シノブと教授と天使のような人
今回、タエシノブがまた百合っぽい感じになります。オッケーな人だけお読みください。
「許可が下りない?」
私は素っ頓狂な声をあげてしまった。
「えっ、え、どういうこと?」
「申請書をが出てないってことらしいっすけど……」
いつもは小気味いい口調のユリアンが珍しく歯切れ悪そうに頭を掻く。
「そんなはずない! ゴルト講堂の使用申請、私ちゃんと出した! 受理サイン入った写しもちゃんとある!」
バン! と思わず両手をデスクに叩きつける。ギョッとしたユリアンが目を見開いた。
ローゼンシュティール教授のイヤミと無理難題に耐えながらなんとか準備してきた冬の特別講義。教授の恩師のためにとあれこれ揃えた中で1番大事なものだった。それほど大きい講堂ではないが、教壇を囲むようなすり鉢状の造りがスピーチにいいし、生徒の反応を見ながら教えるのにもちょうどいいと指定されたのだ。
「……嫌がらせでしょうねえ」
提出済み書類の写しを綴じた書類の束を持ち上げながら、テオさんが渋い顔をする。仕事中の他の皆さんも気の毒そうにチラリとこっちに視線を向けた。
「大きな講堂の使用だけは設備課だけど、やられましたねえ。提出した後で破棄したんでしょう」
設備課は男の人だらけの部署なので、ギレス教授と収穫祭に行ったことがバレた事件以降も何も起きないだろうと思っていたのにこれだ。
「こっちの写し持って行ってどうにかできないっすかねえ」
「責任は問えるけど、使用自体はもう他の教授が押さえてるでしょうね」
「そんな……」
「それこそ向こうの思うツボってやつじゃないっすか……」
自分のことのように肩を落とすユリアンに少し気持ちが癒される。いいヤツだったんだな……チャラいけど。あと時々教授とは別の意味でコイツって思うことあるけど。
「……あの、教授に直談判して、講堂の使用を譲ってもらうってこと、できますか?」
訊ねようと出した声が震えていた。思ったよりもダメージを受けている。テオさんは真面目な顔で腕を組んだ。
「可能性はありますけど、相手の教授によりますね」
「ギレス教授ならよかったんすけど〜」
それでも教授たちの講義をする場所を変えさせるというのは、事務員としての手落ちがあったのをはっきりさせる。ダメ事務員の烙印が押されるのだ。でもそんなこと言ってられない。つつがなく授業をしてもらうことだけが私の仕事なんだから。
「当日の使用は……ゴットホルト・ヴュルツナー教授ですね」
「私、掛け合ってきます!」
念のため、交渉する材料に申請書の写しを持って助手課を飛び出す。
「あっ、シノブさん!」
慌てたようなテオさんの声は聞こえていなかった。
ゴットホルト・ヴュルツナー教授は教授陣の中では結構古株と聞いている。口元に丁寧に切り揃えられた白い髭と、突き出たお腹がチャームポイントのおじさんだ。
ユリアンと楽しそうに談笑しているところを見かけたことはあるが、面と向かって話したことは一度もない。
「失礼します。ヴュルツナー教授はいらっしゃいますか?」
教授の研究室を訪問すると、お弟子さんが出迎えてくれた。
ローゼンシュティール教授のような人の方が珍しいのだ。普通は何人かお弟子さんをとって自分の身の回りのことを手伝わせながら自分の研究に専念する。どんなに若くても1人か2人は弟子を取るものらしい。
「……どちら様ですか?」
少し上を向いた鼻が特徴的なひょろりとした男の子だ。ちろりと爬虫類のような目付きでこちらを見ると、捲っていた袖を戻しながら訊ねられた。何かの下ごしらえをしていたようだ。
「事務員のシノブと言います。冬至の日に教授が使用される講堂についてお伺いしたいことがありまして」
