シノブと呪文と『緑ちゃん』
ヴェーヌスの秋は短い。その言葉を実感したのは収穫祭が終わってすぐだった。
「さっぶー!」
学院の中は魔術で気温がコントロールされている。年中過ごしやすいのだが、一歩外に出ると外気との差を感じずにはいられない。
ひやりとした冷気が首元をかすめる。私は買ったばかりの襟巻きに顔を埋めるようにして家路を急ごうと門を出た。
「あっ」
すぐ目の前に見たことのある後ろ姿を見つけて声を上げてしまった。相手も振り返る。
紅葉の街路樹と相まってサラサラした金髪が綺麗に輝く。
「シノブさん、今帰りかい?」
「ギレス教授。そうです、今日は早く出られたので」
相変わらずの美男ぶりだ。優しげに目尻を和ませてこっちを見られると、恐れ多くもフッた側としては罪悪感で胸が痛い。
「えーと、教授も今帰りですか?」
苦し紛れに訊ねると、ギレス教授は頷いた。
「送るよ」
「えっ、いえ、いいです!」
「送らせてくれ。未練がましくなんてしないから。女性が帰り道に1人は不用心だ」
「えーと……それじゃあ……」
眉を下げて、叱られた子犬みたいな目で言われたら断れない。いつかのように隣に並んで歩き出した。
「エメリヒ師から習うことにしたんだね」
「……はい」
異世界人の私は、魔力が桁外れにあって質もいいらしい。魔術を教える教師役はこちらの世界の常識を知らない私と上手くやれる相手でなければならないと、領主のルートヴィヒ様は吟味していたのだ。
ギレス教授も立候補してくれたのだけど、色々あって結局仕事上でも担当であるエメリヒ・ローゼンシュティール教授から教わることになった。
落ち葉を踏むサクサクという音が妙に大きく聞こえる。私はなんと言って謝ろうか言葉を探した。
「君と少しでも一緒にいたくてルートヴィヒ様に打診したことだけど、実際はエメリヒ師の方が間違いないと思う」
「……すみません」
上手く言えずに、ぎこちなくなってしまった。ギレス教授は軽く首を振る。冷えた外気に晒されて鼻が赤くなっていた。
「僕の方こそ。経理の女性陣から酷く当たられてるんだって?」
「それは、自業自得ですから」
「配慮が足りなかったね……」
酷く落ち込んだ調子で言うものだから、努めて茶化してしまった。明るい声で大げさに両手を広げて肩をすくめる。
「本当に付き合うことになってたらこんなもんじゃすまなかったかもですよ」
教授は私のおどけた仕草にクスリと笑った。常に柔和な彼に暗い表情は似合わない。それは彼の師匠の専売特許だ。
彼は少し考えた後足を止めた。
「……未練がましくしないと言ったけど、まだ僕は諦めたくないんだ」
「ギレス教授……」
「そんな顔をしないで。君を困らせることはしないから。ただ君を好きな男がここにいることを忘れないで欲しいだけ」
彼から気持ちを打ち明けられて最初に抱いた気持ちを思い出す。
誰も私のことを知らない世界で、私のことを見つけてくれた人がいる。頑張っている姿に気付いてくれた人がいる。それが嬉しかった。
「……あの、ありがとう、ございます」
互いに笑い合ってまた歩き出す。
「エメリヒ師は気難しいお方だけど、魔術の師としては最高だよ」
「……頑張ります」
「僕たちは兄弟弟子のようなものになるのかな?」
「どうなんでしょう? 個人的に師事するということは、弟子入りするのに近いですけど……」
しばらく他愛ない会話をして、私が寝起きしている寮にたどり着いた。それで思い出した。
「あ、ギレス教授。いただいた髪飾りなんですけど」
「ああ。君が持っているといい」
「で、でも」
「好きな人に、あげたものを返せなんて言う無粋な男にはなりたくない」
常に物静かな彼には珍しく、きっぱりと言い切った。眼鏡の下の鳶色の目は真っ直ぐ私を見据えている。
