がんばれペアーズ・おねショタ布教軍創設ものがたり・1
皆様におかれましては、ご機嫌麗しう。
この度、同僚アスタロッテともども、晴れて淫化帝国で生き神扱いされた元・リュネ王国剣聖のイリヤ・ヤスニでございます。
で、淫化の地で生き神扱いされたことに伴い、私の名前は太陽神を示す名前のイリヤ・インティと改名されました。
そして、痴女皇国の女官相当の職員にもされた事で、アイエフエフすてーたすとか称する痴女皇国関係者の名簿とやらにも名前が載ったそうなのです。
Ilya Yasuni Inty イリヤ・インティ Thousand Suction (Limited Ten million) 千人卒(限定一千万)Slut and elof Visual,angel wing Equipment. 好色妖精外観(天使翼装備・痴女種互換)Black Rosy knights, Imperial of Temptress. 黒薔薇騎士団 Peru branch, South-America Americas Regional Headquarters, Imperial of Temptress. 痴女皇国米大陸統括本部・南米行政支局 qurimanta caballerokuna 黄金騎士団長 rune knight queen, sword saint.リュネ剣聖女王
Astaroth Mama-Kilya アスタローテ Thousand Suction (Limited million) 千人卒(限定百万))Slut and Succubus Visual, deamon wing Equipment. 淫魔外観(悪魔翼装備・痴女種互換)Purple Rosy knights, Imperial of Temptress. 紫薔薇騎士団 Peru branch, South-America Americas Regional Headquarters, Imperial of Temptress. 痴女皇国米大陸統括本部・南米行政支局副局長 qurimanta caballerokuna 黄金騎士団 Demon kingdom former emperor,Prime Minister/ 魔王国前帝・宰相
で。
R15版とやらではどうもですね、私の風評がですね、でかぱいとかちち怪獣とか、困った呼称がまかり通っているらしい件について悲しみを表明したいところですが、もっと悲しい事があります。
いきなり、淫化帝国どころか南米大陸とかいう、リュネ世界の人族大陸と魔族大陸を十も二十も増やして繋いだような広大な大地を統治しろとか言われ出したのです。
(南米大陸全部の面倒を見ろって言ってるんじゃないのですよ…その西側のほっそい部分と北米に繋がってる中米の部分で、大体南米の三分の一の面積の管理統治をお願いしたいののですけど…)
(ベラちゃん…その三分の一だけでもリュネの二十倍じゃ利かないのよ…)
で、田中雅美内務局長がマリアリーゼ様とベラ子陛下の無茶な決定に「ちょっとお待ち」とやって頂いたようでして、すったもんだの末に、南米行政支局とかいう広大な大地を統治する組織を築くお手伝いの方々、何名もこの淫化の地にお越し頂ける事になりました。
https://novel18.syosetu.com/n0112gz/243/
ただ、ですねぇ…その、優秀有能な方々をもってしても、一筋縄ではいかないようなのです、淫化…そして南米大陸の開発…。
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「うーうーうーうーうー」
で、唸っている御仁がいます。
「ううううう…」
その横で、別の唸り声を上げて唸っている御仁もいます。