「……お待ちください。教授に確認してきます」
お弟子さんは私が入ってきたのと別の扉をくぐった。ここは研究室とは別に、教授の私的な部屋がある造りになっている。
結構長い時間待たされた後、出てきたお弟子さんは何の感情も読めない顔で頭を下げた。
「教授は今お忙しいので、お帰りください」
「えっ……あの、お仕事がお忙しいのなら、お暇になる時間にお伺いします」
「さあ……僕にはわかりかねますし、教授はいつもお忙しい方なので」
「大事なお話なんです」
「申し訳ありません、お帰りください」
冷たい返事だ。もうこれ以上は相手をする気がないと背中を向け、彼はまた作業をするべく袖をまくる。
ユリアンと談笑していた教授の様子とはまるで違う対応だった。ここで引き下がるなんてできない。私はお弟子さんの横をすり抜けて私室のドアに突撃した。
「っ、お待ちください!!」
「失礼します!」
後ろから服を引っ張られながら、勢いよく扉を開ける。
中には白い髭を鼻の下に蓄えたおじさんが1人がけのソファにくつろいで本を読んでいた。とても忙しいようには見えないが、研究の下調べかもしれないし、そこはどうでもいい。
「お忙しいところ失礼します。ローゼンシュティール教授担当のシノブといいます。ヴュルツナー教授にお願いしたいことがあって来ました」
ヴュルツナー教授はこちらを見るとにっこりと人好きのする顔をした。
「おやおや、ローゼンシュティールの若造は担当に礼儀も教えていないらしい」
遠巻きに抱いていた印象とは全く違った。突き出たお腹を揺らしながら、ヒゲぽちゃ教授は嫌味っぽく笑う。
「……失礼は承知の上で参りました」
「これ以上どんな無礼を受けるのか見ものだな」
ヒゲ教授はお弟子さんに何か合図した。私の服を引っ張っていた手が離れ、お弟子さんは教授の後ろに立つ。
「あの若造は呪文に傾倒するあまり我々魔術師がどういうものか忘れているようだがね。本来魔術は呪文や魔法陣などの複雑な要素が絡み合って成り立っている。困るんだよ。彼の授業を受けた生徒にはアレに影響されて魔法陣や儀式を低く見る連中が出てくる」
「はあ……それは、大変ですね……」
ヴュルツナー教授は滔々とローゼンシュティール教授への文句を語り始める。
ヴュルツナー教授の専攻は魔法陣だ。積もる憎しみがあるのだろう。気持ちはめっちゃわかる。あいつの自分が正しい大正義俺様頭いいんだぞ俺以外みんなバカで間抜けみたいな態度めっちゃ腹立つよね。そういえば私も基礎魔術の授業、呪文しか習ってないわ。魔法陣と儀式はどうしたんだ。
扉の横に立ったまま、ヒゲぽちゃ教授の長い愚痴を聞いた。
「あの若造は呪文こそ至上だとでも言いたげに我が物顔で振る舞うがね、我々が長年築き上げてきた教授間の連帯や生徒からの信頼を簡単に崩して喜んでいるだけの愚か者だよ」
「はい……お気持ち、大っっっっっ変、よくわかります」
実感をこめて深く深く頷くと、ヴュルツナー教授はやっと棘のある態度を和らげてくれた。
「君もアレに苦労しているようだね。ところで、君の用とは何かな?」
「ここまでお話を聞いておいて申し訳ありませんが、ローゼンシュティール教授の件なんです。冬至の日に発表会がありますよね? ヴュルツナー教授が使用されるゴルト講堂を、ローゼンシュティール教授の師であるアカトヴァ教授の特別講義に使いたいと、ローゼンシュティール教授が希望していまして」
「ゴルト講堂は今回の発表に使う魔法陣の条件に唯一合う場所です!申請もきちんと受理されています」
弟子がムッとした顔で身を乗り出す。
「いくらアカトヴァ様の為の授業でも、横暴です。ヴュルツナー教授に対して失礼にもほどがあります!」
