MARIGOLD -マリーゴールド-
僕は変わらなくちゃいけない。
ありふれた日常の中、高校二年生の《東条直樹》は一人悩んでいた。
周りに恵まれていない訳ではない。貧乏でもない。友人もいる。成績も良い方だ。
けれど、全てが与えられたもの。振ってきたもの。いつの間にかそこにあったものだった。
その中に自分から手を伸ばし、掴んだものは何一つとして無かった。
そんなある日、何者かの手によって《リセット》という人生をやり直すことができる機械が送り届けられる。もちろん単なるいたずらだと思い気にも留めなかった。
ところが、憧れの女性《相澤美玲》に告白するもあっさりと振られ、更には幼馴染の《渡瀬愛》を傷つけてしまったという大きな後悔に苛まれてしまう。
直樹は藁をも掴む思いでリセットを手に取り願った。――やり直したい、と。
眩しい閃光。気付くと直樹は不思議な空間で一人の女の子と対峙していた。
「ようこそ、リセットの世界へ」
銀色の美しい髪、吸い込まれそうな青い瞳。彼女は自らを《マリー》と名のる。
未だに信じることの出来ない直樹に、彼女はリセットの概要を教えてくれた。
《リセットの有効範囲は4月7日》
《引き継げる記憶は3つまで》
――そこから彼の正解だけを選ぶ人生が始まった。
マリーの正体は……。
何故僕にリセットが送られたのか……。
二つの謎を抱えながらも、前へ前へと突き進む直樹。
見つけたのは未来か過去か。
――もし、リセットの世界へ行けたなら、あなたは何処へ向かいますか?
ありふれた日常の中、高校二年生の《東条直樹》は一人悩んでいた。
周りに恵まれていない訳ではない。貧乏でもない。友人もいる。成績も良い方だ。
けれど、全てが与えられたもの。振ってきたもの。いつの間にかそこにあったものだった。
その中に自分から手を伸ばし、掴んだものは何一つとして無かった。
そんなある日、何者かの手によって《リセット》という人生をやり直すことができる機械が送り届けられる。もちろん単なるいたずらだと思い気にも留めなかった。
ところが、憧れの女性《相澤美玲》に告白するもあっさりと振られ、更には幼馴染の《渡瀬愛》を傷つけてしまったという大きな後悔に苛まれてしまう。
直樹は藁をも掴む思いでリセットを手に取り願った。――やり直したい、と。
眩しい閃光。気付くと直樹は不思議な空間で一人の女の子と対峙していた。
「ようこそ、リセットの世界へ」
銀色の美しい髪、吸い込まれそうな青い瞳。彼女は自らを《マリー》と名のる。
未だに信じることの出来ない直樹に、彼女はリセットの概要を教えてくれた。
《リセットの有効範囲は4月7日》
《引き継げる記憶は3つまで》
――そこから彼の正解だけを選ぶ人生が始まった。
マリーの正体は……。
何故僕にリセットが送られたのか……。
二つの謎を抱えながらも、前へ前へと突き進む直樹。
見つけたのは未来か過去か。
――もし、リセットの世界へ行けたなら、あなたは何処へ向かいますか?