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34歳、浦島太郎【朝帰りしたアラサー浦島の末路】

作者: あいす


意を決して、心地よい宴から抜けて来た。

流石に長居し過ぎてしまったかなと思いながらも、まだどこかふわふわした心地だった。


この時の俺には、罪悪感なんてものは全くなく、ただただ、若くて綺麗な乙姫様と、楽しい時間を過ごせたことにまだ少し浮かれている位だった。


暗かった筈の空がいつの間にか明るくなっていた。


絶対に、嫁に怒られるな。そう思いながらも、別にいいやとまで思っていた。


あんな肌がキレイな美人なかなか拝める機会なんてないしな。


「あ〜、楽しかった。」


「お酒は、美味いし。それに、フヒヒヒヒ。」


馬鹿みたいに浮かれながらそこらじゅうを歩きまわり、足の裏が踏みしめる白い砂の妙な感触を味わいながら、昨夜の楽しかった出来事を思い返していた。


右手にも美女、左手にも美女。

そんな若い女にチヤホヤされ流されないでいられる筈がなかったのだ。


その結果、体感時間でいえばかなり長い時間竜宮城に居座ることになったのだが……。浦島には、一体何日もの間竜宮城に寝泊まりしていたのか皆目検討もつかない程だった。




「嘘……」


海から上がると全てが変わってしまっていた。

白と黄色の間の子の砂粒が、限りなく続いていて、僕はあまりの光景に目を疑った。


あまりに、何も無い。

なにもかもがないのだ。


僕の幼い頃から馴染んだなにもかもがその場所から姿を消していた。


「嘘だ、そんな……っ!!嘘に決まってる!!」


僕は、ただ目を開いて、右の拳を握った。

真っ直ぐに見つめる先には、昨晩までとは明らかに違う風景が鎮座していた。


喉がカラカラに乾いて、動悸さえしてくる。

なんだか可笑しい、全てがおかしい。


この世界も、自分自身さえもおかしいのかもしれない。


砂浜付近に植えられていたはずの何本もの柳の木は、その姿を跡形も無くしていた。代わりに杉の木がありとあらゆる花粉を撒き散らしていた。


砂浜に入るまでの入り口も、黒い砂で覆われていたはずが、今や、灰色の硬い板?のようなもので固められていた。素足の自分にとってはかなり痛い。


そして、周りの様子を見ると



おかしいぞ、と口元が言う。

頬より上の筋肉が全くと言っていい程動かない。

それなのに、頬と口周りの筋肉は何処か引きつっていて、口からは微かに掠れた笑い声が零れる。


だって、だって。


こんなことが、あるもんか。

1日、いや、数日か。


たったそれだけで、

見慣れた風景が一瞬にして消えてしまうなんて。


「そんな?そんな事あるか?」


驚きと、恐怖と、混乱と、焦り。

そんな物が全部ごっちゃになったような感情に体が全て持っていかれる。


手から滝のように汗が滲み出る。

いよいよ、これはまずいんじゃないか、そんな風に焦りが出るくらいには気が動転してしまっていた。


「どういうことだ?」


なにもかもが、自分を知っている世界とは違いすぎた。慌ててなにかあったのではないかと思い、担いでいた玉手箱を見ると少し蓋がズレて箱が空いてしまっていた。


でも、まだ大丈夫だろうと自分に言い聞かせてひたすら砂浜をウロウロしていた。


やりたい事があった訳じゃない。

変わるはずも無い景色を見ながら、待っていたら変わるんじゃないかってただ願っていた。


そんな時、僕の目の前に彼女は現れた。

母親に連れられてやって来たその子は、僕の母親に瓜二つだった。



僕は、ほぼ反射的にその子に話しかけていた。

