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こんにちわ、マリア Je vous salue, Marie  作者: すずめのおやど


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学校のまりあさん…マリアンヌのとりかえばや物語・5

えええええっ。


とんでもない人物が立候補なさったものです。


「ま、人助けの一環ですよ。それに…その嫌われ者兄弟とやら、仮に今晩を境にこの村からいなくなったとして、困る者はおりますかな」


(つまり、この謝礼は今生きているカイサクさんとトウサクさんその人で払ってくれって言う事なのよ、スメネプの皆さん…)


「田中さんの申される通りですよ。なに、嫌われ者の始末料としても破格の大サービスではないですかな?」


で。


「やぁ、八木良一君…というのかな。あまり無茶な運転をするもんじゃないな。黄色線の区間では車線逸脱は減点対象だし、そもそも正面衝突大破するような事をすれば危険運転致死罪だが…まぁ、知らなかったとは言えど(やすい)(ことひらぐう)の関係者に手を出したらこうなるという見本のような死に方をしたのだ、行状をあまり突き詰めないでおこうか」


ええ、何と、朔実さんの拉致の際に車両を提供するはずだった人物たる八木良一なる青年、加藤さんがこのスメネプ慈母寺の地下室に()()()()()おしまいに。


「さて皆さん、この八木君の肉体は死後間がないということで、今から私が使わせてもらおうと思う」


(代わりの火葬用義体を送り込まされた手間が)


(マリアリーゼ陛下。今度ジーナ閣下がお戻りの際に、麻布の(ゆうめいな)野田岩(うなぎやさん)で手を打って頂ければ)


(あそこは私も行きたいものですわ、誠さん…)


(そうですね、経費は宮内庁または皇室歳費で何とか)


(若様、うちのおかんに奢らせようよ…あのババァ、稼いでるんだし、野田岩なら本店でもひとり1万円ちょいで済むでしょ…)


(まぁまぁ、これくらいなら僕でも何とかしますよ…)


(しかし加藤さん、日本を滅ぼす気概に満ち満ちている割には東京の名店に詳しい気が)


(東京暮らしが長いと、それなりに店を開拓してしまいますからな。何よりジーナ閣下が、私を食○ログのようにされるのですよ…加藤さんなら詳しいやろからアレ食べられる店知らんかーとか…ま、おかげで私も美食にありつける口実が出来ると思っておりますがね)


(なんかジーナちゃんがさりげなく日本滅亡を阻止している気が)


(それを考えるとあのババァ役に立ってるよな、雅美さん…)


(マリ公。お前の金でフレンチのコースメニューな。店はうちが指定する)


(おばはん。世の中、金で買えないものがあると気づかねぇのか…ここにおわす若様と奥様の伝手なら、奥様の父母の方々を交えて江戸城の中で会食とか実現できるだろうがよ…)


(うちにあのご夫婦と堅苦しい話をせぇというのか…気を使うねんぞ…)


(公式の晩餐じゃねぇならいいだろ…普通は大喜びで参加するもんだぞ…招かれるだけでもありがたいと思えよ…)


(まぁまぁジーナ閣下、父母もNBの現状を聞きたがっておりましたし、ぜひお時間があれば)


(主厨長にも話を通しておきますよ。大膳課長は特務渉外課と同格なのですが、お話はできますからね)


とまぁ、和やかに話をしておられる皇族系のお方と、その旦那様。


加藤さんが死人を甦らせようというのにも動じておられる様子がありません。


(いや、内心は興味津々で)


(有明通いは流石に昨今、難しいものがあるのですが…それでも全年齢向けの漫画の執筆の参考資料にしたいそうです…あくまでも全年齢なのが妻の言い分です)


(サークル名がロイヤルストレートフレッシュなのは内緒で)


(ビューティーツインズのうすいほもごごごごご)


(しかもまさかの競合某美少女集団アニメ男体化合同本参加)


(ベラちゃんが男扱いされて泣いてたわね…)


