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生者と死者の掛け持ち剣聖  作者: ☥周幸来
第三章 トーナメント編
62/64

第六十一話 主力メンバー

第六十一話になります。

序章のところからココまで読みにくいところがあったと思います。

駄目出しでも勿論構いませんので、感想を頂けたら幸いです。


絵描きの方募集中です。もし、『この作品の絵を書いても良いよ』という方がいらっしゃいましたら、「感想ページ」か「TwitterのDM」か、「【なろう】のメッセージ機能」にてご一報下さい。

よろしくお願いします。

PM1:40


「とんでもない事になっちまったな」


「あははは、まぁあの状況は誰にも止められなかったから」


 アレスは今、第七部隊のメンバー達と専用のミーティングルームに来ている。ブラドとシグレ、そしてビエラが一方的に進めてしまった神帝教会全部隊最強決定トーナメントの開催はもう誰にも止めることは出来なかった。隊長三人はトーナメントを本格的に準備を開始するために別室へと移動していった。第八部隊のメンバーたちも専用のミーティングルームに居る筈だ。


 今回の一件はもともとトーナメントが行われる予定があったのではなく、アレス達があのタイミングで第八部隊と出会ってしまった故に起きてしまったのだ。何もかもが偶然だった事に変わりはないが、アレスとサクラは責任を感じずにはいられなかった。


「もぉアレス! いつまで暗い顔してんのよ! もう決まった事なんだから、いつまでもウジウジしてんじゃないわよ! ほら、サクラもそんな顔止めなさい」


「はうぅ、すみません……」


 ミキの励ましの言葉にサクラはガックリと項垂れたまま弱々しい口調で返事をする。その言葉だけで未だとても気にしている事が全員に伝わったのだった。

 メルスはセンナが一堂に振舞ってくれたティーカップに口を付けながら何も言葉を発することはなかったが、二人に時々視線を送っていることにセンナだけが気付き、最初は本当に仲良くなれるのかと心配してするほどアレスの事を毛嫌いしていたのに、些細な事にも気にかける程にまで交友関係が回復したことを密かに喜んでいた。

 サクラの言葉の後に、アレスはゆっくりと机に押し付けていた顔を上げると曇った表情のまま話し始めた。


「まぁたしかに、もう止められないんじゃ仕方ないよな。ちなみに、ビエラさんは神帝教会全部隊でトーナメントって言っていたけど、全部で何部隊あるんだ?」


 アレスの質問にセンナがやんわりとした口調で説明をしながら答えた。


()()()よ。もう察していると思うけどビエラさんは総隊長であると共に第一部隊の隊長なの」


「そういえば、我が第一部隊って言ってたもんな」


「他にも、()()()()()は研究専門の()()()()()()で、()()()()さんは医療専門の()()()()()()よ」


「意外と俺、隊長さんに会ってるんだな……」


 アレスはルドウにもソレイユにも面識があった。ブラドとビエラ、シグレを合わせて計五人の隊長と既に顔見知りという事になる。アレスとセンナの会話に、思いついたという口調でミキが参加をしてきた。


「たぶんだけど、第二と第三部隊はトーナメントに出ないんじゃないかしら。あそこ等は戦闘に向いた部隊じゃないんだし」


「そうね。出るのは第一部隊と第四から第八部隊の合計六部隊だから、トーナメントという事を考えると戦うのは多くても()()という事になるわね」


「戦う事を考えると、俺は間違いなく戦力外だなぁ。応援席で皆の事応援するよ」


 当然だ。神帝教会のメンバーは覚醒者ばかりなのだ。未覚醒者であることも加え、訓練も碌に受けていないアレスが太刀打ち出来る相手が居る筈もなかった。沈んだ気持ちを表していた曇った表情から一転、アレスは明るい笑みを浮かべながら第七部隊(なかま)にエールを送った。それから間もなく、ミーティングルームにブラドが現れると、何の前触れもなくとんでもない事を言い始めた!


「よぉし! 皆集まってるな。 宣告通り、トーナメント開催が決定した。ちなみに、内の主力メンバーは俺が考えておいたぞ」


 この時、アレスは心の中ではメルスとセンナ辺りだろうと思っていた。センナは第七部隊の副隊長であり、メルスは第七部隊のエース、また剣聖候補でもあるのだ。主力として選ばれることは当然だろうと(アレス)が思うのは何もおかしな話ではなかった。


「主力メンバーは()()()! そして()()()! お前らツートップで行くことにする。全試合出場だ!」


「「……え?」」


「あぁちなみに、試合は()()からだ! さぁ、皆で優勝を取りに行くぞぉ! ナッハッハッハー!」


 唐突に言い渡された全試合出場命令。しかも、アレスが訓練を受けたのは今日の午前中が最初で最後だ。今のアレスは未覚醒者だけでなく戦闘経験も殆どない、まさしく()()()なのだ。それを神帝教会最強を決めるトーナメントに出させることなど正気の沙汰ではない。しかし、ブラドはいつもと何も変わらない豪快な笑い声を上げて話を進めようとしていた。そんなブラドを相手にアレスが出来る事は一つしかなかった。


「な、なんでそうなるんだぁぁぁぁぁぁぁっ!?」


――部屋に響き渡る甲高い声を上げる事のみだった――

読んで頂きありがとうございました。

新人作なので、「明らかに書き方おかしいだろ」

と思われる所もあると思います。

感想を見られるのが嫌でしたら、TwitterのDMでも

募集していますので、遠慮なくお申し出下さい。


アレスの勝負の行方は、第七部隊は優勝できるのか!?

是非、この後も読みに来てください。

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