この歳のおじいさんがいきなり幼児に話しかけたりしてはたから見たら変かもしれない。


でも、そんなこと言ってる場合じゃなかった。


「ねぇ、僕のお母さん知らないか?」


その子は、その声に僕をみた。

きょとんとして首をかしげている。


「ううん、しらないよ。」


小さく首を振る彼女の解答に、当たり前だけど残念に思っている自分がいた。


「なにか、少しでもいいんだ。わからないかな?」


自分でも、なにを言ってるんだという自覚はあった。だけど、今は少しでも情報が欲しい。


「しらない……」


「そこを、なんとか。お願いだ!!」


少し不貞腐れたような彼女の態度に腹が立って、強く肩を揺さぶって大声を出してしまった。


「うぁぁぁぁん!!!」


それを聞いて彼女は、驚いたように目を見開き遂には大声で泣き出してしまった。


それを見て目が覚めた。

同時にやってしまった、とも思った。


少しめんどくさかったけど、僕は必死に彼女を宥めた。そして、ようやく彼女が泣き止んだ頃僕は諦めて2人で遊ぶことにした。



「この砂もう少し積む?」


「うん。」


「わかった。トンネルは、作る?」


「うん、でもちょっと待って。」


あれからだいぶ時間も経って、もうすぐ日が落ちる。そんな時間になりながらも、僕らは砂で一緒にお城を作り更にトンネルまで作ろうとしていた。


こんな時間になるまで遊んだのは久しぶりだった。子供の頃は、こんな時間まで遊んだものだと途端に懐かしくなった。


「あのさ、」


「ん、なに?」


こうやって遊んでいたら不思議なもので、家族に会いたくなってしまって。自分のやっていた事に、後悔すら覚えてきてしまった。


「聞いて欲しい事があるんだ。」


「聞いてくれる?」


だから、自然と口から言葉が溢れだしていた。

気づけば今までこうやって誰かに自分の悪いところを話したことが無かったような気がする。


いつも、カッコつけて。

弱いところを見せられないって突っ張って、一生懸命強い自分を演じてた。


「わかった。」


彼女のひとことで話し始めた。

家族や妻を置いて、竜宮城でたくさんたくさん遊んでしまったこと。


後先考えず長居をしてしまい、今はスゴく後悔していることなどとめどなく話した。


とにかく一通り話して、こんなこと言っても仕方ないよね……と笑って誤魔化そうとした。


「後悔……してる?」


けど、女の子から発せられた言葉に体が固まってしまった。


「うん。そりゃあもう。」


だって、彼女の口調は幼いその子の口調では明らかに無かったし。ハッキリとした言い方、後悔なんて言葉5歳児が言う言葉じゃない。


だけど、僕はその時はそれ以上に気持ちが掻き乱されていたしそれどころじゃなかったから彼女の話を真剣に聞いた。


「そっか……じゃあ。」


「謝るしかないよ。」


「そりゃあもう真剣にさ。頭擦り付けるくらい。」


彼女は、僕の俯いた顔を覗き込みながら真剣な顔をしてそんなことを言った。


この時、僕はバカなことにまだ迷っていた。

謝っても家族は居ないんじゃないか、とか。だからもう謝ることに意味は無いんじゃないか、とか。


謝ったとしても、許して貰えないんじゃないか……とか。


だから、、


「怖い気持ちはわかるよ。」


「だけどさ、このまま一生この気持ち引きずっていく訳?後悔しながら生きるの?」


俯く僕に、彼女は声を掛けた。


「出来ない、赦して貰えないよ。」


「もう……無理だ。」


せっかくアドバイスをくれたのに、否定してしまう。我ながら、面倒臭いやつだとは思うものの、やはり自分が愛した家族ごとなくしてしまうかもしれないという不安は大きかった。