なぜ、唸っているのか。
はい、唸っている人、1号。
「文字がない。これがどれほど困る事か、私も痴女島と茸島で知ったはずなのに…」
で、唸っている人、2号。
「文字がなかったら数字も推して知るべしですよね…」
ええ、クスコ行政神殿に立ち込める暗雲。
南米行政支局どころか、下手をすると淫化支部の存亡の危機とすら言える問題に直面した我々、揃って頭を抱えていたのです。
で、唸ってる人1号とは。
申し上げるまでもありません、元・南洋行政局長のオリューレ様。
現在は南米行政支局開設室長に就任されました。
そして、唸ってる人2号。
ヒルダさん…黒薔薇騎士ワルトヒルディーネさんと、海賊騎士団長のジャンヌさんの間に産まれた娘さんですが、何の因果か淫化行き。
この淫化では南米行政支局・暫定警備本部長の椅子を与えられています。
さてさて、この唸ってる面々、どこで唸っているのか。
痴女皇国・淫化支部こと淫化帝国の首都たる挿入器具市の中心に所在する、通称「行政神殿」なる建物です。
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淫化帝国挿入器具市帝都略図
←サクサイワマン神殿(黄金広場から2km程度)
ハナン・クスコ(北半街区)
クンティスーユ地区|チンチャイスーユ地区
太陽乙女神官候補寮|貴人居住区画
太陽乙女神官寮 |
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コリャスーユ地区 |アンティスーユ地区
月乙女神官寮 |俗人居住区画
乙女侍従官寮 |
フリン・クスコ(南半街区) →クスコ空港
(10/28 3,400x50m)
○黄金広場・行政神殿
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この行政神殿なる建物、何に使うかはあれこれ言わずとも丸わかりな代物です。
そしてこの建物、なぜに神殿とかいう名称なのか。
これは、初代淫化皇帝たるアヤ・マンコ(マンコ・カパック)の出自伝説にありました。
乳母湖のほとりに降臨した太陽神と月神はアヤ・マンコとその姉妹を創造し、人どもを束ねて太陽神と月神を崇めるよう統治せよと命じたのが、淫化の始まりだそうです。
即ち、淫化皇帝は神の被創造物、神の子とされたのです。
そんな出自伝説が存在する淫化ですので、皇帝に関わることどもはよろず神事として扱われ、その神事を執り行う者たるや即ち神官でなくては、失礼に当たるとなったのです。
そう…皇帝の下で、淫化の政治を実際に行う執政官や施政官とやらも神官の扱いであったのです。
勢い、皆様の方ではお役所とか警察署とか申すらしき建物も、神殿の扱い。
そして、神の子たる皇帝の周辺に詰めて日常の身の回りをお世話する侍女も神官の扱いとなり、更には穢れなき乙女…即ち処女を中心に編成することとなりました。
この、皇帝付きの神官の管理をするのが元来のコリカンチャ…黄金の間と呼ばれた太陽神殿の専用区画の役目であったのです。
しかし、痴女皇国との接触や介入が全てを変えた…とまでは申しませんが、この淫化の行政体制、大きく変わる事になったのです。
実のところ、淫化帝国は一度、浴びると女になってしまう雨を降らされています。
その際に、クスコ他の山岳宗教都市に詰めていた男の執政官や神官、あらかた女と化してしまったのです。
で、元・男性の神官の中には「俗人になってもええから神官するの嫌」とわがままを申される方が続出。
なぜか。
この場であれば深く詳しく申し上げてはならぬそうですが、要は男を助平に駆り立てる原動力を魔力のごとき力として頂戴するのが痴女皇国の女官のおつとめ。
