将軍様への隠密指令:新人幹部候補を育てろ!・6.5
皆様…R15版では馴染み薄いかと思いますけど、伊藤瞳と申します。
今回は皆様に、アルトさんの方のお話で進行中の私の初期研修中の出来事を断片的にお伝えすることになりました。
https://novel18.syosetu.com/n5728gy/128/
未成年の方には申し訳ないのですが、何が起きたかを悟って頂ければ幸いです…。
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「本当にお騒がせしました…」
「いえいえ、お茶菓子代に喫茶部チケットとか色々頂けた上に…その…」口ごもりもじもじしているマライアさん。
ええ、昨晩の退勤後にアルトさん2名と陛下、そして私から精気を下賜する話となり…特別供給が彼女たちに入りまして。
そして、4名全員がひっくり返って悶絶するという壮絶な結果に。
いえその。
私も痴女種という人類種別に変更されてしまったので、その特有の生理の影響下にあります。
有り体に言いますと、犬。
ワンちゃん。それも雄のワンちゃん。
オスの犬を飼われたり、その生態を知ってしまわれた方はお分かりでしょう。
彼らは発情期になると、犬種によりますが「大変な事になります」。
もうはっきりと言い切りますが、ワンワンクンクンと苦しげに鳴きながら、ワンちゃんにご立派なち◯ぽを擦り付けられて来た経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
あれに近い有様なのですよ、痴女皇国の皇帝陛下とか、その配下のち◯ぽ持ちの皆様。
(うちの父も言ってたけどさ、発情期の権太郎のおしっこの臭いとか壮絶なんだよねぇ…だけどさ、犬の発情期を知ると猫の方がまだマシって思うわよ…)と、我が恩人の実娘たる宇賀神雪子さんが感想を。
(で、痴女種見てると、ステータスのサクションレベルが上がれば上がるほど、その発情期の犬に限りなく近い状況になんのよね。…だからパイセン、久々に痴女宮戻って来たからってあたしに突っ込むんじゃなくてまず上の人に行って下さいよ!雅美さんちょっと来て理恵パイセン引っぺがしてください!)
ああ、修羅場なのですね。
そしてマライアさんの口から泡を噴かせたのは…ベラ子陛下です。
最近ではパワーダウンシステムの不調もあって「元来は万卒以上でないとお相手は危険」という原則を誰もが守らなくては生命に関わるという認識が皆に広まっております。
その強力かつ凶悪極まりない精気放出を知る身としましては、速やかに納得すると共に…私が早く昇格して陛下の性欲を吸収可能な状態に進化してしまわないと、陛下はもちろん周囲にも迷惑千万であるとの思いを抱いております。
(私が大変だったのを理解して頂けますか…伊藤さん…)と、文教局への配食ならぬ精気配分のために、今でも週に一度は陛下との精気授受をなさっておられる田野瀬麻里子文教局長が申されます。
しかし、こんな状況で先帝たるマリアリーゼ陛下…マリアさんは一体どうやって切り抜けておられたのでしょうか。
(んなもん簡単っさ。あたしはリモートドレインでも直接授受にかなり近い純度で吸い上げ引き渡しが出来るからね。…そうだな、瞳さんになるべく理解しやすいように説明すると、ベラ子から直接接触で下ろされる精気の純度をだな、ガソリンで言うオクタン価が100と仮定した場合、あたしは95から98オクタンで渡せるんだ。これ、ヘタクソがやると平気で90未満になるからな…こんにちわ、マリアの冒頭辺りであたしだと高効率リモートドレインが出来るって話があったのを覚えて頂いている読者の方、あの時の話を数値化するとこうなるんだ)
なるほど…つまりマリアさんは直接あれをしなくても実用的な上貢下賜が可能であると…。
(この技術の応用が、手を触れたり接触せずに山内博子さんなどを痴女種化施工した作業なんだよね。ただ…この能力をベラ子にきちんと移植するにはちょっと時間が必要になるね)
ふむ。何故にそうなってしまうのでしょうか。
(理由は、あたしとベラ子の母体の違いだ。あたしの母親は高木ジーナだけど、出産に際してクレーゼ・アクエリアス…当時の聖院金衣の子宮を使用して成長している。その過程で聖院金衣としての能力を遺伝されてるんだよ。いわば純正の女官種トップの能力遺伝を直接に受けてんのさ)
