がんばれペアーズ・おねショタ布教軍創設ものがたり・7
ええそうです。
暗がりでも見れる我らの目にはくっきりと、淫化支部…そして南米行政支局の独自兵力となるであろう、黄金騎士団の下級騎士服に身を包み、頭を頭巾らしきで隠した女の体が。
しかし、頭隠して乳尻隠さず。
あのなぁ。
この高地高所にあって昼でも寒い事も珍しくはない挿入器具市です。
そんな街中でですね、そういう、乳や尻を剥き出した装い、淫化の神官か痴女皇国の他支部から来た女官以外に一体全体、どこの誰がそんな酔狂で寒い格好をしよんねんと。
で、その行動にあっけに取られている少年ですが、気を取り直してね。
(そりゃ、この子はまだクスコに来て間がありませんからね…)と、その少年に対してエロ本購入要領指導中の寮監神官から心話が来ます。
でまぁ、その寮監。
太陽神殿か、月神殿所属かは服装または首輪他の装身具を見れば分かります。
銀色。
つまり、月神殿扱いですね。
ただ、普通の神官服ではなく…白の上着と股引、即ち、タノキチ様のアオザイに近いようです。
しかしぃっ。
その服の異常さ、近寄れば分かりますよ。
前をボタンで合わせる長袖服上着なのはまだ良いのです。
そのボタン、2箇所くらいでしか止まりませんよ。
つまり、胸下見えまくり。
私が着たら絶対、男どもは喜ぶこと請け合い。
ええそうです、このイリヤの評価を思い出して下さい。
でかぱいえろふ(はねつき)。
もっかい、申し上げますよ。
デカパイエロフ、しかも羽根付きです。
ええ、私の姿は痴女皇国世界ではなく…ナロウワールドなる場所のですね、例えば住まいの森を焼かれるとか、オークックックとか変な鳴き声を上げる猪豚族とか、股間の逸物だけは巨大な小鬼どもとか、はたまた淫化にも置いた血の池地獄…苗床から出て来た触手みたいなもんがうようよウロウロ跳梁跋扈しておるような場所に存在する方が、親和性がさぞや高いであろうとタノキチ様すら申される我が容姿。
その私が、はだかわいしゃつぱじゃま紛いの服装でウロウロしている上に、そのズボンとやらの尻が裂け…いえ、大きく開いている状態をご想像下さい。
そうなのです、寮監のずぼん、お尻のところが大きく開いておりまして、尻に食い込む助平下着、丸見え。
むろん痴女皇国の下着ですから、いわゆるてぃーばっくとかじーすとりんぐとか申す部類。
間違っても尻全てを覆うようなものではありません。
(私はその、フルバック着用が許された数少ない立場なのです…というか財務局って痴女皇国ではほぼ唯一になるんですかね。下着の逆制約はないのですよ)
この、タノキチ様のセリフ、どういう意味なのか。
「痴女皇国女官であれば聖院以来からの伝統である尻を剥き出す食い込みの、いわゆる助平制服が基本の姿です。これとて実は、体温が凄かった聖院女官時代を鑑みた合理的なものであったのですけどね」
しかし、痴女皇国になってからは体温問題が解決を見たはずなのに、なぜか服装の露出度は逆にどんどん上がるわ、果ては女官のお勤めの時間外に身につけている下着すらも助平女に見せるために着用するものしか認められない…というより入手できないそうです。
何せ、本宮女官寮2階の購買部では尻を剥き出しにする衣装以外は一切販売していないそうです…。
(おかげで私とか他の財務の子、マリアンローズのジュニア用カタログからフルバックパンティを選ぶか、さもなくば諦めてエロ下着を着ろとかまりり…上皇マリアリーゼに意地悪されておるのです!)
(いくらたのでもこればかりは譲らねぇぞあたし。というか、あんたらに普通の下着が買える販路作っただけでもあたし、めっちゃ譲歩したと思ってんだけど!)
(あのさぁ…マリアンローズ・プリマはまだしも最近のカタログってガチに子供向けのベリーやチェリーしか載ってないじゃん…あたしがワ◯ールやトリンプのWebオーダー入れようとするとお住まいの地域ではアクセス不許可になるのって何なのよ。まりりも臣下の福利厚生には気を配る立場でしょうがっ)
(安心しろ。最近はシルバーローズってブランドもある)
(あれ、正真正銘おばあちゃん下着ばっかりじゃないの!あれしか着れないのは正直嫌なのよ…)
どういう事なのですか。
(あー、イリヤさん知らなくて当然よね…ファインテック・アパレル株式会社ってのが本社NBで存在するのね。で、社長がまりり。会長がクリス・ワーズワースさん…つまり、まりりのお父さん。で、その会社って、英国と茸島に支社…とりわけ茸島の支社は女官寮で使ってるタオルやシーツだけじゃなくて、あたしたちの下着や制服を回収して再生製造する工場施設の管理をやってるんだけど、あとはわかるなってやつでしょ)
(そこが展開してる婦人向け下着と水着のブランドネームがマリアンローズなんだよ。で、NBでの扱いだと、痴女皇国の女官はテンプレス・セキュリティという警備会社の社員扱いになってて、あたしの会社の社員に対して、クリス父さんの会社の子会社が制服を支給してるって建前になるんだ)
で、そこの下着しか駄目と。
なるほど、よく分かります。
しかし…その…独身寮内に押し入って行く神官たちですけどねぇっ。
(ロッテ…年増園の神官ばっかりじゃないのっ)
(あのなぁ。太陽乙女はまだ、マチュピチュの苗床があるだろ…だけど月乙女がワイナピチュに来るのは結構大変なのだぞ…?)