そのお勤め、淫化に於いても必須とされたからです。
つまり、男と助平行為に励む事が義務付けられました。
更にこの行為、拒否不可能。
というか拒否したら、そう長くない間に自らの体から炎を発して死んでしまうそうです。
ですので、神官への選択肢は二つ…厳密には三つとなります。
一つは、諦めて神官として勤務せよ。
痴女皇国と連携したからには、神官は全て女…女性外観または痴女種外観とさせて頂くという、マリアリーゼ様の通達が出されました。
即ち、太陽神殿他、淫化の神殿にお勤めする神官の身分を保ちたくば痴女皇国女官としても働いてもらう、と。
で、これが嫌な場合は、男に戻る事も含めて還俗を申し出よ、とされました。
これが、二番目の選択肢となります。
(あと、三番目の選択肢がね…偽女種になる事なの…)
つまり、女となった神官と、精気なる助平力をやり取りする作業の過程でその精気と精を持って、リュネ人族や魔族由来の神官たちの魔毒を薄める事を必須とされた小僧や用人扱いされる事が、三つ目の選択肢とされたのです。
これも、なってしまったが最後、お勤めからは逃げられません。
逃げたら女官同様、焼けて死ぬか、はたまた魔毒が全身に回って死ぬかの二択です。
で、魔毒なるもの。
従来はリュネ王国や魔族でも魔素とも称しておりましたが、これ、その名の通りに猛毒でもあります。
しかし、魔毒苔なる地面や岩に生えるものから吐き出されるこれがないと、リュネの世界では魔法が使えないのです。
そして、強力な魔法を何発もぶっ放せばそれだけ魔毒が体内に蓄積しますし、もっと問題な事に、リュネ大陸とされた大地で暮らしていても、魔毒が溜まります。
そればかりか、魔族側の魔大陸で暮らすと、人族大陸よりも更に大量の魔毒が早期に溜まるのです。
濃度の高い場所であれば、仮に魔族に食われずとも普通は1日で死に至るほどであるとも。
で、人族の側では、これへの対処法が古くから確立しておりました。
男の精…それもなるべく若々しくて元気な精を受け入れ、魔毒の穢れを身体から抜くのです。
(その方法は魔族側でも効き目、あったんだけどな…)
(で、猪豚族とか小鬼族が女を攫っていたと)
ええ、今やロッテ・イリヤと呼び合う腐れ縁の仲の魔族幹部アスタロッテですが、名目上はわがままろりばばぁとかマサミさんが分類してしまった魔王に代わり、痴女皇国としては魔族…赤肌族の代表者として魔族皇帝となるよう言い渡してしまっております。
(あのぉ…余は一応、成長した姿が基本なのじゃが…)
(魔王様。申し上げにくき話ではございますが、普段はその小人の姿を取って魔力消費を節約頂きたく…)
(アスタロッテ…余も魔毒抜きの必要、あるんじゃけど…)
(抜く時までも小人のままとは申しませんから…)
理由は、アスタロッテはまだ、魔族としては人族との話が通じるし交渉も可能、そして、相当な星期…年齢を刻んでおり、魔族世界の生き字引とも言える存在だったからです。
このアスタロッテに対し、私とてかつて、復讐の心もなくはありませんでした。
いえ、魔族全般に。
そして魔族は魔族で人族に対して「お互いに素直に手を握り合えない」だけの過去の確執の数々を挙げられるような事があったようです。
何せ、その一々が向こうの城の文献に残されているどころか、最低でもきっちりとそれを覚えているか、思い出せる存在が3つはおるのですから…。
(しかし、主観で記録を残し人族憎しだの劣っているだの云々とやるな、まずは起きた事を私に申せとは言ってたんだがな…おかげで、ことの是非や善悪はともかく、様々な事どもを残せたのは結果的に良しと思って欲しいのだが)
そうですね…リュネの側の文献は、どの星周期のどの星期の星日星刻頃に魔族がどこそこの海岸やどこそこ村を襲って大体何人を攫った、こちらは逆に魔族を○体倒したという単純なものばかりでした。
