At159.合宿の成果
予想通り、3組が4組に勝った。1組が明日の決勝に進には、この3組に勝つ必要がある。
既に第1試合で負けている4組としては、のんびり1組に勝ってもらいたいと願っている。もし、この第2試合で1組が勝った場合、まだ、4組にも勝機は繋がる。その場合、最も短い時間で勝利したクラスが、決勝に進む事が出来る。
そんなことを4組が願っている事など、村正達が知るはずもない。それに、レベッカに、30分以内の決着を求められている。
「さて、みんな。」
試合前、ユウキが再度クラスメイトに声を掛ける。
「今日の日程はさっさと終わらせるわよ。なるべく私達の手の内を見せない。」
「面倒な事はなしってことだね。」
リリィが再確認する。その確認に、ユウキは軽く頷く。
「そう。先に3組とやれるのは幸運ね。ある意味で、全力を出せる。」
最も梃子摺るであろう相手が、一番最初になった。普通であれば、最後に回したいところ。前向きに捉えれば、自分達の情報を何一つ持たせずに戦える。そして、自分達は第1試合を見ていた。ハンデを貰ったも同然。
これが、決勝だったら、もっと入念に準備しただろう。だが、今日は予選日。1組らしい戦い方で勝ちに行くと決めた。それが、大将であるユウキの決断。
ユウキは、事前の作戦会議で、自分とリリィのポジションを入れ替えた。守りを強固な物にするのなら、イルミアとリリィのペアの方が良いと判断した。そして、ユウキ自身が前に出る事で、注目を集めようと言うのだ。特に、単純な奴程、この手に乗ってくると考えた。
「3組も、主力は前に出て来るはず。」
だから――。
「マサ君!」
「うん?」
「私と囮役。」
悪巧み満載の笑顔を見せられて、恐怖心を抱くが、逆らえまい。
「囮でも、身代わりでもなんなりと。」
「よろしい。」
完全に主従関係が成立している。みんなの目には、そう、映ったと言う。
「さあみんな、行くわよ!」
ユウキの掛け声に、クラスみんなが答える。
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予選第2試合。
ステージは第1試合と同じで森林ステージ。それぞれの旗の場所は2000m離れている。この距離をどう利用するか。それもまた見ものと言う物だ。
「じゃあ、私とマサ君がまず動く。それから暫くして、残りで追ってきて。」
細かい動きを攻撃、守りそれぞれで確認し合う。今回ユウキの立てた計画としては、3組が攻めてくる前に、決着を付けようとしている。
「森林ステージか・・・。」
「何か、あるの?」
「あ、いや、なんでもない。」
村正が、このステージに感じた不安。それは、魔法の相性だ。森林ステージは広大な森で構成されている。このステージで、最も大きな効果を発揮するのは、間違いなく生命の分野。
魔法を使うにしろ、使われるにしろ、村正としては出来ること、対処できることが限られてくる。
それは、ある種、ユウキの作戦の足を引っ張ることに繋がる。3組にも頭が回る学生は居る。ならば、自然を活用しないと言う考えは無い。これだけ広ければ、出来ることの幅はかなり広い。それが、村正に僅かながら不安を与えた。
「それでは!予選第2試合、スタートです!!」
開始の合図と同時に村正とユウキが走り出す。それを見届けたイルミアが直ぐに守備組に指示を出す。
「2人、旗を防御魔法で囲んで。」
イルミアの指示に直ぐに反応し、守りの体勢を気付く。
そして、イルミアは自信の魔法を使い、相手の出方を探る。
探知魔法、ファニネフシ。特定の範囲の地面に起きる変化を探る魔法。細かい事まで特定することは難しいのが難点である。但し、人や動物と言った、動きを伴う物の場合、その進行方向を感じる事が出来る。この魔法で、相手に備える事に集中する。
「・・・。」