(全年齢向けと言いつつもジャンルコード113とか)


(田中様の本に寄稿する形ですが、511じゃなくて912に突っ込んでる本も描いてるのは内緒で内緒で)


(雅美さんのお肉棒ぬらぬら(さーくるめいです)に参加してる時点で危なすぎる話ですわね…)


https://www.comiket.co.jp/info-c/C103/C103SubGenre.html


ええ…なまじ若様と奥様の夜の生活の暴露話やら痴女皇国との関係より、もっともっと危険な話が…そうです、情報漏洩したが最後極めてまずいことこの上ない、腐敗したお付き合いがあるのです、若様の奥様と、私たちは…特に雅美さんは!


「というか皆さんとお付き合いがあると、慣れるのですよ…特にマリアさんと接触すると…」


「うちらの村にも色々なひと、来たもんな」


「それにおれ、正直こいつらの種つけまでやだよ。シュウサク三兄弟が代わってくれるならおおだすかり」


「うう、うちの村の男どもは意外に潔癖なのです…特に戦士を出した家は…」


「港町でもそうだぞ…行いのよくないおんなはあんがいにさけられるんだ…船が沈むって…」


「なるほど。ではなおさら、君たちの村から穢れを遠ざける方が良いようだな」


ええ。


どういう手技なのでしょうか。


()っさんとしか思えないおっさんが二人、うつろな目で地下室に入って来ました。


「魂魄離…मृतान् उत्तिष्ठतु、急急如意令」


加藤さんが人型の紙を空中に浮かせた後で何かを唱えると、ぽ、と汚っさんの一人の頭上に浮かんだ炎がその人型に吸い取られていきます。


で、その紙は寝かされている八木さんとかいう若者の口に吸い込まれて…。


次の瞬間に、劇的な変化が起きました。


なんと八木さんの顔も身体も、みるみるうちに汚っさんになってしまったのです…。


(本当はこれをすると、おかみ様のみならず、そちらのナンム様にもお叱りを受けるのですがね)


(更に言うと、それを濫用されるの黙ってるの、アタシもできない立場なんだよね…)


(ああそうか、ネメシスさんも人の死に多少は関わるから…)


(もっと怒るのがペルセポネ。それとスクルド、あんたもまずくない?)


(クロトが怒る)


(それ以前にMIDIが起動するわ…加藤さん、その3人、ちゃんと()()、頼むよ…)


(承知。反魂の代償は魂にて。1人蘇らせた代償に2人3人では十分でしょう)


そう…シュウサク・カイサク・トウサクの汚っさん3兄弟、どうやらこの儀式の代償に「もらわれる」ようです。


(ちなみにこれ、インダさんには内緒だぞてめぇら…)


(ああ、わかってる…それにあの人スメネプ中央慈母寺の住職にえいてんしたんだろうがよ…)


(あ…確かにインダが知れば泣いて怒りますね…)


(せんせぇ、みんなも、本当にインダさんにはないしょにしとこうね…)


どうやらその…シュウサクに下帯、つまり下着を()()()()()()された尼僧の方、この港町慈母寺のご住職だったインダさんという方だったようですね…。


(犯されかけたことより下着の匂いを嗅がれたりなめ…もががっ)


(リキ…女はそれを嫌がるのよ…死ぬほど…)


(ということは、仮に今からシュウサクがよみがえって、こいつらにそれをすれば…)


(しかも、カイサクとトウサクにそういうしゅみがあったら…)


「いやぁああああああ!」


「やめてぇえええええ!」


「おねがいゆるしてぇえええええ!」


ええ、私が想像していたのとは少し違う惨劇が始まってしまいました。


確かに、私も女。


しかも本当なら多感な乙女、中学生ですよっ。


(うそこけですわよ…こんな図太い上に男性も女性も経験豊富なちゅうがくせいがどこにおりますのマリアンヌ…)


(スザンヌも同じじゃない!)