まぁ、我々が下着話をしておる間にも、ちょっと耳を澄ませばパンパンと手を打ち合わせて拍手とやらをするような音ですとか、男や女の呼吸音ですとか声が。
声が。
声が。
どのような声で、呼吸や脈拍の音すら…魔法を使っても使わなくても我々にはまる聞こえです。
いえ、痴女種視覚とやらを用いるならば、寮の部屋ごとにまる見え。
ですが、今、この場ではその詳細を未成年の方には申せないのです。
ええその、エロ本の新たなネタになるような参加者2名の運動会とかいうものが今、正に独身寮の男たちと熟女神官との間で繰り広げられている以外の事はお伝えできないのですぅっ。
(イリヤさん…涙を拭くのよ…あのエロ本購入児童の選択画面を見るのと、そしてカルノや冬樹君に販売機の前に立ってもらった際のエロ本のラインナップを比較するのが私たちの本来の来訪目的でしょ…)
(オリューネ。どうせあれもエロ本になるよ。それに、あらかじめ聖環か、ぱそこんで買いたいえろほんを選んでおけるってマルハレータも言ってたよ。たくはいびんうけとりのようなものだって)
そう、オリューレ様も本当は、本当は寮の中を覗き見したそうにしておったのですっ。
(精気授受の効率を見るのも私の仕事ですっ)
まぁ、あんなもんを始めておっては普通、そっちに目や耳を奪われるでしょう。
しかるに、この年増園の襲来の恩典恩恵に与れない、自販機前の少年。
ですが、我々の目の前には驚愕の光景が。
実は淫化の女神官、必然的に太陽乙女よりも月乙女の方が比率としては多くなっていくのですよ。
そして、この寮監も月神殿所属。だいたい24〜25歳で太陽乙女から月乙女に「勝手に変わる」という恐ろしい事態が起きます。
起きたからと言って何が変わるのか。
はいっ年増園のあるじたるロッテ、答えたってや。
(あのなあ…髪の毛の色が黄金から白や黒になる。そして羽根の羽毛もお前のような純白から…そうだな、エイモンの羽根があるだろ、あんな感じの白とも黒ともつかぬ光沢を帯びるんだよ)
つまり、今の月の乙女、ロッテの外観のようにあまりにも人外っぽいのはちょっと待ったぁとなったのです。
そこで入った変更が、可変能力。
で、エイモンがまさにその分類らしいのですが、リュネ人族と魔族との合いの子は厳密に言えば出昼族または出紋族と呼ばれておるそうです。
で、エイモンや…昔の英雄アイモンは出蒜族としての力を解放する際に、変身するそうなのです。
変身の掛け声、私は知ってますけど、絶対に言うなとどこからか声が聞こえました。
更に、魔力で生成されるそうですけど、服装がとても恥ずかしい魔族のエロ服になる上に、男状態から変身した場合は、ロッテのような青肌ではなく緑に近い肌の色になるんですよね…。
(女の姿から出蛭女に変わると普通のリュネ人族の肌の色に近いままですよ。で、話は変わりますが赤肌族や青肌の女神官、早めにワイナピチュに一度は戻れと発布が出ておったかと存じまするが、理由はこの人肌姿になるためです)
(なるほど、それで今までの魔族の合いの子神官も、月神殿の苗床に浸りに来いって話が出ているのね…)
まぁ、月乙女たち…太陽乙女の時は私に近い髪の毛や肌の色になるのですが、月乙女と化した淫化神官についてはエイモンほどではないにしても、月神ママキヤの化身たるロッテの外観に近い特徴が出るようになりました。
で、少年は、どうも寮監からおごりを受けたか、さもなくば寮監の側で預かられているお小遣い金の支給を受けたようです。
というのも、エロ本は結構高価です。
白黒のポンチ絵本ですら、500淫貨はします。
写生の音で1頁を埋め尽くされた絵付き読み物エロ本であっても、きっちり500淫貨を支払う必要があるのです。
表紙詐欺めいたエロ本であっても、聖環会計とは言えどきっちりお金を払わないと出てきません。
そんな高価な…300淫貨があれば、俗人区画の食堂で美味しい食事を頂けるのです…エロ本、おいそれと無駄な買い物はできないと、じっくりと吟味に入る少年。
見れば何やら、他の寮棟のエロ本自販機の前でも、同様に少年がエロ本を選んでおるようです。
そして…下の方の棚に見えるそれを選びます。
金、1,000淫貨の色刷り写真エロ本のようですね、選んだのは。
しかし、その表紙が視界に入った私、驚愕しました。