リリィは、ずっと、地面にしゃがんだまま、地面に手のひらを当て、何かを考え込んでいる。
暫く地面に手を当て、何か納得した様子のリリィは立ち上がる。手の汚れを叩きながら残りの攻撃組に向かって、
「カロ、皆を連れて西側からユウキと紺野君を追って。」
「西側?」
リリィは頷き説明を始める。
「今、ユウキ達がここから1キロ先で様子見をしてるみたい。」
「様子見?」
試合が始まって約5分。今のところ目立った動きが無いと言う事は、3組も何か考えてると言う事。そして、既に行動を起こしているんじゃないかと考えたリリィは、大人数を動かす事で、3組を引きずり出す事にした。
「多分、今カロ達が大勢で動けば、向こうも無視できないはず。」
「でも、それってさ。」
「後で、ユウキに滅茶苦茶怒られるかな~。」
そっと、視線を逸らすリリィ。彼女の案は、ユウキとカロ達をそっくり入れ替える物。勝手にやって、ユウキに怒られないはずがない。
「後でなくても、私が怒るよ?」
「わあ、イルミー・・・。」
探知を一度切り上げたイルミアに会話を聞かれていた。
イルミアは、小さく息をつく。だが、リリィには、分かった。それは、イルミアがリリィの考えに乗った合図だと。
イルミアも、探知魔法に何も反応が無いのを見て、3組が何か考えてるのは容易に想像出来た。何より、3組には生命分野を得意にする魔法使いが居る。ユウキとの作戦ではそこを利用する算段だった。だが、それが崩れた時点で次へ移る必要がある。それが、ユウキと村正が前で様子見を行った理由。
イルミアは、探知魔法で探知中もずっとユウキと伝言魔法でやり取りをしていた。勿論、リリィの会話も全部聞こえていた。それをそのままユウキへ流していたのだ。
「ユウキもそれで了承したから。」
「よっし。」
軽くガッツポーズするリリィ。
改めてイルミアから指示が出る。
「残りの攻撃組は、西側から相手側へ。」
「分かった。3組と出くわしたらどうするの?」
問題はそこにあった。魔法の技能だけで言えば1組の方が上だ。だが、3組はそれを補う術を持っている。簡単に、対処して、とは言いずらい。下手に戦闘を行って、こちらがダメージを負っては意味がない。かと言って、無視して通れるほど甘くは無いのも分かっている。
勝負は反射神経の良さが決めるかも知れない。イルミアの頭に過ったそれは、すぐにリリィに伝わる。
「見えた時点で魔法をドン!」
「ど、どん?」
「幸い、森林ステージは、地面を弄り放題。地面に向かって魔法を放てば、それだけでも効果はあるよ。」
確かに、いきなり地面が爆発を起こせば、まず驚く。それが何度通用するか。そこが勝負の分かれ目となる。
「時間が無い。それでやろう。」
カロ達は、すぐに行動を起こす。リリィに言われた通り、西側を通り、3組の守る旗を狙いに行く。
それと同時に、村正とユウキも行動を再開した。そして、守備組は、改めて守りを固める。
攻撃組と、村正達が上手く動いてくれれば、後は時間の問題。イルミアは再度探知魔法を使用し、あたりを探る。そして、リリィは、この場で準備運動を始めた。リリィの視線の先には、3組の陣地がある。そこを見て居た。
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「なるほど、なるほど。やっぱり、あの2人が出て来た。」
「ユーリ?」
森林ステージ、3組の陣地から少し行ったところの木の上。そこに、ユーリとレンビスは居た。
彼女たちは、偵察部隊として1組の出方を伺っているのだ。3組の皆には、ユーリ達から、連絡があるまで動かないように指示をしてある。
1組の中で特に警戒すべき、ユウキと村正が行動を共にしている。単純に考えれば、向こうが攻めて来た、と捉える事が出来る。だが、それは、普通の場合。そんな単純な事、あのユウキが思いつくとは考えて居ない。ましてや、レベッカのクラスであれば尚更。
