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こんにちわ、マリア Je vous salue, Marie  作者: すずめのおやど


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弥助の大冒険 -少年は巴里を目指す- 7.4

で、制服の苦情をまりり…痴女皇国上皇マリアリーゼに伝える、わたくし室見理恵。


ちなみに私はテンプレス・レイルウェイズの緑色のつなぎ服姿でして、色気もへったくれもない状態です。


で、テンプレス・セキュリティの暗青色迷彩服姿のまりりに、なぜみんなが困っているかを体験させるために、厚労局長の二代目様と、通商局のクレーゼ局長…まりりの実のお母さんです…に、あることを依頼します。


(マリアヴェッラを通じて母にも承諾させました。室見局長、主旨は理解しましたから、簡易懲罰としてやっていいとのことです)


(まー、確かにこれは…あたくしもふくを借りてたいけんしてみましたけど、これはマリア、文句をいわれてもしかたありませんわよ…)


で、何をしたのか。


まりりに、現在の海事部の制服へと強制更衣させることを依頼しただけです。


ただ、指定外制服への更衣…しかも痴女皇国の頂点にいるまりりの服の着替えですから、エマちゃん…エマニエル建設部長がインマヌエル型救世主兵器モードかつ独断で実行すると、あとで騒ぐのが目に見えていますので、家族会決議による懲罰として着替えさせる手配を行ったのが、この室見の仕事というわけです。


で、何事かと喚くまりりを船長椅子に座らせ、更に、その膝の上につきあいで同じ海事部の格好になった私が抱き石よろしく無理に腰を下ろして体重をかけたのです。


「わかる?ふんどしで座ると結び目やねじれの部分のお尻が痛いのよ?」


ええそうです、いわゆる六尺褌というもの、お尻のTのところを結び目にして座ると、もろに尾てい骨を結び目が直撃するのです。


で、お尻の中心に結び目が来ないようにした場合、今度は結び目の股間やサイドの紐部をねじって締め込み具合を調整することになると思うんですが、今度はその、綱のようになった股間部がお尻の割れ目に食い込むだけでなく、座るとやはり、痛いのです。


特に、痴女皇国流ではお尻の部分をYの字状に整形してハイレグ風に締めるとかいう指導が入ってますので、結局はふんどしで椅子に座ると時間と共に痛い、ということになるのです。


「いやその、日本の船だし。というかどいてくれっいてぇっ」


「あかんっ。今すぐスカートと洋風下着の着用を許可してあげるまではあたしが石乗せ拷問の石じゃ…それとも、ナディアさんやアルトさんをあたしの上に更に座らせようか?」


「りえさん。あたくしのたいじゅうを重くしてよめの上にのったほうがききめがあるでしょう」


ええ、今度はアルトさんが白金衣に着替えて、まりりの上に座ってしまいます。


(し、信じられません…)


(マリアリーゼ陛下、怒られないのですか…)


(怒りたいのはやまやまなんだけどさ、懲罰として通されてんだよね…)


ええ、さしものまりりと言えど、家族会には簡単に逆らえないのです。


というわけで、一応は用意されていたらしい船員制服用のスカート…パンツやお尻が見えて当たり前のような激しいミニ丈ですけど、ないよりはマシということで、自動でその本来の制服姿に切り替わります。


そして、ふんどしも、半生体素材のシルク生地をベースにした柔らかいものに…あのねぇ、エロ下着でもいいから、普通のパンツ履かせてあげなさいよ…。


ちなみに、たの…財務副局長の田野瀬麻里子がかつて、泣いていた件でもありますが、痴女皇国女官の下着は官給または女官寮2階の購買部に吊るされているものを買って経費を申請することになります。


もしくは、マリアンローズというファインテック・アパレル社が展開するすけべ水着下着ブランドのカタログから発注することになります。


つまり、最低でもTバックかGストリング以外の選択は選べないのです。


または、たののようにシニアローズとかいう高齢者向けか、またはチェリーローズとか言うんでしたっけ、ティーン向けのサブブランドのカタログから下着を選ばざるを得なくなります。


閑話休題。


そんなわけで、ふんどしよりはまだ、エロ下着の方が痴女皇国の洋式生活に向いていると、わたくし室見自身がふんどし姿になって思うのですが…。


(比丘尼国の巫女はまだしも偽女種の間では実のところ、偽女種用の助平褌よりも普通のふんどしの方がいいという話が…)


(例の穴あき機能が下手に動くよりも、ずらせば出て来ますし…)


ええと、何をずらしてナニを出すのか、などの詳しい説明は省きます。


体験したい人は、市販品か、さもなくば白い綿の布かシーツあたりを裁断して長さ180センチで幅15〜20センチの長細い布で実際に六尺褌として締めて着用してみてください。


