋慈母寺僧兵(ジャカルタ宮殿所属) Saint. 聖女 Imperial lineage of holy temple. 金衣皇統
で、この方は南洋行政局管轄の流刑地大陸への赴任が予定されている御仁だそうです。
そして…私のように、一種の養女扱いで聖院金衣系譜に編入されたのではなく、いわば純血の金衣系譜にある方だそうですね…。
…そうです、このお方、二代目様と南洋行政局長・オリューレ様との間のお子様なのです。
で、この方がルーン大陸にお越しになっておられた理由。
流刑地大陸の開発担当をマルハレータ殿下から引き継ぐためにも良いということで、臨時に痴女皇国ルーン大陸派遣者の中に加わっておられたのです。
https://ncode.syosetu.com/n6615gx/300/
(イリヤ様に金衣の力が与えられたのも、私を痴女皇国世界に戻すためと母からは伺っております)
そう、わしと入れ替わりに…と言うべきでしょうか。
痴女皇国世界に帰還されるのです。
それも、ひっそりと。
今やわしも金衣皇統に入ってしまいましたから、それまでに輪をかけて様々なお方の考えや思いが読めてしまうようになりましたが、実のところこのマルガリータ様、オリューレ局長の身に何かあった際の南洋行政局の長ともなる立場として育てられておる事を知ってしまったのです。
つまり、一種のカクシダマと言うべき、隠し子的存在。
そして今後の痴女皇国の拡大に伴って、わしのように分家的なノレンワケを行うための要員でもあらせられるようですね…。
「祖母がそういうことをすると、神種族系譜者を量産しかねませんので。アフロディーネ女官長やペルセポネーゼ警務副局長がよい例でしょう…」
それと、ルーン大陸の当初の統治で、もしもリュネ族による支配が上手くいかなかった場合、痴女皇国が大きく手を入れるための要員でもあったことを知ってしまいましたよ、わし…。
ええ、二代目様が何故に恐れられておるのか。
きっちり、こういうところで手を打っておられるという点に尽きるでしょう。
「母からはあれこれ言われておらぬとは思いますが、今のリュネ族の体制では遠からず、リュネ直轄領の経営は難しくなると思えますよ…」
それと、申し上げておきましょう。
こういう話が出来る場所を選んでおります。
というか、正に今のような「漏れたら困る話ができる」密談の空間を形成できるのも金衣能力だそうですね…。
「母は私などを通じてこのルーン大陸はもちろん、リュネ族の情報を収集しておりました」
このマルガリータ様の話で、あれ? と思われた方、おられませんでしょうか。
痴女皇国には紫薔薇騎士団という、密偵集団がおります。
そしてその長は、他ならぬ田中雅美・内務局長様。
ジーナ様も何かあればこの騎士団に編入されるそうですけどね。
しかし、マルガリータ様。
通常の痴女皇国女官ならば、一朝事あれば編入される本宮騎士団の所属がIFFすてーたすに出ておるはずなのです。
ですが、そうした表示がない理由。
本宮の縛りに影響されない御仁か、あるいはどなたかの直轄の扱いと見てよいそうです。
(まぁ、私は修行中の身の上ですし…)
この、謎多き御仁。
表舞台に出ず、ひっそりと…しかし着実に育てられておったのです。
(雅美さんは祖母の系譜にある方ですからね。母の閥じゃありませんから…)
と、恐ろしいことをしれっと申されるのです。
ですが、私はこの方のお母様と、かつては一緒にお仕事をさせて頂いたことがあります。
そう、淫化帝国にリュネ族やロッテが厄介になった当初、オリューレ局長も現地での女官統治体制を築くためにお越しになっておられたのです。
わしのような…そしてリュネ王国のような国家総動員皆兵の戦士ばかりの国からきた者とはまた違う、文官統治とはこうするのだと言わんばかりのあの御仁の娘さんですからねぇ、マルガリータ様。
(母も黒薔薇騎士団員資格者ですよ。ただ、田野瀬様や室見様と同じで、その能力を元来の騎士能力に回せぬだけで…)
それとですねぇ。
わしがこうしてマルガリータ様と密かな面談に及んどる理由。
どうも、わしは二代目様の派閥に入ってしもうたようなのです。
後から伺いましたが、あの、雅美さんのお墓の前に刺さった短剣を引き抜けば、元来は初代様が直々に沙汰をなさるそうなんですけどね。
(一つ、申し上げておきましょう…アトハ王とリミニ王妃の間に世継ぎが生まれぬ場合、普通であればリュネ王家は断絶となるかと存じます。エマネ王女はそのお子様たちを淫化帝国でのリュネ族や淫化人への神官能力付与のための種馬として育てるおつもりと伺っておりますし…)
つまり、エマネがその気にならない限りは、リュネの王族の血は絶えるということになります。
(しかしですね、リュネでは国家を左右する重大事に際しては聖剣を使用した占断によって政治の舵取りをするとも伺っております…そこで、リュネの女王にイリヤ様が相応しいとされた場合は、イリヤ様が新しきリュネ王家の血統を繋いで行けばよろしき話と思われますよ、ふふふ…)
この、マルガリータ様のお話には、愕然としましたよ。
ええ、くーでたーっちゅうんですか。
リュネ王家を乗っ取るかのごとき、この入れ知恵。
こういう考えががあっさりと出てしまう方なのです、この御仁。
(南洋王国もそうですよ。かつての王朝の血は絶えたも同じ。今は南洋慈母宗のアニサ大僧正と、ベテハリ様との間のお子のカルノ様がスカルノ1世を名乗っておられるんですから…まぁ、今すぐに事を起こす話でもないでしょう。ですが…いよいよという時はイリヤ様が名乗りを上げる方が、後々のリュネ、そしてルーン大陸の舵取りには宜しき話かと存じます…そして、これが私からイリヤ様にお渡しする最大の置き土産ですよ…)




