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こんにちわ、マリア Je vous salue, Marie  作者: すずめのおやど


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弥助の大冒険 -少年は巴里を目指す- 7.7

いきなり寄せられた提案。


しかし、既に存在する偽女種の種別があって、そちらに切り替えることは可能らしいのです。


(芸能偽女種って種別あるじゃん、欧州河原芸に特化した存在の)

https://novel18.syosetu.com/n5728gy/356/


この芸能偽女種、一言で言うと発声量や声質が変わります。


そして、舞台向きまたは映画向きの体型や容貌補正がかかってしまうのです。


しかし、その代償に延命措置を頻繁に行う必要が生じてしまったと、まりりが申しよります。


具体的には、人気取りのために身体を大幅にいじったことで、おひねりが必要になったそうです。


ええ、体で受け取る部類の声援や支援です。


(それって枕営業とか言うんじゃないの…)


(いやぁ、そこがちょっと変わっててさ…ほら、河原者の有名人で出雲阿国って女優いるじゃん…)


で、痴女皇国世界の出雲阿国さん。


この方、実は巫女種化してたそうですけど、短命に終わった模様。


当時、巫女となっていたにも関わらず何でやという話になったようです。


そして、後世のためにもと即身仏状態まがいの措置を取って大江の地下に遺骸を保存してたようでして、まりりたちが後年にその原因を究明しようと遺骸の提供を受けて分析したところ。


どうも、独自進化した駄洒落菌の新種亜種の影響があったようなのです。


(つまりだね、芸人の本分は拍手喝采とか声援をもらうって事じゃない。だからね…芸人生活を止めて巫女さんになったところ、一気に寿命警告が来て大騒ぎになって比丘尼国に呼ばれたことあったんだよ、あたし…)


で、その際に発見された駄洒落菌亜種、根絶させるかどうかという話になった模様。


(んで、どうせなら芸事に活用できねぇかって事でさ、芸能偽女種って種別作れば、痴女皇国…特にフランスやスペインの河原芸人の管理にもいいんじゃね?ってことで出来たんだよね)


そして、懲罰偽女種ほどではありませんが、奉仕偽女種同様に短命な理由。


あれですよ、あれが大きいのです。


そう、アレ。


(あれを連呼するパイセンの卑しい心根が)


(未成年の方にちで始まる単語、モロに言えんでしょうがっ)


で、ちょっと解説しておきましょう。


ベラちゃんの持ってるラスプーチンちんや、現時点では黒人系かつ指導偽女種でないと装備不可能な、乱棒。


これらの、すりこぎ棒のような物体を天然で持っていた人は、貧血に悩むほどだったそうです。


(じょんほーむずの持ち主の男優ジョン・ホームズがまさにそれで、麻薬を服用してしゃっきりしていたそうですね…)


で、偽女種の場合、その強化された身体と体力で巨根と言われる物体を使用状態で維持することができます。


そしてですねぇ、奉仕偽女種と芸能偽女種は女性に奉仕したり、あるいは舞台の上であれを使う時の見栄えを優先して、大きくされてしまうんだそうです、必然的に。


で、当然、懲罰偽女種と同様に絶倫の代償として身体を酷使しますから、何も手を打たないと寿命が早く来てしまうのだとか。


特に芸能偽女種は、本当に女と見紛うほどの美貌長身になってしまうことも多いので、必ず連れ添いの女官が必要となってしまうとも。


うぬぬ。


「ただ…例え短命に終わるとしても、この子はそのトランスペルシオーネル…オカマ芸人にしてあげた方がいいと思うわよ…」


おごそかに申される、スクルドさん。


この方がそこまで言い切るのであれば、きっと、芸能偽女種でないとこの先のパリで困る、ということなのでしょう。


ええ、利益代弁者という立場で見れば、この中では絶対確実にまりりと同等か、それ以上に人類が生きていないと困る立場のお方ですから。


スクルドさんがそう言い切るのであれば、サン=ジェルマン氏が言う以上に言葉の重みがあるのではと。


(僕も困るんだけど…)


(うるせぇ◯△*⬜︎※…いえ、サン=ジェルマンだっけ、あんたの今の通称名…)


ええと、スクルドさんが言われたの、どうも人類では発音困難なサン=ジェルマン氏の真名のようですね。


スクルドさんは知的生命体の運命と生涯、そして寿命を決める関係からか、その人の名前をなるべく略さず言う癖をお持ちのようです。


(例えば、私がヤスケをオカマ芸人にした方がいいと言ったとするでしょう。それはヤスケの運命に対する干渉行為でもあるわけだからね…だから室見理恵、あんたのように室見という姓を持っていた場合は当然ナニナニ弥助という風にヤスケのことを告げているわよ)


言い換えれば、外道丸ちゃんのことを、普段は周囲も本人も隠している本名の酒呑童子と言い切るような必要性がある方なのです。


それと、何気にスルーしましたけど、スクルドさんもサン=ジェルマン氏の正体というか、過去の姿を知っておられるようですね…。


(いろんな関わりがあってね…まぁそれと、ヤスケの故郷に立ち寄っても、故郷に戻ることにはならない件だけどね、ここでヤスケをオカマ芸人にしておくとね、最終的には故郷でも知らぬ人がいない姿になれるかも知れないわよ。現時点ではあくまで可能性であるだけで、絶対に起きる出来事じゃないんだけどね…)

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