「やめなさい、カミル」
「ですが……」
ヴュルツナー教授は鼻の下のヒゲを少し撫でて、こちらに向かってにっこり笑った。
「君、シノブくんといったね」
「はい」
「シノブくん。私はローゼンシュティール教授が嫌いだ。よって、ゴルト講堂の使用権を譲るのはお断りする。あの若造にもそのまま伝えてくれ。アカトヴァ教授に言いつけようとしても無駄だ。わたしと彼女は旧知の仲だ。説明すればわかってくれるだろう」
ものすごくいい笑顔で答えるヴュルツナー教授の意思は固かった。あれからどう交渉しようとも、彼が頷いてくれることはなかった。
無惨な結果で助手課に戻ると、テオさんとユリアンが訳知り顔で出迎えてくれた。
「ヴュルツナー教授はローゼンシュティール教授嫌い派閥なんすよね〜」
「出向く前に教えようとしたのに、シノブさん、飛び出して行っちゃうから」
「すみません……」
まさか教授陣にそんな派閥があるとは思わなかった。
徒労感がすごい。私はデスクに突っ伏しながら唸る。
「まあギレス教授のような若手の教授たちは評価してますけど、古株の教授たちには嫌われてますねえ」
「ローゼンシュティール教授の方でも嫌ってそうっすけど」
「っていうか他の教授のことなんてどうでもよさそう」
「ああ、そっすね〜」
どちらにしろローゼンシュティール教授には報告しなければならない。考えると気が重かった。あれだけ気合を入れていた特別講義だ。どれだけの怒りが罵詈雑言となって襲いかかってくるのか。
塔の階段を重い足を引きずりながら登り、大きな樫の一枚扉をゆっくり叩く。
石造りの廊下に響く音が自分の死刑宣告をする木槌の音に聞こえた。中から入れと短い声がして、なんとか開けた扉の隙間に身体をねじ込む。
ローゼンシュティール教授は書斎机で何やら書き物をしていた。どう切り出したものか言葉に迷い、立ち尽くしてしまう。沈黙に白い顔がこっちを見上げて不審げに訊ねた。
「何の用だ?」
「あの、……」
「さっさと話せ。私の時間を無駄にさせるな」
相変わらずの調子だ。ええい、もうどうにでもなれ! 私はさっきまでの経緯を話した。
話すうちに美しい教授の顔はどんどん恐ろしく険しくなっていく。最後にヴュルツナー教授からの伝言を口にすると、机の上に置かれていた拳がきつく握られ、ブルブルと震え始めた。もちろん恐怖からではないことは容易に推測できる。
引き結ばれた薄い唇から罵り言葉が飛び出す前にとどうにか早口で説明すると、彼は椅子を引き倒す勢いで立ち上がり、机の上の書類をなぎ倒した。
白い紙が舞い上がり、そこら中に散らばる。インク瓶が黒い墨の尾を引きながら床に転がった。突然のことに私は呆然となった。
「あのジジイ!」
そこから先は省略する。人生の先達に対して失礼極まりない悪口が出るわ出るわ。
呪文を得意とする魔術師である教授が褒められる言葉遣いではない。
「お前は何をしていた!!」
「すみませんっ!!!」
それに関しては平身低頭するしかない。ギレス教授とのことがまさかここで祟ってくるとは思わなかった。
「ギレスに色目を使う卑しい品性があるからこうなるんだ! 色恋などにかまけている間に申請が取り消された? とんだとばっちりだ! この役立たず!」
思わず唇を噛んだ。別に色目は使ってないけど、確かにそういう隙があったことは否めない。
「『余所者』は私の仕事など知ったことではないということか! ここで働かずとも国から守られると侮っているのか!?」
「それは、違います!」
鋭く反論する。勢いよく吸った息が胸を痛めた。
冬至の日の授業は大討論と呼ばれ、学院全体で行われる。
