ハイドリウム 第3話
作者は、仕事終わりに小説を書いている。
ジムから家に帰って、風呂に入り、頭を乾かさずに、りんごの炭酸ジュースを飲みながら、小説を書くのがいつものルーティーン。
なんというか。なんというか。言いようのない暑さである。
詩織もう29歳、いや30歳。。。。
あぁ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
悩みは尽きない。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
気を取り戻して、詩織の話をしよう。
詩織は、なんというか、なんというか、非常に暗い人生を送ってきた女である。
普通に考えれば、まともな人生、普通の人生を送っている人からしたら、とんでもない話だろう。
詩織はあれから高校を卒業し、将来のために進学をと、思い、岡山大学、広島大学、愛媛大学。。。。。
いろいろ考えて、4年生大学に行きたいと、母親に相談するが、却下。
学費は出せないことはないが、、、、弟が1人いるため、弟の進学のために詩織は、4年生大学をあきらめざるをえなかった。
雑誌で、トップスタイリストの特集をみて、美容師になりたいと、思い立ち、美容師専門学校を決意、親に相談するも、美容師専門学校に進むと、高卒になるから、学歴は大事だと理由で、却下。
本当に、本当に、悔しかった。涙が出た。
もう歌の歌詞ではないが、めちゃくちゃに泣いてしまいたかった。
ろくな人生を歩んでいなかったので、進学さえすれば、いい未来を迎えることができるとかすかな期待をしていたが、甘かった。
それに詩織は、高校生の頃に金髪の彼に、惚れるあまり、彼氏のために軽音楽部の部活をやめて、栽培同好会にクラブを移籍。栽培同好会のほうが、早くかえれるので、部活動は3年続けたほうがいいという世間体を気にすることなく、彼氏1人のためにクラブを移籍したのであった。
クラブを移籍後、金髪の彼氏どおりに夕方6時30ごろには、通学路を一緒に帰り、将来の約束をする。俺ら、今はこんなだけど、絶対将来、成功しよう!!!!!!!
「詩織、俺、将来のためにいろいろ頑張る。詩織は、無理なら無理やり将来のために大学に行かなくてもいい、俺と一緒に、成功のヒストリーを築こう。」そんな当時の彼氏の甘い言葉にすっかり脳が溶けていた詩織は、勉強を怠り、いや怠るというか、勉強が頭に入っていかない状態だった。