では、ベラ子陛下は。
(高木ジーナの痴女種精子とルクレツィア・ボルジアの卵子から生まれている。あいつの母親が二人って説明が入る理由はこれだ。つまり…金衣女官種としての一子相伝能力転移を受けてないんだよね。あたしもベラ子も出生には高木ジーナの遺伝子が入ってるから、高木家の一員であり聖院第23代金衣プラス痴女皇国初代皇帝たるあたしの妹なのは間違いないんだけどねぇ)
ああ、なるほど…つまりトップの特殊能力をきちんと受け継ぐ立場ではなかったと…。
(まぁ、あたしは血統主義じゃなしに実力主義ではある。過去に血統主義の妹を叱り飛ばした事もあるしな…高木スザンヌとマリアンヌっているだろ)
ええ、池尻大橋で一緒に生活しておりましたし…。
(あの二人はあたしとベラ子が逆になったようなもんでね。マリアンヌはクリス・ワーズワースが父親で、高木ジーナが実の母親だ。あたしと違って純然たる二人の娘だな)
ほうほう。
(で、問題はスザンヌだ…実はマリアンヌが高い痴女種能力を保有しているのは…スザンヌが金衣女聖能力を使って自分の力を貸し与えてるのさ。そしてスザンヌの父親は高木義夫…高木ジーナの義父で、母親は高木クレーゼ…そう、母親についてはあたしと同じなんだよ、マリアンヌもスザンヌも…これがあの二人があたしを姉と呼んだり、ベラ子を自分たちの姉扱いしない理由でもある)
何かこう、相関図を作成しないと理解が困難になりそうですね…。
(ちなみにベラ子の場合、痴女種能力自体は人工疑似痴女種身体状態の高木ジーナと、その時点で百人卒痴女種だったるっきーから引き継いでる。そして、家族会を含めてみんなで寄ってたかって強化を重ねた結果、純正金衣と基本能力は変わらないくらいにまでパワーアップされたんだな。これがサクション値…吸い上げ値だけならあたしとベラ子で変わんない理由だよ)
ただ、実際に出来る事はかなり違うと…言う事ですか。
(んだ…いくらあたしが金衣能力を貸し与えたとしても、ベラ子自身は完全な金衣能力を素で行使できねぇんだよな。今は省エネ型白金衣をすぐ着用できるようにしてるから、ある程度の能力リカバリーは可能だけど)
解決方法はあるんでしょうか。
(今やってる。DNA/RNA情報をなるべく破壊しないようにしながら金衣因子を備えられるように試行錯誤してるし、実は去年の年末にクレーゼお母様が遺伝子情報を移植しようとしたんだが…その時はうまく行ったんだが、後で無効化されてるのが発覚してな)
あらまぁ。
(で、初代様がベラ子に憑依してるのもその…金衣情報転移トライアルの一環だ。初代様と来たひには全ての聖院金衣の始祖だし、今の連邦世界で知られてる大体の神様の大元の一人でもあるからな。その初代様から金衣の遺伝子情報を移せないか試してる過程でもあるんだ。ただ…時間がかかるんだよね)
なるほど、マリアヴェッラ・ボルジア・ワーズワースの遺伝子情報を壊さないようにしながら、神様に近い状況に持って行こうとされているのですね。
(それで合ってるよ。ただ、その過程で…あれの過剰なオーバーパワーを受け止められる人間をある程度は周囲に配置せざるを得ないんだわ。これが瞳さんの痴女種化を渋々あたしが了承した理由でもある)
本当に嫌がってましたからねぇ、マリアさん…。
(痴女種化したくなかった理由もわかってくれるだろ? 本当に普通の人類とは別モンになっちまうからな…)
ええ。なってみて改めて判りましたが、いわゆる百合とも違うのですよねぇ…まさか男性的な要素がこんな形で入るとは…性欲がダイレクトに感情を支配するなんて、普通の女性はあまり経験しないとは思います。
(発情した犬とか鹿の生態まんまだろ? )
ええ。今も犬を鎮める要領で…。
さて、ここでマリアさんとの話の間、私が何をしているか。
皇帝私室で…ベラ子陛下のアレを手でいじっております。
アレとはすなわちあれ、ぴーたーのーすと言われる、ベラ子陛下のち◯ぽ。
この単語を臆面もなく口に出来る事自体、もはや私の感性は普通の日本人女子から逸脱している気もします。
…が、痴女種としてベラ子陛下に突いて行こう、いえ突かれても行く事を決めた私です。
ただですねぇ…その決意も高い私の研修初日にですねぇ…妾の初研修という事でわざわざ陛下が手配してクリスさんをお客様役として配したのはまだしも、研修対象者をほったらかしにしてアグネスさんと行為に及んでいた件について、皆様から轟々と非難が寄せられたそうです。
