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こんにちわ、マリア Je vous salue, Marie  作者: すずめのおやど


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弥助の大冒険 -少年は巴里を目指す- 8

銅鑼の音が響き、歓声が轟く中を岸から離れる貨客船珠絹丸(じゅけんまる)、そして軍艦華厳号(けごんごう)


岸壁には人、人、人。


制定されたというモザンビークの旗と、比丘尼国国旗である日の丸を打ち振っているのは、現地の方々です。


ええ、この万雷の歓声、デッキに立つ日本からのフランス大使館への赴任者であるプラウファーネさんと弥助くん一家、特に弥助くんを見送る声なのです…。


この見送りには理由があります。


実は、プラウファーネさんが悪戯心を出して、弥助くんを一糸まとわぬ裸にした上で、偽女種に変えたのです。


しかも、成人前の状態に。


そう…弥助くんのお父さんは身長6尺超え…つまり182センチはあった長身でした。


そして、プラウファーネさんだけでなく、わたくし室見理恵とアルトさんも白金衣を着て参戦。


その結果、ダリアやアルトさんの股間にアレが生えた状態も驚きの美人偽女種が爆誕したのです。


ええ、直接にそれを見た人はもとより、聖母教会の司教や司祭、さらには部族長たちとの聖環会話の内容や視覚情報を各部族の方々にまで共有してもらった結果。


日本人とここらの出身黒人との混血である弥助くんの出自を嫌がり忌み嫌う人よりも、その姿に息を呑み魅せられる方々ばかりになったのです。


(ま、私も少しばかり手助けさせて頂きましたけどね…)


ええ、プラウファーネさんの鬼の力も。


全ての偽女種の原型であるプラウファーネさんのシーメール(にゅーはーふ)状態の際、ご本人は普段フェロモンをなるべく撒き散らさないように注意しておられますけど、人間を魅了して捕食しやすくするための誘引フェロモンを発しているのが元来だそうです。


そして、プラウファーネさんの鬼細胞を使って偽女種化された弥助くんには、その特性が濃厚に受け継がれています。


で、弥助くんの姿を間近に見た聖母教会司教や司祭さん、そしてマブートに駐在している現地の有力者の方々がその見た目だけではなく、鬼細胞由来のフェロモンに浸食された感覚をモザンビークの人々に共有してもらった訳です、私とアルトさんの白金衣能力で。


しかも、弥助くんの奉仕偽女種同等の芸能偽女種状態では、申し上げるまでもなく股間のご立派は「乱棒」…使用時の珍長が40センチを超す超大型物件になります。


この、乱棒の巨大さとご立派さにも、人々は目を奪われたのです。


(このヤスへなる若者はニホンの使者のお供でパリにゆくそうだが…)


(そこでフランスの王に目通して向こうの役者を育てる学校に推薦を受けるそうだ)


(であれば、このヤスヘがフランス…いや、白肌たちの間で人気を博したとあっては、びくに国なる東洋の島国はもちろん、ワシらの誇りともなるだろう)


(うむ、ここはヤスヘを送り出し、パリでの成功を祈ってやろう。こんな美しい女とも男ともつかぬような育ちになれるのだ、必ずや白肌たちの間でも話題をさらうのに違いないぞ)


(ああ、なんと素晴らしい…このヤスヘの姿、しゃしんとやらでも頂きたいもの…)


(聖環の映像記録と画像に残しておきましょう…ゆっきー、モザンビーク聖母教会の管轄にある人へあたしの聖環のグラフィックライブラリの指定した画像と映像、送信してあげてください…)


(おおきいのがほしいひとは近くのせいぼきょうかいのあまさんにたのんでくださいなのです…)


で、私とプラウファーネさんとアルトさんの内緒話。


(ふふふふふ、やはり弥助を裸にひんむいて偽女種に変えてみせた作戦は大当たり…弥助の裸を見たものはことごとく弥助に魅了されると思いましたが…)


(アルトさんがプラウファーネさんの性質を覚えていたのがヒットに繋がりましたね…)


(ええ、せいいん時代になんで、プラウファーネさんをなかなかおもてにださなかったのかのりゆうのひとつがまさにこれなのです…)

https://novel18.syosetu.com/n5728gy/14/


そう、いわゆる黒グッズともども、当時の聖院銀衣騎士であるはずのアルトさんですら全貌を知らなかった地下墓所と懲罰具倉庫、そしてその管理人だったプラウファーネさんの詳細です。


鬼の中でも美形際立つ茨木童子ことプラウファーネさんは、聖院女官に擬態した偽女種の姿でさえ人を魅了してしまうのです。


もちろん、本来はエサであるはずの人間をたっぷり犯してからおいしく食べるための能力なのですが、上手く使えばこのように人を道ならぬ衆道、いえ偽女種とのいけない助平道に誘い込んでしまえるのだそうです。


で、痴女種の尼僧の方々の感覚共有能力を白金衣で最大限にまで強化拡大して、聖母教会に詰めたり世話になっているモザンビークの方々に弥助くんを見た衝撃の感覚を体験してもらったのです。


しかも、全裸だけでなく、女性用のどすけべ下着などまでもを瞬間更衣してもらいました。


で、身長が似通っているジーナさんには事情をお話ししまして、エマちゃん経由でジーナさんとベラちゃんの瞬間更衣用衣装ライブラリへのアクセスを許可してもらっただけでなく、ジーナさんからのおすすめも受けて。


