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こんにちわ、マリア Je vous salue, Marie  作者: すずめのおやど


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王の帰還 -Reditus Regis-・8

(うう、あんなん反則ですぅ…)


痴女皇国世界の淫化(いんか)から聞こえる、さめざめとした鳴き声、いえ泣き声。


淫化帝国のコイリュル皇后の乱心を諌めるというか、ちょっと聞いただけだと簡単な努力目標を達成すれば痴女宮本宮地下の苗床入浴と体型矯正の試みを自ら進めてあげようという申し出をなさったのは、他ならぬアレーゼ・痴女皇国米大陸統括本部長様。


その申し出は単純です。


アレーゼ様と素手で戦って、イッポンを取るか、またはそれに類する勝利を得ること。


ええ。


アレーゼ様の強さを知らねば、簡単に思うでしょう。


しかしですね、それ…阿根嗅亜(あこんかぐあ)山をずらすとか、あるいはリュネ世界の大きなうちゅうの島をずらす次元の無理難題に思えるんですが。


むろん、このイリヤでも「世の中には無理とか無駄とか無茶とかいうことがある」のを知ったお相手ではありますからね、アレーゼ様と戦って勝つというか、生き残るの。


あ、手加減はして下さいますよ。


ただ、痴女種の位階に応じて手加減のれべるは変わります。


アルトさんなんて、わしの時以上にボコボコにされてましたから…。


(ところでリミニ、わしとタイマンする気は)


(ありません。無駄というものが世の中にはある。私もそれをリュネ王城攻防戦で知りましたから…ただですねぇ姉様。姉様の弱いところはフユキ君に聞いてますよ)


おい。


ちょっと待てリミニ。


それ、伽の際にいらんこと言うたり聞いた話にならんかっ。


(なりません。それはアトハが相手の時だけ。というかフユキ君にいらんこと吹き込んで何になるというのですか。彼こそは当時のリュネの防衛を担っていた勇者ですよっ)


で、ただのニホンジン…それも連邦世界とはまた違ったニホンの、ショウワという時代に生まれた普通の男の子だったフユキが、なんで勇者なのか。


それは、リュネ族でも慣れぬ者はその高熱とものが焼ける異臭や、更には漂う魔毒の気配に圧倒される戦場で、わしの魔毒抜きを担当せざるを得なかったからです。


まかり間違えば兵隊魔族の姿を割と近くで見るようないくさの場でも、怖気づかずにわし相手に興奮してもらわんとあかんという状況なんですよ?


で、リュネには淫化から伝えられたらしい、効果淫(こかいん)がそういう、戦士の従者にも配布され服用を奨められていたのです。


特に、いくさの時…魔族襲来の鐘が鳴らされた時には。


そうです、命の危険がある戦場で、戦士に随伴する従者たちが怯えて縮こまっておっては、魔毒抜きにはなり得ませんから。


そして、従者にとっては、自分が随伴する戦士が戦果を上げるたびに自分の命も長らえたと安堵するのです。


そればかりか、そういう強い戦士が魔毒を抜く時や夜には従者とのアレでアンアンフェタミンとかいう、これまた痴女皇国謹製の人をある意味ではダメにする薬を服用したかの如く、薬名の通りの喘ぎ声を上げるのに興奮してもらう必要があるのです。


(確かにありましたね…こんなに強い戦士がオレノオンナだって風潮…)


(エマネは専属従者がいなかったも同然の状態だったんだけど、それ、普通の従者だと使い潰してたって証明になるわよ…)


(姉様、確かにエマネは爆炎剣を使ってましたけど…)


ああ、母親に詳細を言うてなかったな、エマネ。


女の戦士から魔毒抜きをするには、精毒を与える必要があるのです。


ですので、男の戦士から魔毒を抜く時よりは、魔毒汚染が低いのですよ、必然的に。


しかし、戦場で魔毒抜きをする行為すなわち、相手の戦士も魔毒が溜まってヤバい状態なのです。


そして、魔族が攻めてきた戦場ですけどね、わしやエマネだと、たとえ陽動とわかってても、強力な方の兵隊魔族とか指揮官魔族が相手ですから、必然的に魔毒濃度の高いいくさ場で暴れることにもなるのです。


