1.異世界転生
ほぼ初めて小説を書くので、誤字脱字、文法おかしい、意味がわからないなどの事態が発生する場合がございます。ご了承ください。
おかしい。俺は昨日、家に帰ってすぐに寝たはずだ。
なのに、、、
どうして外で寝ているんだ?!
地面はふかふかの芝生。周りにはカラフルなきのこや、あおあおとした植物が生い茂っている。見たことのない花も咲いている。
「え………ここって、、、森…?」
まさか、流行りの異世界転生ってヤツか!?
異世界転生したんだったら、いつも残業を強制してくるあの上司とは会わなくて済む!それに、もしかしたらチートな魔法で無双できるかもしれない!!
「やっっったぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーー!!!!!!!!!!」
一人でそう叫んでいると、後ろから冷ややかな視線を感じた。
振り返ると、荷車を引いた金髪碧眼の美少女が俺のことを見ていた。
「あ、どうもこんにちは。」
少し気まずかったので挨拶してごまかした。
「こんにちは。こんなところで叫んでどうしたんですか。もしかして変質者ですか。」
綺麗な形の口から、変質者という言葉が飛び出した。
「変質者ではないです…。」
「そうですか。では私は失礼します。」
そう言って美少女は荷車を引き始めた。
が。
少女の何倍もの大きさの荷車は重く、びくともしなかった。
「大丈夫?手伝おうか?」
「いいのですか?では謝礼金を…」
「いいよいいよ!ただ荷物を運ぶだけだし」
そういって立ちあがろうとすると、
「うわあぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」
軽く10mくらいジャンプしてしまった。
「ふぅ、びっくりしたー!なんか体が軽いなぁ…」
そういえば、ここで目を覚ましてからずっと体が軽い気がする。
「すごいジャンプ力ですね」
少女が口を開いた。
「あなたのスキルですか?」
「スキル?」
「あれ、スキルを知らないのですか?スキルは、世界中の人々がみんな持っている、特殊能力のことです。例えば千里眼や透視能力、俊速とかです。ちなみに私のスキルは超聴覚です。1m離れた人の心音まで聞き取れますが、周りの音のほとんどが聞こえるのでめちゃくちゃうるさいです。あと超音波も聞けます。」
「え、そうなの!すごいな、、、」
ん…?
スキルがあるってことは…
魔法も…あるんじゃない!?
高一の時に捨てたはずの中二病心が揺さぶられる。
「ちなみに、この世界に魔法ってありますか?」
「え?魔法??ありませんよ、そんなファンタジーなもの。」
まじか。
夢がなすぎるだろ。
「ていうか、『この世界』って、、、あなたは違う世界の住人なのですか?」
「うん、多分そう。ここって、なんていう国?」
「センザ・リバリ王国ですよ。」
聞いたことがない国だ。
やっぱり異世界に来てしまったらしい。
「違う世界の住人………ちょっと私は詳しくないので、この荷車を漁村ラベイソの酒場に届けてから、ギルド長にでも聞いてみましょうか。」
ギルドって、、、ゲームみたいだな。
「ところで、あなたの名前は?」
「俺は佐藤英司。エージと呼んでくれ。君は?」
「私はアリス・グアトル。アリスとお呼びください、エージさん。」
「これからよろしくな、アリス!」
こうして、俺は異世界で初めての知り合いができたわけである。
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございます!!!
これからもよろしくお願いします!