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こんにちわ、マリア Je vous salue, Marie  作者: すずめのおやど


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王の帰還 -Reditus Regis-・10.1

「で、ここが罪人寮と言いましてな…罪人の等級や行状、そして勤務内容によって異なりますけど、相部屋と個室が存在しますねん。何せ罪人の皆様全体で見ると24時間365日、何かしらのお勤めを割り振ることになっとるんですわ」


ダリア統括騎士団長・副将軍はもちろん、将軍のアルトさんを従えてすらすらと解説されながら進む、ジーナ様。


ただ…そのお姿は、紫色の、どすけべ水着とかいう1枚もの。


これは、内務局広報部時代の制服にして、紫薔薇騎士団の所属を示す色なのだそうですね。


で…なんで、エヌビーのルーン大陸を東へと、ルーン王城市へと進むれっしゃの中におったはずのわしら、痴女島に来ておるのか。


我が末妹リミニに痴女皇国女官としての研修を受けてもらうためです。


で、リミニの夫君であるリュネ王アトハはどうすんのか。


ええ、痴女宮に来て最初に、やったことでアトハが騒いだのです。


「おわぁあああああ!」


で、アトハが騒ぐのも無理はないと思うのですけどね、わしは敢えて申します。


「静かにせぇアトハ…リミニの体をいじったり、お前が若返られたんやから子供にすることくらい、この人らやったらできるて思いつくやろが…」


つまりですねぇっ。


アトハは、思いっきり若くされたのです。


それも、十星周期くらいですかね…リュネの者なら魔毒抜きができる年齢に。


(聖院学院福祉部・初等部児童と揃えさせてもらいましたでな)


ダリア統括経由でマリア様の取った措置が何を意味するのか。


アトハにはリミニが短縮研修を受けておる間、聖院学院で体験授業を受けてもらう。


そして最終日には聖院…白い方のマリア様が治めておられる場所を見学することで研修を修了するそうでして。


ただ、かなりの詰め込みになるとも。


そしてアトハの身体の特性として、魔毒電池が必要となります。


しかし、今の痴女宮本宮四棟、全力で魔毒粒子を撒き散らすことをしなければ大丈夫だとも言われておりますしね。


それとですね。


わしは大笑いさせてもらいましたけどね。


初日にはリミニも、子供になってたんですよ。


(ぎゃーっはっはっはっはっはっはっ)


(姉様…姉様も若返ってみてくださいよ…)


で、午前中の課業に出席して、どんな授業を受けておるか二人して学ぶハメに。


そしてわし・エマネ・ロッテは淫化神学部での視察よろしく「授業参観」に参加しておったのです。


で、読み書きですとか算術ですとか、あるいは水泳といった授業の内容をほんまに二人して体験するハメになったリミニとアトハですが、子供体型のままで聖院学院食堂で飯を呼ばれたあと、特別教育と称してハリティリーネ・福祉部長から1年分の初等科教育内容をそっくり、強制的に頭に流し込まれる措置を受けたのです。


これ、本来はアレするのが必要なのですけどね。


ただ、アルトさんが白金衣に着替えることで、ハリティリーネ部長の教えたい内容、手を触れずに頭に詰め込めるのだそうです。


しかし、この子供への身体変換。


ある副作用が発生する模様。


それはですね…さっきダリア統括がやってのけた、わしの身体に近い姿になることが一旦はチャラになってしまうらしいのです。


つまり、()()()()というもの。


そして、その子供の身体のままではアトハはまだしも、リミニは今後の研修や視察に支障があるってことで、聖院湖の地下深くとなるここの苗床に浸かるハメになったのです。


で。


リミニは王妃となってから、()()ふとましくなったのです。


そうです、メマーラほどではありませんが、アトハに避けられた理由がこれ。


ですので、聖院学院卒業時の年かさになるようにと調整を受けてもらいましょうとなったのです。


で、わしやロッテやエマネ、そして占術師として随行しているメリエンや勇者としてわしにくっついてる必要があるフユキともども、魔毒抜きも兼ねて苗床にだいびんぐすることに。


「あーっ!姉様何かしたでしょ!せっかく姉様に近い体になっとったのに!」


「エマネが一緒に浸かったからとちゃうか…」


そうです。


エマネに近い身体になっとったのです。


ちなみにエマネは爆乳とかいうものではなく、そこそこあるし体も引き締まってますよ。


しかし、ケツも乳もでかいわしからすると、細身なのです。


「まぁまぁ、とりあえずその身なりで研修を受けろゆうことやろ…」


と、わしはリミニをなだめて再び、他の者たちと共に地上に戻ります。


(アルトでございます。イリヤさん…いもうとさんがわかがえったときにああなったのは、もともとのリミニさんのからだなのではないでしょうか)


(ええ。あいつはエマネの親やありませんけど、昔のリミニはあんな感じでしたよ?)