どの教授もその日のために、人によっては何年も前から準備して参加する。時には自分に所縁のある客員を招き、特別な仕掛けを用意し。授業というよりはパフォーマンスに近い。講義を受けた学生や見学者の評判によっては自分の名声が高まり、また反対に評価が地に落ちることもあるのだ。
実力が目に見えやすい騎士科や算術などの教えるテキストが確立している商科と違い、複雑で微妙な研究をする魔術科の教授たちは特に、周囲からの評価に自分の地位が左右されやすい。進退がかかった、正に命がけといっても過言ではないのだ。
教授の怒りは当然のことだ。自分の今後がかかった仕事の一部を任せ、私はそれを受けた。
逆恨みでダメになったとはいえ、失敗は失敗だ。悔しさでキュッと喉が狭くなる。震える声を叱咤しながら、怒りに目を吊り上げる教授に言葉を返した。
「……教授がお仕事に真剣なことは、深く理解しています。短い期間ですが、私も手伝わせていただいて、自分の仕事に責任を持つようになってきました。それを、『余所者』だなんて、蔑んで、いるのは、教授、じゃない、ん、ですか……っ?」
最後までこらえきれず、嗚咽が交じりそうになる。目は熱くなって滲んだ涙で視界がぼやけそうになっていた。
「しつれい、しますっ!」
慌てて頭を下げ、部屋を飛び出す。
教授の待てと呼び止める声が聞こえた気がしたが、無様な泣き顔を見せられるはずがない。
そのまま塔を駆け下りたはいいものの、助手課に戻る気にもなれず中庭でぼんやりとしていた。
ちょうどいいベンチを見つけて座り込む。塔の一階だというのに明るいのは、高い天井に配置された光源の魔術が昼間のように照らしているからだ。
地面も硬い石床ではなく、土に芝が植えられていて、通路沿いには花のプランターもある。ここの植物はあの光源を太陽だと勘違いして光合成してるんだろうか。そんなことを考えるともなしに考えた。
いつまで経っても私は『余所者』なんだ。彼に魔術を習い始めて、少しは馴染めたと思っていたのに。その事実が無性に悲しかった。思ったよりも教師としての彼を好ましく思っていたみたいだ。
「あー! ムカつくっ!!」
腹立たしさと怒りでまた涙が滲んできた。ごしごしと手で勢いよく目をこすってやり過ごそうとしていると、そっと誰かの手が止める。
「こするのはよくないわ」
高くて柔らかい声だった。
顔を上げると、そこにはびっくりするくらいの美少女がいる。
こちらを覗き込む顔には見覚えがあった。いつかの、ぶつかってしまった女の子だ。相変わらず森の妖精みたいな美しさだった。
彼女は落ちかかる銀糸の髪を耳にかけながら、透き通る緑の瞳をこちらへ向けている。
「あ……」
「これでお拭きなさいな」
「え、」
白くてほっそりした手がこっちにハンカチを差し出していた。刺繍一つとってもすごく手がこんでいる。白百合のモチーフを中心に蔦や葉、リボンが絶妙なバランスで描かれていた。これを素直に受け取るにはちょっと躊躇する。
「あ、あの、お気持ちだけ受け取っておきます……」
「どうして?」
「……そのハンカチ、私の給料じゃ何ヶ月待ってもらってもとても払いきれそうにないものです」
答えると、天使のような少女はふむと唸ってハンカチとにらめっこした。こんなちょっとした仕草でさえもため息が漏れそうなほどだ。
「知らなかったわ。それじゃあ、貴女はちゃんと自分のハンカチで涙を拭いて」
申し訳なさそうに言うものだから、思わず頷いた。ゴソゴソと上着の内ポケットを探ってハンカチを探す。
そうしていると、少女はふわりとドレスのスカートを膨らませながらベンチの隣に座った。ギョッとする。心配してくれているのはありがたいけど、こんな世紀の美少女と一緒というのは落ち着かない。泣きたい気分もどこかへふっとんでしまった。
