【11/20】一人でモスバーガーに入れない
タイトルのまま、それ以上でもなくそれ以下でもない話です。打合せ終わり、そのまま外食して家に帰ろう、という日。
そんなとき、僕のなかのオジサンは近くの大阪王将か天下一品を探します。マストの二択です。ですが、胃がその二択に断固反対することもあります。中年だから。脂っこいの受付、営業終了するのだ。
そんな日には、ハンバーガーがちょうどいい。安いし、おいしい。マクドナルドがあればいいが、必ずしもコンビニ並みにエンカウントはできない。
そんなとき、目の前にモスバーガーが!
ちょっと高そうだけど、確かにおいしいし、今日はモスにする?
52歳の心のなか
モスバーガーの前でモジモジしているのは、僕だ。財布にはちゃんとお金はあるし、お昼を食べる時間だってある。外看板のメニューを見ると、ぐっと後ろ髪を掴まれ、毛根ごと引っこ抜かれる勢いで制止される。
後ろから引っ張るたぁ、使いこなせないスタンドのようだ。
52歳の頭のなか
そうなのだ、これを「モスバーガーに一人で入れない問題」とでも言おう。一人焼き肉ができたら、周囲の目を踏んで生きていける大人の証が手に入る。モスバーガーはその上を行くかの如くなのだ。
どうしても二の足を踏んでしまう。さっきまで、大阪王将か天下一品の二択が負い目になっているわけじゃない。
そんな自分を越えたい日が突然訪れた。
自転車でフラフラと買い物に行った帰り、モスバーガーを発見したのだ。腹は減っている。近くには店はない。これは「モスバーガー・一択」。誓約書に「はい」しか選べない、アレと同じだ。
克服してこその人生!
人間の幸福において『克服』しなければならないのは『運命』だ。
JOJO6部・プッチ神父も言っていた
いざ入店。オーダー用のモニターもあれば、通常の有人レジもある。手慣れた感じを出したい。オーダー用のモニターの前に立つも、なかなか選べない。後ろに人の気配。休日のゴルゴ13並みの列ができている。
後ろの人に、「すみません」と言い、オーダー用モニターを離脱。一呼吸して、有人レジに向かう。パウチされたメニューリスト。くぅ、種類が多い。ビッグマックはない。マクドナルドでも、あのメニューの中から瞬時に選べない、だからいつもビッグマックなのだ。
わかった気がする。僕は、モスバーガーの定番メニューを知らないのだ。オーダーのプレッシャーに押しつぶされそうな正午、メニューを見なくても選ぶ、洗練された注文がモスバーガーではできないのだ。
迷った挙句、ホットドッグとコーヒーを頼んだ。
すごすごと帰宅後、この一連の話を妻にした。妻からひとこと
「モスバーガーに行ったら、【モスバーガー】を頼めばいいんじゃ」と。
え?もす、ばーがー?MOSBURGER?モスバーガー!モスバーガー!!
52歳の再起動中の記憶領域
そうです、モスバーガーにはモスバーガーというハンバーガーがあるのです。伝家の宝刀バーガーとしてキープしておけば、レジ前でもたつかないのだ。
レジ前でのもたつき、コンビニでもホットスナックが選べない問題もあった。
選べないのだ。選べない状況に自分を飛び込ませるのが、すごく嫌なのだ。
一人焼き肉は、注文は席でじっくり考えられる。一人ファストフードは、伝家の宝刀メニューを持ち合わせていなければ、迷い悩み、後続のプレッシャーに押しつぶされ、超サイドメニューを頼んでしまう。それがイヤなのだ。
ちょっとだけ、自分のことがわかった夜。次モスバーガーに行ったら、「モスバーガー」を頼んでやる。セットはポテトで、飲み物はアイスコーヒーだ。
モスライスバーガーってのもあるのね、なんてことだ!
ぜったい美味しいやつやん




