がんばれペアーズ・おねショタ布教軍創設ものがたり・10
ええー…確か、この方…レオノール様は話題に上っていた問題司教様…。
で、その銀髪の司教様、確かにそこはかとなく問題児という雰囲気も漂っております。
一言で申し上げますと、雰囲気が猥褻なのです。
それも、月乙女の系統…熟女の色気というものを湛えており、仕草がいちいち卑猥なのです。
もう、私ですらこのかたを一目見て、淫婦だの猥婦だの姦婦だのと思えるくらいに。
あのー、マルハレータ陛下…よもやまさか、私たちへの厄介ごとの押し付けではないでしょうね。
(まぁぶっちゃけそれもありますけどな。とりあえずフグーの積み込み物資、降ろさせて下さいな)
で、空港上空に地表すれすれまで降りて来たフグーなるお船から、その…えろふ号なる小型トラックや、はたまた淫化でもぼつぼつと置かれるようにはなってきたダンケ号という箱型の車が出て来ます。
このエロフ号やダンケ号の荷台に、今回開かれる予定の男子学校で使う机や椅子も積まれておるそうです。
「連邦世界のニホンで作られたものだが、ロンドンとル・アーブルを経由して積み出されたのだよ。リシュリューとシャルル・ド・ゴールは痴女皇国の運用船として使っているせいもあるが、フランス所属のフグーを使った理由がこれさ」と、エロフ号の後ろの銀色に輝く箱の中身を見せて頂きます。
幾重にも積み重ねられるようになった簡易な作りの机や椅子、そこに載っていました。
(本当はもう少し早く来る予定だったのだが、ダカールに下ろす荷物があってね…)
聞けば、このフグー号の船室、もっと多くの貨物を積んでいたそうです。
しかし、こちらはこちらで大仕事になっている暗黒大陸地区初の罪人更生設備設置のためらしいのです。
(概況だけ教えておこう。プランセス)
(ええとね、壮絶にだだっ広い暗黒大陸の事情も鑑みて、グァンタナモやボロブドゥールやアトスのように、固定設備を陸上に置くのはちょっと考えようって話になったのですわ。で、カリブ沿岸の農園開発がひと段落して、売春船を差し向ける必要がなくなったために空いた大型旅客船を活用しようという話になりましてな)
で、その船の姿の画像を拝見します。
なんですか、この…海に浮かぶ城のような船。
船なのはわかるのですが、その船の上部に、城のような構造が存在するのです。
一目見ただけでも、とんでもない人数の人間を乗せるための構造であるのは明らか。
いえ…フグー号も十分に「何この要塞」と思える大きさですよ。
聞けば、この大型客船なる船、長さはフグー号より少し短いくらいだそうです。
そして、連邦世界のカリブ海を巡る富裕人向けの観光船の同型船であるとか…。
「この大型船を痴女皇国では4隻、保有しているのだ。で、元来はカリブ海沿岸を周回しつつ沿岸の男や女を受け入れて買春させる目的で使っていたが、内部を一部改装して即成栽培施設化することが企画されたのだよ」
む、むぅ…こんな船を4隻もお持ちなのですか…痴女皇国。
(まぁ、金を持っているのは確かだ。ただ、これらの船舶や設備は…痴女皇国にとって必要があるから保有しているのであって、決して金持ち自慢のためではない事を理解しておくべきだろうな)
でしょうねぇ…。
(この大型客船、そもそも航行のための機関室よりも、船内で快適な環境を提供するための発電設備室の方が広く取られているような代物でね。この構造ゆえに、当初から大電力を必要とする即成栽培装置の設置を前提に建造出来たようでな…つまり、最初から労働力生産船にすることも折り込み済みだったんだよ)
で、即成栽培施設というもの、私もグァンタナモのそれで生まれた少年少女を受け入れる立場ですから知っておりますけど、船の形にする理由は。
「つまり、この船が着けるだけの港を整備する必要こそありますけどな、港に入れればそこが子作り施設になりますんや。これやったら、開発が進めば別の地域に自力航行して持って行けますやろ?」
で、そのための改装用資材をダカールなる街の港に下ろしていたとのご説明が。
「そして、私はプランセスの航空機操縦のための練習に付き合っていたという訳さ」
(コープシェフがビクニ国に行きたくないがために逃げ回っているのは内緒で)
(せっかくプランセスが名案と子種を出してくれた結果の我が愛娘のキュラシアだけどな…あのパスタ女め…まさかポワカール閣下に話をして、ょぅι゛ょ、いや養女扱いでポワカール家で養育する話に持って行くとは…おのれ、おのれパスタ女…)
珍しいものですね、ジョスリーヌ様の目に涙とは。
(あのパスタ女に泣かされた痴女皇国の女官は多くてね…パスタ女被害者友の会というものも存在する。事務局はストラスブールにあるが、入会受付は私が事務局長なので随時賜ろう。あの露出狂の変態助平パスタ女に泣かされた暁には私に連絡してくれ…)
(こらこらこらこらこら何をどさくさまぎれに勧誘しとるのですか、このカエル女めはぁっ!)