「あの……」
「なあに?」
おそるおそる話しかけると、少女は愛らしく小首を傾げてにっこり笑う。ま、眩しい。神様は彼女を創り出すために全力を注いだんだろうな。
「先日といい、今日といい、みっともないところをお見せしてしまいました、ね……」
「あら、そんなことないわ。貴女、とっても可愛いわ」
急にぐっと身を乗り出してくる。きらきらしい顔がすぐ鼻先だ。ち、近い。思わず仰け反る。
「わたくしは籠の鳥だから、貴女のような働いて生きている女の人に憧れるの」
「生きている?」
「ええ。自分の人生を生きているわ」
「それは……そうかもしれませんけど」
彼女の言葉で思い浮かんだのは、少し前に考えたことだ。
突然こっちに放り出されて、それまでの生活と違う生き方を求められて、仕事を与えてもらって、自分なりに少しずつやっていけるようになってきた。出来ることが増えて、自分の部屋を持って、自分の服を着て、自分の持ち物を選んで、自分の足で立って歩き始めたような心地がしていた。
でも、今日のことでつまづいてしまった。思い出すだけで俯いてしまう。
「どうしたの?」
「働くって、辛いことばっかりです。しんどくて、理不尽で、……私、失敗しちゃって、」
役立たずと教授に罵られた。
本当にその通りな、惨めな気分だ。誰かの役に立っているんだと思い上がっていたんだ。
足元が崩れていくような感覚。自分はここにいていいのか、不安で、悲しくなる。気が付いたらまた目尻から涙がこぼれそうになって、手で拭おうとした。
急にほっぺたをひんやりした手に挟まれる。ぐいっと引っ張られて首が変な方向に曲がった。いてて。慌てていると、目尻に柔らかくてあたたかいものが押し当てられて、ちゅっと小さな音を立てた。
「手でこすっちゃダメって言ったでしょう?」
「ひえっ」
目の前にはただただ綺麗な顔があった。
またキスされたのだと理解して混乱する。なにゆえ!? 私より年下っぽいのにおませさん!! やだえっち! じゃなくてー! 冷静になろうとすればするほど逆効果だった。
頰と言わず耳と言わず、じわじわと顔中が熱くなるのを感じる。何も言えずただ口を開けたり閉じたりするだけだった。
「ふふ。貴女、本当に可愛いわ」
「な、なっ……」
「泣いたり笑ったり、本当に羨ましいわ。貴女には失礼かもしれないけれど、わたくしもそうやって、困難に立ち向かったり打ちのめされたり、してみたいわ。物語の主人公みたい。今の貴女、素敵よ」
「す、すてき?」
「そう。素敵よ、貴女」
ふわり、と風のように腕の中に包み込まれる。頼りなさげに見えた身体に、どこまでも優しく抱きしめられていた。
背中に流れる銀の髪が雲のように広がり、彼女の動きに合わせて揺れている。
「大丈夫よ。失敗しても命までは取られないわ。失敗なんて誰でもするもの。それぐらいでもし追い詰められたり殺されそうになったら、そんな仕事は辞めるべきよ」
「……」
不思議な声だ。さっきまでひりひりと痛んでいた心に沁み入って、本当にそう思えるような気がしてくる。
うっとりと目を閉じて、触れられた体温と一緒に受け入れる。大丈夫。他人事のような言葉が、胸の中にポッと光を灯した。
そうやってしばらくの間、私は彼女に抱きしめられていた。
約1週間ぶりです。お久しぶりです。頭のいい人の罵り言葉とは?って悩んで、結局普通のところに行き着きました……。もっと語彙とか、責める角度とか、いろいろ考えようがあったかもしれないけど、今の私にはその能力がなかったです。もっと勉強しよう。