(で、でもマリアンヌちゃん…これ、確かにこの汚っさんたちが普通に婦女暴行するより遥かに女側にダメージでかいわよ…)


(これは確かに強烈すぎるわね…やってもらっておいて何だけど、鳥肌なんてものじゃないわ…ナ…あのおぞましい生き物に全身を這い回られるような悪寒がするわ…)


ええそうです、朔実さんですら慈悲の心の火が僅かに灯るほどに、そのシュウサク三兄弟の振る舞いは変態の恐怖を皆に刻んだのです…。


(要望があっても詳細はなるべく書きたくない…闇堕ちマリア枠でも嫌と言ってますよ、天の声…)


(確かに女なら自分の持ち物を男、それも汚っさんにこうされる精神的ダメージは強烈すぎるわね…)


(うちでも無理です。いえ、やられたら流石にどつきますわ…)


(ダリアさんですらダメって…)


(あの、うちは別に変態というわけでは…)


(ちなみに天の声の談話ですけどな、妻子持ちの汚っさんで浮気相手のとある風俗嬢のパンツを脱いでもろて実際にこのシュウサクのような行為を毎度毎度やるような人物は実在したそうですわ…)


(ほんまにおるんか…)


(なんて業の深い…)


()()()()の需要がある理由を実感したそうですわ…)


(3日履いたパンストを食べるとかね…)


「なぁ…おれら、おおきくなってあそびに行くにしてもパメカサンでやめておかないか…」


「リキ…言いたいことはわかる…こんなシュウサクみたいなのが何人もいるかもしれない()()()はこわい、おまえはそう言いたいんだろ…」


「リキ…ヘンドリ、それ、マルハさんがなくぞ…今まさにおれにもんくいってるのがきこえてるんだけど、どいつやぱりやまどりーどはともかく、あむすてるだむにもろってるだむにもはーぐにもそんなへんたいはいないって…」


「やろうども…あんたらさぁ、尼僧やってるわっちらのたちば、考えてくれ…」


「こんなのばかり寺に来たら、あたしさすがに泣くよ…」


()()()()は精気が濃いからことわるなって慈母寺のおきてがあるんだけどさ、さすがにこのへんの連中はちょっとな、ちょっとな…レオノール先生、いくら変態が貴重でもですよ、その程度によっては断るかドレインしてしばいても問題ありませんよね?」


「流石に慈母寺の現場、それも純朴な人が多いスメネプにこんなのばかり来たら困るわよね…現状では」


「将来は来るんですか!」


「変態の隔世遺伝がないようにはボロブドゥールに注意しておくわ…」


(それ以前にこいつら、普通ならボロブドゥール送りですよね…この三兄弟の種、仕込まれてんですよ…)


(安心せぇ…ワイが阻止する…こんな変態の種仕込まれた女、間違ってもボロブドゥールに連れ込まれたが最後アニサにおこらえるだけで済まんのや…メフラウに泣かれるのやぞ…)


(おいマルハ。まさかその性悪JK、グァンタナモで出産処理とか言い出すなよ…)


(他にどこがあるんや。アトス持ち込んだら持ち込んだでアルテローゼ殿下は絶対激怒するぞ…あ、サルスエラあるやん。あそこやったらええか)


(マルハレータ殿下…西蘭戦争がお望みかしら…いつでも婦人騎士団は受けて立ちましてよ…)


(予め申し上げておきます。ロアン宮殿にもノートルダムにも持ち込み禁止しますわよっ)


(マリアンヌ殿下はまぁしゃあないとしても…)


(あんたら、後先考えて処罰入れてよ…レオノール、その子たちはボロブドゥールで引き受けるけど、子供含めてオオエヤマ送りってことでマリアリーゼ陛下が処置してくれるから…)


(神様聖母様慈母観音様アニサさまぁああああああ)