ここで無理やり返せば、彼の言う無粋な男にしてしまうことになるだろう。
「……もしよければ、時々使ってほしい。本当に君に似合うと思って買ったものだから」
「……」
私は返事に困って唇を結んだ。好意の証としてもらったものを、フった後も平然と身につける女ってどうなの? いや日本でもそういう子は結構いるけど。
ギレス教授からすればまだ諦めていないから、となるのだろうか。とはいえ、物に罪はない。そして彼の気持ちを無下にはしたくなかった。
「わかりました」
教授はホッとした顔で微笑んだ。
「よかった。──それじゃあ、また明日」
「はい。また明日」
週に2日、授業が終わり仕事もひと段落した夕方から。
秋も終わる気配の中、私の基礎魔術の授業は始まった。
「まず始めに言っておく。私は呪文構築専攻だからだが、魔術の答えは己の内には絶対にない」
最初の授業でスペルクラフトマスターであるエメリヒ・ローゼンシュティール教授が何を言い出すのかと思えば、そんな言葉だった。
「『己の内にはない』?」
「そうだ。高等魔術になればまた別の物になるが、基礎魔術は──この中にのみ、答えがある」
そう言って彼が手に取ったのは一冊の分厚い本だった。角で人の頭を殴れば殺せる武器になりそうな重量のそれを、ドンと私の目の前に投げ出す。ふわりと古い本特有の匂いが漂った。
私は表紙の文字を目でなぞる。
「『基本、じゅもん……集』」
「開いてみろ。9ページ3行目から」
指示されるまま、表紙をめくり、目次をすっ飛ばしてページをめくる。9ページには綺麗な印刷文字が並んでいた。並びからどうも詩のようだ。
「『風の精……よ? 来たりてここ……に……あそ、べ。我の……髪、を……、揺らせ? 木の……葉、を揺らせ?」
「下手くそ」
「う」
「正しく詠むならこうだ。──
『風の精よ、来たりてここに遊べ
我の髪を揺らせ、木の葉を揺らせ
自由を愛する者よ、束の間ここに緑の風を吹かせ』」
教授が暗誦し終わった瞬間、ふわりと彼の黒絹の髪が揺れ、ローブがはためく。
私は目を見開いた。初めて魔術の仕組みを目の当たりにした。助手課の人々も生徒さんも何気なく皆使っているが、あまりに当たり前のように使うのでこうやって観察する間がないのだ。
「で、でも、テオさんたちはこんなに長い暗誦してないですよ?」
「そうだ。よく見ているな」
「えっ! ど、どうも……」
私は挙動不審にお礼を言った。
あの教授が褒めた! 人のこと無知だの無能だの役立たずだのしか言わなかった教授が!!!!
目の前の生徒の動揺に気付かず、ローゼンシュティール教授は説明を続ける。
「呪文構築とは言うが、今現在我々魔術師のやっていることは呪文殺しだ」
「スペルキリング?」
「そうだ。例えばさっきの一節。省略形はこうだ。──『来たりてここに遊べ』」
言うが早いか、再び黒髪が舞い上がった。
ローブの裾を翻しながら、教授は真面目な顔で黒板に向かい、詩の全文を書き綴る。その様子が心なしか活き活きとして見えた。
「上級者ならもっと短くなる『ここに遊べ』──もっと短く『遊べ』で発動することもある。『揺らせ』『吹かせ』で発動する例もある。微妙な抑揚の調節が必要になるが……」
ああ、小難しいこと始まった。
普段のお仕事の時もそうだが、スペルクラフトマスターの血が騒ぐのか、呪文のことになるとどんどん高度な話に持っていこうとする。
私は生徒らしく右手を真っ直ぐ上にあげた。
「あの、あの、短くできるのはわかりました! でも省略してるのにどうして魔術が発動するんですか?」
複雑な論理展開をピタリとやめて、教授は秀麗な顔を私の方に向ける。
「その通り。察しが良くて助かる」
「どどうも……」
また褒めた! 椅子の上で飛び上がる。今日は私の命日かなんかか?
