表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
こんにちわ、マリア Je vous salue, Marie  作者: すずめのおやど


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

125/296

女戦士大地に立つ・0.5

皆様。


強い女とか強すぎる女、お好きですか。


これは評価が分かれる話だと思うのです。


ええ。


更に、筋肉女はお好きでしょうか。


いきなり腹筋が割れただの、腕や足に浮いた血管が丸見えになるとか。


あるいは、丸太のごとき足や腕にされ、全身に岩をまとったかのような姿にされてしまった場合ですよ。


もうね、本人の意志を尊重して頂きたいのです。


ええそうですよ。


筋肉ムキムキの姿を強制的に取らされて泣いているわたくし中井ティアラ。


こんな姿、親に見せとうありません。


更には、実の息子にまでドン引きされる状況。


ムカつく話ですので、ベラ子陛下を巻き込んでやろうと画策しております。


(いくらティアラちゃんのお願いでもそればかりは…!)


(私の身を哀れに思うならば、せめてもう少し女らしい体型に再補正しに来て下さいよ!)


で、何をそんなに揉めているのか。


更に、この心話での言い合いをしている場所ですが。


実は、R18の方でのお話ではそれなりの早さで進んでいる私のアメリカ大陸視察の経由地が少しばかり変更されたからです。

https://novel18.syosetu.com/n5728gy/177/

https://www.alphapolis.co.jp/novel/604155813/906597842/episode/6900042


と申しますのも、欧州地区で南欧支部(スペイン)に反抗的だったり、あるいは密かに敵対勢力と通じようとしていた国に対してお仕置きの伝染病攻撃が急遽(きゅうきょ)実行されてしまったからです。


更には、以前から問題になっていた「貴婦人に対する間男や籠絡を予め阻止するために珍子を切ってしまう。更には見目麗しい美少年を偽の女にしてしまう」風習のあった諸子宦官国。


ここについても、我々痴女種女官の生命維持に欠かせない精気資源を脅かす不届な存在として、懲罰的に伝染病攻撃を行う事が計画されました。


「どうせ海綿菓子国(ポルトガル)洞窟探検国(バスク)の男をヲカマ化してしまうなら、そもそも珍子チョンパする風習のある諸子の処分もついでに実行して、悪しき風習を断ってしまおう」


で、どのような攻撃を行なったのか。


「連邦世界のシーメールとかトラニー(TRANNY)って存在があるでしょ。あの、身体をなるべく女性に寄せるように整形手術してるんだけど、珍子はきっちり残すか巨根化改造してるあれ」


ええ。R15版とやらでは、間違っても解説を詳細にするわけにはいかない物件の数々、メディアウォッチモードにした聖環のフローティングウィンドウに画像や映像の形で表示なさるのは室見理恵・国土局長様です。


元々は私と同じ日本人ですし、今の外観もプロポーションこそやや中国や韓国の女性寄りにされていますが、基本的には日本の人と認識される範囲のお姿です。


ですが、私同様に痴女種です。それも、股間に珍子を装備可能な完全体痴女種。


そして、私同様に完全体痴女種である室見局長はこうも申されます。


「いわゆるヲカマさんたちには二種類あるようです。まず、心はヲナゴとか主張されている…外観と精神が合致しないと申される方々ですね。この方々は女性よりも女性と見られたい部類です)


しかし、ある意味でそんなに殊勝な方々であれば、世の中でさほど異端視されなかったのではという気もしますが。


(で、こっちが問題。女装に向かう原動力が性欲だという人たち。そして、もっと厄介なのが売春のために女装している人たちです)


ああ…いわゆるヲカマ作戦の件ですか…。

https://novel18.syosetu.com/n0112gz/67/


当時のフランス共和国大統領閣下からの要請を受けて、パリ市内の森林公園で「商売」をされている女装男性や未成年を含むホモ売春を一掃した一件、私も聞き及んでおります。


そしてですねぇ。


この際に捕獲されたヲカマさんの性癖矯正に関する研究成果が…今回の鬼細胞を投入した女装男性化製剤散布作戦につながったそうなのですが。


(現在は比丘尼国丹波の朝廷直轄領たる大江山元伊勢大神宮に勤務され、鬼頭の地位にある茨木童子様…痴女皇国派遣当時の出家名プラウファーネさんの協力を得て、人体に男性器を残したまま女性外観に近づける…ニューハーフ化する鬼細胞製剤がファインテック茸島研究室の尽力で完成しました)