(それでがてんがいきました。ダリア、あのなえどこはだれでもかれでもぜっせいの美女にするものでもなかったとおもうのですが)


(ですなアルトさん。あれ、努力の必要がある女官には敢えて要望通りの身体に矯正しない機能付きやって、マリアさんも言うてましたからな)


つまり、よりわしに近づきたければリミニ自身で鍛えろや。


そういう判定らしいのです…。


まぁ、美人揃いの本宮でもそこそこ見れる範囲だとは思いますし、何よりリミニもリュネ族の通称:えろふの姿ではあります。


そしてわしらは、アトハと合流して罪人寮の視察をしておるのです。


で、現在の罪人寮ですが。


ジョニー・ザ・レイパーと呼ばれている男が罪人頭を勤めておるそうです。


この男、そもそも英国で昔暴れ回ったアダム・ザ・レイパーの生まれ変わりを名乗り、女が主権を得ようとしている英国の方策に反発して悪事を重ねておったそうでしてね。


「黄薔薇騎士団送りにしよかとか、処遇については紛糾したんやわ…」


で、何で強姦魔を名乗るような奴がよりによって罪人頭に。


(ええとですね、こやつはスコットランドとイングランドの境目で活動しておりまして、強姦団を結成してはイングランド側を荒らし回って、官憲が来るとスコットランド側に逃げて隠れておったそうなんですわ…)


は。


盗賊ではなく、強姦ですか。


「女を差し出さねば村を焼き払うとかゆうて脅しては犯し回ってたそうやねん…」


で、ジーナ様に話をもう少しお聞きしますとですね。


そもそも英国国教会も、今や痴女皇国に倣って尼僧が重用されておるご時世。


更には当代の英国女王の権威は揺るがぬとあって、女がでかい顔をしておる世の中だそうです。


そして、昔はギャングとかいう悪党の集団を率いておった男どもの子孫が、先祖の蛮行にならって「ひとつ女どもをきゃんきゃんと犬や豚のような悲鳴で鳴かせてやろうぜ」と、パブとかいう酒場で気炎を上げて結成したのが、盗賊団ならぬ強姦団。


そんな犯罪を犯して利益はあるのかと思いましたが、どうも英国という国はその歴史上、北と南で仲良しこよしなのだそうですね。


そしてリュネと西方のように「リュネ強し」でもなく、戦力が拮抗していた時代もあり、南の方で暴れた北の悪党をかばい立てる気風が存在したとも教わります。


しかし、今の英国は痴女皇国と一応は協調し、従う立場でもあることから、そんな悪党を捕まえても縛り首にしたり斬り殺すことは「不殺の掟」で死刑まかりならずとなったそうです。


「ただ、世間では大罪人でも、うちらに引っ張って来さえしたら、使い道は色々あるからな…」


でまぁ、この犯し屋ジョニーか何か知りませんけど、南側の女たちを散々に泣かせて来た罪おびただしいということで、とうとうスコットランド側も捕まえて差し出すことに合意、やむなくロンドンに送られたそうですが。


(でさぁ、テレーズちゃんやフラメンシアちゃんを翻弄するような口ぶりでさぁ、「そんなにも女を憎むのであれば、なまじ死罪を与えるよりも女の国に送る方が面倒がないというもの。マリアリーゼ公爵殿下、かの強姦野郎めとその一党、あなた様ならばいかがなさる?」なんて聞かれるからさぁ…とりあえず痴女皇国で引き取るわとなったのよ)


で、英国貴族の免状持ちでもあるマリア様に英国がそんな打診をした結果、その犯し屋ジョニーこと、ジョニー・アームストロングとかいうおっさんはですね。


「いやぁ、俺も女をちん◯こで鳴かせるのも仕事になるっていうからそりゃいいわってことでここに送られたんだよ…何せ名に聞こえた海賊の大物にも、縛り首と牢屋の頭とどっちがいいとか聞かれりゃさ…ここしかねぇよなって感じでさ…」


で、この大男。


元々はヒゲぼうぼうでいかにも野蛮な姿だったらしいのですが、今はヒゲも剃ってさっぱりした大男です。


ですが。


しかし。


本人、めっちゃくちゃ不満があるそうなんですよ。


「あのさぁ…そうなる方が女を鳴かせられるのは理屈としちゃわかるんだよ…そして女ウケもいいんだけどよ…」


「ジョニー、あんたもしのごの言わんと実際になって見せないと、皆様にわかってもらわれへんやん…」


「ええいめんどうくさい、ジョニーのいやがってるりゆうを5びょうでみなさまにりかいしてもらうのですっ」


ええと。


かんしゃくを起こしたアルトさん、白金衣状態になるとですね。


なんと、その犯し屋ジョニー、犯し屋どころかお菓子屋に喜びそうな子供の姿になってしまったんですよ!


「いや、他の連中もさ、淋の森に行く時はあの水浴びの通路を通るだろ、そうすると俺みたいになっちまうから、俺だけが罪人頭の威厳もへったくれもねぇわって事になるからいいんだけどよ…逆に、聖院学院の学校を出たガキ以外は嫌がってんだよ…大の大人が年端もいかねぇガキに変えられちまうんだぜ…」


「でもですよ、ジョニー。あなたも知らされているとおもいますが、りんのもりがこむからということで、みためがたくましい男のままでじょかんとなかよくしたいなら本宮にゆけばよいだけではないですか…」


で、何でこれで揉めてんのというアトハとリミニに説明しときます。


「つまり、ここの罪人たちは直接淋の森で精毒を出したい場合には、必ずや途中で洗体と消毒のための通路を通る必要があるのですが、その際に聖母教会での洗礼に使う聖水と類似の水を浴びるんですよ…その水を浴びると、男の子に戻ってしまうのです…」

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