ええ、変態の遺伝子を移植された子供と母体の引受先、リーゼ姉に面倒見てもらいますた。


こんなもん、スイスのモントルー…あの恐ろしい人(せいきまつはしゃ)の根城でも持て余すと思いますよ…。


-------


「しかし、人の業の恐ろしさがわかった気がします…」


「ええ、同時に変態男の恐ろしさも…」


「トウキョウで変態の出没情報をケイサツが流す理由、よくわかりました…シュウサクのような者は本当に危険なのですね…」


「ですから人並み外れた悪業の持ち主、使い道はあるのですよ…ふふふふふ」


ええ、不気味な笑みを浮かべる加藤さんですが…既にシュウサク三兄弟はその猛威を振るった後で、霊魂だけを抜かれて加藤さんが持ち帰るそうです。


「ところで加藤さん、それ…どうなさいますの?」


「実はマリアリーゼ陛下からお話がありましてね。精気濃度向上計画の実験体に使いたいと」


「悪い予感がしますわね」


「スザンヌ殿下。私もそう思うのですがね…ま、端的に申し上げましょう。変態番付とやらに載るような強烈な変態であればどれほどの精気の量と質が得られるのかを試したいと」


「それこそ神への冒涜と言う気がする話ね…」


「マリアさん、やめた方が…」


(変態の対象への禍々しい執着が加藤さんのご馳走らしいんだよ…実験自体は月でやるから地球に迷惑はかけないって…)


(こらぁマリアリーゼ!ルナテックスにそんな変質者の遺伝子を持ち込むな!やるならそっちのファインテックでやってくれよ!)


ええと。


やはりあのシュウサク三兄弟の変態行為を知った関係者は軒並み、拒絶反応を示してますね。


(マリアンヌ…この回、天の声がR18版で書かなかった理由もそれらしいですわよ)


(ええー…と言いたいけど、確かに普通なら大きなお兄さんと一部のお姉さんが喜びそうなエロシーンがあったにはあったのよね…あたしたちが詳しく言及してないだけで…)


(それはそうですわよ…あんなもの、間違っても第二次性徴期の子…あたくしたち含めて見ていい代物ではありませんわよ…)


(アンジャニ…あんなへんたいはこのスメネプにはいらない…そうだろ…)


(あれこそ伝統版のチャロックでカタをつけるべきだぜ…)


(逃げ出せない箱舟に閉じ込めて海に流す方が面倒がないな…)


(サリム、それ間違って流刑地に流れ着いて生き延びたらどうすんのさ…)


うん、マドゥラの皆様も、都会型の変態の恐怖をご理解してしまった衝撃に打ちのめされています。


ちなみに変態あしらいが得意なうちの母親に聞いてみましょう。


(かーさん、あんなシュウサク3兄弟みたいなのいたらどうする)


(マリアンヌ。愚問をいちいち投げるな。うちの不肖の弟たる高木貴洋の行状、思い出させるようなことすんなよ…)


(あの変態三兄弟が勝手に始めたのよ…)


まぁ、うちの母親でも投げ出す部類だっての、わかりました。


(まだM男ならなんとかなる、なんとかなるんやけど…)


なんとかしたことあったんかい、かーさん…。


(西中…西中島南方のSMクラブに沖縄出身者がおるんやけどな。あいつ…リンダリンダやったら何とかするかもわからん…)


(それ以前にジーナおばさま…あの変態ばんづけに載るような変態が街中を歩く事態が異常という気がしますわ…)


(スザンヌ、変態とはどこにでも潜んでおるのや…お前、あの学校の変態事件を忘れたか…そもそもの始まりはあれやぞ…)

https://ncode.syosetu.com/n6615gx/49/


(ああ、春のふうぶつし(風物詩)…)


---------


でまぁ、この件があったあと…それなりの月日が経過した後のお話です。


場所は…八百比丘尼国の江戸。


者共(ものども)!出会え!出会え!」


「あちらに行ったぞ!今日こそは何が何でも召し捕るのじゃ!」


「ええい厄介な…下帯泥棒など…」


(なんでスザンヌ、あたしらが下着泥棒の捕物を…)


