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第零話 全ての始まり

初めての小説投稿になります。

いろいろ読みにくい所もあると思いますが、お手柔らかにお願いします。

AM1:30


 深夜一時。都会ではそれ程静かな時間ではないのかもしれない。田舎でも、まだ起きている人間は決して少なくないだろう。完全に静かな場所など、地上にはどこにもないのかもしれない。

 では、空ならばどうであろうか。人は自力では飛ぶことは出来ない。

 雲の上、遥か上空だけは何人たりとも騒ぐことは出来ない筈だ。

 

 しかし、今夜は違った。


 深夜の空をまるで流星のように、青い光と桃色の光が尾を引いて駆ける。

 そして、流星(ソレ)を追いかけて月光を飲み込まんとする分厚い雲が何処までも続く夜空を(おぞ)ましくうごめいている。


「センナ、このままじゃ追いつかれるわ!」


「ええ、分かってる。でもなんとしてもコレを奴らに奪われるわけにはいかない。ミキ! ()()()を開いて」


「無理よ! こんな状態じゃ私達が通れるほどの大きなゲートは開けないし、何処に繋がるか分からないもの」


『ゲート』とは、この世とあの世を繋げることが出来る唯一の通り道である。

 本来であれば、落ち着いた状態で開く物なのだが、追われている状態では立ち止まるなど出来るはずがない。

 全速力で空を滑空しながら、ゲートを開くことしか手段はなかったのだ。


「私達が通る必要はないわ、()()()()を投げ入れるのよ!」


「そんな、その後の事はどうするのよ!」


「分からない……でも言ったでしょ、コレが奴らの手に渡ったら世界が!」

 

 分厚い雲は少しずつ、しかし着実に接近していた。このままではあとほんの数分で二つの流星を飲み込んでしまうだろう。

 ()()にはこれ以上スピードを出すことが出来ない。選択肢は残されてはいなかった。


「……ええい、分かったわ! こうなったら賭けよ!」


 桃色の光は移動しながら、片手を天にかざす。すると何もない空中が光り輝き、瞬く間に空に穴が開いた。

 青い流星は完成した小さなゲートの前に立ち、持っていた()()()()()()()()を近づける。

 

「お願い、どうか悪しき者の手に渡らないで! この世界を、私達の世界を救って!」

 

 まるで(わら)にもすがる声で祈りながら、青い光の影は持っているトランクを中へ入れる。トランクが入った後、すぐに穴は閉じられた。


 分厚い雲は二つの流星と僅か十メートル程の近さで停止した。

 二つの流星もまた、眼前の標的を視線で射抜くかような鋭い眼差しで雲と向かい合う。


「へへへ、見たぜ! トランクを()()へ送ったな」


「アレは私達の物よ! さっさと消えなさい!」


「へ、やなこった! アレは俺達が頂く」


 そう言うと、分厚い雲は散り散りになって消えていった。


―――この先、中に入れられたトランクによって一人の青年の未来が、そして一つの世界の運命が大きく変わることとなる!―――

読んで頂きありがとうございました。

新人作なので、「明らかに書き方おかしいだろ」

と思われる所もあると思います。

感想を見られるのが嫌でしたら、TwitterのDMでも

募集していますので、遠慮なくお申し出下さい。

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