そんな弱気な僕の顔を、彼女は覗き込みながら次の瞬間……髪を掴まれ凄く強い力で引っ張られた。


「ねぇ、君さ。自分が今どんなこと言ってるかわかってる?」


その5歳児にしては、強過ぎる力と怒気の篭った声に圧倒されてしまって声も出ない。


ただ、力なく頭を縦に振ると、今度は勢いよく髪の毛から手を離し、その勢いで僕は大きく尻餅をついた。


「嘘だ!!嘘だよ!!」


「あんたはなんにもわかってない!!」


その5歳とは思えない姿を恐怖に感じながらも、僕は懸命に首を振った。


今思えば説得力なんて、まるで無いのに僕は自分を守るために必死になっていたんだ。


「ねぇ、ほんとにさ悪かったと思ってんの?」


でも、こう言われた時。

自分の気持ちまで否定されたような気がして、僕は思わず声を荒らげてしまった。


「思ってるよ!!」


砂浜全体に響き渡るような声。

今まで自信なさげだった男の声が、急に怒気の篭ったものになったせいか少女の体が一瞬ビクッと跳ねたのが見えた。


けれど、それは本当にひと時のことで。

彼女はほんの少しの間で切り替えてこう言った。


「じゃあさ、謝んなよ。」


僕の前に詰め寄るようにしてくる。

その姿に先程までの幼さの面影なんてない。


「それは…、その。」


僕は口篭る。

これだけ言われたのに、まだ決心がついていないのか。つくづく自分の弱さが痛かった。


「本当に反省してるなら、謝るよね?」


女の子の自分を責める声が痛い。

否、今は幼い少女というよりはむしろ歳を重ねた1人の女性に見えて仕方がなかった。


「まさかとは思うけど、後悔してるだけ?反省してない。」


「それは違う!!」


「だって、そうじゃない。本当に反省してるならさ、相手に許す許されないとか以前に謝る筈だもの。」


「本気で、ごめんなさい、って。伝えたいって思うはずだもの。」


「それが出来ないんなら、ただ後悔してずっと自分を責めて。でも、他人には自分を傷つけられたくないから逃げる。」


「違う…」


「今の自分を見て本当にそう思える?鏡を見て、ハッキリと胸張って言える?」


「……」


「私は、別に君の未来だから構わないよ。どうなっても、知らない。だけど……」


「このままだとアナタは一生後悔する。」


「それだけは、言っておくね。」


それじゃあ、と踵を返して女の子は去っていく。いつの間にか、女の子の母親が浜の入口まで迎えに来ていて楽しそうに帰って行った。


そこに、さっきまでの大人な彼女の面影はこれっぽっちもなく…ただあどけなく笑う年相応の女の子が居るだけだった。



あのあと、女の子に言われたことをずっと考えていた。陽が落ちて、辺りが暗くなって、海辺の周りの街灯がつくまでずっと考えていた。


そして、ようやく灯りが灯り出した頃重い腰を上げた。あの子が一生懸命になってぶつけてくれた思いが男を動かした。


「許されるとか、そんなの関係ない。」


家族を裏切って、竜宮城に逃げて。

そして、結局家族と向き合わずにここまで来てしまったんだ。


だから、許さないと言われたって仕方ない。

謝らなかったらきっと一生後悔する。


あの子に言われたことが、何度も頭の中をぐるぐると回って。でも、本当にその通りだと思って。


男は歩き出した。

元の実家のある場所まで早足で歩いた。

早く家に帰りたい、そして今までのことを全部謝りたいと思った。


ひと山こえ、駄菓子屋さんの前を通り過ぎ。

ふた山こえて、曲がりくねった道を過ぎ。

み山こえて、信じられないくらい大きな商店の前に辿り着いた。


その店の全景を見て、男は度肝を抜かれていた。店は、貴重なガラスをふんだんにあしらわれており、中は夜なのに信じられないくらい明るい。


周りには見たことの無い塊が幾つも止めてあり、この場所に家があったことを知っていた男はもう手遅れなのだと悟った。


「ごめん、本当にごめん。」


その時、心から言葉が零れて、同時に目から塩がぽたぽたと垂れた。小さな塩の塊が、ぼたっと質量を伴って落ちていく。


「向き合わずに逃げてごめん。こんな、不甲斐ない俺を許してくれ。」


震える声に、鼻水が混じる。

喉の奥に苦味のある液体が伝って落ちて、

余計に喉を痛くさせた。


身体中から絞り出した後悔が、コンクリートに染み渡って、生まれてこの方1度も感じたことのない感情を感じたのだ。


もう一度やり直したい……と。


「本当にごめん、逃げて……ごめん。」


涙が体の周りに分散されて落ちていく。

その時、辺りがボヤけて自分が解けていく感覚があった。絡まった糸を解くように、丁寧に丁寧に小さな綻びが消えていった。



次に目を開けると目の前に、見慣れた家があった。そして、体を少し動かすと母親が自分の顔を覗きこんで驚いた顔をしていた。


「あんた、どこ行ってたの!?」


母親は、すっかり老けてしまっていた。

髪の毛も白髪だらけ、顔も皺だらけ。


けれど、その声は昔から聞いていたものに間違えは無かったのだった。


「何年も帰って来ないから、心配したんだよ。」


「ほんとに、ごめんなさい。」


「あんた、本当にそうだよ。綺麗な奥さんまで待たせて。」


「ほんとに、申し訳ない。」


「言うなら、直接言いな。」


扉が開き、嫁登場。

うっすら皺が出来始めた嫁に驚くも、すぐにまっすぐ頭を下げて謝る。嫁は、そんな彼の様子を何も言わず見守っている。(顔は逆光で見えない。)