(比丘尼国でシュウサク三兄弟の遺伝子を仕込まされたあの性悪じぇーけー6人のこどもらしいですわ…)


「まりあんぬ殿、すざんぬ殿…べらこ様…すまぬがそちら由来の変態であるが故に、お助け頂かねば我らでは捕らえる事難儀の極みなのでござる…」


「まりや様もとんでもないものを持ち込んでくだすったものじゃ…」


「なぁ信綱いや偽女種12号、なんで俺まで」


「上様いやさ偽女種11号様、偽女種の体力体術でないと奴らについていけんからに決まっておるでしょうが!」


「父上、この家綱とて偽女種14号扱いはまだしも、変態を召し捕れば手柄であると母…芳春院より申し付けられてございます…お役目と思うて…」


「ねえスザンヌ…これ、大江山から鬼さん借りた方が早いかも知れないわよ…」


「おかみ様に言われましたわ…()()発の紅毛人の陰間(かげま)だけでもたいがいやったのに、これいじょうへんなやつ、まりやにもちこまさすなって…めっちゃお怒りでしたわよ…」


「なんであたしまでもがねーさんの尻拭いで変態狩りを!」


「うっさい!ベラちゃんも頑張るのよっ」


「ううううう、私もなのですか…」


「遼子…ごめんなさい…あの時に私がなんとか通信にあいつらの名前を書かなければ…」


「朔実姉さんそれ何か違う気が」


「まぁまぁ、朔実さんもおかげで来年はどっか大学らしいじゃないですか」


「しかもあの学校、あの奥様の皇族系のツテで英国のナインズ系某校と提携になったしさ…ただ、実質的にはマリアンヌちゃんのおねーさんの経営になったのよね…」


「一時期帝○山に買収とかいう話が出てたけど、今、リーゼ姉が逆に帝○山買収したろかとかイキってんのよ…やめた方がいいって止めてるけどさ…」


「朔実さん…ただ、転校しといて良かったって思うはずよ…あの学校、いずれは痴女皇国の聖院学院の連邦世界版にするつもりだからね、リーゼ姉…」


「お受験学校の辛さ以上のものがあるのね…」


「マリアンヌちゃんスザンヌちゃん…無駄口を叩くヒマがあったら1匹でも変態を狩るのです…!」


…お分かりでしょうか。


比丘尼国に送り込まれた例の不良品女子高生、その仕込まれた変態汚っさんの子種で出産したのはともかく、そいつらの子供だった男児が三河監獄国や江戸の労働者として働いていたのですが…。


(日本滅ぶべしの加藤さんの、せめてもの嫌がらせということらしい。おかみ様のお膝元を変態で困らせてやろうとしたそうだ。連邦世界の東京へ変態を散布しなかったのは加藤さんの温情だそうだ)


(リーゼ姉もお先棒を担いでたじゃない!)


(リーゼ姉もこのへんたい狩りを手伝うべきですわよ!将軍さまや元・将軍さままでもが出ておりますのに!)


(ベラ子と虎次郎くん一家に任せたら1時間かかんねぇだろうに…)


(それがね…加藤さんが大江に転送したでしょ…そいつら…そこで産ませたせいで鬼細胞持ちになってんのよ…いい、リーゼ姉…番付入りするような強力な変態に鬼細胞を与えてんのよ?惨劇が理解できるでしょ?)


(ねーさん…変態狩りはしますけどね…さすがに虎次郎くんたちも嫌がってますからね…ちょっと頭かじらせてくれって言ってるくらいには怒ってますよ…)


(あたしは鮫に齧られたので充分だって…)


(なんなら知床半島から熊さんも呼びますよ?さっさと手伝ってくださいっ)


ええ、手加減とはいえど加藤さんの嫌がらせです。


江戸市中に変態が跳梁跋扈(ちょうりょうばっこ)したのです。


それも道ゆく女を襲って、下着を奪う強盗が。


(悪いことに比丘尼国、特に江戸の女性って今、痴女皇国と提携して淫蟲下着(おぱんつ)を撒いてんのよね…ほら、例の偽装夜鷹認可による浮気黙認の推進ってことで…)

https://novel18.syosetu.com/n5728gy/189/


(しかも婦女暴行というより脱ぎたて下着をくんかくんかするために女性を襲うとか…頭痛がしますわよ!)


