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こんにちわ、マリア Je vous salue, Marie  作者: すずめのおやど


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学校のまりあさん・恐怖!痴女が現れる教室!

「やれやれ、まぁもうお腹一杯というかまた行ってみたいというか」


「りええ分体は何も経験してないから言えるのよっ、あたしどれだけ大変だったか」


「まーまー。とりあえず表向きのレポートは桜田先生に出したし、裏レポートはたかし君経由でそっち方面に行ったし」


「で。さっそく反応が返ってきました。口頭で言いますが、某校の学生が一人、近々行きたいと」


「え」


「え」


「で、理恵さん本体の役職就任式…実質結婚式に合わせて参列したいと。あと可能なら、あの例のVIP待遇ありますよねまりあさん、あれを…」


「…いいのかよ…手配はするけどさ…とりあえず人種やタイプの希望がないなら広報第二部長事案で話を入れておくわよ」


「助かります。かなり込み入った交渉もしたいようですから」


「おっけー。最悪、黒マリが相手するからその辺はお任せあれ。しかし、そうなると政府はともかく()()()は確実に前向きに交渉する気満々みたいねぇ。いいのかよ」


(いい、と言わせる方法もお持ちですよね。その筋としては、やはりあの共合と日時の()()が今後の日本にとってよろしくないと考えたようです。最悪、NBのメディア進出を容認する方向で考えるとも)


(えええええ。株主条件とかどうすんのさ)


(上場しないなら最小限の人数で済むかと)


(うわーおとろしー。聞かなかった事にしよっ。ま、ぶっちゃけ比丘尼国の上の方の女官ひとり来させるだけで色々できるんだけどね。またはあたしが同じ事できるし)


(それと、別口の話です。やはり例の僕の本来の学校。ここへの留学が可能な人材を見繕って欲しいとも)


(ふむふむ。ただ、出来ればあたしが行く方がいいよなぁ。当然、ちょっと洒落にならん交渉が待ち構えてるとは思うのよ)


(ですよねぇ。ま、場合によっては転校をお考え頂く可能性もあるという事で)


(よし。この話はたぶぶには内緒やで。…今、痴女皇国で暇してて地位がある奴なぁ…一人いるのよ。いるんだけどね。ちょっとね)


「えーっとね。みんなちょっと聞いてね。もし授業参観で痴女来たらどうする?」


「何をいきなりやぶからぼうに。…来る痴女によると思う。ぶっちゃけ雅美さん来たら危ない。女の子でも誘惑されかねない」


「たのの懸念は正しい。だが対象は雅美さんじゃないのよ。ぶっちゃけ」


「おわ」


「え」


「ほうほう」


「あれ…」


「…あの、いきなり呼ばれたのですが、一体どういう話なのでしょうか」


「はっはっはっはっはっ。改めて紹介しよう。あたしの…厳密に言えば黒マリの旦那のアルトリーゼ。アルトでいいわよ。呼びたいのはこれ。まぁかけてアルト」


「で、アルト。今回呼んだのはそんなに大した事じゃなくて、ちょっとアルトの印象を皆に聞いてもらおうと思ったのよ」


「それしきの事で気軽に痴女を呼ぶまりりがこあい」


「アルトリーゼさんといえば確か将軍では…」


「将軍様と書いて暇人と読むとまりあさんの顔に書いてある気がしますが」


「まぁ大丈夫。これは見ての通りほえほえ系なので噛みつきもしなければ襲いもしないから」


「確かに、言われて見れば向こうでも…本当にこの人がという感が」


「有り体に言いますけど乳上様の方が強そうに見えます」


「ところが実際には瞬殺だったりするんだなこれが。まぁそれは良いとしましょう。この人畜無害感ありまくりなアルトならば問題はないとあたしは思うのよ」


「いやー、まりり。この人は確かに無害に見えるんだけどさ、そうなるとフレンドリーに接しようとするのが出て来る可能性がさぁ…」


「そうそう。いくら無害でも格好が痴女そのものだし」


「たたたたた確かに…ちなみに痴女宮でも聖院でも、「見回り」で下院を歩くとアタックを仕掛けられたりする。瞬殺だがそれが良いらしい。更に上院に至ってはもっとな。もっとな」