事前に、アイヒアにある程度注意すべき点は聞かされている。1組の行動には、全てに疑問を持てと。それが、最大限の防御になると。
ユーリとレンビスは、半分まで来たところで止まっている、ユウキと村正を見ている。突っ込んでこないところを見るあたり、3組を警戒しているのが良く分かる。
「さっきの試合を見てれば、私達が動かないのは不思議だからね。」
何かある。実際は何もなくても、そう思わせるだけで効果は意外と大きい。相手が自分を警戒する様なら尚更。そうすることで、相手を自発的に動かす事が出来る。
3組の考えは、1組より先に動くのは危険だと言う事。先に動いてしまうと、簡単に封じ込められ、打つ手がなくなってしまう。
「でもな~、ぶっ飛んでるのは、向こう側だし。」
「流石に考えすぎじゃない?」
硬く構えるユーリに対し、レンビスが大まかに状況を捕らえて行く。
対1組対策として抜擢されたユーリとレンビス。その理由はシンプルな物だった。一番面倒なユウキとの親交が最も深いから。ただそれだけだった。幸いだったのは、ユウキ達1組も、ユーリ達を警戒している点だった。
両者の思惑が、上手すぎるくらいに合致した。それは、あまりに滑らかすぎて、当の本人たちが気づかない程に・・・。
暫くして、3組の守りから伝言魔法が届く。
「どうやら、向こうが動きだしたみたいだよ。」
「あっちの2人は?」
「囮、だろうね。」
ユウキと村正のペアを見れば、誰だって慌てて対処に向かう。それをせずに静観して正解。ユーリはそう確信する。
すぐに、陣地に待たせているクラスメイトを動かす。
「私とレンビスはここで待機ね。」
ユウキと村正をスルーするのはあまりに危険が大きい。それよりも、他の学生なら、自分達のクラスでも対抗は出来る。ある程度、抜け穴を作った段階で一気に駆け抜けることも可能だからだ。
次の行動について、レンビスと細かく練っていくユーリ。真っ向勝負をしたところで、勝つのが難しいのは分かってる。なら、あえて抜け穴を作るかどうかだ。分かりやすい穴なら、簡単に罠だとバレる。それでは意味がない。一見、何も無いように見えて、実はこんな所にあった。それこそ、見落としで生まれてしまったような物だ。
丁度良いミス。矛盾しているとも取れるこれが、一番効果的だと考えたユーリは、必死に頭を回す。
考える事に集中しても、時間は止まっては居ない。今も、試合は進行中。
――ドーン!!
「もう来ちゃったか。」
「ううん。多分離れたところから魔法を放ってるんだと思う。」
離れたところで音がしてそちらに顔を向ける。最初の音がしてから、続けざまに魔法を放つ音が聞える。
ユーリは、1組と3組で魔法の戦闘が始まったと思った。そこは、冷静なレンビスが状況を見抜く。魔法が放たれているのは一方的だとすぐに分かった。
「多分、時間稼ぎじゃない?」
「ふーん、なるほど。役割を変更したか。」
囮が囮を止め、本命になったと察する。
ユーリはあえて、1組の囮に乗っかる事にした。それは、ユウキ達をより監視しやすくするためだった。
(今1組と打ち合ってる皆は、そのまま適度に反撃してて。なるべく、1組の子達をその場から動かさないように。)
それは、前進も後退もさせるな、と言う指示。下手に攻めすぎると、守りが固くなって旗を奪うのが難しくなる。逆に前進させすぎると、ユウキ達が動きかねない。向こうが出方を伺う時間を長くし、その間に活路を見出したい。
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試合会場の西側で1組と3組が魔法を撃ちあっている頃、村正とユウキはその反対側。東側に居た。