もしくは、退却した陽動部隊を配下に任せて、今度は全速力で人さらい部隊の活動中の現場や、目的を達した連中の迎撃支援を要請されるとか。


(人さらい魔族が捕まえた人間、生かして持ち帰る必要があるのよね…ただ、単純に撃ち落とすと墜落して中の人まで死ぬか大怪我するから、地面近くまで降りるように仕向けてからやるとかね…)


ですので、ジーナ様との話にあった空中戦に近いこと、実はやってたんですよ。


聖剣の火線で飛行中の人さらい魔族のちょい上を薙ぎ払って、翼の周辺の魔毒濃度が狂うようにして不時着させるとか、色々手口はありましたが、一度着陸させてしまえば図体だけでかい代物ですから、人さらい用の運搬魔族。


ただ、その死骸は魔毒の塊なので、きちんと焼く必要があったんですよねぇ…。


ま、それはともかく、わしはリミニに申し渡します。


(ええかリミニっ。わしに勝つとか聖剣に認められろとまでは言わへんから、その体型を維持するんやぞ…守ってへんかったらお前は元の体に戻るしかないんや…)


(ひいいいいい!)


ええそうですよ。


そもそもリミニ、体型補正で喜んどるけどな、お前も頭から考えがすっぽりと抜け落ちてへんか。


この後でれっしゃがルーン王城市に着いたら、城入りのぱれーどがあるんやぞ。


そして、わしに似た体つきになったお前の姿が皆に晒されるんやぞ。


そうなったら、皆は言うぞ「リミニ様が戦士のごとき身体になって戻って来られた!」となるやろが…。


で、お前が今後の王城暮らしで節制と鍛錬を怠ったらな、田野瀬さんみたいに太るとか、室見様みたいに元の体型に戻ってまうねんからな…それが嫌なら炎剣素振り100回ウデタテ100回フッキン100回スクワット100回…。


(姉様、セッキ(アレ)は含めるんですか、その運動に)


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じーな「ところでイリヤさん。リミニさんは痴女種女官となったわけであるが」


いりや「その通りですね」


じーな「普通は女官として出家した者は痴女宮本宮での集合研修に従事して頂くのが一般的ではあった」


いりや「その通りですね」


じーな「しかるに、昨今は聖母教会網を充実させるためもあって、支部採用者も多く、支部や地域に存在する認定教育施設で女官の初期教育を終えることも少なからぬと聞くが」


いりや「その通りですね」


じーな「ではお尋ねするが、ルーン大陸の痴女皇国としての管轄はどことなるんやろか」


いりや「えぬびー行政局です」


じーな「局長は誰やろ」


いりや「アグネス様ですが、その代行者はヨシムラ様…つまりスクルド様となるのでは」


じーな「しかしスクルドさんは運命の女神であるからして、痴女皇国の女官としての仕事どっぷりもまずい。かと言ってマリアンヌは今、テレサの養育にかかりっぱに近い」


いりや「ってことは…」


じーな「おいマリ公。なんでうちやねん、行政局長代行…」


マリア「やかましいわおばはん。別にNB副首相の仕事するだけである程度は自動的に痴女皇国NB行政局の仕事も終わると思うんだが」


じーな「専門の仕事もあるやろがいっ」


いりや「まぁまぁ、親子けんかはともかくですね、ジーナ様が局長やゆうことはですね」


じーな「普通は悪魔の谷の学校に放り込んでおけばええ話や。しかし、リミニさんはリュネ王妃。つまり、痴女皇国女官としてのカリキュラムを一般女官と完全に同じくするのも、今のNBでは難しい話やな…」


いりや「とゆうことは」


じーな「本宮駆け足研修1週間コースで手ぇ打とか(にやり)」

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