「どういう事であろうか」


「何となく想像がつく。まりり以上にお手つきしてる、いやせざるを得なかった可能性」


「…えっと、室見さん…それ、当たってます。あたくし多分、痴女宮で「知らない」女官いないと思います…一応お断りしておきますけど職務なんですよ?ええ」


「まぁ確かにアルトさん美形だし。それも男より女に受けるタイプの」


「そーなんですよー。中東作戦の時とか、大変に大変だったんですよ…」


「アルトさんの目に悲しみがこもっている」


「ふむふむ。では。アルト、すまぬが職務に戻っておくれ。ほい」


「いきなり何ですか陛下。あたくしの前からアルト様が消えたと思えば今度は」


「とりあえずマリー君。あなたの印象を改めて皆に聞いてみようと思ったのです」


「うーんマリーさんはちょっと神経質そうな感じかな〜」


「ちなみにマリーは職務上、黒マリのお部屋にいる事が多いのね。白は近衛騎士団だし」


「あたくしの部下も基本的には痴女宮から出ませんからねぇ。黒が最近忙しいので宮殿内の見回りはこちらに回って来てますし」


「ちなみに黒豚出身なんで旧奴隷の女官連中は全て把握していたり。お手つきもしております」


「あがががががが」


「だから仕事上必要なんですのよ…一応申し上げておきますと、聖院のお手伝いをしている事もあるんですが、あちらも似たり寄ったりです。上級区画ってありましたでしょ」


「はいはい。あの行くとまずい事がある場所」


「あそこに行って抜き打ち検査とかするのも痴女宮ではお仕事なんです。で、聖院でもマイレーネ様に頼まれまして…つまり、抜き打ち検査名目で以下略」


「あああああ、やってることは似てると」


「そういう事なのですよ…まぁ、あたくしの性格上びしばしやる方ですので向いてると言えば向いているのですが」


「という訳でマリー、アルトとよろしくやってくれ。口によだれの跡が」


「え?え?ついてました?」


「狼狽の仕草が何ともかんとも」


「うーむ。改めて痴女宮はこあい」


「本体泣くぞ本体。で、マリーと交代して、ほい」


「その格好は何やら痴女宮のようで痴女宮ではなさそうな」


「こっち聖院の方のオリューレ。騎士にもなるけど基本文官さん。で、格好は新女官スタイルね」

「ほーほー。ワンピーススタイルが増えるの?」


「んー。騎士の時はこんな感じ」


「おお、一瞬でビキニアーマーにモードチェンジした」


「何かと思えば新しい衣装のお披露目みたいなものですか…そういう事はメルトリューレの方が向いていると思うのですが…」


「いやー、メル子来させたら、ここは一体どこですかあたし何しに連れて来られたんですかと涙目で狼狽しそうな気がしたのよ」


「その人選には合意しますが」


「あぃ。お仕事ちゅうごめん。では戻っておくれ」


「…ええ。次に呼ばれるの、あたしだと思ってました…」


「むう。白ダリアちゃんがむくれている。何かあったの」


「実は色街の方でちょっとごたごたがありまして。淋病の客が来たんですが治療を拒んでまして。仕方ないからあたしが行ってその場で治して来ました。下手に女官動かすよりあたし行く方が早かろうと」


「あらまぁ。で、その淋の里から来た人どないしたの」


「とりあえず頭の中覗いて暴れた理由聞いて、罪人頭のところに連行して今怒られてるはずです」


「ありゃまぁ。まぁとりあえず仕事中ごめん」


「しかしみなさんそれなりに色々あるのね。まぁじっとしてる人はいなかったように見えたが」


「で。紹介したい人が二人います。エルティレーネとミューレンフィーネ。千吸卒なりたて。実はこの子たちは即成栽培コースだったり」


「むみゅみゅ。何故に即成」


「さて問題。この二人はノルマン系なのね。で、何を連想するか」


「バイキングですか?」


「ぬおっ若様直球で正解…と言いたいけど、この時代にもう一つ、船絡みででかい態度を取り始める国があります」


「英国では」


「よし、たぶぶえらい。正解はこの二国に対して影響力を確保したいのと、痴女宮を聖院に戻す場合、そして聖院そのものへ簡単に人を来させたい。ついては海事に明るい女官を量産したい訳っすわ」


「確か日本…というか連邦世界にも転送システム導入の提案はありましたよね」


「そそ、それ絡みの話も含んでまんねん。あまさんじゃなくて海女(うみじょ)の出向をお願いするかも知れまへん。これ田淵くんは極めて慎重に扱って頂きたい。というのも海運関係に明るい国は日本だけではなかろう。うかつに漏れたら先走る国が出る。わかるね?」