あと、助平褌というものですが、普通の男性用極小Tバック下着…でもないのです。


股間のクロッチ部に、樹脂製または金属製に見えるような数珠めいた玉が数個、通されています。


むろんこの玉、普通の玉付き下着とやらの効果だけではなく、それ自体が振動したり、あるいは別の形状に変形する機能が備わっています。


で、詳細は解説できませんが、重要な機能だけお教えしましょう。


この助平褌の玉の振動や、あるいは変な場所に侵入するとかまさぐる形状に変形する機能ですけどね。


着用者の聖環で、任意に制御できません。


勝手に動き出すか、あるいは上役の聖環操作で「動かんでええ時に動く」いらん動きを見せるのです。


そして、そんな迷惑機能はいらんということで内心は脱ぎたい偽女種さんも多数らしいのです。


しかし、聖環を付けている比丘尼国の偽女種の皆様、まず穢多陰間(えたかげま)、すなわち売春許可を得ている代償に、勝手に助平褌を脱いで普通のふんどしを締めようとしても、強制更衣がかかるそうです。


(だからさ、助平褌みたいな玉付きTバックじゃなくて普通のやつも選ばせてあげなさいよ…どうせ女官たちが喜びそうな女性用まがいの極小Tバックビキニしか選ばせたくないんでしょ?)


ええ、偽女種の場合、男性形態になれる人物でも、選べる下着はすっごく限られるのです。


しかし、なぜか「女性用パンツを選ぶ」制限はかかっていないと、クリスさんから涙ながらにお聞きしたことがあります。


いえ、クリスさんはもともと、お尻を隠す下着を持ってないような人です、男性ですが。


そして、女性用パンツでもするっと履けてしまう細身体型なのです。


しかし、そのクリスさんをもってしても、選べるのはどすけべ下着(パンツ)ばかり。


(ほもの皆様が好みそうなパンツは罪人用だ…父さんもあれ、嫌でしょ?)


(確かに嫌なんだけどさ、普通のフルバックは選べないのかな…)


(ベラ子に言って…父さんの瞬間更衣用衣装ライブラリの管理、あいつが権限よこせってうるさいから渡したんだ…)


ええ、まりりの妹であり、現在の痴女皇国の二代目皇帝であるマリアヴェッラ・ボルジア・ワーズワースことベラちゃんですがね、クリスさんの体質調整・延命担当と書いて愛人と読む役割です。


そのベラちゃんが、クリスさんの下着を一手に管理しているとまりりは申しよるのです。


(まりり…クリスさんの衣装タンスの管理くらい、せめてジーナさんにさせてあげられないの?)


()()室見、いえ理恵さん…ジーナさんはジーナさんでイナプロピレート(ダ メ)なんだよ…彼女の下着と同じものをオソロイで履かせたがるんだ、もちろん女性用)


(母娘揃って変態確定なのね…)


(あのな理恵ちゃん、そもそもクリスには女性用パンツを履く趣味があってやな)


(そうですよパイセン、あたしもかーさまも、おじさまの趣味を最大限に尊重…)


ぎゃああああ、とこれから向かう茸島の…クリスさんが働いているはずの、ファインテック社・茸島支社工場社屋事務棟の方角で悲鳴が聞こえたような気がします。


そして悪いことに、私たちはこれから、伊豆諸島の手前くらいで転送をかけてもらいまして、茸島に向かう予定なのです。


とりあえず、ファインテック・アパレルの社長はアルトさんのお尻に敷かれていますし、同社の代表取締役会長かつその実父であるクリスさんは基本的に茸島住まいです。


痴女皇国女官の制服の件や、ファインテックの下着カタログの内容を含めて、ちょっとお話を聞くべき気がしますから、荷役の間にお邪魔しますからね…茸島支社に!


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べらこ「こんでいいです」


りええ「そうはいかん。あたしは女官長資格者で厚労局に椅子はないけど身分はあるきんね!」


マリア「つまり、りええは制服の件で苦情を言うことができる身分と立場ではあるんだよな…」


べらこ「ちなみにパイセンの下着、豹柄とかギャル柄ばかりじゃないですか」


りええ「あれはわしの趣味やっ。そういうベラちゃんも蛍光色のヒモばかりやろっ」


べらこ「布面積はありますよ…てのひら半分くらいの三角形でも!」


りええ「こら、まりり逃げるな…ちなみにベラちゃんの下着とか水着って、アメリカ辺りで売ってるもの、そのまんまじゃなしにまりりと雅美さんが手を加えてたりするんですよ…デザイン」


なであ「で、べらこ陛下がお召しの服と似たようなものを着た聖院学院の生徒が夕暮れの茸島の桟橋や浜辺にですね…」


りええ「次回、茸島保養所」


マリア「君はロビナビーチに助平水着の乱舞を見るか」


りええ「未成年の方にもお話できる内容にしなさいよ…」

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