大禍時より愛を込めて
万物に宿り、事象が意志をもって八百万の神となる。それらの神は、高天原より現し世へと出で現れ世を照らし出す。幽世から現し世へと溢れ出した魑魅魍魎が、形をもって災厄となる。撒き散らされる災厄は禍時となり、人を絶望へと送り込む。
キッカとアスハの姉弟は、禍時に取り込まれそうになった村からとある付喪神を祀っている社へと逃げ込んだ。そして、不思議な声に導かれるままに祝詞を捧げる。声の主は、志那都飯綱姫命と名乗る神であった。風の神力を操る志那都飯綱姫命との結ひを得たキッカは、村へと戻り着くがそこには凄惨な光景が拡がっていた…。これは、禍時とは比較にならない程の災厄を振りまく、大禍時の前兆に過ぎない。
キッカとアスハの姉弟は大禍時が振り撒く絶望に囚われていく。そして、極限の状況で顕になる人の在り方を、問い続けることになる。その果てに、希望を見出だすことは出来るのか?
キッカとアスハの姉弟は、禍時に取り込まれそうになった村からとある付喪神を祀っている社へと逃げ込んだ。そして、不思議な声に導かれるままに祝詞を捧げる。声の主は、志那都飯綱姫命と名乗る神であった。風の神力を操る志那都飯綱姫命との結ひを得たキッカは、村へと戻り着くがそこには凄惨な光景が拡がっていた…。これは、禍時とは比較にならない程の災厄を振りまく、大禍時の前兆に過ぎない。
キッカとアスハの姉弟は大禍時が振り撒く絶望に囚われていく。そして、極限の状況で顕になる人の在り方を、問い続けることになる。その果てに、希望を見出だすことは出来るのか?