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本野夢詩 短編集1

七夕症候群

作者: 本野夢詩
掲載日:2015/08/24

ある年の七夕を境に、遠距離恋愛中のカップル達が、恋人の名前を呟き続け何もしなくなるという症状が現れた。ありとあらゆる名医がこの症状を治そうと試みたものの、原因が分からず治療は困難を極めた。

「せめて、この症状に名前を付けないか」と名医達は、全ての医者達に協力を仰ぎ、ありとあらゆる書籍・論文を読み同じ症例がないか探した。


呼びかけから数日後、協力してくれた医師の一人が、同じ症状で悩んだ男女が出てくる昔話を見つけた。

「まさしくこれだな」

かくして、この病気の呼称が決定した。七夕症候群と名付けられたこの症状は、今なお医師が治療法を探している。


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