女子プロの星☆アステ皇帝(かいざあ)・11【R15版】
皆様、アルト閣下のお話で明日輝・魔屋攻略の一件を進めておりますメヒコ…メキシコ合衆国出身の「元・お天気お姉さん」の異名を持つロクトールのフランシスカと申します。
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Francisca Adelaida Juana Guadalupe. フランシスカ thousand Suction(Limited million) 千人卒(限定百万)Slut Visual 痴女外観 Black Rosy knights, Imperial of Temptress. 黒薔薇騎士団 Aztech branch, South-America Americas Regional Headquarters, Imperial of Temptress. 痴女皇国米大陸統括本部・中米行政局 Luchadora flores 乙女闘士団 Emperador del imperio mexicano, Director de la Administración Mesoamericana メキシコ帝国皇帝・中米行政局長
そう…私は黒薔薇騎士資格者かつ、中米行政局の頂点に任命されたのです…。
そして、この地位に叙せられた私に課された任務は、ひとえに「いけにえ制度の再発を防止するため、明日輝と魔屋の神話信仰を上書きするための行政政策を実行し、メソ・アメリカ地域の安定経営に寄与すべし」に集約されたのです…。
とりあえず、未成年の方向けのお話という事で概略のみとなりますが、我が故郷メヒコの昔に該当するメキシコ帝国…そして旧・明日輝皇帝が王となって統治する明日輝王国と、腹心の部下オノリナが統治する魔屋王国を含んだ中米一帯がどうなったかを説明申し上げます。
恐れ入りますが、少しだけお時間を頂ければと。
では、どうぞ…。
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自室の窓から外の光景を眺める私、フランシスカの眼前に広がるのは……明日輝の古都、ティオティワカンの雄大な光景です。
(連邦世界のティオティワカンだと20平方キロ…東京都で言えば北区または港区、大阪だと中央区と浪速区くらいの大きさね)などとタナカ内務局長に入れ知恵されましたので、ニホンの読者様に於かれましては大きさを想像頂ければと。
ただ…核となる太陽神殿と月神殿、そしてケツァルコアトル神殿の3つの拠点が配置された中心部だけで言えば、この太陽神殿から乙女闘技場、そして騎士屯所となるケツァルコアトル神殿までは…。
そうですね、眼下の太陽神殿前を、月神殿から乙女闘技場とその背後のケツァルコアトル神殿に向かって左右に伸びている「死者の道」なる石張りの広い目抜き通りが存在するのですが、そこを歩けば徒歩で5分程度ですね…。
そして見晴らしが良い理由。
そもそもこの部屋、高さ70m近い太陽神殿なる名前のピラミッドの最上階近くにあるのです。
そして、明日輝帝国が傾いた一因とも言える、漆喰を大量に使用して純白に仕上げたというこの太陽神殿から見える月神殿も、少しくすんだ灰色の漆喰で固められております。
(漆喰の原料や加工のために木材を乱伐したとか色々とあったとされていたわね…)
(実際、標高が高いせいもありますけど、メキシコシティの辺りって森が異様に少ないんですよね…)
しかし、新築当時のティオティワカンを築いたアステカの指導者たちの美的感覚はともかく、宗教都市にしようとした意図がよくわかる壮大さですよ、私の部屋から見た光景だけでも。
で、このティオティワカンは淫化帝国首都の挿入器具市や、淫化皇帝居城と神官養成学校が対となって築かれた炸砕岩満神殿とはまた違った趣の、巨石文明の集約とも言える神殿都市です。
そもそもここティオティワカン、昔のアステカ同様に明日輝帝国の首都であり、宗教都市として建設された経緯があるそうです。
しかし、戦乱や人口増大などの事象を受け、直線距離だと40キロほど東南のテスココ湖の湖上の小島周辺を干拓して築き上げた新しい帝都であるティノチティトラン…連邦世界では後にメキシコシティと呼ばれる場所に諸々が移り、このティオティワカンはなかば廃墟となって朽ち果てようとしておりました。
ですが、痴女皇国本国の多大な支援を得て実施された魔屋・明日輝平定作戦の後で、魔屋連合王国と明日輝王国を統括支配する存在たる上位国家のメキシコ帝国なる国の創立が宣言された際に、明日輝首都のティノチティトランとは首都を分ける方策が打ち出されました。
そして、新しいメキシコ帝国の首都とするには、ちょうどおあつらえ向きの位置と規模、そして既存設備が残されていたティオティワカン遺跡を再整備する話になったのです。
