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こんにちわ、マリア Je vous salue, Marie  作者: すずめのおやど


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番外編:根豪の今後はどうなる? 暗黒大陸服飾事情

皆様。


相変わらず鉄道娼婦絡みの諸々に引きずられておりますわたくし室見理恵ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。


で、前回のお話や、R18のアルトさんや闇堕ちマリア枠のお話に出て来ましたスペイン王立鉄道庁が管理する鉄道娼婦や娼夫絡みのお話を、ちょこっとだけ。


フランスの鉄道売春婦についても、スペインと同様に王立鉄道庁の監督となりますが、スペイン王国…痴女皇国南欧行政局スペイン支部については、売春婦の主力を聖院学院南欧地区校舎の児童や生徒に求めています。


つまり、女の子については、聖院学院の斡旋(あっせん)による学生アルバイト、といった態の子が主力なのです。


特にサンティアゴ・ディ・コンポステーラ修道院やマヨルカ島のパルマ修道院といった大型の神学校を抱えているスペイン支部では、尼僧向けの売春教程の一環としてその在校期間のうち幾分かを鉄道売春婦に回すことが可能だそうなのです。


(巡礼者は聖地サンティアゴ・ディ・コンポステーラへの巡礼行程で指定の土地の聖母教会に立ち寄って鑑札印を貰うか、もしくは鉄道娼婦との精気授受証明を受けるかとされましたからねぇ…)


(誰ですかあんなもん考えたの…というのはともかく、これで南欧行政局には精気授受成績を含めた収入が入るようにされましたからねぇ…フランスも経由する必要がありますし…)


つまり、鉄道売春婦はスペインの場合、聖母教会尼僧資格者または候補者が行う宗教職業でもある、とされているんですよ…!


では、売春夫…つまり男子や偽女種(おかま)ですが、こちらはマドリード愛隣会館(あいりんかいかん)から斡旋を受けた、暗黒大陸からの出稼ぎ少年がほとんどを占める状態なのです。


(罰姦の偽女種は懲罰や奉仕のために偽女種にされてしまう場合が圧倒的ですからね…そこから成績を上げて指導偽女種に任命昇格を受けるか、還俗承認を貰うか…)


(マドリードの黒人少年って、東方聖母教会管轄地出身者も少なくないって聞きましたけど…)


(ですから罰姦管轄のスペイン聖母教会管区では河原者や貧民扱いにして、直接に宗教と絡まないようにしておりますのよ…それに、東方聖母教会にあってもサンティアゴ・ディ・コンポステーラが聖地の1つであることに変わりませんわ…)


(ジーナさんもぼやいてましたね…なんでうちがサンティアゴ・ディ・コンポステーラからルルドまで延々と歩く必要があるねんとか…)


(いえいえ、結局は要所要所以外はマリアヴェッラ陛下のお車で移動しておられましたわよ…ほほほほほ)


まぁともかく、聖母伝説の一つに、サンティアゴ・ディ・コンポステーラでルルドに向かえとお告げを受けたジーナさんがルルドでベラちゃんを授かる行為をして、その後にランペデューサ島で出産したとかいう風にされた話があるそうです。


私が聞いてもむちゃくちゃだとは思いますけど、そういう風に決められてしまったからにはどうしようもありません。


つまり、スペインの鉄道娼婦は聖母教会に絡んだ職業であるが故に、娼夫についても聖母教会施設である愛隣会館の主導で偽女種を導入していると。


更には、後述するスペイン独自の徴兵制度によって、男女ともども学校に行くか兵役に就くか、さもなくば修道院に入るかという道を選ばせているが故に、結果として鉄道娼婦という職業を積極的に選ぶようにはなっていないというのがイザベル陛下の説明なのです。


つまり、私の管轄にある国土局の一存だけでも動かせないのが鉄道娼婦制度なのです。


更には、スペイン王立鉄道庁の監督下にありながら聖母教会の支援無くしては成り立たないのが鉄道娼婦という職業でして…。


ですから、徴兵制下にある上に罰姦聖母教会管区となるスペイン支部では、鉄道娼婦や娼夫の採用や管理に関わる部署は聖母教会との合同運営組織という名目なのです。


(といっても元々、わたくしどもはアラゴン王国の関係もあって罰姦との結びつきはそれなりにございましたからねぇ…)


