【1/19】ポケットの中ってさぁ
ポケットの中には戦争も入っていないけど、あいにくビスケットも不在だ。2着をヘビロテしているジーンズオジサンのポケットには、戦争とビスケット以外が入っている。
自転車の鍵、丸めたティッシュ、折りたたんだ飴の包み紙、くしゃくしゃのレシート、メガネ拭き、洗濯ばさみと言った具合で。これらが、ほぼスタメンといっていいだろう。
無意識が覚醒しているという感じ。いつも無意識に(それは時に意識的なのかもしれない)、ポケットに何かを入れる。冬ごもりのリスみたいに、ここに埋めたことを忘れるように、ポケットに入れた「何か」は無意識のなかに引き戻される。
自転車で外出して帰宅。玄関に鍵入れがあるのだが、家の鍵はそこにポイッと置くものの、自転車の鍵はポケットにしまい込む。悪い癖だ。翌日、ジーンズをローテーションしようものなら、「あれ?鍵はどこいった?」となる定食の出来上がり。
先日、夕方からふらふらと散歩へ。一日7千歩をノルマにしているから、仕方ない。フリーランスなんっすよ、仕事はしてますよ、これでも。なんて言いながら歩くわけにもいかないし、首からぶら下げておくわけにもなおいかない。ふらふらと50代のオッサンが気ままに歩いていると、どうにもバツが悪い(自意識)。
散歩は朝と夕方でそれぞれ、3500歩ぐらいと決めている。朝は、たまに小学生の登校時間にぶつかることもある。問題は夕方だ。仕事で息抜きも兼ねているから、頭つかいすぎて、ふらふら。
このふらふら散歩で、下校中の小学生にエンカウントしようものなら、「あのおじさん朝からずっと歩いてるの?」と思われかねない。いやいや、朝と夕方に歩いているだけやで、健康のために。とにかくおじさんになると、なかなか痩せにくくて、メタボになりがちで、特定検診にも引っかかり気味やから、そのな、晩御飯は白ご飯抜いてるねん。ほんで、間食もやめて、そうそう塩分控えめにして、朝はバナナたべてるけどな なんて言うわけにもいかない。
そんななか、下校中の小学生が雑巾にぶらさげる洗濯ばさみを失くしたとメソメソ泣いていた。へぇー、そうなんや、お母さんに叱られるんやろうな、洗濯ばさみの先にパンツのゴムを輪っか結びにして、机の横にひっかけてるんやろか?と想像。
ポケットをもぞもぞする。どうにも三角形のばね式の物体が入っている。右ポケットだ。
「少年よ、何の役に立つかはわからんが、この洗濯ばさみ、使ってくれよ」
と言いたくもなったが、もちろん言わない。
ただでさえ「朝から歩き詰めのオジサン」という認知が小学生の中で広まりそうなのに、ポケットから洗濯ばさみを出す不審者という都市伝説みたいなな回覧情報が出ては困る。
散歩から帰宅後、ポケットのなかの洗濯ばさみをランドリーボックスに戻した。座るとお尻が突き刺さるみたいに痛い。後ろポケットをまさぐると、自転車の鍵が出てきた。こんなところにいたのか、お前さん。探してたよ。
【今日の気づき】
・ポケットに何でもかんでも入れない
・使ったら戻す、ゴミは捨てる
・子どもには話しかけない、認知もされないように
・うしろポケットは使用不可
・朝の散歩の時間をずらす