そうです…この石造りのピラミッド都市こそが、新生明日輝王国再起の契機、そしてメソアメリカ全域を統治するメキシコ帝国の首都となるべく拠点整備を受けた場所なのです。
かつての明日輝の神々を祀り、いけにえを捧げたとされる幾つかの神殿は、なるべく原型を保ちながらも大きくその内外に細かな手が入れられました。
特に、南側のケツァルコアトル神殿と、その前に築かれた乙女闘技場。
敢えて、アステカ天文学を根拠として細かく位置を決められた神殿配置を崩してまでも、乙女闘技場と、メキシコ帝国の独自騎士団である乙女闘士団の拠点を隣接させるべく、移築整備または新築されたのです…。
さて、一旦はいけにえの儀式風習が蔓延していた明日輝と魔屋ですが。
かつて、痴女皇国によって人々の意識改革を図りいけにえ制度を廃止するためと称して、とんでもない作戦が実施されました。
この地に巣食っていた神々の残留因子浄化と併せ、今でも連邦世界のメソ・アメリカ地域では重要作物の地位を占めているとうもろこしに、手が入れられたのです。
「今度いけにえの儀式をやったら、その関係者が関わる畑のとうもろこしを食べたが最後、女になってもらう」のがその…明日輝と魔屋に申し渡した事項だそうです…。
そしてですねぇ。
精通または第二次性徴期を通過している人間に対してのみ作用する若返り要素や、欧州由来の伝染病抗体細胞保有要素をこの地のとうもろこしに与えて痴女皇国の本気を見せたそうです。
(で、これやった理由だけどさ、実のところはいけにえの禁止を申し渡したところでさ、「どうせ守らんだろ」っていう予想も含んでたんだよ。で、後々にやらかした事を理由に懲罰名目で侵攻した際の女体化なり偽女種化なりをやりやすくするための準備工事ってとこだな)
この、マリアリーゼ陛下の発言の真意…まさに、地獄への道を善意で舗装するようなものでしょう。
若返った戦士たちが、いけにえを得るための戦争を始めようと血気盛んになることも見越しての、悪辣な作戦。
しかも、一見するとメソ・アメリカに住まう住民のための慈善政策です。
老人も含めて、大人たちを若返らせてしまうのですから。
しかも、病気にかかりにくくなるという、医学が発達していないこの時代では大変にお得なおまけがついているのです。
(…人聞きが悪いなぁ…ちゃんとこっちの言うこと聞いて、いけにえ儀式を廃止してくれたら別に天災めいた災いに襲われることなんか一切ないんだし…普段の痴女皇国上皇としてのあたしなら、これだけでも見返りの1つや2つは突きつけてたよ?)
まぁ確かに、それはその通りです。
しかし、淫化の地から送り込まれたゼパール様とフルール様という月乙女資格者のリュネ魔族の方。
この方々が当初の魔屋と明日輝を統治する担当として赴任したのですが、現地住民の頑迷さにはほとほと手を焼くような状態だったということで、止むを得ず女体化作戦を実施し、所定の成果を挙げてメソ・アメリカの平定に王手をかけたのが今の状態です。
で、現地の神々を信仰する住民を、どうやって旧来の神話由来の伝承や迷信から引き剥がしたのか。
なんと淫化の神である太陽神インティと月神ママコチャが明日輝と魔屋の神の不在を嘆き、民を慰めることを考えついたという、レアル神話劇、タナカ内務局長とマリアリーゼ陛下…そして実際に昔は明日輝と魔屋の神様でもあったという、聖院初代金衣テルナリーゼ様が監修した演出によって行われたのです。
淫化太陽神インティは、明日輝の太陽神ウィツィロポチトリと、魔屋神話の太陽神キニチ・アハウの使者を。
そして淫化月神ママコチャは、明日輝月神テスカトリポカ、魔屋月神イシュ・チェル…そして殉死の神イシュタムの使者を。
淫化に厄介になっていた明日輝と魔屋の縁者から「このメソ・アメリカの地に新たな神の使いとなるに相応しい者を選んで遣わすので、魔屋と明日輝の民はことごとく従うように」とされたのです。
何せ、この神の使者派遣の宣言がメソ・アメリカ全域に為される直前の痴女皇国による魔屋侵攻の際の、女体化雨攻撃が効いている状態です。
これ…アステカの風雨神トラロックと、マヤ雨神チャクの信仰者による悪事とされました。
で、明日輝神話のいけにえ反対派である金星神ケツァルコアトルが、いけにえ神事の再来に繋がる不幸な事件として淫化の神に民の窮状を伝え、神のよしみで救いを求めたとされたのです。
で、淫化の神々の使いとして選ばれたのが…ええ、だいたいは想像がおつきになるかと。
それと、痴女皇国の介入前の明日輝帝国の政治体制。
私も知るアステカ同様、軍国主義を貫いた強大な軍事国家でした。
しかし、その軍事力を支えるための重税が民衆、ひいては明日輝に負けて臣従した諸王諸侯の負担となっておったそうです。