で、これを化学兵器散布弾頭とやらに詰めて、大陸間弾道ミサイルに搭載。


指定地域上空で撒き散らした上で、更に鉄扇公女能力とやらを使って現地を降雨状態にして水源地や植物、更には棲息動物すら汚染して最終的には鬼細胞成分が人体に到達することを企図したそうです…。


(改良型駄洒落菌の成果でもあるのよね…活動状態にない駄洒落菌はアミノ酸結晶状態に変化するんだけど、これを鬼細胞の生存・侵食能力で補完するから…まりりの話だと、絶対零度ゼロ気圧環境…例えば月面や宇宙空間のような場所でも超長期に亘って生存してるらしいのよ…)


(ぶっちゃけ炭疽菌レベルに土壌も汚染するから、本当は諸子なら諸子の男全員をヲカマ化しちゃうんだよ。ただ、今回はあることをトリガーにしてヲカマ化を発動するように仕込んだ)


マリアリーゼ陛下、まさかそれは。


(うん。聖母教会に出入りしてて一定の精気授受実績のある男は痴女種抗体因子持ちだろ。一定強度の抗体因子持ちは除外される。つまり…聖母教会に貢献してるか通ってる奴は痴女皇国に敵対する気がないと見做されてヲカマ化を免れるんだよ。あと、聖環つけてる男にはこちらが指定してヲカマ化するしないの起動キューを鬼細胞に対して出せるから)


ふむふむ…即ち、聖母を信仰している方はヲカマさんにならないようですね。


しかし、そんな悪魔的な思いつきを考えつかれたのが誰かは別として、恐るべきはその実行力と速度。


私も痴女皇国の一員なのですが、本当に話が早い時は早い。


これを実感する毎日です。


何せ…私のアマゾネス化も「そーいやアマゾンに女戦士族いたよな。あの女護が島軍団を泣かすにはアレーゼおばさま並みの外観があった方があいつらに畏怖の目で見られるんじゃね?」という、ノリでお決めになったそうでして…。


(だからティアラちゃんもアルトも…すまないが、マナウス滞在時だけでいいから!)


(あきまへんよねーさん!アルトさんには我慢させるとしても、ティアラちゃんまで鯖○井○春化とか土木建設業女性のエロゲーム化とか第六天魔王でグレートな外観はやめたげましょうよ!)


(なら…ベラ子が代わりにマッスルポージングボディになってマナウスに行くかだ…アマゾネスは強そうな外観でないと、実際に渡り合ってしばかない限りは攻撃対象認定をやめないらしいからな…)


(わかりました…あたしが身代わりになります…)


えええええ。


瞬間、私は悪手を悟りました。


ベラ子陛下がアマゾンに来るという事は、私の身体を目当てにしている可能性激高。


そして、体型補正なんぞされようものなら…。


ええ、迂闊でした。


これぞ、罠というものでしょう。


(ふふふふふ…ティアラちゃんも大人の世界を知るのです…)


あのですねぇ。ベラ子陛下も連邦世界じゃ高校3年生でしょう。


しかも、今年来年って大学受験じゃないですか。


更には、本編でちゃんと話が出ていませんけど北方帝国攻略作戦進行中。


おまけに、ベテハリとアニサの夫婦、ノヴゴロドでしばらく暮らす段取りを取るんですよね?


あの夫婦が泣くような事があったら、茸島の少年ホスト買春愛好女官全員が敵に回りますよ?


