表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アルマの神々  作者: NAGISA
冒険の始まり
3/10

従者との出会い

  1匹魔物を倒すのにこんな苦戦している様では世界を平和に出来ないと考えた俺。

 国王にこの事を話すと、


「うむ。いくら勇者といっても魔物を倒すのは簡単な事ではないからな」

「では、私は一体どうすれば?」

「昔、このアルマ王国を魔物から守り抜いたという守り神がいてな お前には彼らが住んでいるといわれている神殿へ行き、彼らを呼び出してもらう」


  とは言われたものの、守り神の神殿は5つもあり、世界各地に散らばっているので、彼らを呼び出すとしたら非常に長い冒険になる。外には魔物も出るし、1人では危険だと考えた俺は、国王にこの考えを伝えた。すると国王は、


「大丈夫。外には従者と、私からの贈り物を用意しておいた。従者はもの知りだから、分からない事は従者に聞くといい」


  と言われたので、外へ出てみると、立派な髭を生やし、緑の服を着た人が。

 その人はこちらに気付くと、


「初めまして。貴方が勇者様ですね?私は従者の従太といいます。そして、この宝箱が国王からの贈り物でございます」


  俺は宝箱を開けた。中身は宝箱だった。俺は宝箱の中にあった宝箱を開けた。中身は宝箱だった。俺は宝箱の中にあった宝箱の中にあった宝箱を開けた。中身は宝箱だった。

 マトリョーシカかよ、と俺は思いながら宝箱の中にあった宝箱の中にあった宝箱の中にあった宝箱を開けた。中身は……


  やはり宝箱だった。


「ああ!もういい!」


  思わず叫んだ俺は、怒りで宝箱を蹴り捨てた。そもそも俺は、ガーディアンをどうやって連れて帰ればいいのかが謎だった。従者に聞くと、近くにガーディアンの住処ではない神殿があり、玉になったガーディアンをその神殿に置く事で、彼らを呼び出す事が出来るという。というわけで、その神殿に行く事にした。神殿の名前は再生の神殿。ガーディアンを再生する時に使う場所だからこんな名前がつけられたという。

 神殿に行く途中、ゴミ袋が風で俺の前に飛んで来た。俺は気にせず前へ進んで行くが、急に膝を何かにかじられた。思わず、


「いってー!」


  と叫び、後ろをみると、大きく口を開け俺に噛み付いているゴミ袋が!俺は素早く振りほどいたが、ゴミ袋はすぐに口を開け、俺の顔に迫って来る。俺は待ち構えた。まもなく噛みつかれる、というところで俺は口の中に剣を突っ込んだ。ゴミ袋に大きな穴が空き、空気が無くなったために、ゴミ袋は動かなくなった。


  全く、魔物は侮れないな、と思いながら先に進むが、その後は何事も無く神殿に着いた。まず、大神官にここでガーディアンを再生するという事を伝えなければならなかった。


「え?ここでガーディアンを再生し、魔物を撃退するですと?では、ガーディアンの玉を5つ集め、私に渡して下さい。私が、再生の儀式を開始しますので」


  これで大神官の許可はとった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