「では初めに戻ろう。儀式もそうだが、呪文の発動には条件がある。ただ読み上げるだけでいいなら、お前が最初に詠唱したときに発動するはずだ」
「あ、そっか」
「諸説あるが、私はこう考えている。風の精のように、我々を手助けするものは詩の中に含まれる何かを認識している。抑揚や発音、リズム……要素により好むものが違うようだが。その何かを分析で割り出し、より簡略で効果的に魔術として使えるようにするのが現代魔術だ」
「何か……?」
「基本は詩をより滑らかに美しく読み上げれば発動することがわかっている。その本は各地に残る古い呪文を集め比較研究して再編されたものだ。威力も効果も均一化されている。そもそも、呪文研究は各地に散らばる伝承や寓話を集め、呪文の特質と精度、強度を調べ、分類し、類似したものの共通点を見出し、象徴的な節を取り出して吟味することが基本と言われているが……」
うわーまたか! 私はげんなりして、ぶつぶつ言い始めた教授を横目に教科書へ目を落とした。
文字をなぞると紙の表面には少し引っかかりがある。ゆっくりと、もう一度、今度は教授のように流れるように意識して読み上げた。
「『風の精よ、来たりてここに遊べ
我の髪を揺らせ、木の葉を揺らせ
自由を愛する者よ、束の間ここに緑の風を吹かせ』」
ふわりと何かが前髪を巻き上げ、顔のあたりを吹き抜けていった。
風だ! 教授のときは微風で終わったそれは、私を中心にしてちょっとした旋風を起こした。
バラバラと教科書のページをはためかせ、研究室のカーテンを激しくバタつかせ、最後に教授の書斎机の上の書類の山を巻き上げて姿を消した。
ちょっとした向学心が大惨事を起こした。
ひとり議論していた教授がこっちを見ている。作り物みたいな透き通る青い目に射抜かれると余計に怖い。
サーっと自分の血の気が引く音を感じながら、私はただただ教授を見つめ返すしかできなかった。
「……」
「……」
「……」
「……」
「す、すみませぇええんっ!」
「こうなるのか」
私が土下座するのと教授が何か言うのが同時だった。
「は、はい?」
恐る恐る顔を上げると、思案げに顎をつまんでいる教授がいた。
さっきの風でグシャグシャになったはずなのに、長い髪はほつれひとつない。サラサラと細い肩で揺れて、彼の動きに合わせて流れ落ちた。教授は近づいてくると、土下座スタイルの私の前にしゃがんだ。
「興味深い。均一化されているはずの呪文でこれだけの効果が出るとは」
「はあ」
「何が要因だ? 調べる必要があるな。まずは一語ずつ読むか、それとも一連ずつ、抑揚を比較するか、それとも──」
「あのー、教授……」
「何だ?」
自分の世界に入ってるのかと思ったら、返事がすぐに返ってきた。
これもしかして今までのも全部聞こえてたな? 今度から気を付けようと頭の隅で考えながら、研究室の中をぐるりと見回した。
書類も机もぐちゃぐちゃである。
「まずは、片付けませんか?」
「それで、最初の授業は片付けで終わったんですか?」
テオさんは苦笑する。
翌日、休憩中の世間話に初めての魔術の授業の感想を聞かれて話すと、ユリアンも向かいから身を乗り出して耳を傾けた。
ちなみに商科は魔術の授業はないらしい。
基礎魔術は学院に入る前に教わるものらしく、基本は貴族は家庭教師、商家は私塾、貴族でも経済的な理由で家庭教師を雇えないところもあり、そういうところはまず私塾に通って、魔術師の素養があると分かれば早くからローゼンシュティール教授のような魔術師に弟子入りするらしい。
ユリアンは完全におサボり態勢で、椅子の背を抱いて座るようにわざわざひっくり返して座り直していた。
「面白いっすね〜。俺たちが習ったのと全然違うっす」
「え、違う?」
「違いますよ。ローゼンシュティール教授、貴族っすから。たぶん商人と基礎も差があるっすよ」
「まあ、格差があるのは仕方ないですよね」
テオさんも同意するように頷いた。2人は商家の次男坊と境遇が似ていて、年齢も離れてるし性格は真反対なのに意外と仲が良い。
「え、どう違うんですか?」
「まず呪文自体が違いますね。微風程度の呪文だと、僕らは民間で伝わる詩を使うから」
「呪文が違う?」
「ユリアン、やってみてあげてください」
「ほいほい! えーと、微風の呪文っすよね?