(分体を出します。それに…息子さんたちは海賊共和国で船員修行があるからと、ロイヤル・フォーチュン号に乗ってナッソーに帰ったのでしょう? ポーラはポーラで海事部の輸送艦代行任務があるから、いつまでもティアラちゃんの視察の足に使えないようですし…)


ええそうですね、我々はこの後、ガイアナ…南米大陸北部の密林を徒歩で踏破し、アマゾンの中央にあるマナウスという町を目指すようですから…かなりの難行程が予想されているのですよ。


(わかりました。今回はヲカマさんたちの居場所作りが優先されるでしょう。マナウスまでの移動手段、痴女皇国皇帝の名前に賭けて確保します…)


え。


何かしらまた、墓穴を掘ったというか…いらん入れ知恵をベラ子陛下につけてしまった気がします。


ですが…これがないと、今現在我々がいるギアナ刑務区の中心街たるクールーという町から、概算でマナウスまでは1ヶ月の行程が予定されていたくらいの難所だったのです。


まぁ…走るだけならば1週間もあれば十分だとアレーゼ様は言われておられましたが、現地住民との接触や聖母教会の展開交渉も含んでの行程予定です。


それをすっ飛ばしてでも、ヲカマさんたちの居場所作り…そして、今回の偽女化作戦の標的にされた海綿菓子国への補償名目で提案された、南米尻出国の痴女皇国支部化は迅速早急に進めなくてはならない事項となったようなのです。


しかし…それを差し引いても、ベラ子陛下には正直、来て頂きたくはないのですが。


(なぜそうもあたしを避けるのですか…)


ええ。


はっきり明言させて頂きます。


陛下の下心が透けて見えているからなのです。


ぶっちゃけ、この私を後宮に囲い込むのを考えておいででしょう。


しかしですねぇ、それだと白薔薇三銃士の一翼に私を任じた件と矛盾するではないのでしょうか。


ええ。ジニアとアンヌマリー、そして私は元来ならば聖院学院の茸島分校の補助教務員が現時点での正式な職務なのです。


そして、白薔薇騎士団の下部組織たる聖隷少女団を率いて、各地の聖母教会を拠点とした少女奉仕団を率いて活動するというのが結団時の構想だったはず。


それがですねぇ…南米でヲカマさんの国を作るために活動するって…。


…………何か世の中、間違ってないでしょうか!


-------------


べらこ「まちごうてまへん。これもひとだすけなのです」


てぃあら「その棒読みはやめましょうよ」


べらこ「それはともかくティアラちゃん。実はヲカマさん()()の国にはしないのです…まず、労働力として純粋な男性も世の中には必要です。あと、現状のヲカマ化技術では、完全な男性的思考を保持できない可能性がある点も指摘されているのです…」


てぃあら「完全な男性でないと精気の純度が下がるという件ですか」


べらこ「まだ問題があるのです。仮に、ヲカマさんと普通の女性が子作りをしたとしましょう。現状では生まれるのがヲカマさんになってしまうのです」


てぃあら「えええええ、それはその子供から先の子孫を残せないということに…」


べらこ「ですから、女の子や男の子を産んでもらうためにも、普通の男性も必要なんですよ…」


てぃあら「陛下、だとすると…その、アマゾネス王国か何か知りませんが、女戦士の国なんてどうしているのでしょうか」


べらこ「簡単です。痴女皇国でやってるようなものです」


てぃあら「つ、つまり…ぎゃくれいp…」


べらこ「そして、アマゾネス王国か帝国か何か知りませんが、女戦士の部族は強大でアマゾン流域の集落を従えて支配面積を拡大しているようなのです。これは、ヲカマさんたちの国を作ってポルトガル…海綿菓子国との連携関係を作ろうと画策している痴女皇国の国益に反する行為となるかも知れません」


てぃあら(理屈は分かりますが、無理やり戦争をふっかけている気もします…)


べらこ「ですが、犯罪を犯してグアンタナモなり悪魔島なりでヲカマ化した重罪人はまだしも、罪を悔やんで痴女皇国に協力的な献身をした罪人17号さんのような人を助けるためでもあるのですよ、ヲカマ国の建国は…」


てぃあら「ひとだすけといわれるとよわいきもします」


べらこ「棒読みになっていますよ…」


てぃあら「とりあえず、アマゾン編はアルトさんの話として扱うそうです…R18になってすまないと今回も天の声が…」


べらこ「あと、鉄道建設の話は…そうですね、アルゼンチンチンあたりでないと出て来ないらしいので、室見理恵パイセンの出番は当分ないそうです」


てぃあら「いいのか悪いのか分かりませんが…とにかく、アマゾン編にご期待ください…」


べらこ「天の声には、なるべくR15版の方も書かせますので…」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