初の死亡事故
≪この小説はフィクションであり、実在の人物や団体などとは関係ありません。≫
大気圏に再突入した宇宙ステーションの一部が、南アルプスにある中央リニア新幹線の南アルプス大トンネル出口付近に、護衛艦の奮闘もおよばず、落下した。
大きな燃え残った破片は、中央リニア新幹線の軌道には直撃しなかったものの、大気圏への突入で崩壊して出来た小さな燃え残った破片が、偶然トンネルから出て来たリニア新幹線『フューチャー号』の最後尾の車両に、直撃してしまったのです。
異常を感知したリニア新幹線の集中制御システムは、緊急停止の命令を『フューチャー号』に発信。
直ちに急制動がかかり『フューチャー号』は、脱線すること無く、軌道上に無事緊急停止しましたが、最後尾の車両には何かが衝突して出来たかのような、こぶし大ほどの穴が車内まで貫通していました。
そして極超音速衝突により液状化した破片が、その場所に搭乗していた乗客の1名に、直撃してしまっていて、残念ながら既にお亡くなりになられていました。
宇宙ステーションの一部が、中央リニア新幹線の南アルプス大トンネル出口付近に落下したことによって、何か所も山火事が発生していました。
発生した山火事は、緊急出場した『超広域災害救助隊の消防飛行艇 すいしん』3機と『自衛隊の試験飛行艇』の大活躍により、森林火災の大災害になることなく、無事に鎮火したのは幸運だったのかも知れません。
この活躍により『消防飛行艇 すいしん』は、全世界的に有名となり、世界各国から、消防飛行艇を是非とも採用したいとの問い合わせが、日本政府にも、製作した企業にも届くこととなったのは、別のお話・・・
これが中央リニア新幹線の開業日に発生した、初の死亡事故として、重大ニュースとなり、報道されている当日のあらましです。