(淫化の人々が特殊な状態を維持するためにも、陛下のラスプーチンちんを知らぬ方が良いと教えておるだけですよ。マルハレータはもちろん、小官とて淫化では大人しくしておりますが…)
(ぐぬぬぬぬぬ、このカエル女ならば、いずれボロを出すはず…その時は処罰しますから首を洗って待っているがよいのです…)
(まぁまぁベラ子陛下、そのためにもワイがお目付役として随伴してますねんがな…)
(うぬぬ…マルハちゃんには悪いのですが、本当にこのカエル女が淫化でいらんことしないように監視をお願いしますよ…)
ふむふむ。どうやらマルハレータ陛下、本当に政事の才覚だけで今の地位を得たという評判は本当のようですね。
(あと、レオノールは単身赴任やさかいに代わりを手配しますから承認お願いしまっせ、陛下…。で、イリヤさん…コープシェフが親権を取り上げられた母親の顔になっている理由ですけどな…)
と、話をお聞きしますと、これまた痴女皇国特有の、ある意味では無節操とも言える話だったのです。
比丘尼国に赴任を請われているジョスリーヌ団長ですが、それが嫌で逃げていたところ、マルハレータ陛下の出した策謀案に乗っかって陛下の子を孕むことを実行されたそうです。
で、その際にお産まれになったのがキュラシア様というお子様であると。
そして、故郷の国に帰ってサンキュウライフを満喫…育児休暇とやらを貰っておられたところ…。
「私の連邦世界における逆らえぬ上司の一人…カルメン・ポワカール夫人に根回しがされてな…キュラシアの傅育はポワカール家でやってやるから痴女皇国の仕事をして来いとか宣告されたのだよ…」
「確か、今のれんぽうの一番偉い統領様がポワカール閣下でしたな。で、そのご夫人と娘様方が痴女皇国職員でもあると」
「なぁ、マダム・レオノール。君がビクニ国に行ってくれたら、私は楽が出来るのだが…」
「レオノール。向こうのショウグン様のアルヘメーン・イエツナはまだ少年やねん。で、バクフの制度でな、将軍イエツナと年齢が似た武装貴族の息子さん達が周辺の家来団として付き添う風習があってな。更に…ほもらせとるらしいぞ」
どんな風習なのですか、比丘尼国。
「しかも、球根詐欺国は元来、鎖国を敷いている比丘尼国の優先貿易指定国の上に、周辺を海に囲まれた海洋国家だ。サリム君の仕事も必ずあるだろう」
「あ、私、連邦世界のニホンにお伺いしたことがございますので、多少は事情を存じておりますが…」
「こっちではまだ開拓途上でもあるんや。で、テラコヤ言うてな、主に少年を集める塾をジンジャが経営しとるんやけどな、これを学校に押し上げて教育を義務化する話があってなぁ…」
途端、もじもじもぞもぞし始めるレオノール様。
明らかにその表情、尋常ではありません。
「おのれのだーい好きな青い果実、淫化での食い散らかし方が上手やったら、ワイはあんたの比丘尼国赴任を推挙しようやないか…」
「そのためにもこの淫化での少年学校の設立に尽力するのだ…よろしいなマダム…」
ええ、両隣の悪党から欲を吹き込まれて欲情する悪人の姿が、そこに。
しかし、悪人と言っても殺したり盗んだりする訳では…あ、寝取ってるか。
しかし、淫化の少年たちにあんまり悪い習慣や慣習を教え込まれるのもどうなのか。
(それ故に、皆さん方のお力が必要ですねんがな…)
まぁともかく。
さてさて、ジョスリーヌ団長とマルハレータ陛下は事実上の淫化初訪問となるということで、とりあえずクスコの市街地を視察したいという話に。
(チャスカ、申し訳ないのですが午の儀式、そちらでお願い出来ますか…って…ちょっと…ご覧になるんですか、あれ…)
ええ。