が、しかし…先ほどのマリアリーゼ陛下のお話を聞いていますと、マリアヴェッラ陛下の性欲処理を怠るのもいかがなものか、旺盛な射精欲求を持つ人物を皇帝に抱く以上、何とかするのも臣下の務めではあるまいか。
更に、女性形態同士であっても性行為が可能な痴女種です。
そして性行為イコール、通常人類のお食事に該当する行為です。
なんとなれば、普通の人類の常識とは少し立ち位置を変えた考え方が種族としての標準になるかも知れません。
いくら発情した犬がちんちんを擦り付けに来て鬱陶しいと思っても、発情するなと言って聞くわけがありませんし…第一、その生理反応自体を物理的に否定…つまり去勢してしまえば、その犬は繁殖不可能になるでしょう。
私個人の意見ですけど、去勢手術というのは正直なところ、生物としての権利を否定する話になってしまうからしたくないさせたくないという思いがあります。
無論、犬や猫をお飼いの方ならば、発情期にどれだけ手が付けられない状態になるかをよくご存じでしょう。
ただ、生き物を飼うということはその生涯に責任を持つという事ではないか。みだりに人間の都合だけで生殖能力を奪うのも、完全に否定はしませんけど慎重にお考えになって頂きたい。
動物看護を志した立場での私はそういう意見を持っています。
(実際のところ、一軒家で放し飼いにしているような環境だと、子供作って帰って来る場合があったりするんですよねぇ…そして増えるんですよ、結構…)
(だから去勢を完全否定はできないってのが瞳さんにも辛いところだよな。ま、痴女種は妊娠選択能力を持たせてるし、あなたの側でアヘアヘ言ってるそのでっかい猫みたいなの、あなたの好きな方法でおとなしくさせていいから)
了解です。
しかしベラ子陛下、こうしてアグネスさんとの行為画像を拝見しておりますけど、かなりえげつない性交になってません? それにアグネスさんを妊娠させたいとか恐ろしい事口走ってますよ…?
「だってそりゃ、妊娠させるのって男性的な性欲発露の典型例じゃないですか…あたしの征服欲求に火をつける言葉なんですよ…あたしの子を産めって…」
で、ベラ子陛下の過去のできちゃった件ですが、一件は受精卵預かり、もう一件はただいま絶賛胎児成長中という進行状態と。
これは何らかの規制が必要かも知れません。
私は動物看護の道を目指そうとしたのであって、ブリーダーを目指した訳ではありませんが、本当にこうして生で中出しを繰り返されると、痴女種の子供を量産する羽目になりかねません。
幸か不幸か、先ほどのマリアリーゼ陛下のお話であれば、マリアヴェッラ陛下は純正の金衣なる女官種最高峰の遺伝子を保有していない立場です。
つまり、ただでも強力な痴女種なのに、生まれて来る子供が全て超野菜人とかいう悪夢のような状況、現状では辛うじて避けられている訳ですよね。
(これも良し悪しなんだけどな。あたしに万一何かあった場合、金衣血統を引き継ぐのがな…初代様、今だと誰になります?)
(そうですわね…まず、クレーゼがこの上誰かの子を孕むか孕ませないならば、スザンヌが第24代または25代。逆にマリアヴェッラにあたくしが何かすれば第24代となります。高木サレルフィール…サリーちゃんとマリアヴェッラの子は聖院皇族として育つ予定ですので、これは痴女皇国の系譜から外しても良いでしょう。あとはアルトリーゼ…あれはあたくしの因子持ちですが、あたくしの直系としての子供となるかはその時次第とお考えなさいな)
(ああそうか、他に系譜者が存在しない場合の予防措置でもありますね)
ふむふむ。アルトさんに初代様からの血脈が流れているとはお聞きした事がありますね。
これは単なる貴族王族、はたまた日本のお殿様や皇族の血統のような意味だけでなく、実際に神様に近い能力を引き継いでいるかどうかの切実な問題なのでしょう。
そう考えると、マリアリーゼ陛下や初代様が家系というか血統を気にするのは差別的な意味合いではなく、本当に痴女種を統括する強力な王や皇帝としての能力を持っている人物が常に誰か存在しなくてはならない、そうした切実な理由が原因だと思えます。
(ま、言ってみれば狼と犬の関係さ。連邦世界では絶滅してしまったニホンオオカミだけど…瞳さん、もしもニホンオオカミに神様めいた力があって、それが日本に必要だったとしたらどうする?)