(それに、どこの支部でも必ず尼僧資格者が入り込見ますし…)


そんなわけで、スペイン支部の管理する地に生まれた白人男子は娼夫になれないのかということも聞いてみますと。


(候補者がいるかいないかは別といたしまして、もしも立候補した者がおりましても、娼夫となる前に別の職業や学業についてもらう必要がありますわね…)


で、これがスペイン支部…スペイン王国が施行している徴兵制度のお話にもつながるそうでして。


イザベル陛下曰く、現在のスペイン王国では15歳より上のみなし肉体年齢になった者は、25歳までの間に2年間の徴兵経歴を修了すべしとされているそうです。


(または高等軍役学校を経由して軍大学に行くか、一般大学校または聖院学院神学部認定校に入学するかですわねぇ。それと、闘牛騎士団に1年は籍を置いてもらいますわよ)


つまり、スペイン人、特に男の子の進路はこの徴兵制度に応募するかどうかで、将来が左右されてしまうのです。


もしくは、イザベル陛下が言われたように、学歴を得る道に向かうか、聖母教会の指導偽女種を目指すか。


このため、スペイン国民の女児はまだしも男児は鉄道娼夫をする暇がない、というのが正直なところの模様。


では逆に、現状のスペイン鉄道娼夫の主力となっている暗黒大陸人…つまり、黒人に出世の道は開かれてはいないのでしょうか。


(まぁ、出稼ぎの暗黒大陸人にいきなり高等教育にいどめと申しても無理難題が過ぎる話となりましょう…それに、わたくしどもが軍事どくさい国家になっておりますからには、愛国者を政治軍事の中心に置きたいというもの。黒んぼのままで大きな顔をしたくば、いっそのこと暗黒大陸本部の火龍騎士団や水龍騎士団でえらくなって我が国にはけんされてくるほうがよほど我が国では尊敬を得られます道となりますわね…)


しかし南欧行政局、暗黒大陸地区本部との連携を噂される割には黒人の方々に厳しいと思ったのですが、これには裏がありました。


(フランス支部がわたくしども南欧行政局の傘下となったことで、暗黒大陸の文民の教育にはパリを勧められるようになったせいもございますのよ…あたまの出来が良いお子なら、黒んぼうでも迎え入れるようにとされましたから…)


つまり、スペイン国民の扱いにしてしまうと、たとえ提携先の暗黒大陸地区本部出身者といえど、スペインの軍事教育または愛国教育の網にかけざるを得ない。


出稼ぎ制度という一種の労働研修生めいた立場で暗黒大陸からの黒人就労者を受け入れているスペインとしては、就労業種によっては技術技能や教育を施して国に帰してやるどころか、スペイン国民としての教育を行ってしまうことになるのだそうです。


そこで、もう少し自由で拓けた文化的な都市を目指しているパリで外国人留学者を受け入れれば、他地域にも顔が立つし、イタリアやフランスを含めた南欧行政局管内の文化芸術面の充実を図る立場となっているフラメンシア殿下の支援にもなるだろうというのがイザベル陛下の説明です。


(あと、暗黒大陸地区本部は支部設立当時の経緯もあって、東方聖母教会とのお付き合いが多い地域支部が相当な割合を占めていることもあるのです。知能の高い者で聖職を目指すならばそれこそ滅姦(めっか)留学が推奨されてしまうことにもなりますので…)


つまり、東方聖母教会では黒人…特に黒人男子を受け入れやすい留学先が用意されていることを教えられます。


(ヴォイキッツァです…ただ、暗黒大陸も狭くはない土地。東方聖母教会だけで全てを見るのではなく、罰姦の協力も仰ぐべきとされまして…大陸南部については罰姦管轄に移管する話をしております…)


これは、暗黒大陸西南部の根豪(こんご)支部…連邦世界のアフリカで言うとコンゴやザイールと言われた地域出身の黒人留学生が、パリで起こした請願と運動も関わっているとお聞きしました。


その留学生は、英国発のスーツ文化の流行に触発されたパリの仕立て屋がフランス流にアレンジした紳士服に感銘を受け、ぜひ暗黒大陸にもこの流行を取り入れたいと考えたのです。