大人になっていない…淫化の風習で申しますと、成人儀式を済ませておられない年齢の方にはちょっとお話出来ない内容なのです、午の儀式。
しかし、その儀式を拝見したいと、強く強くつよーーーーーく申される3名様。
いや、マチュピチュの朝やワイナピチュの夕方ほど狂ったものではありませんが、それでもそれなりの事をするのですよ、中天の儀式…。
で、我々はフグー号から降ろされた装甲車なるくるまの中に押し込まれると、そのままサクサイワマン北神殿前に転送されることに。
「あああああ!これ新型ですやんか!」
そのくるまを見るなり叫ぶマルハレータ陛下。
(これの古い奴、南洋王国とキュラソーにそれぞれ置いてるんですわ…道のない場所でもかなりの所まで入って行けるんで重宝してまんねんけど、図体がでかいんでワイ以外の女官、あんま動かしたがらんのですわ…あああああ!車輪6つやしまともな空調もついてる!オーバドラーヘンも自動変速やし!)
「プランセス…これは流石に無償で渡せないんだよ…VAB MarkⅢの最新仕様でな…まだ1er RPIMa(第一海兵歩兵降下連隊)のVBLなら渡せなくもないが、あれ、2人乗りなんだよな…」
と、ジョスリーヌ様が見た先には、かなり小さいくるまが1台います。何やら屋根の上に、遠眼鏡みたいなものが載っていますね。
「さすがに二人しか乗れんのは、うちの国やと使い勝手が…」
「あれ偵察仕様なんだよな…対装甲車ミサイル装備型だと3人乗れるんだけど…」
聞けば、あの車でクスコの街並みなどを撮影して良いと許可を貰っているようですね。
「まぁ、この車は見ての通り、屋根に機銃塔を載せている上に車載の歩兵指揮管制装置や無線の類がフランス陸軍仕様だからここに置いては行けないんだよ。ただ、マリアリーゼ陛下経由で要望してくれるならば、恐らく、ルノー・ディフェンスには痴女皇国用として輸出版の製造と出荷許可が出るだろう…」
つまり、売って頂けるようです。
おいくらなのでしょう。
(まぁ…1億南洋ルピーなら何とか2e REG…第二外人工兵部隊用の標準仕様が回せるだろう…。ただ、こいつにはウォータージェット推進機はオプションだ。エンジンはルノーの350馬力のターボディーゼルだからオリジナルのVABよりはかなり強化されてるけどな)
たかっ。
思わず声を上げそうになりました。
(その辺はある程度のオプションを外す事で変えられる。作戦指揮を取ったり司令からの受命を行う電子装置や、NBC防護…毒や細菌、それに放射能から乗員を防ぐ空調装置は痴女皇国では必要とも思えんしな…)
それはともかく。
私は出来ればサクサイワマンの中天の儀式、あまり参加したくないのです。
(また心にもない事を…)
(チャスカ…来客ですよ…とりあえず黄金の間にご案内します…)
で。
例によって詳細は告げられません。
告げられないのです。
ですが、ある意味では好都合。
何故ならばこの儀式、サクサイワマン神殿に新設した小型苗床を使うからです。
(どーーーーーーーせレオノール様はいずれ苗床に浸ける必要がありますからね…視察の代償に、ご協力を)
(ああ…あれか、マル・デュ・サングに…)
(レオノール、悪く思うんやないで…お前のステータスやったら、淫化の魔毒に対応さすにはあんたの体をいじる必要があってな…一番手っ取り早いのはこれやねん…)
はい。
絶叫轟く、地下の苗床の間。
「まぁ、これはレオノールの反省会も含んでるっちゅうことで」
「百万卒以上ならまだ、これをしなくても何とかなるのですけどねぇ…」
「ま、ええ薬になることを期待しましょか」
(何なのですかこの池は!ああっ触手が変なところに!マルハレータ陛下!私が何をしたというのですか!)