あるいは、どこ何村が魔族に襲われて魔毒で汚されて畑が使えなくなった云々。
ただ、これも後で知った話ですが、あまりに魔毒が酷い土地には魔毒を吸い取りに行かせていたようです。
(人の地を過剰に汚すと人が破れかぶれとなるとされてな…まぁ、畑が作れぬとなればそうなるだろうとは思ったから、侵攻に見せかけて吸い取らせていたのだよ…)
これも、魔族側の文献が比較的正確であったことから判明した事実だそうです。
そして当方、リュネ側も青く芽吹いた草によって魔毒影響の減少を判断し、耕作を再開しておりましたので…双方の文献を突き合わせる事によって判明したこれらの事実も、互いの憎悪を取り去るのに貢献した点は頷き感謝しておきましょう。
そして…このように、恩讐を乗り越えて手を結び合わないと、お互いの未来はないとまで痴女皇国の方々からは通告を受けたのです。
それは、リュネ大陸の人族も、そして魔族も…魔毒がもたらす魔法の力に頼っていたからなのです。
従って、人の側…特に私は、聖剣で魔族大陸を焼き払うとか魔王をぶっ殺すとかは禁止されておりました。
同様に、魔族側でも剣聖を殺したり聖剣を奪うか壊そうとしても不可能であることが明らかになっておりました。
なので、魔族は「魔毒浄化のために人の身体が必要だから時々攫いにくる」のが人族に対する行動の限界。
そして人族も「魔族に根こそぎ人を攫われないように防衛する」行為が日常だったのです。
即ち、双方の大陸の間の狭い水路を超えて相手の陸の奥の奥まで本気で攻め入ることは事実上、禁止事項だったのです。
(特に我々が攻め込めば魔毒で土地を汚すのがはっきり分かっていたからな…)
まぁ、人の側で罪を犯した者は敢えて魔大陸に近い村へ住ませる罰を与えていましたし…言うなれば罪人村としておったのです。
それどころか、大罪人は外から開かぬ箱舟に閉じ込めて魔族の陸の側に向けて流すとかやっとりました。
で、魔族側でもかつて剣聖を犯そうとした猪豚族や小鬼族のように犯り過ぎた連中は魔族側でも粛清した等々、互いの釣り合いを取っておったのです。
(で、あの何代目かのろりばばぁ魔王が癇癪持ちで暴れたのよねぇ…)
(あまり深く掘り返してくれるな。おかげで魔王や私、お前らやお前たちとの合いの子だの、果ては痴女皇国女官の世話にならねば魔毒を打ち消せない身体にされたんだからそれで勘弁してくれ…)
あ、このロッテの話、詳細を話すと助平行為を解説する事になりますので、賢い皆様は色々とお察し頂ければ。
まぁ…概略だけ申しますと、例えばロッテの場合、魔族側の剣聖たる合いの子のエイモンか、さもなくば私か二代目淫化皇帝のチャスカ。
最低でもこの辺りの面子の誰かに対して毎朝、「お口の恋人」になる必要があるのです。
ああ、哀れアスタロッテ。
私とロッテが激しく仲違いしていない理由、これもあるのです…。
で、かわいそうなロッテのために、私も毎朝手心を。
(加えてない加えてない、全くもって加えられとらんぞ!)
これ、嘘はいけませんよ。
それとアスタロッテには癖があります。
赤肌族、いわゆる痴女皇国や連邦世界とやらの方々では悪魔とか魔族と言われて狡猾残忍陰険姑息な印象を与える外観らしいのですが、私たちの常識からすれば魔族としているのはあくまでも「めっちゃ強い」からであって、一部の連中を除けば実のところは狡知に長けておりません。
いえ、むしろ…痴女皇国世界では騎士道とか申しておられるような、一種のきちんとした倫理観念が存在するのです。
そして、嘘は苦手です。
で、嘘をつくと…背中の羽根が震えている癖、私は発見しております。
(あながち全くの嘘でもないだろ!むしろイリヤの方がどえすとかいう性格むき出しじゃないか!)
