第四十六話 真の姿
第四十六話になります。
序章のところからココまで読みにくいところがあったと思います。
駄目出しでも勿論構いませんので、感想を頂けたら幸いです。
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AM6:00
「儂は『老いさせる災害』、すなわち『老災』のグレオラ。主らなんぞ一瞬で壊してくれるわ!」
身の毛がよだつほどの鋭い殺気を纏ったグレオラが優とセンナに向かって突っ込んでゆく。
センナは全身に水色のオーラを輝かせ、水のバリアの質を上げる。
「優は絶対に壊させない! 『エレンホス・ネロ』」
「小賢しいわ! 水も腐る定めよ。『ルキウス』」
グレオラの手が触れた瞬間、水のバリアは白く濁りカビのような激臭が漂い始めた。
先ほどグレオラを閉じ込めていた『ブルー・カタストロフィ』の時と同じだった。濁りが全体に広がると瞬く間に水のバリアは落下した。落ちた水は四方八方へ散らばり大地を飲み込んでゆく。
先程出来た水溜まりと繋がり、巨大なかび臭い水溜まりになってしまった。
バリアを破壊された今のセンナ達には守りの壁がない。グレオラはセンナの体に腕を伸ばす。
センナから聞いた話では彼に襲われた人間は急激に体が腐ってしまう。
変わり果てた自分の姿に精神バランスを保てなくなり魂を破壊されてしまうのだ。水を一瞬で腐らせたグレオラの手に触れられてしまったら、もう逃げられない。
「まだよ!」
迫りくるグレオラの手に怯むこともなくセンナは冷静に杖の先を白い水溜まりに向けた。瞼を閉じて意識を集中する。
「またコントロールするつもりか? 無駄じゃよ。既に腐って死んだ水。なんの役にも立たんわい」
「いいえ。どんな姿になっても水は水。『全ての水は私の支配下』」
センナの体を覆っている光がより一層強く輝き始めた。杖の先の白い水溜まりが徐々に波紋が生まれ全体に広がってゆく。
『いける!』と確信したセンナは杖を勢いを付けながら眼前に迫ってくるグレオラに向けた。
白く濁った水が再び宙を舞い、太いひも状となってグレオラの体に纏わりついた。
グレオラは両手両足を縛られた。センナが杖の先を少しずつ上へ上げると、水も連動しながらグレオラの体を持ち上げ、宙吊りにした。
「ほう。そんな醜い姿になっても主に従うか。じゃが……」
「な、なに!?」
グレオラの体を老緑色のオーラが飲み込んでゆく。直ぐにグレオラの姿は外側から完全に見えなくなってしまった。
オーラは水のロープを引きちぎらんばかりに球体へと膨らんでゆく。センナは焦燥感に駆られながら必死に縛る力をさらに強めるが、依然膨らみ続けるオーラの球についに千切れてしまった。
水は再び宙に浮かぶ力を失い大地に落下。激しく散らばりながら水溜まりに戻っていった。
散った水滴がセンナや優の体に降り掛かるも、二人にソレを気にする余裕はなかった。
老緑の球は未だ尚膨らみ続け、その輝きによって一部の町が不気味な色に照らされ染まってゆく。
「センナ、なにが起こっているんだ?」
「分からない。二つ目の能力なんて得られるはずが」
「能力ではない」
「「っ!」」
光の球からグレオラの声が何かに響いているかのように木霊しながら聞こえてきた。
「神帝教会は『レース・ノワレ』の元々の存在には気付いておるじゃろ?」
「六道最下層の死者だった。でも四千年前、あの最悪の男と共に何人かの死者達が姿を消した。最初はあの男がすべて破壊してしまったのだと誰もが思ったけど、実際は違った」
「はっはっは。その通りじゃ! 神帝教会の伝説は当時の人間が記した物。じゃがそれには誤りがあった。『あのお方』が六道最下層で壊した殆どの魂は神帝教会のメンバーじゃった。『あのお方』は自らの力を独占せず、非力じゃった儂らにソノ大いなる力を分け与えてくださった。見るがいい、コレが真の力じゃ!」
老緑の球に亀裂が入った。その光景はまさしく何かの卵が孵るようだ。
亀裂の内側からより一層の輝きが放たれ、ついに球が破裂した。中から飛び出してきた者は……。
グワァァァッッッ!
全身を老緑の鱗に覆われ、けたたましい咆哮を発する『ドラゴン』だった!
―――次回、グレオラの真の力が優達を襲う!―――
読んで頂きありがとうございました。
新人作なので、「明らかに書き方おかしいだろ」
と思われる所もあると思います。
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毎日更新はやっぱりキツイ……。