(やかまし…この血の池で身体を作り変えとかんと淫化特有の魔毒っちゅう毒成分への耐性がつかんのや…諦めてその触手のなすがままにされとくんや…)
(そそそそそそんなぁああああ)
(ほんまやったら一旦は完全に身体を溶解されてまうんやぞ…)
(ひぃいいいいいいい…)
(まぁ、触手にいじられる尼僧のエロ本にも需要はありますやろ、多分)
(イリヤさんもマルハちゃんも…グッジョブよ…動画も押さえておいてね…何ならサリム君かマクシミリアン君、そこに転送してもいいわよ…)
(マサミさん…サリムは娘のラウシュミと…あ、あかんこれ未成年者に言うたらあかん話やった)
あんぎゃああああああと絶叫しながら血の池の中で、溺れない程度にあれこれされてジタバタともがくレオノール様ですが、私とて正直、これを止めるつもりはありません。
いえ、これに慣れてもらわんと淫化では生きて行けないのです。
むしろ、サクサイワマンの苗床はまだ、おとなしい部類ですよ。
これ、魔大陸の母体苗床ならもっとえげつない行為に及んでますよ。
そんな訳で、無事に触手が「はい作業終了」とばかりに岸辺にポンと置いて来たレオノール様、しくしく泣かれておられますので慰めておきます。
「淫化の地では単純に駄洒落菌を用いるのではなく、この、鬼細胞で変質させた苗床という液状生物を使って人を適合させております…この処理をしておきませんと、淫化の少年たちを楽しめないのですよ…」と、私も悪人顔になって申しておきましょう。
しかし、レオノール様…今回は単身赴任とお聞きしましたが、よろしいのでしょうか。
(後で担当の少年を来させる予定なのですわ…これこそ頭痛ものの話でしてな…)
ええ、どうもここから先は未成年者には話せない暴露話の連発らしいのです…そして、改めてマルハレータ様やオリューレ様を交えたこの辺の事情説明に私は絶句しました…。
ですが、結果だけ申しておきますと、レオノール様には一応…本当に一応ですが、淫化での魔毒処理対応侍従…私に対するフユキに該当する人物と、淫化赴任中は同居する運びとなりました事だけはお伝えしておきましょう。
…ええ、本当に本当に本当に、これでいいんですかと!
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まるは「ええことない」
いりや「本当に、聞いた瞬間に愕然としました…」
おりゅーれ「まぁ、南洋でもカルノとアニサの母子の関係があるし…」
まるは「ちなみにディードがカルノに対して行われた淫化仕様の延命処置をベテハリにもやって欲しいとか詮議起こしてますけどな、メフラウ…どないしますん」
おりゅーれ「あの女は…実験中だしカルノの経過観察次第としか言いようがありません。それよりレオノール…あなたキュラソーで何をしたのよ…」
れおの「私は単にサリムの欲望のままに振る舞わせただけです!」
まるは「あのな、一応、ラウシュミは球根詐欺の次期王妃やねんから…しかもお前とサリムの実の娘やろがい…」
れおの「ちなみにマクシミリアン陛下はウィレミーナ様とスカルノ陛下…カルノ様との間のご子息ですよ皆さん…」
おりゅーれ「これだけで、どういう事になったか悟って頂ければ…」
まるは「ワイが球根詐欺とカリブ往復してたんもこれが原因ですねん…流石に今はメフラウ・オリューレの代行で南洋行政局長に返り咲いとるんですけどな…」
おりゅーれ「で、サリム君とラウシュミ殿下が今は球根詐欺本国にいると」
まるは「あのウィレミに本国統治を全て任せて放置はできん、できんのですわ…ほんまあの愚妹はぁああああ(血涙)」
れおの「という訳で、私の愚痴はR18版とやらになるそうです…」
いりや「ちゃんと男子校も作って下さいよ…お仕事しないと魔大陸の苗床ですからね…」
れおの「ひいいいいいいい」
他全員(今一瞬だけ、レオノールの顔が喜んでたのは錯覚だろうか…)
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2023.10.19追記
れおの「アルト閣下の枠の話にされました…」
https://novel18.syosetu.com/n5728gy/227
いりや「あの方、私などの比ではない暴力女ですよ」
れおの「いやあああああああ」




