夏祭りとは。
夏祭りのお話。
ところでお前様よ。
なんだい、仙狐?
夏祭りに連れて行け。
唐突になんだ。
いや、ステータスの更新をな?
すてーたす?
神様にもランクがあるのはなんとなくわかるかと思うが、神様にも意識高い系神様がいるのじゃ。
その代表格とも言えるのが、弁天じゃ。
え、弁天様が?
意識高いうえに、嫉妬深いときてるので、嫁の貰い手がない…と、ゼウスじいちゃんが嘆いておってな…
その夏祭りの仕切りをしてるのが弁天様なんだね?
うむ。
信仰を集めるからには、我々もパワーアップせねば、申し訳ない!!!
とのことでな?
信仰をステータスに反映させるシステムを作ったのじゃ!
紐神様とはなんの関係もないぞい?
夏祭りの日は、いかねばならんのじゃ。
ふむ、なるほど。確かにスジも通っていて、人間にも優しいかもしれない。
しかしな、こう暑いじゃろ?
え?
暑 い じ ゃ ろ ?
落ち着け、仙狐。わかった。
わーい。
では早速ゴーじゃ!!!
と言うが早いか、僕の方に乗っかる仙狐。
妾は一般ぴーぽーには見えないで安心せい!
えっへん。肩の上で胸を張る仙狐。
僕がへんな人みたいじゃないか。
あづい!溶ける!太陽いつか覚えてろ!
幼稚な呪詛を唱えながら、肩の上。
あ、あそこじゃ。
すこし、拍子抜けしてしまった。
ただの地域の夏祭りじゃねーか!!!
あー、あそこじゃ。
一件の出店をさしながら、仙狐が言う。
ただの焼きそば屋である。
お、来たな、仙狐!
焼きそばを焼いていたお姉さんが話しかけてきた。
相変わらずじゃな、弁天。
てへぺろ☆
このお話はフィクションです。