「嫁子、本当にごめん。」


「おかえり。」


顔を上げると、泣きそうになっている嫁子の顔が目に入る。その顔は、涙を堪えているようにも、怒りを堪えているようにも見える。


イキナリ怒鳴られるくらいの覚悟をしていた主人公は、その顔にとてつもなく罪悪感に見舞われる。


「あのさ、ほんとにごめん。」


しばしの沈黙。

その空気感に耐えきれなくなり、彼が口をひらこうとしたとき。


「ホントだよ。」


「うん…」


「あたしさ、こんなに老けちゃったよ?」


「うん、ごめん。」


「なんでさ、置いてったの?」


「毎日、ご飯作って待ってたんだよ。」


彼女の声が、言葉を発する度に震えていく。

鼻声がどんどん酷くなって聞き取りづらくなっていく。その度に、胸が張り裂けそうな思いに見舞われた。自分の侵した罪はあまりにも思い。


「本当に反省してる。」


「嫁子には、本当に悪いことしたって思ってる。」


現実から逃げていただけだった。

嫁からも、家のことからも逃げていた。

そして、最終的には自分からすら逃げてしまっていた。そんなことに今更気づいた。


時が経ってから痛い程感じた。


「そっかぁ、やっと気づいてくれた。」


「昔の貴方は、ずっと逃げていた気がするの。」


「それが、例え自分という存在だったとしても。」


僕は、静かに頷いた。

彼女が言った通り、僕はそんな人間だったから。


「正直ね、もう絶対許せないって思ってたよ。」


「だよな…」


「だけどさ、なんかこうやって元気に帰って来てくれたら。」


それだけで、良いような。そんな気がしたの。


彼女のそのひと言に僕は、思わず顔を上げた。

すると、そこには優しく微笑む彼女の姿があった。


「えっ…それって…」


「だから、もういいよって話。」


「こんなに酷いことしたのにか?許して……くれるのか?」


「許す……って訳じゃないけど。」


「あんなに、貴方が出ていったときほんとに腹が立ったし許せないって思った。だけどさ……安心しちゃったんだよ。」


「安心……?」


「うん、アナタが帰って来たとき。なんか、こう……なんて言ったらいいか分からないんだけど。」


「うん……?」


「まぁ、いいや。とにかくね、帰ってきてくれて嬉しかった。」


「そっか、ありがとう…」


「だから、これからは一緒に居てくれる?」


「勿論、こんな俺で良ければ。」


そう言うと、彼女はニカッと出会った頃と変わらないような笑みを浮かべて玄関の扉の奥に消えていった。


そして……


「この子、太郎の子だよ。」


少し大きくなった小学生くらいの女の子を連れてきた。髪の毛はおカッパで、前髪はぱっつんと切り揃えられている。身なりは、周りの家の子に比べたらきちんと整えられていて毎日嫁子が丁寧に育ててくれていたんだなということがわかる。


「ほんとに……?でも、今更……」


「大丈夫。太郎に会いたがっていたから、話しかけてあげて?」


「うん。わかった。」


嫁子に導かれて久々の我が家に上がる。

10年近く経った家は何もかもが変わっていて、今朝ほどまでではないけれど時間の流れを感じさせた。


嫁子は、リビングの扉の前まで行くと立ち止まり、僕の方を振り返って言った。


「この扉の向こうに、娘の結花がいるから。」


その言葉に、僕は覚悟を決めた。

嫁子が扉を開いた先には……1人の女の子がいた。


「おかえり!!」


満面の笑みを浮かべて、駆け寄ってくる女の子。


「おかえり、パパ!!」


自分より、遥かに小さな体が一生懸命僕の方に走ってくる。そして、僕の名前を呼んだ。


「浦島太郎さん、わたしのパパだー!!」


キャッキャッと喜んでいる娘の姿を見て肩の力が抜けた。そして、急激に愛しさが込み上げてきた。


「浦島太郎、34歳。よろしくな。」


「結花だよ、帰ってきてくれて嬉しい!!」



それから家族は、ほんとうに死を分かつときまで幸せに暮らしましたとさ。

はじめまして、あいすです。

まさに、現代版浦島太郎のお話いかがでしたでしょうか?このお話は、私自身、そして芸能界での不倫で逃避していらっしゃる方を見て思いつきました。私は、今までこれでもかというほど現実から逃げて来ました。けれど、ある日ふと、このまま歳を取りたくない、と思い立ったのがきっかけでした。このお話の中の浦島太郎も、現実から逃げ続けた結果、最悪の結末に足掻くことすら出来なくなってしまいます。お話なので、最後は救われる結末にしました。しかし、実際にこうなったらと思うと、描きながらゾッとしたのを覚えています。今後、そうならないように、私自身、戒めの意味を込めてこの作品を書きました。生きていく上で、大変なことは沢山あるかとは思いますが、なんとか乗り越えて、頑張って行きたいです。見てくれた人にも、この作品を通して伝えたいことが伝わっていたら嬉しいです。

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