なにせ、プラウファーネさんの存在が当時の聖院の多くの所属者に知られただけでなく、その後に鬼のイメージアップを図って比丘尼国の鬼族に一種の尊敬と羨望を集めるように仕向けてしまった仕掛け人なのです、ジーナさん。


ですので、鬼さんたちはジーナさんに頭が上がらないそうです。


そんなジーナさんが、色気のあるどすけべ鬼さんというイメージ戦略の延長線上にある弥助くんの偽女種姿の売り込みに乗らないわけはありませんでした。


何せ、本人が言う通りで首から上の祖国は関西人と公言するだけあって、お節介焼きなのです。


(よっしゃ、故郷の黒人の間に入り込むにも今度は混血のせいで黒人らしくないからいうて差別されるんやろ?ほなそこはそれで美形にして人気をかっさらういうのはどうやの。言うなれば美形のミスモザンビークがパリに行ってフランスの人気女優と共演するような話になってるんやろ?ほなカンヌのレッドカーペット級のネイキッドドレス…あのどすけべドレスで話題をさらうような外観に変えたったらええねん。アルトくんやったらそれ、余裕でできるからな)


ええ、その反響たるや、モザンビークを我々が離れるまでの短い間に国中はもちろん、近隣地域にまでも噂が駆け回って大反響を呼んだのです。


遥か遠い東洋の島国に奴隷人足として売り飛ばされたはずの若者が現地の女との間に作った息子が、人も驚き羨む美形の偽女種になって戻ってきた。


そして、これからその息子はパリに赴いて向こうの王族にお目通りして、芸能人として推挙される。


これが、モザンビークの人々の心を打たないわけがないというジーナさんの読み、まさに的中したのです。


(なんか、中国で爆受けした日本のAV女優を見るようやな…)


(そういう提案をしたのはジーナさんですよ…)


ええ、クァンタムリンクという皇族用の超光速交信システムを経由して、アルトさんと私が見聞している現地の反応はNBにいるジーナさんにも伝わっているのです。


しかし、実際問題としてモザンビークの民族衣装に身を包み、珠絹丸のデッキで集まった人々からの声援に応えている弥助くんの姿があるのです。


(ううう、なんかはずかしいのですが…)


(弥助、これもあなたを売り出してフランスでの扱いをよくするための策略なのです…そしてこの様子はパリのテレーズ殿下やフラメンシア殿下にも伝わっておるとか。両殿下は是非に弥助、あなたを芸能留学生としてパリに迎えたいようですよ…)


そう、弥助くんのこれからの身の振り方を気にしているのは私やアルトさんももちろんですが、育ての親とでもいうべきプラウファーネさんも、だったのです…。


「まぁ、フランス王国の意向も聞いておりましたしね…比丘尼国との国交を喧伝するだけなく、いすぱにあ同様、暗黒大陸のくろんぼうをそれなりに活用したいとも…」


ええ、テレーズ殿下とフラメンシア殿下は正直なところ嫌がってはいるのですが、パリの売春都市化という戦略のためにも、弥助くんを活用したいのだそうです。


そして、通称ロントモン過激団なる事実上のスペイン・フランス国営劇団の人気俳優に仕立てることで、芸能志願者を募る動きに役立てたいとも。


ですが、それ以上に期待をかけているのがモザンビーク、そして暗黒大陸の人々なのです。


例え黒人の売春婦や売春夫であったとしても、痴女皇国の管理下であればそれなりの収入や待遇を得て帰国できるのはスペインで実証されています。


そして、単なる奴隷としてだけではなく有用な労働者または売春婦として派遣先に浸透し、苗床経由で混血児を量産するのが痴女皇国の長期的な戦略です。


そのためにも、混血児や黒人との恋愛を描いた作品…ええ、既にタンゴ・アルゼンティーナがその嚆矢として制作され公開されております。


その第二弾である鉄道売春婦の続編が、痴女皇国の売春戦略に重要な役目を果たすとも。


(ですから、白人男は黒人の売春婦に種をつけ、白人女は黒んぼとの子種を苗床に供出させる必要があるんですよ…マドリードだと今や、純粋な白人の売春婦より混血者の方が多いというありさまですからね…パリもいずれはそうする方向で、テレーズとも打ち合わせていますよ…)


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ふらこ「で、この続きが闇堕ちマリア枠とやらで描かれているのだそうです」

https://novel18.syosetu.com/n0112gz/388/


りええ「しかし、比丘尼国のパリ大使館はこんなんでちゃんと機能するのか」


いばらき「正直、私もそう思います。しかし実際には連絡事務所とかいう程度で今はよいそうです。私の赴任の間に、正規の大使館員を養成して送り込む段取りをつけるそうですし…」


あると「ようは、プラウファーネさんはたちあげ要員というものですね」


いばらき「それとですねぇ、東洋人の女や男への需要がどんなものかを探る意味合いもありまして…私の赴任中に、パリへの留学生を武士の中で募って送り込むから面倒を見てくれとか言われてんですよ…」


りええ「お願いですから現地の踊り子さんを妊娠させて日本にまで追いかけてくる話にだけは…」


あると「というわけでおとなのお話がつづくそうなのです…」


りええ「なるべく未成年の方にも読める話をしろって、天の声にも言っときます…」

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