うーん、何らかの形で狼と人の共存を図るか、さもなくば狼がエサを求めても人間の飼う家畜や人間を襲わないような食料問題の解決が必要ではないでしょうか。
(そうだね。実は八百比丘尼国では現実にその問題が起きてるんだ。で、妥協策として紀伊半島の大半は人間が住んだり、うかつに入り込まないような結界区分を敷いてるんだよ。そして仲介役として前鬼・後鬼の2名の鬼さんが山中の神社に配属されていて調整を図っている…というよりはうかつに人が狼の領分に入り込んでしまわないように監視してるんだよ)
(そして瞳さん…今のマリアヴェッラは…ものすごく強い犬、それも犬としての血統は正しいのですよ…彼女の子種を提供したのはわたくしどもも認めた聖母高木ジーナ、そして受精した卵はルクレツィア・ボルジア…いたりあの貴族様の家系ですわ、すぺいん由来ですけどね)
(普通なら狼として認めるには困難だろ?だけど、あたしたちには遺伝子や因子操作、決して不可能じゃないんだ。それに…科学技術由来の能力も、あたしや他のMIDIシリーズなら駆使できる。瞳さん、あなたの義体も言ってみれば人工器官とナノマシンの集合体だ。ただ…やりたい放題を防ぐために痴女種の生態と互換にしてるから、黒薔薇の服を着ても正常に活動できるようになるには通常の昇格手段か、代替の何かを経て…あの服がもたらす「人間の潜在能力を使い切る」ような措置に耐える忍耐力を備える必要があるんだよ)
それの一環ですよね、私が今…ベラ子陛下にしてる事…。
(ああ、すまねぇけど、でかい猫か犬でもあやしてるような感じで頼む)
それにしては行動が変態的ですけど…。
(苦情はアルザス支部のマリーかブリュントレーネに直接伝えていい。あいつら二人が、ベラ子にSM知識を植え付けた奴の折檻をする口実にしてくれるからな)
ああ…フランス特殊部隊のジョスリーヌさんでしたっけ。
正直、反社作戦の際に面識がありましたけど、見た目と全然違うんですよね、あの方。
あんなアイドルっぽい純真そうな顔立ちと真逆も真逆、悪魔のような事が平気でできる方だとは…。
(だが、そのジョスリンでさえうちの国に来たらあのザマだからな…まぁ、助平がこんだけ揃ってたらかすみもするな…)
(ですからマリアリーゼ陛下…マリアヴェッラ陛下…せめて痴女宮への帰還命令を!)
(うるせぇっ!フランス王国を攻略してからにしろ!あんたの実績がねぇとポワカール閣下のメンツ丸潰れなんだよ!フランス政府とか界隈のうるさがたを黙らせるのに泣いてるあたしとるっきーの嘆きを1時間でいいから聞いてくれないか?)
(ジョスリーヌさん…どうしてもというなら、ふらんす攻略に合わせて転送げーと設置をマリーちゃんに依頼なさい…人や物を送り込むためという口実があるのとないのとでは大違いですわよ…)
(うう、ショダイサマの申される通りです…ですがプロフェスール・マリーのハラスメントを私は誰に請願すれば良いのですか!)
(んなもん決まってるだろ。モントルー行ってマイレーネさんに泣きつけ)
(あのセイキマツハシャの説得ですか…)
(正当な理由があればちゃんと話は聞いてくれるぞ…)
(マイレーネに請願しない辺り、動機に不純なものを感じますわね…)
(さっきから黙っていたら何を言ってるんですかねーさんに初代様…それにジョスリンの痴女宮帰任、少なくともフランス王国の属国化がなされない限り、あたし絶対異動稟議にはんこ突きませんからね!)
(まぁ、この件に関してはベラ子が正しいな…いや、あたしも正直女官管理室や厚生労働局の絡みもあるから、ブリュントレーネは本宮に戻したいんだけど…ブルゴーニュが絡んでなきゃなぁ…)
(マドモアゼル・ブリュントレーネではなくジョスリーヌ・メルランとして頂けませんか!)
(だからジョスリン、あんたは黒薔薇欧州班長だろ…今はぜってーに動かせねぇんだよ…ペルセポネーゼをそっちに行かせてもいいけど、今の痴女宮で黒薔薇仕切ってみろ、ぜってーにあんたが苦労するぞ?)
(ううううう)
いえ…何かこう、ヨーロッパ方面が大変なのはわかります。
そして、向こうは向こうで人事的な問題があるのも。
ただですねぇ。
今の私でもわかりますよ。
とりあえずベラ子陛下、何とかしましょう。
そのためにも私の研修、精力的にやって頂けませんか陛下。
この特殊作業で股間が大人しくなったら警務局に行きますよ。
(ああ、何か瞳さんが猛犬をリード一本で引っ立てる飼い主に見えてきたな…)
(痴女皇国の幹部としての資質の輝きは感じますわね)
でしたら何とかして私の昇格を図って下さいよ…私利私欲のためじゃなくて、本当にこのでっかい犬か猫でしかも発情中なのをなんとか制御したいが為なんですからね!