なんとそのエロ本、目の前の寮監の行為を記録した実写版だったのですから…。
で、どういう経緯でこれがエロ本になったんやと、中身を少年と一緒に拝見する我々。
「これ、今まさに成人寮でやってるような事を当番でした時の記録ですね…」
そう、今しも音や声が一斉に漏れている時のことどもを致しておるようです。
それもですね、写真に付記された文章からすると、寮のお部屋が狭いっちゅうことで、奴隷を連れ出しております。
むろん、屋外へ。
そして向かうは…うん、さすがに行政神殿の前では…。
(してるの、何組かいてますよ…今)
おいいいいいいいいいいい。
あの行政神殿って黄金の間はあるし、私の受け持ちやねんぞ!その前でアレするんかいっ…。
(おい。夜の挿入器具市は月が支配するとされただろ…つまり私の管轄下だ。それと、私も正直、行政神殿の前であれってのは呆れたんだがな…ヒルダ殿に言われてな…これくらい無茶な行為をさせる方が、神官を目指したり挿入器具市の濃度や労奴を志願する男が増えて良いと言われてはだな…)
(イリヤさん。あなたに一度、灸場のハバナか、さもなくばキュラソーのウィレムスタットの夜をお見せしておくべきかも知れません。いえ、あそこの乱痴気騒ぎめいた狂乱の光景があったればこそ、私もこのクスコの夜の今の無茶っぷりを容認しているのです…)
おおおおおおオリューレ様、いくらそちらのタマン・サリの毎朝のアレを実現されたお立場でもぉっ。
(あれを公共の場でやるとか逆夜這いでどういう効果が出るかを私は知りたかったのですっ)
お願いですからクスコでそういう実験、せんといてくださいっ。
が、しかしっ。
(イリヤさん。オリューレさんはこういう無茶な行為については雅美さんからも恐ろしいという評価が出ている無茶しぃです。しかし、おかげで今のクスコの精気流動と授受成績値、リアルタイムで監視していますけどね…かなりすごい値が出ていますよ。これは続けるべきですうううううっ)
えー…痴女皇国皇帝たるベラ子陛下の勅命であれば、根拠なく嫌です駄目ですやめさせましょうとは言えなくなります…。
で、やめさせたい行為。
連れ出しているのです。
正に、我々が眺めておるエロ本のようにっ。
誰を。
どこに。
そして、肝心の…「一体、何をしに」。
これらの詳細、私には手に取るようにわかりますよ。
しかし、15歳から18歳までの方々には、エロ本の内容と同じで言えないのですっ。
しかもですねぇえええええ…。
その、本日の寮監当番たる月乙女…即ち、熟女神官。
ちち、でかいな。
(およそ太陽神使様とは思えぬ感想ですが、長乳とか言われる部類かも知れません)
そして、これも職務らしいのですと我々に断り、なんと少年の手を引いて、何処かへ歩き去ろうとします。
しかも、それを止める動きをしようものなら、オリューレ様がそれを制止せんばかりに。
(ふふふふふ、ここはあの二人の好きにさせてあげるのです…そして、皆ならわかるでしょう…少年はですねぇ、あの月乙女寮監に対してですね、エロ本と同じことをしたいと申し出ているのですっ)
な、ななななななななななななななななななななな何とぉっ。
(敵を切り刻む憲法のような9箇条の拳を放つような声ははしたないぞ…)
るせぇっ。
それにロッテ、彼女、寮監ですよ…。
寮監が寮を放置してどっかに行くって、良いのですかぁっ。
(未成年寮は寮監、1棟2名以上配置だ。そして今出て行った寮監は1星刻以内に戻るが、今度は交代でもう1名が外に出るのだ…それにな、イリヤ。よく見るんだ…あの乙女たち、お前の管轄の太陽処女ではないのか。お前の所轄だろう…)
えええっ。
で、寮監たちと交代するかのごとく、今度は未成年寮へと侵入する集団。
その、泥棒頭巾とやらからこぼれる金髪、間違いありません。
衣服も確実に、太陽乙女のそれです。
ええ、成人奴隷が月乙女の襲撃を受けているのに、少年生徒たちが襲われぬ道理はないとばかりに、今度は太陽乙女たちが未成年寮を襲っているのです…。
ちょっと待てや、わたしゃ聞いとらんぞっ。
(チャスカです。これは太陽乙女たちの課外自主活動なのです。で、乙女寮の寮監黙認…というか、寮監は各寮棟の自治会長生徒乙女の接待を受けている真っ最中なのですよ…)