『緑の風よ、緑ちゃん
うちに来てちょっと遊んでかないかい?
うちは何もないけれど、緑ちゃんが走り回るにはちょうどいいのさ
だってうちには何もない!』」
定番のギャグらしく、暗誦が終わったと同時に微風の中でユリアンは腹を抱えて笑い、テオさんもニヤリとしている。
「緑……ちゃん?」
「っす!」
「短縮形は『緑ちゃん』です」
テオさんが答えるとまた微風が起こった。
「インク乾かすときとか便利なんすよね〜。女の子は風呂上がりに髪を乾かすときとかにも使ってるっすよ」
「へ、へえ〜……」
テオさんやユリアンがボソボソ言ってインク乾かしてたのはこれか。『緑ちゃん』って言ってたのか……。
ユリアンはともかく、テオさんが言ってるところを想像すると、失礼だと思うけどめちゃくちゃ面白い。
「そうだ、シノブもやってみれば?」
「え? でも昨日は大惨事になったから……」
「いいんじゃないですか? 皆さーん、シノブさんが風の呪文を練習しますから、飛んでいきそうなものしまっておいてくださいね」
テオさんが助手課内にいた人に声をかけた。
2人はあの研究室で起こったことを知らないから言えるんだろう。困惑しながら、メモに書き起こしてもらったさっきの詩を読み上げる。
「『緑の風よ、緑ちゃん
うちに来てちょっと遊んでかないかい?
うちは何もないけれど、緑ちゃんが走り回るにはちょうどいいのさ
だってうちには何もない!』」
昨日と同じように風が前髪を吹き抜けた。大変なことになる! とぎゅっと目を閉じる。
しばらく経っても大騒ぎになっていない。
ゆっくり目を開けると、にっこり笑ったテオさんとユリアンが私を見ていた。
「大成功じゃん!」
「おめでとう!」
「え、え?」
そこには予想した惨状は全くなかった。
『緑ちゃん』の呪文は安定した効果を発揮して、あっという間に便利な呪文になった。
書類仕事においてインクが乾くまで待つというのは地味に時間泥棒だったのだ。
インクを吸わせる砂をかけるというのもあるけど、私は下手くそで文字が滲むわ、机の上がジャリジャリになるわで、あまり使うのが好きではなかった。
その点『緑ちゃん』の呪文はすごい。すぐにインクが乾く! 奥さんどうですか! いや通販じゃないけど。
おまけに髪を乾かすのも今まではドライヤーなんか無いし、乾いた布で何度も拭っては水気を絞り、絞っては拭いで、髪も痛むし風邪ひきそうで困っていたのだ。
この『緑ちゃん』さえあれば、面倒な手間が全くいらない! 奥さんすごい便利! 通販みたい!
