粘る氷
どろりとした氷を手に乗せて
ゆっくり溶かして飲みこみ喉を潤す
手が悴んで五指が動かしにくい
もう一度氷を手のひらで泳がせる
さっきよりは溶けなくなった氷には
自分の瞳が映し出されている
寒さに怯えるようなそれは
もう動物とは思えないようなものだ
生存本能も消失している
そんな動物はさっさと消える
粘性の高い氷は溶けなくなった
手はフライパンと区別がつかない
新品のそれはいつまでも氷を揺らす
弄び続けていつまでも離さない
喉の潤いも消える
どろりとした氷を手に乗せて
ゆっくり溶かして飲みこみ喉を潤す
手が悴んで五指が動かしにくい
もう一度氷を手のひらで泳がせる
さっきよりは溶けなくなった氷には
自分の瞳が映し出されている
寒さに怯えるようなそれは
もう動物とは思えないようなものだ
生存本能も消失している
そんな動物はさっさと消える
粘性の高い氷は溶けなくなった
手はフライパンと区別がつかない
新品のそれはいつまでも氷を揺らす
弄び続けていつまでも離さない
喉の潤いも消える
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