「これはたぶぶ責任重大よ。どこぞ人民共和国とかジーナさんの身体の祖国とか、ヨーロッパやアメリカの大手海運系に嗅ぎ付けられたらまずいよ?」


「たのはさすがじゃのう」


「具体的にはどんな感じで考えておられます?」


「まず聖母教会がゲート。これはせいぜい馬車くらいしか通さない。で、船については海上の転送ポイントを識別できる航海士を養成して派遣しようかと」


「それ、物流も握れません?」


「はっはっはっもちろんだよ田淵くん。聖院港の拡充工事は既に黒マリも白マリもそれぞれで終わらせていてね。ハブ港にする気満々」


「現状ではどうされているんですか?」


「実は台風や嵐は痴女宮世界でも聖院世界でもある程度は抑止しているのね。旱魃が起きない程度に。あと、海流図を聖院または痴女宮が配っている。特に聖院と欧州方面に限り、高速海流なるものが存在するので来たければそれをお使いなさいと。ただ、聖院へ直行で来るにしか使えないようにしてるけど」


「なるほど。単に速く進むだけなら聖院以外の用事がある船が使う可能性が考えられますね。特に艦隊」


「ういうい。特にスペインとかスペインとかポルトガルとか。あとイタリア統一に合わせてご褒美。痴女宮に行く場合エジプト沖から一気に飛べるようにしてやろうと」


「あ、なるほど、スエズ運河の代わりに」


「んだんだ。ただし、痴女宮近海直結がミソ」


「しかし、それを推し進めると不満を溜めそうな国がありませんか。英国」


「あ、それは対策考えてる。湖水地方に聖院支部作らせてくれるのとバーターで対北貿易ルートの安定化を考えてる。あとオーストラリアとアフリカとインドを侵略しない前提で、聖院現地支部絡みの交易に噛ませてあげようと。イタリアは基本的に人口にさえ気をつければほぼ内政やユーラシア西部だけでなんとかなるけど、イギリスはねぇ…国際物流についてはアフリカとアジア、太平洋を英国。新大陸は南米をスペインポルトガル、北米を英国みたいな感じで」


「アジア方面がすっぽり抜けてる気がしますが」


「田淵くん、多分比丘尼国が絡む話だよ」


「若様イエス。漢字圏は比丘尼国の所轄にしようかと。あと東南アジアは聖院直轄みたいなもんだからこれでだいたいの絵図が描けるかなと」


「この話はどこまで流します?」


「若様ルートで手書きメモレベル。田淵ルートは噂話。ただ国土交通省方面には慎重にと。あそこは漏らす危険がある。たののルートも海事方面の株式握ってる銀行に。自衛軍方面は、澤村さんは陸だからうちの母親経由でかがとあかぎのルート使うわよ」


「何か高校の部室でする話でもない気もしますが」


「まーまー、話もまとまったところで。時に諸君。皆の若さと才気を要求する声がありましてね。私を呼ばないのは手落ちじゃないかと言われまして」


「まーさーかー」


「こういう楽しい話に人文系のあたしを混ぜないとは!」


「ひいいいい先輩襲来!」


「はっはっはっ分体が仕事しているか調べに来たのだよ」


「うぎゃありええ本体まで!なぜに?」


「というのは名目で。実は新装備の試験も兼ねていてねぇ。たの、許せ。雅美さんには逆らえないのよ…」


「何よそのムチは!きゃあああああこんな放課後プレイはいやあああああ!」


「男子諸君。これを見ても痴女に興奮するかね」


「…できればもう少し民主的に」


「…できればお手柔らかに」


「なおこのムチは好評につき聖院でも採用検討中」


「いやああああ」


「意見は言えないのだろうか…」


「田淵くん。その場合別の何かが出てくる気がする。黒い拘束テープとか」


(若様はなぜボンデージテープを知っているのだ…)

たのの「あーひっでぇ目にあった…あれ一体なんなのよ…」

りええ「だから新型装備。直接痴女プレイしたらハマり過ぎる場合などに使うんだって」

たぶぶ「なんか対魔忍に出てきそうな」

たのの「たぶぶのあだ名が対魔忍になりそうな話はやめようね…」

まりり「そーいや、何でまたボンデージテープの存在を」

たかし「実はそういう趣味をお持ちの以下略がいまして。同級生に」

たのの「いいんだろうか…」

たかし「忠告はしていますが、目覚めると帰ってこれない世界だというのが理解できる結果に」

まりり「そーいえば、たかしくんの性癖が明らかになってない気も」

たかし「歪みそうな気もしますが、なぜか歪まなかったんですよねぇ。その辺については別の話になるかも知れませんが、一言でいうと歪む余裕もなかった。これに尽きます(苦笑)」

まりり「やんごとない世界も大変なのね…」

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