呪文の便利さをひとしきり実感すると、次に気になったのは2つの呪文の違いだ。
『ここに遊べ』と『緑ちゃん』、同じ微風の呪文なのにどうして違いが出たのか。テオさんやユリアンに聞いてもわからなかった。
使えば使うほど私の疑問は大きくなる。
だって同じ口にするなら『緑ちゃん』より『ここに遊べ』の方がかっこいい。
どうして私が『ここに遊べ』の呪文で失敗したのか。どうすれば『ここに遊べ』の呪文でインクを乾かせるようになるのか。
私の知る人の中でその答えを持っていそうな人は、あの根暗なスペルクラフトマスターしかいなかった。
そうなると、私には大きな難関が待っていた。ローゼンシュティール教授と雑談するという難関だ。
ユリアンはよく自分の担当のギレス教授や他の教授とも楽しそうに話しているけど、私はまだこちらの常識もわからないし、あまり会話が広がることがない。社交下手ってほどでもないけど、今までは自分の仕事に手いっぱいでもあった。
そういう意味でただでさえハードルの高い雑談を、しかもあの陰険で人を人とも思わないローゼンシュティール教授相手にするというのは、私にとってはほぼ不可能に近いことだ。
けどやらなきゃいけない! かっこいい呪文のために! 妙な使命感に突き動かされ、私は燃えていた。
仕事中に雑談なんかしたことないのでタイミングがわからず、変に挙動不審だったのだろう。
私は教授の研究室で採点済みのレポートを仕分けしながら、チラチラと彼の横顔を何度か盗み見た。いつもは長い髪で埋もれる人形のような顔が、リボンで髪をまとめてあらわになっている。
「……何か用か?」
「は、はへ?」
無意識に緊張していたらしい。耳障りのいい声で問いかけられてギクリとした。
白い顔にバランスよく配置された青い目が不審げにこっちを見ている。
「さっきから物言いたげにしているだろう。何か言いたいことがあるのか?」
「え、ええと……」
「あるのか、無いのかはっきりしろ。私もそう暇じゃない」
「すすすすみませんっ。あの、聞きたいことがありまして……」
綺麗な顔が不機嫌そうに歪められ、本格的にお怒りになる前に洗いざらい吐いた。
「と、言うわけで、なんで2つの呪文でこんなに違うのか、知りたくて……」
一生懸命説明し終えて顔を上げ、思わずヒッと悲鳴をあげた。
ローゼンシュティール教授の顔はさっきよりも険しくなっている。もはや般若だ。整った顔しているのにそんなに顰めたらおじいさんになったときシワシワになっちゃわないんだろうか。
教授は忌々しげに舌打ちして、ダン! と拳を机に叩きつけた。
「ヒエッ!!? きょ、きょ教授?」
「『緑ちゃん』だと……!」
長い指の下でレポートがぐしゃっと握りしめられる。そのまま、ギッと青い目で睨みつけられた。
「使ったんだな?」
「へっ?!」
「使ったのか、『緑ちゃん』を!!!」
「ヒッ! す、すみません!!!!」
何がダメなのか訳がわからないまま、すかさず謝った。
教授は怒り心頭といった様子で両手で頭を掻き回し、せっかくの黒絹の髪を台無しにする。
「僕はあんな下品な呪文認めない! 洗練のカケラもない!!! 同じ民間呪文でもメルクーアの美しい韻律とは大違いだ! ネプトゥーンの粗野な呪文には鳥肌が立つ!!! 何が『緑ちゃん』だ!!!」
私はポカンと口を開けて教授を見つめた。
というか、私の目の前にいるのは本当にローゼンシュティール教授だろうか。子供みたいにジタバタして怒ってる。
「いいか、僕が教える限り、もう『緑ちゃん』は使うな!!! こうなったら何としても微風の呪文を探し出す!!!」
その日、私は教授の生徒たちには当たり前のルールを知った。
彼の前でネプトゥーン地方の民間呪文の話をしてはならない。
話そうものなら荒れ狂って手が付けられなくなる。
美しく完璧無比と言われるエメリヒ・ローゼンシュティール教授の稀有な欠点だった。
なんで緑ちゃんやねん。いや、書きたくなったから仕方ないんですよ!
詩については適当です。すみません。詩作の才能がないもので……。あと古文の勉強が得意じゃなかったので言葉遣いがおかしいかもです。これは言葉としておかしいよって感じだったら教えてください。