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Epilogue
2011年12月19日
風浦町は人口五千人以上。漁業と観光が盛ん。
その風光明媚な風浦町で三十人もの人々が、わずか一ヶ月の間に失踪した。個々の事例の関連性は不明だが、黒服の男達を目撃したなど、県警では組織的な犯罪に巻き込まれたのではないかとしている。
また事件の直前、魚が大量死するなど、奇妙な光を見たという話もあり、宇宙人に誘拐されたなどという噂がある。
2011年12月22日
風浦町の峯火山中で、男子高校生の遺体が発見される。
遺体は腹部がくりぬかれ、内臓が取り去られていた。また血液がほとんど残っておらず、あたりに血痕が残っていないことから、別の場所で殺害されたと思われる。
この男子高校生は、失踪した一人の可能性があり、県警は新たに、殺人事件として捜査本部を設置する。
2025年4月3日
警察庁の発表によると、年間の行方不明者の総数は百万人を突破した。