うぬぬ。
(それとお前、お嬢様風に装っているが、神官の間だと本性は猪の如く、精気授受と魔毒抜きに耽る姿はさながら猪豚族の如くって評判で通ってるぞ)
待てや。
私は剣より重い物も持てますが、なるべく持たないようにしていたのです。
これというのもリュネ時代、貴人どもが私を蛮族扱いしやがったが故に、王宮作法を覚えざるを得なかったせいなのです。
手掴みでエビ(に該当する魚ですよ)を齧るとか、そちら様曰くのパスタのようなものを乱雑に貪り食うくらいでっ。
(本宮の貴賓食堂とかで、汗を大量にかいていたな…)
ええ、あの立派な食堂。
いかにもお作法にうるさそうな場所で蛮族の印象を与えること、憚りましたから。
あんたはそつなくこなしてたわよね。
(事前に記憶共有でマナーを知るようにマリアリーゼ様が取り計らってくれてただろ…)
まぁ、あまり互いの日常についてぼんぼんと口論を重ねるのは程々にしておきましょう。
(不思議なんだが、お前って逸物が生えた割には女の考え、強いな)
ああ、これも言われておりましたね。
痴女種となると、男の考えも入ってくると。
例えば私だと、ロッテを見て青肌だの赤目だのと私と違う欠点の部分をあげつらいたくなるのです。
ですが、痴女種となってからは、奴の全身の印象…即ち、性の対象として見る視点が加わるのです。
ただ…こやつを見ると、どうしてもアラ探しをしたくなってしまうのです。
(それ故に痴女種同士はあまり、つがいとして勧めてはいないというのも聞いた。特に幹部痴女種でも、従来は幹部同士で子供を作ったそうだが、昨今はなるべく偽女種や男から精を貰い受けた方が良いとするのもな…)
うぬぬ。
確かに能力だけ高い子供を作っても、よろしくない結果が生まれるそうですね…。
で、淫化の地では毎朝毎夕、マチュピチュとワイナピチュ…そして朝のサクサイワマンでは、それぞれで子作りの儀式を挙行しております。
ですが、この際に生まれた子供、素直に育ててはいないのです。
特にマチュピチュとサクサイワマン。
一旦は母体となった乙女ともども、苗床に浸かってもらってから母体と子供を再構成するのです。
ですので、子供もある程度育った状態で苗床から上がってきます。
更には、その日にすぐ出産というわけでもないのです。
マチュピチュの神官学校に受け入れられる数が現状では限られております関係で、教室に空きが出たらそこで子供を再構成しております。
言うなれば、一種の人口調整をやっておるのです。
しかし、これも文字を広め数字を広める方策の障害に。
即ち、せっかく産ませた子供をすぐに神官に仕立てて送り出せないのです。
よって、学校なる組織を充実させる必要も出ております。
(う…茸島時代はこっそりやってたから、逆に優秀そうな子供だけを集めて色々出来たけど、今回は淫化全員が対象だからね…)
(さすがにこれはオリューレ顧問でないと困難な話ですよ…原住民の教育なんて黒薔薇の仕事じゃないです…)
ああ、唸りに唸るお二人。
だからと言って、私やロッテに名案があるかと言えば。
と、そこへ心話通信が入ります。
(あのですねぇオリューレさん…既に教育を施された女官を神官として送り込む手もあると思うのですよ)
(あら…田野瀬財務部長、何か名案でも…)
(新しく文教局長に就任されたエロスさんから頼まれたのです。で、淫化の事情は私の方にも予算案策定支援の話が来ていますからある程度は把握してますよ)
(しかし、こちらの神官は魔毒問題がありますから本宮送りに出来ませんよ…)
(ああ、逆にこっちから聖母教会または慈母寺の責任者経験のある女官を送り込むのですよ。これなら実際に現地で住民向けの教育をした経験者ですから、ずぶの素人を行かせるよりもずっと早く話が進むのではないでしょうか?)
