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こんにちわ、マリア Je vous salue, Marie  作者: すずめのおやど


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ドンファンをさがせ -Maestro del sexo legendario-・2

「やれやれ、めんどくっさい話やのぅ…そもそも実際におったんかもようわからん奴を探せとは…」


「まぁまぁ、久々にマドリードへお戻りになったのですから…」


「しかし団長、うちのおばはん、相変わらずサルスエラに篭ってますのんか…」


「いえいえ、週に3〜4日はオリエンテに来られますよ。午前中だけの事が多いのですが」


で、わたくしフラメンシア・デ・ヴァロイス。


とりあえず人種的にはフランス人となりますが、生まれも育ちもイスパニア〜という訳で、生まれ故郷のスペイン王国は首都のマドリードに戻っております。


で、戻った理由は申し上げるまでもなく、伝説の女たらしであるドン・ファンのに関する情報の収集を指示されたことにあります。


そこで、スペイン時代のわしの頼れる片腕であったアウグスティーナ・婦人騎士団長の元をとりあえずは訪問しようとなりました。


立場的にはスペイン支部というよりは南欧行政局の人間であるこのわし、スペイン管内を黙ってうろつけるといえばうろつけますが、本宮指示の公務でうろつき回る上に、任務の内容が内容です。


というわけで、南欧行政局とスペイン支部…スペイン王国の行政機構を動かすことにしました。


となれば、現在のスペイン王国の行政総統という地位についてもらっているアウグスティーナ団長に一言二言以上の話をしておくのが筋というもの。


Flamencia Bataille de Valois フラメンシア Hundred thousand Suction (Limited million) 十万卒(限定百万) Slut Visual. 痴女外観 Purple Rosy knights. (Black Rosy Knights)紫薔薇騎士団 South-Euro Branch, Imperial of Temptress. 痴女皇国南欧行政局 Asesor administrativo de la familia real borbónica フランス支部行政顧問


Agustina de Aragon アウグスティーナ Million Suction 百万卒 Slut Visual 痴女外観 Red Rosy knights, Imperial of Temptress. 赤薔薇騎士団 South-Euro Branch, Imperial of Temptress. 痴女皇国南欧行政局 Gerente de sucursal en España スペイン支部長 Caballeros femeninos de españa. スペイン王立婦人騎士団長 Presidente del Gobierno del Reino de España スペイン王国行政総統


ただ、あまりスペインの連中を動かしたくはないのですよねぇ…。


理由。


スペイン支部についてはある意味での、りすとらが進んでいるからなのです。


スペイン王国管内の聖母教会、実のところはフランス王国での農地収容ですとか黄薔薇騎士団の構想にかなり近いことを早くから実践しておりまして、農地についてはかなりの面積が国営…罰姦聖母教会へ運営を委託した荘園化されているのです。


これ、アウグスティーナ団長に総統へ就任してもらった件と全く無関係ではないのです。


言うなれば今のスペイン王国、立憲君主制とか申すそうですが、王家は国の象徴として存続させ、実際の統治については婦人騎士団出身者や闘牛騎士団出身の官僚によって行なっていこうとしております。


で、罰姦聖母教会に農地を管理してもらう一方で、地方を統治する役人役や警察官役の騎士を町に置いて農業以外の産業を管理するという方向性を打ち出しております。


なにせ、百姓仕事というのは元来なれば、人手を食うもの。


それを機械や農業魔族の力で人を減らせばその分、人に別のことをさせやすくなります。


ただ、苗床や魔族の運用はもちろん、精気で駆動するからくりの動力源を確保するためにも、大人の方にしかお話したくないアレをやってもらうための要員は必要なのです。


で、生き物を相手にする百姓や木こりだの漁師だの、あるいは単なる労役奴隷の仕事から人を解き放つ代わりに、別のことをやってもらおうという仕掛けとして、今のイスパニアではそういう…れんぽう世界で申しますところの、第一次産業とかいう仕事、なるべく国営に変えて行っております。


そして、その監督のための役人となるか、罰姦聖母教会との共同事業となりますけど、尼さんになっとくれ。


もしくは、婦人騎士団や闘牛騎士団に徴兵されとくれ。


要は人生のどっかの期間で、国家に貢献する役人か、国の定めた教育期間に従って頭の出来をよくしてくれと、わしらイスパニアのもんは国民の扱いの変革、進めておるのです。


そして旧・貴族たちには爵位を名乗るのは許すけど、それに伴う貴族年金とかは廃止する代わりに国家の事業運営に関わる業務代行企業の長になるか、あるいはイスパニアの国から委託を受けて工場なら工場、店なら店を経営してくれやとやっとります。


つまり、実業家という富裕層を生み出すことを推進しております。


「しかし、フラメンシア殿下…仮に、今のイスパニアでドン・ファンのような男がおっても、その悪名を轟かせることは困難…むしろ、単に女と仲良くなるだけでなく、女を選ぶのであればフランスやイタリアに行って浮き名を流す方が目的に叶うのではとも思えますわね…浮気だけでなく、金品や職を得る企みを考えるならば、あちらで事業を起こしてから私共へ売り込む方が、話を聞いてもらいやすいのではとも」

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