第46話:天空の執行者、ゼノスの審判
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## 第46話:天空の執行者、ゼノスの審判
「……おめでとう、一条レン。君たちは『鏡』を克服し、私をこの場に引きずり出した。だが、それこそが君たちの命運を断つ『終止符』だ」
第80層。そこはこれまでの閉鎖的な階層とは一変し、雲海の上に浮遊する巨大なプラットフォームとなっていた。中央の王座からゆっくりと立ち上がったのは、管理局次長**ゼノス**。
彼は懐から、これまでのどんなドライバーとも違う、純金に輝くデバイスを取り出した。
「君たちが集めた鍵は、本来は私のためのものだ。……再起動せよ、神の法典を」
**『――CODEX DRIVE: ABSOLUTE-LAW(法典駆動:絶対法)!!――』**
眩い閃光と共に、ゼノスは白金の装甲を纏った神々しくも禍々しい姿――**仮〇ラ☓ダー・ジャッジメント**へと変身した。
「……ゼノス! あんたが100層の『天の意志』の手先か!」
「手先? 違うな。私は『執行者』だ。この平和な檻を壊そうとする君という『バグ』をデリートし、システムを正常化させる。それが私の愛だ」
ジャッジメントの手にした巨大な秤の剣が振るわれる。
それは物理的な斬撃ではなく、**「空間そのものを書き換える」**力だった。
「ぐああああっ!?」
レンの『トリニティ・ストリクス』が、ジャッジメントの一撃で地面に叩きつけられる。
第2の鍵『知恵』で得た予知無効化能力すら、ゼノスが展開する「この空間では私の攻撃は必ず命中する」という**強制法則**の前には機能しない。
「海斗、サキ! こいつの法則に巻き込まれるな、離れろ!」
「言ったはずだ。ここは私の法廷だと。――『重力倍増』!」
ゼノスが指を鳴らすと、海斗とサキの身体が数トンの重圧に襲われ、膝を突く。
圧倒的な権限の差。レンたちの抵抗は、まるでプログラムのバグを修正する作業のように、淡々と処理されていく。
「……ハルカ、解析はまだか!? この法則を壊す方法を……!」
『レンさん、ダメよ……! 彼のドライバーは第100層のメインフレームと直結してる。この階層の物理法則そのものを彼が書き換えてるの! ……これを破るには、外部からの干渉じゃなく、内側から「心」でぶつかるしか……』
「……心? そんな非論理的なもので、私の法が揺らぐとでも?」
ゼノスの剣が、レンの喉元に突きつけられる。
だがその時、レンのドライバーが、インストールされた2つの鍵と共鳴し、かつてない激しい咆哮を上げた。
「……非論理的? ああ、そうだよ。俺たちは……あんたの綺麗な計算式には収まらない『ゴミ』かもしれない。……だけどな、そのゴミが積もり積もって、あんたの喉元に食らいつくんだよ!!」
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