(ベラちゃん…これ、廃地でやったみたいにMIDI使って江戸を消毒で焼けない?鬼細胞のせいで変態病というか、シュウサク病という感じで感染者が増えてるみたいなのよ…?)


(そうですわよベラちゃんっ。あたくしとマリアンヌとベラちゃんがいれば起動承認は出せますわよっ)


(姉が変態を保護しようとするのです…いま、おかみ様経由で交渉してもらってます…)


(早くしないと江戸の男性、全員があのシュウサクの類似品ですわよ!)


(悪夢にもほどがあるわよ…本物のあの()()()と違って強姦に及ばないだけマシだけどさ…襲われた女性の心に恐怖を刻むわよあれ…)


おわかりでしょうか…。


性的暴行というよりはおぱんつハラスメントというべき間接凌辱に晒された江戸幕府の泣きつきで、おかみさまが激おこ状態となって、痴女皇国に対処を迫ったくらいに困った事態になってるんですよ…。


(かとう…おまえもちょっとはてかげんせんかい!)


(いや、私も予想外だったのですよ…あそこまで変態の遺伝子が強いとは…大江の鬼の皆様の影響で薄れると思ったのですが…)


(ぎゃくや…おにの力で変態がぱわーあっぷしてもうとるんや!)


ええ、過失か故意かは別として、撒き散らされた変態はさながらあの黒くてカサカサするアレ…あれ並みの強靭な生命力と運動性を誇っているんですよ…。


(それにおまえら、わるさしたおなご、とりかえたおかげでいろいろはかどっとるんやろが…)


そうですね…黒薔薇騎士団のベテラン騎士を分体として忍び込ませただけで、最終的にはリーゼ姉があの学校丸ごと自分のものにしてしまえるような裏工作に至れたのですから。


(長期間の分体はさすがに難しかったからな、用事が終わったら行方不明の形で分体は回収してるよ)


ま、この変態狩りを江戸でやるはめになった件以外は、痴女皇国にとっても朔実お姉さんのお悩み解決、それなりに利益のある実り多い作業だったとお伝えしておきましょう。


で、お読みの皆様…私たちが関与するかどうかはともかく…そして、人を呪わば穴二つとは言いますけど、その危険を冒してでも人に恨まれたり呪われるような事をしない方が身のためであるとご忠告させて頂きましょう。


遼子はまだしも、朔実さんはこれで痴女皇国の女官としての人生を得てしまったわけですから、今後は私たちがその人生に関与して積極的に利用せざるを得なくなったのです。


あと…私たちほど完璧に出来ないとは思いますけど、整形手術の得意なお医者さん…それももぐりの医者を使って人になりすますお話や、身分証を偽造する程度の事件は起きているんじゃないでしょうか。


くれぐれも、ある日を境に「いなくなった人」になられませんよう、身辺にはご注意を。


そして、人付き合いと他人への接し方、くれぐれもごお気をつけ下さいね…いじめにせよ悪事にせよ「被害者の方がよく覚えている」ものですから…。


では、くれぐれも私たち痴女皇国の厄介にならない人生を、そして祟り神の皆様を頼るようなことがないことをお祈りしておきましょう。


それと、学生の皆様は宿題や課題は提出しましょうね…。


(あの後で地獄だったのですよ!)


(マリアンヌ…ほとんど白紙ではないですか…)


ええ、親や姉妹から怒られることがないように、こればかりは忠告申し上げます。


また、お会いしましょう…変態狩りが成功裏に終われば!

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