【11/7】消えた、メガネ拭き(兄)
メガネ拭き、100円均一で2枚セットのものを使っている。やや厚手で拭き心地がいい。なんといっても、メガネが傷つかない。
厳密には、「傷つきにくい」だ。ガラスだけに、ガラスハート並みにメガネは弱いのだ。十代のセンシティブさなんて凌駕するほどだ。
こいつらは2枚で1組。片方が洗濯されているときは、もう片方は私のメガネケースの中。出会うことは稀なのだ。生き別れのメガネ拭きと思うと不憫でならない。
そんなメガネ拭き、洗濯に干した後、もう片方を引き出しから取り出して、メガネケースへと。あれれ、ない。どこにも、ない。
引き出しにあるはずのメガネ拭きがないのだ、メガネ拭き兄のほうがないのか、メガネ拭き弟の方がないのか。わからない、それすらわからないのだ。
ハンカチを入れている引き出し、妻のも子のも、自分以外のありとあらゆる場所を捜索した。何も言わずにいなくなるなんて、ひどいじゃないか。
使い倒したさ、擦り倒したさ、でも、愛おしいほどに大切にしてきたはずなのに。といいつつ、どっちがどっち(兄・弟)すらわかっていないけれど。
これでは困る。ローテーションがままらない。
ひとまず、兄が失踪したことにしょう。そして、戸籍を与えよう。
その結果が、ナンバリングだった
残ったメガネ拭きを弟=次男とし、あらたに迎え入れたメガネ拭き2枚組を三男、四男と油性ペンで角に書いた。
【設定】
兄=長男の失踪で、新たに迎え入れたブルーのメガネ拭き。色違いにした方がいいかと。おそらく長男の失踪により、離婚してしまい、新たに結婚した奥さんとの間に、二人男の子が生まれたというもの。
こうして、生活を楽しむしかないのだ。そして、いつかまた会うだろう、長男。いつでもいいから、帰っておいで。父は待っています。