何分にも明日輝首都のティノチティトランは、連邦世界のテスココ湖同様に大きな湖の中の島を中心に周囲を干拓して築かれた湖上都市です。
そして、テスココ湖はこれまた連邦世界同様、北側が塩分濃度高めの汽水域、南側が淡水域と分かれておったそうですが、この南側と北側の湖面を分断する堤防を築いて、南側の淡水域…つまり農業用水を確保する一大事業すら行われているくらいに、とうもろこしを中心とした栽培作物用の農地の確保と灌漑は必須だったようですね。
こうした国土開発も、他国の侵略を退けるどころか、あまつさえ攻め込んだり、いけにえをゲットする戦争を行う原資を確保するためだったのです。
そして痴女皇国の介入後にも残ってしまった軍国主義の遺物である兵士階級を主体とした男尊社会ですが…。
ええ、こちらにも手が入りましたよ。
この件については、明日輝は明日輝で何かをされてしまったとお考えください。
後で必ず、何があったかご説明します。
ええ、分けてお話ししたいようなことがあったのです…あの、女体化の雨によって魔屋一帯の制圧を図ったあと。
そして、魔屋地域の女体化作戦からちょうど、半年。
私は、メキシコ帝国皇帝シスカ1世…そして痴女皇国中米行政局長・メソアメリカ地区担当部長フランシスカとしてメキシコ帝国の首都となったこのティオティワカンの太陽神殿で、来客を待ち構えております。
「フランシスカ局長。ショコヨツィン王、到着いたしました」
「承知しました。Guíame al campo de batalla de las flores.(花闘技場へ向かいます。案内なさい)」
で、私…フランシスカは執務席から立ち上がると、オノリナと、局長付け護衛騎士の先導で太陽神殿を出ます。
今日は、このティオティワカンのルチャ・フロレス…乙女闘技場において、前・明日輝皇帝モクステマ2世…そして今日からは明日輝王ショコヨツィン1世の即位と、メキシコ帝国初代皇帝シスカ1世…つまり私の即位を記念する御前試合の観戦という行事が行われるのです…。
そう、かつての明日輝帝国が大規模な旱魃にあった際、周辺諸国と協定を結んで生贄用の人材確保に始めたという花戦争の儀式。
あれに代わって、魔屋王国の協賛協力を得て普及を進めた花闘技、または乙女闘技の頂点となるメキシコ帝国最強の乙女闘士を決定する競技の初試合、今から向かう乙女闘技場で開催されるのです。
で、オノリナの現状。
明日輝王国と並び、メキシコ帝国傘下となった統一魔屋王国の女王としての顔と、中米行政局・魔屋担当部長としての顔の二つの職務を往来する立場となりました。
(本当なら副局長を任じたいのは山々です。しかし、海賊共和国のオマリー女王や球根詐欺国のカリブ外領主ラウシュミ女王といった方々との兼ね合いがありますからね…)
そう、中米行政支局、副局長を置かぬ方向で組織を整備することになったのです。
そしてオマリー部長やラウシュミ部長、そして灸場担当のティアラ矯正管区部長などの幹部と共に、オノリナには魔屋を担当する幹部という形で私の下に入ってもらうようにするのが精一杯だったのです。
ですがオノリナ自身は「まんざらでもない」という顔。
それもそのはず、オノリナは故国の軍人の中では将官ではなく、一将校の立場。
それがなんと、痴女皇国世界では自分の生まれ故郷のみならず、メヒコ南部からパナマに至るまでの広大な地域の女王なのです。
しかも、今や陸地の面積では中米行政局の半分以上を占めるメキシコ帝国の独自騎士団、乙女闘士団の団長。
(かく言う私も番組司会者という民間人だった訳だからねぇ…)
(フランシスカ様、しかし放送や報道出身者…言わばジャーナリスト上がりの政治家という存在、が皆無でないのは私も存じております。そしてこのメキシコ帝国の皇帝の位は選挙で選ばれたのではなく、より上位の統治者からの指名なのですから…)
そう、オノリナの本意は「そんな事を気にするよりも統治実績を積むべきです」と、私に言いたい一心なのです。
しかし、そこまで直球で言い募っては言い過ぎということになるので、自制を図ってくれておるのです。
で、あれから半年の間に何があったのか。
明日輝帝国を吸収し、さらには魔屋を傘下に収めたのがメキシコ帝国…本当ならばメキシコ合衆国を名乗らせたかったのですが、大統領制や議会制選挙制度はまだ早いとかで、やむをえず専制君主制度下での国づくりを図るしかなかったのですよ。
で、結果としてメヒコの皇帝に、この私が就任してしまったのです。
更には中米行政局の発足に伴い、先輩方を押し除けて私がその局長となってしまいました。
ええのでしょうか、この人事。
ともあれ、私たちは明日輝王を迎えに神殿の前へ。
ここで、大ざっぱですがティオティワカンの街の中心部…つまり神殿の配置をご覧下さい。
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月神殿