そして、故郷が文化的文明的に決して欧州に劣るものでもないという啓蒙運動を図り、地元の若者たちの未来を切り拓こうと思い立ったのです。


で、この話は痴女皇国・暫定フランス支部長でありフランス王国芸術文化振興担当大臣でもあるフラメンシア殿下の耳に入りました。


普通ならこんな話は革命や独立にもつながるとして、連邦世界の同じ時代ならば蹴られていたでしょう。


しかし、ここは痴女皇国世界。


フランスの衣服業界へ仕事を受注させるのはもちろん、アフリカの現地事情を鑑みた靴の需要も発生していることを受けたフラメンシア殿下は、黒人にも似合う衣装のデザインと開発のコンペ開催を指示したのです。


その背景には、連邦世界のコンゴで流行しているサップファッション、またはサプールという奇抜な衣装着用者の流行がありました。

挿絵(By みてみん)

https://x.com/725578cc/status/1848984727858123205


この情報はフラメンシア殿下と、フランスを共同統治している立場のテレーズ殿下にももたらされ、暗黒大陸における衣料需要開拓のビジネスチャンスとばかりに、フラメンシア殿下とテレーズ殿下は話に乗られたのです。


で、言い出した黒人留学生のアンドレ・マツワという人物はコンペに打ち勝った服飾デザイン事務所に詰めて暗黒大陸向けの衣装の製作に協力することになったのです。


その衣装のコンセプトは、連邦世界のサプール同様に、多くとも3色までの原色を基本としたスーツスタイル。


そして、安息日や祝日の聖母教会礼拝の道で着る参拝服とされたのです。


このサップファッション、砂漠地帯である暗黒大陸北部ではあまり実用的には思えませんが、熱帯や温暖な気候区分となるアフリカ中部以南では絶対に流行るだろうという予測もあって、マツワ氏の着想や思想に感銘を受けた学校側、ひいてはフランス支部はもちろん罰姦聖母教会や、痴女皇国通商局産業部までもが乗り気となりました。


そして、改めて罰姦聖母教会管区となった暗黒大陸の象牙海岸地域やケニア以南の地方では、サップの様式を取り入れた安息日礼拝の習慣が広まることになったのです…。


(ただ、フランス支部では留学生を歓迎するのですけど、単純労働者は間に合ってるんですよ…苗床導入のおかげで…)


(そこで考えられたのが、巡礼列車を中心としたパリとイスパニアを結ぶ列車への、くろんぼ娼夫の投入なんですよねぇ…ふらこ、マルセイユやニース発着の列車でも黒んぼは人気なんだっけ?)


(せやで、てれこ。見た目は華奢でも脱いだら逞しい黒んぼの男の子が避暑地へ向かう金持ちのおなご衆にはウケがええのや…特に偽女種になれる子はな…)


(ただ、奉仕偽女種になると寿命の問題が出るやん…あれをどないするか、やで…)


(せやから鉄道淫売で稼いだ金で国に帰って何かをするか、はたまた奨学金にしたりする指導を行うわけやがな…要は基本、鉄道淫売っちゅうのはお金のない子らに玉の輿の機会を与えるか、聖母教会職員や地方の役人への就職を含めた教育支援の制作っちゅうこっちゃがな…せやから長くとも二十代前半の若い子が主力を占めるようにしたやろ?)


(んで、それを過ぎた年増園の女官は鉄道娼婦の指導に回ると…)


お分かりでしょうか。


どっかの誰かさんと書いてジーナさんというお方や、はたまたジーナさん語(あきんどことば)が強く伝染したマルハレータ殿下同様、お金の臭いがすると関西弁になるフランス人の王女様たちは、精気収入と黒人男子の活用のために知恵を絞っていたのです。


そして、鉄道娼夫や南欧行政局管内の娼夫稼業でお金を稼いでサップファッションに突っ込む手もあるよという斡旋、暗黒大陸の罰姦聖母教会では積極的に始めているそうなのですよ…!


