【2/27】コンビニで「見てるだけ」
「見てるだけー」、僕の古巣のCMフレーズだった。ちょっと話題になったらしい、僕は中途入社だから、このCM時代にはいなかったけど。
見てるだけ、まさにその通りの男になってしまったのだ。
井之頭五郎ばりに腹がへるとフリーズし、何をどう食べるかに脳のカロリーが消費される。家の近くにローソンがある。気が付くとローソンの前という鮭の産卵ばりの帰巣本能というか。あそこは僕の巣なのか?
50も過ぎると、身体にガタが出る。見るテレビが健康番組中心となり、やれ高血圧、やれ血糖値、やれ肥満、やれ腰痛、やれ帯状疱疹、まぁどれだけ生きるに執着してるんだって話。
若い時20代は、タバコぷかぷか吸いながら、「俺って、30歳で死んじゃうと思うんだよね」なんて言いながら朝まで飲んでたのに。ツケが回って来たのか。当時の彼女は「そんなん言わんといてッ」と泣いてたっけ。
とにかく昨年の健康診断の結果は思わしくなく、とにかく原因は「肥満」の一点張り。血圧も高め。塩分控えて、バナナ毎朝喰って、トマトも食って。血糖値対策は、食べ方・量・イヌリン(ごぼう茶)で血糖値スパイクを抑えている。あとは、散歩7000歩と夜は小食で。もう、成人病闘病記みたいだけど。
反動だよ、反動
衣食住に性欲・食欲・睡眠欲。どっちにも入ってる「食」。腹が減っては戦はできぬし、色気より食気というほどに、人間の脳みそを支配している「食欲」。
小食と運動によって、半年で7キロ減。すると、人間おかしなもんで、「甘いもの」が欲しくなるのです。
甘いもの、といえばローソン。最初に戻る みたいに、気が付いたらローソンの前にいるのだ。
どらもっち、ロールケーキ、無印のバウムクーヘン各種、いやいや店内仕込みのまい泉のカツサンド(もう甘いモノちゃう)、PBのチョコチップクッキー、など。
店内で夢遊病者のように、ゾンビのように回遊する僕。じーっとスイーツコーナーを睨むようにして見る。見る。見る。
食べたい、喰いたい、喰らいたい、かぶりつきたい、こっからここまでと言って「貴族買い」したい。
欲望の権化となるのだが、必ずパッケージ裏面を見る。カロリーもそうだが、糖質脂質をチェック。これ、喰ったらあかん、リバウンドする。リバウンド王になってしまう。桜木花道じゃない方の。
だから
見てるだけ
ずっと、見てるだけ。買わない。代わりに、もち麦満腹バーを買う。
もち麦満腹バーはペラッペラなのに、ぎゅっとモチモチの食い物だ。たしか80キロカロリーだ。食物繊維も豊富。もち麦と十六雑穀、なんだか鳥が食うのかこれと思うのだが、「うまい」そして、10分後に訪れる「腹いっぱい感」。
罪悪感と一緒に心中したい、俺も盛り過ぎチャレンジの盛りすぎ!ふわもち生シフォンで血糖値スパイクしたい。喰いたい、でも買えない。
罪悪感はおろか、背徳感もドブに捨てて、長生きする道を選んだのだ。こんだけ働いてきたんだ、今病気になってたまるか!と思うのだ。
好きなモノも食べられないのも残念無念だが。同級生もちらほら、亡くなってる、そんなお年頃です。生き延びたいのではなくて、病気になりたくない。
そのココロは、病気を日常に持ち込んで、面倒な不安ごとを抱えたくないってのが優先しておるのだなと。
面倒な不安ごとは、時間とお金をどんどん喰っちまうから。貪欲なのだ。やつらは、ダイエットする気などないのだ。病気になって健康だけじゃなくて、時間とお金も食われたら、ねぇ、ということで、今日もコンビニには行くが、見て買わず満足して、もち麦バーを歩き食いするのだ。
健康のためなら死ねる、という名言を実践せぬように、ほどほどに。たまにはプリンでも喰いたいなと。今日はオイコス無糖ですが、なにか。(食前にオイコスを食べると、ホエイとガゼインの効果で血糖値スパイクを抑えられるんだぞっ。