聖院学院□
神学部□| |
| |太陽神殿
| |□
| |
| |乙女闘技場
死者の道↑□□騎士神殿
| |
| |
============サン・ファン川
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そして、このサン・ファン川は大きく手が入れられ、テスココ湖に流れ込む川としての役目だけでなく、運河として整備されたのです。
https://x.com/725578cc/status/1777017267873796200
なぜ、こうしたのか。
それは、テスココ湖上に浮かぶ島とその周囲を干拓して確保した土地に築かれた明日輝帝国の都・ティノチティトランからこのティオティワカンを目指す場合、陸路では非常な大回りになることが原因でした。
更には、テスココ湖の北部の塩分濃度の高い汽水域の水がティノチティトランとその南部の淡水と過剰に混ざって飲用や灌漑に使えなくなることを防ぐために築かれた堰、これも湖の南北を結んでいるのでティオティワカン側に渡るための道には使いづらいのです。
で、古代から神殿都市として農民などの巡礼者を多数迎えていたティオティワカンへの往来の足として、湖上を行く往来船とその通路たる運河を整備する事が企画されたのです。
そんな訳で、本日の諸々の式典に参加する旧・明日輝皇帝であるショコヨツィン1世を乗せた御座船が運河の船着場に到着し、私どもが差し回したダンケ号に乗ってまずは太陽神殿に来るのを待ち構えておった訳です。
(フランシスカ様からすれば明日輝王は臣下ですからね…)
と、言うのは我が腹心の部下たるオノリナ。
元々の名前はグロリアナというのですが、痴女皇国入りに当たって、マヤ族の出自である名前を前に押し出した出家名を認められております。
Gloriana honorina Laura Miranda. オノリナ thousand Suction(Limited Hundred thousand)千人卒(限定十万) Slut Visual 痴女外観 Red Rosy knights, Imperial of Temptress. 赤薔薇騎士団 AZetch branch, South-America Americas Regional Headquarters, Imperial of Temptress. 痴女皇国米大陸統括本部・中米行政局 Luchadora flores 乙女闘士団長 Reina de maya, Director de la Administración Mesoamericana 魔屋王国女王・中米行政局
そして、このオノリナが率いる乙女闘士団こそが、海賊騎士団や橙騎士団と並ぶ中米行政局の独自騎士団の一つとされました。
いえ、そればかりではありません。
この、乙女闘士団に選ばれるための儀式は、主に魔屋王国内の各地で行われるルチャ・フロレンシア…乙女の戦いに勝ち抜いて選ばれるか、敗者の中から推挙される優秀な戦士が抜擢されます。
この、花の乙女闘士こそがメキシコ帝国の主戦力であり、この戦士を選ぶ行事が中米各地で開催される乙女闘技なのです…。
(この戦いに打ち勝って千人卒以上に昇格するのが魔屋の女の嗜みということにされたのですよね…)
(オノリナ。そして乙女の戦いに伴って開催される公認賭博や、乙女とて騎士であり神官ということで、課せられる義務などを説明したいのはやまやまなのですけど…)
ええそうです、ここから先は大人の世界。
ですから、大人扱いされていない日本の方には申し訳ありませんが概略で我慢頂きたいのです。
それに断言します。
千人卒を選ぶための戦いですし、乙女闘士団はその出自…ルチャドーラの性質上、己の鍛えた肉体のみで戦う事が推奨されております。
ですから…股間にアレがない純粋な女ばかりが本気で戦うのですから、痴女皇国と聞いて思い浮かべられるであろう助平な格闘はないのです! そして、性的な乱暴は反則とされていますからね!
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べらこ「果たして守られておるのか」
しすか「守らざるを得ないのです…騎士団入りを希望する志願者を選抜するのですから…」
りな「と言う訳で、具体的な戦い…白いマットのジャングルの上で、仮面ならぬ覆面女子がどんな戦いを繰り広げるのか」
しすか「メヒコのルチャ・リブレ…メキシコ流じょしぷろれすを流行らせる必要があるのですよ…」
べらこ「そう言いつつも大人の戦いなのでは」
あると「あたくしがみてきましょう」
他全員(アルトさんには見せない方がいいかも…)
しすか(どんな戦いなのかはアルトさんの枠などで、大人の視点で語りますのでお待ちください…)




