弥助の大冒険 -少年は巴里を目指す- 7.45
さて、南シナ海を突っ切る通常の航海ですと、連邦世界の貨物船の標準航海日数は20日とされています。
もちろん、船の性能や海の荒れ具合によって左右される数字となりますから、本当ならばRoRo船で5〜10日、コンテナ船でも2週間あればマニラには行けるそうですが、ここは痴女皇国世界。
転送依頼一発で航海日程を短縮できてしまいます。
で、実際にそれができる女が私の横にいますので、航海日程短縮を依頼します。
「なるほど…確かに、あの桟橋から1kmも離れてない場所に保養所桟橋、あるもんな…」
「まだエルトゥールル号だけならいいんだけどさ、ほら…」
ええ、まずはこの図をご覧頂くことで、懸念となっている従来からの保養所至近の桟橋の位置を確認願いたいのです。
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貨物船用桟橋
↓ 茸島保養所桟橋
|||||| ↓
|||||| || スケアクロウ用
|||||| || 斜路
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/||||||/ロビナビーチ/↓絶林檎防砂林
/||||||//////保養所コテージ→/
/||||||/////⬜︎ ⬜︎茸島支部庁舎
/||||||/////↑聖院学院神学部/
/||||||//////⬛︎⬛︎/////
⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎//////
ファインテック支社⬜︎//////
工場施設他敷地 ⬜︎//////
←↓この先にも敷地 ⬜︎//////
⬛︎⬛︎→痴女皇国皇族用別荘
(ファインテック役員社宅含む)
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そして、珠絹丸と華厳号が接岸する予定の貨物船用桟橋、保養所桟橋から1キロも離れていない西側に存在するのです。
で、りええは何が言いたいのかと怪訝に思われているであろう、未成年の方へ。
毎夕、茸島桟橋に来る船は最低でも2隻。
いずれも、痴女島を出航して南南東に舵を切り、ほぼ南へと直線的に進んで来た船です。
この周回航路は痴女島聖院港と茸島保養所埠頭、そして南洋島のスマランの3箇所を結んで時計回りに回る船と、反時計回りに巡る船が就航しています。
そして、聖院港>茸島航路の船は必ず昼過ぎに聖院港を出て、茸島北岸には夕方に着岸します。
///痴 女 島///聖院湖///|
///////////痴女宮///|
///////////門前町///|
ーーーーーーーーーーーーーー///|
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜聖院港↑ーーーー
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〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
←スマラン・ジャカルタ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ーーーーーーーーー〜|マドゥラ島|〜〜〜〜〜
スラバヤ⬜︎|〜〜〜〜〜〜〜〜〜|茸 島|
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で、必ず2隻目より早めに入港することになっているのが、文教局と海事部の合同海洋体験実習船であるエルトゥールル号。
この実習船には、茸島での淫棒茸採集当番兼、船舶実習の番が回ってきた聖院学院本校初等部の児童や生徒が乗り組んでいます。
そして、翌日の深夜から早朝にかけて成長したインポタケが開傘する前に採集して、ファインテック社のインポタケ乾燥倉庫に送り込む作業につくのです。
ですから、この子達は夕食もそこそこに寝ておく必要があるのです。
で、翌朝にその採集作業を終えた子供たちを送り届けるエルトゥールル号、午前中に痴女島聖院港に戻ると、今度は翌日の別の当番児童を乗せて茸島に向かう機織り運航を行なっているのです。
(急なドック入りの場合はスケアクロウが代わりに飛ぶって言っといてください…)
あいあい。
まぁ、現在ではこのインポタケ採集作業、機械化するか農業魔族を投入するかという話も出ておりますから、近い将来はエルトゥールル号を使った純粋な海洋実習航海に目的が変わるかも知れません。
で、なんでエルトゥールル号を絶対に先に接岸させるのか。
この後に来る帆船、女官が何十人から下手をすると200名以上は乗っている可能性があるからです。
そして昨今、一隻だけでは足らない場合に備えて、座席パレットを装着したスケアクロウや、金属船体動力船の就航に伴って余剰となってきた動力帆船の予備船が駆り出されることもままあるのです…。
つまり、エルトゥールル号の後に入って来た船からは女官がぞろぞろ降りてきますので、早めに子供たちをファインテック茸島支社内の採集者宿舎に送り届けて桟橋を空けておかなくてはならない訳ですよ…。
そして、桟橋を空けておく必要がある理由なのですが、今度は聖院学院茸島分校の生徒…それも男子生徒ばかりがやってくるのです。
で。
闇堕ちマリアをお読みの方ならお分かりでしょう。
この男子生徒たちは、誰が誰につくか決まっています。
そして、担当する女官と心話または聖環で連絡を取り合うと、下船してきた女官から、おもむろに奉仕を受けるのです。
ええ、何をどう奉仕されるのか、この室見は詳細を語れないのです…。
この儀式のためにも、茸島の保養所側桟橋を空けておく必要があるのと、なるべくならば弥助くんたちには見せたくはないのです、奉仕の最中とそのあとの絶林檎の林で起きてる出来事!
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やすけ「しかしぼくたちやおかあ、そしていもうとは大江の里をしってますから…」
いばらき「要は大江でも、チン◯ネックスを撒くのと同じ効き目のあることを田畑でやってるんですよ。というかチ◯ポネックスって、あれを知ったマリアさんが肥料に使えないかってことで思いついたはずなんですよ」
りええ「鬼細胞の力で作物を促成栽培する農法、やってんですよ、大江山の山麓の田んぼや畑…」
べらこ「未成年の方にお話していい光景じゃないのは確かですね…」
りええ「もっと話せないことを茸島別荘でやってる張本人ですが、昨今はどうなのか」
べらこ「来ないでいいですから…」
りええ「次回、茸島別荘」
べらこ「迎撃しますよ…」
りええ「こっちにまりりが乗ってる上に、プラウファーネさんもいるからね…」
いばらき「見学だけならいいんじゃないでしょうか」
べらこ&くりす「それが嫌なんです!(泣)」