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いりや「確かタノセ様と言えばゼニ勘定の方」
たのの「何かイリヤさんの認識がちょっと違うような」
べらこ「間違ってないわよ」
たのの「あのねぇベラちゃん、あたしは財務の子なの?文教の子なの?」
べらこ「たのきちの文教行き、そもそもあんたが少年少女を未成年淫行に耽らせて精気がっぽりを考えつくからでしょうが…」
いりや「ええとベラ子陛下、この地味なお方は」
べらこ「見た目通りに地味な人物ですが、地味な素人こそ恐ろしいのです」
おりゅーれ「ええとですね、田野瀬さんはマリア様が日本の高校に通っていた時代のご学友なのです。で、日本の罪務省なる、重税を課す罪深い役所にお勤めであったのですが」
たのの(確かに増税しないと出世できない悪い慣習が存在するから言い返せない…)
べらこ「ある時に貧困少女や貧困少年を調査してその精気を頂戴することを思いついたのです」
https://novel18.syosetu.com/n0112gz/39/
たのの「あたし文科省に勤務してないし次官どころかヒラよヒラ」
べらこ「別にデート喫茶で貧困調査をしていないのも知っています。で、たのきちは当時の修学宮という聖院時代からの教育機関に手を入れ、聖院学院として貧困児童を集め精気をがっぽりと抜く提案をしたのです」
おりゅーれ「で、この企画は大当たり。更には聖母教会なる宗教組織や、教会の尼僧を育成する神学部の設立にも繋がる一大行政改革のきっかけともなったのです」
べらこ「で、たのきちはそれまでにも痴女皇国の財務局を立ち上げた実績持ちだったのですけど、文教局のトップに収まって貧困児童の教育に全力を尽くしなさいとされたのですよ」
いりや「お金を勘定するのと子供に読み書きやらを教えるのとでは全く畑違いという気もしますが」
べらこ「それが出来てしまうのが日本の高級官僚の駆け出しコースに乗っていたたのきちの恐ろしいところなのです」
いりや「タノキチ様は優秀な文官だったのですね」
べらこ「優秀かどうかはともかく、文教局長となっても時々財務局を手伝っていましたね」
たのの「それどころかクレーゼ財務部長が通商局長に昇進した際、その穴埋めって事で財務部長に返り咲き」
べらこ「で、文教局長は暫定であたしが務めてたんですよ…」
えろす(それで僕がその穴埋めに行かされたのか…)
べらこ「文教局は文教局で、聖院学院神学部や仏教学部の管理をする重要部署です。つまり、尼さん育成のためのお仕事の比重が今やかなり大きくなっておるのです…」
おりゅーれ「ですので、既に各地の聖母教会や慈母寺に配属されている尼僧の成績や人事情報はもちろん、教育途上にある尼僧の状況は全て把握しているとお考え下さい」
たのの「オリューレさんが教育事情に詳しいのは、言うまでもなく聖院学院神学部の校舎が茸島にある上に、南洋王国のボロブドゥール分校が聖院学院仏教部専用校だからですね」
べらこ「つまり、オリューレさんもたのきちも、尼さんの教育にどっぷりずっぷりと関わっていた関係者なのですよ」
いりや「なるほど、つまり、淫化の神官に文字を教え、イチから読み書き算術を習わせるよりは教育神官を送り込む方が話が早いと」
たのの「似たような過程で聖母教会はもちろん、淫化の類似の状態だった島をカイゼンした実績をお持ちですからね、オリューレさんも」
おりゅーれ「ただ、本当に茸島も南洋島も大変だったんですよ…ボロブドゥールのアレも、教育済みの尼僧を一気に大量に配する必要があったから設置されたようなものですし」
べらこ「それと、淫化の神官制度にも手を入れてもらう必要がありますね。今の淫化だと、基本的に外部の人間はこの神官の女の人がどれくらい偉いのか判別がつけづらいのですよ」
おりゅーれ「神官の階級も整理し直す必要がありますね」
ろって(なぁイリヤ、確かに話が早いな、このお方々)
いりや(私も戦士の教練はまだしも、子供を教えるのは正直)
ろって(フユキを教えてただろう、色々と)
べらこ「ロッテさんが色々と含みのある発言をしましたけど、聖母教会も慈母寺も、まさに地域の少年少女に対して読み書き計算だけを教えませんよ。人として色々教えるのです、色々と」
おりゅーれ「えろえろと教えるに聞こえました。ベラ子陛下の発言だけに」
他全員(間違ってない、エロエロと間違ってない気がします…)