(ふぉふぉふぉふぉふぉ、マダム室見、そればかりやおまへんで…)


(黒んぼの種で孕んだ女は苗床で子種を抜き取らせれば苗床の餌にもなりますやんか…そして黒白のあいのこ、ええとこどりの子供を苗床から産ませたら色々と使い道がね…んぐふふふふふ)


(ナポレオンのおっさんとかマリアンヌ殿下にも言われてますねんけどな、金田への殖民の供給源も必要でっさかいにな…ふへへへへへへ)


ああ、マルハレータ殿下の複製を見るかのような、お一人はスペイン王室ですけどフランス人の王女様たち。


その、お金もうけに関する情熱についてこの室見があれこれと言える立場ではないのですがね。


(金もうけが大好きなのは湯田屋人ですがな…)


(あのー、財務第三部のディアディリーネですけどね、マルハレータ殿下。殿下のお国の球根詐欺国、何をやってあぶく銭を手に入れたお国なのか、私が詳細に解説しましょうか…)


(あのトゥルプ(チューリップ)球根詐欺、ワイやない、ワイの代でやったんとちゃうんですよ?うちの親は噛んでましたけどな…)


(オラニエ王家の仕掛けたアレのせいでうちの実家もえらいことになったんですからね…更にはあの女優のサラさん…サラ・ベルナールのお母さんが娼婦になった経緯も元をたどれば球根詐欺…)


(あー、確かあのユールさん、湯田屋人やったな…ともかく濡れ衣ですがなディアディリーネ部長!)


(球根詐欺国のやらかしは球根詐欺でなんとかしてください…でないと実家にチクってウィレミーナ殿下が発行しようとしてる干拓国債、差し止めさせますよ…ともかく湯田屋といえば金汚いという風評をこれ以上撒き散らされるのは困るのです!)


(なら球根詐欺人が悪徳商人の権化のように言われるのも!)


ええと。


暗黒大陸の青年にお金稼ぎの手段を提供してあげることについては、国土局交通部としても協力します。


球根詐欺国の干拓事業についても建設部に話を通します。


しかし、お金を稼ぐのではなく、お金儲けの話をするなら、私は適任者を紹介せざるを得ません。


ええ、関西弁が商人言語として痴女皇国世界でも知られるようになった原因の人物と、その原因の人物の娘かつ、これまた儲け話が大変に大好きな女に心当たりがありすぎるくらいにありますから。


そして、その人物二人に言っておきます。


あまり儲け話に走り過ぎると、私は聖院金衣家族会に話をするか、モントルーに相談に行きますからね!


---------------------------------------------------


じーな「濡れ衣や!」


マリア「なんでマイレーネさんなのよ…」


りええ「まりり、聖母記念銀行欧州地区本店、どこにあるか言ってみなさい」


マリア「ジュネーブ本店だけど本当の本部はモントルーのシヨン城の地下です…」


りええ「それが分かってんなら、あまり拝金主義を痴女皇国に広めない方がいいわよ…前にもパチスロ屋さんやパチンコ屋さんを痴女皇国世界でやるとか言い出して止められてたでしょ…」


マリア「痴女種相手だとカジノも雀荘も開けないじゃん…せめて競馬くらいは!」


じーな「確かにポーカーもバカラも花札も麻雀も難しいわな…」


マリア「海難保険賭博も成立しにくいんだからさ…せめてパチンコとかパチスロくらいは…確率も199分の1とかにするし天井もつけるから!」


じーな「天井が近づくと単発で当たるとかやりかねんな、マリアなら」


まさみ「いっそBモノ専門の非合法賭場にしない?賭け事に狂う漫画のような変顔選手権が開催できるようなハイレートの賭場にしてさ…」


りええ「博打の負けで借金作らせて売春で返済させるようなことはやめておいた方がいい気がするわよ…」


まさみ「それくらいの博打じゃないと博打って気がしないわよ…理恵ちゃんにも悪い世界を見せてあげるわ…」


じーな「雅美さん、せめて年末年始のお伊勢参りの途中のパチンコ屋さんのオールナイト営業の体験から始めさせんと、初心者をいきなり裏カジノに引っ張るっちゅうのは…」


マリア「まだ田所さんに頼んでベガスのVIP向けのブラックジャックのテーブルに行かせる方がマシかも知れねぇな…」


りええ「それ以前に聖院規範で一応は女官の賭博禁止やろがいっ!」


あれーぜ(理恵さんの話は本当なので、婢女もマリアも賭博を広めるのだけはやめておいた方がいいぞ…マイレーネが聞いて聞かないふりをしているうちが華だと思え…)


他全員(ひぃいいいいいいいい!)

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