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マリア「厳しいのはわかる」
べらこ「あたしは猫ですか!」
ジーナ「ベラ子。お前、一時期、うちにどういう接し方してたか思い出せ」
べらこ「うううううう」
たのきち「あたしに対してもよベラちゃん。瞳さん…ベラちゃんは本当にベッタベタになるからね…」
ひとみ「やはりですか…ええ、本当に依存性が強い傾向があると思います。野性味はあるんですけどね」
べらこ「なんか動物みたいに相手されてる…」
ひとみ「そう思うなら、頑張って自助努力をしましょう。正直ベラ子陛下はシスコンの傾向もあると私は見ています」
ジーナ「それはスザンヌとマリアンヌも言ってたな。マリ公離れは難しいとも」
マリア「ただなぁ…あたしほど一人で何でもかんでも出来る子じゃないからな。資質としては劉備玄徳、アレだ」
べらこ「どういう人ですか」
マリア「まず、それは公○明の勧誘、いや孔明の罠ってのがいるだろ。この話の公開時にはパリピになって渋谷でブイブイ言わせてる軍師の諸葛亮」
べらこ「はぁ」
マリア「こいつは天才だ。一人で大軍を率いたり、謀略や計略で敵をこかすのも得意。このパリピさえいれば無敵みたいなもんだな」
べらこ「ふむふむ。どっちかというとねーさんタイプですね」
マリア「で、劉備だ。こいつははっきり言うが、アホだ」
ジーナ「三国志警察が襲ってくる話題やぞ…」
マリア「史実じゃねぇか…まぁとりあえず、パリピとの比較で言うと、軍師としての能力や才能は圧倒的にパリピだろう」
ジーナ「で、ほな何で劉備玄徳は歴史に名を残したのかっちゅう話になるわな(これ実は尉官や佐官の教務教程の教科によっては出る話でもあるんよ、三国志での用兵や戦術・戦略論…)」
マリア「おばはんネタバレすんなよ? で、アホが単なるアホなら絶対に歴史に埋もれるか、はたまた史上最強レベルのアホとして語り継がれてるよな?」
べらこ「ではなんで、通称アホの人は名軍師とか言われてんでしょうか」
マリア「でな、まず、劉備はアホというより…抜けている印象だな。つまり、こいつは俺がいないと絶対に負けて首を晒されるようなタイプだと思われがちなんだよ」
べらこ「つまり、周囲の人間はアホ氏を支えざるを得ないと…」
マリア「そして、単なるアホではなくて、キラリと光る特技があった」
べらこ「なんでしょうか」
マリア「アホ自身は確かにパリピに比べればアホだが、全くのアホじゃないんだ。少なくとも、周りにいる連中にどんな技能や才能があって、どこで何をやらせればいいか分かっていた。いや…その、適材適所に人を配する指揮監督の能力に関しては天才的な才能があったんだよ…」
べらこ「それはアホと言わないのでは…」
ジーナ「つまり、パリピが天才軍師と言われていたら、そいつの家にわざわざ三度も行って頭下げてうちに来てくれとか言って、たらし込んだんや。いわゆる三顧の礼言う故事やな。マリ公の話を補完すると、劉備はひたすら上に媚びへつらうという評価もあったけど、上司にゴマすってでも自分の戦略のために必要な条件を整えようとしたと言う分析もあるんや」
マリア「つまり、ベラ子が目指すべきはミスターアホ。お前自身の能力を極めるよりも、周囲に野菜人を集めた方が痴女皇国の未来にはいい気がするんだ」
べらこ「なんか褒められてるのか貶されてるのか…」
ひとみ「確かにですねぇ…田野瀬さんとの経緯とか、様々な話をお聞きすると、陛下って犬というよりは猫型とも思えますよ。そこらで遊んでて気が向いたら寄ってくるような感じで。ただ、盛ってる時はその寄り付きが頻繁かつ強烈なんですよ」
マリア「さすがは動物看護を目指しただけはあるな…」
ジーナ「ベラ子の評価としては的確やな」
マリア「と言う訳でジョスリン他、ベラ子を何とかしたい連中は今後、瞳さんを頼るようになる可能性が高いと思える」
ひとみ「それはそれで何かの泥沼という気も」
他全員「あきらめろ。さだめじゃ…」
ひとみ「ひいいいいいいい(で、この続きは再びアルトさんのシリーズになりますよ…)」