本来の目的は、強敵2人がいきなり現れた事で、3組が総出で掛かってくると思っていた。だが、事は簡単に運ばないのが世の常。
囮と本命の役割りを入れ替えることで、相手の出方を伺う。と言う流れを作った。
「さて、まさか、ここまで上手く嵌ってくれるとわね~。」
「で、本当の作戦はなんなのさ。」
今回もまた、ユウキによって裏の作戦が練られていた。今更、その事について、とやかく言う気はない。それに、今の口調からしても、イルミアやリリィは知っていたんだろう。
元々の作戦があって、その上に、別の作戦をいくつか乗せたんだと思う。さっき、皆を西側に向かわせたのも、その1つだと思う。
皆をわざわざ離したのにもきっと理由があるはず。
「もうちょっとしたら、イルミアから連絡が届くわ。それが攻撃開始の合図になる。」
リリィが地面に手を翳していたのは、これから行う攻撃の準備のためだった。その攻撃をよりスムーズに行いやすくするために、皆をあえて遠ざける必要があった。
そして、村正とユウキは、その為の中継の役割りを担っていた。
誰も、相手の守備陣が何をしているかなんて、試合の序盤で気にしない。ユウキは自分達の経験からそう考えた。故の短期決戦。自分達の守り側に目をつけられる前に、終わらせなくてはならないと。
「マサ君、魔法の最大射程何m?」
「最大射程?」
「そう。」
ユウキは自陣を向きながら村正に問いかける。
「魔法の種類やレベルによるよ。僕の場合、細かい作業を苦手とするから、遠くなる程、失敗しやすいし。レベル関係なしに。」
「ふん。」
今度は相手の陣地を向きながら頷くユウキ。それから、
「マサ君、ここからうちの陣地に向かって100m、高さ20m、その頂点に磁力を帯びさせてって、言ったら出来る?」
「え、まって、もう一回言って。」
いきなり言われ、戸惑う村正。
「こっから、1組の陣地に向かって距離100m、高さ20mの柱、その天辺に、磁力を帯びさせて欲しい。」
「ええ・・・。」
かなり難しい注文だった。この森の中で、距離を正確に測り、魔法を使うのはかなり難しい。とはいえ、距離100mは中距離魔法程度。学生が使用する遠距離魔法の最大が700mなので、無理難題ではない。
それでも、規模が大きい。
「簡単でしょう?」
「ま、やるけど。」
ここで出来ませんとか言ってみろ。この場で半殺しにされる。
「細かい位置の指定はイルミアが教えてくれる。イルミアから合図が来たら、私と同時に魔法を出して。」
「分かった。」
使用する魔法は大した物ではない。簡単な魔法を2つ使うだけ。
(ユウキ、紺野君お待たせ。)
イルミアからの伝言魔法が届く。準備が出来た合図だ。
(イルミア、私はどこに出せば良い?)
(その位置から相手に向かって500m。磁力強めで。)
「了解。」
え、遠くない?え、ユウキに対しての注文エグくない?普通に了解とか口にしてたけど。マジで?
てか、磁力強めって、なに?
「マサ君、私と同時に。」
「分かった。」
同じ頃、本陣に居る、イルミアとリリィも準備に取り掛かっていた。
「リリィ、本気でやるつもりなの?」
「そうだよ。これが一番手っ取り早いし。気付いた時には、もう遅いしね。」
無理矢理と言うか、無茶苦茶と言うか。そんな作戦を聞かされた守備陣のクラスメイト達は、あっけにとられる。
「でも、その間も守りは固めておいてね。」
「分かってるわ。そのかわり、失敗しないでよね。」
リリィは笑顔とピースで答える。
「じゃ、イルミー。攻撃開始。」
リリィの掛け声に合わせて、地面が小さく揺れ始める。その揺れに、1組の皆が下を向く。同時に、イルミアは、村正とユウキの魔法の設置点の細かい位置を指定する。そして、4人同時に同じ魔法を詠唱する。
「ドン・ランス!」
4本の岩の柱。そして、その天辺には、磁力を持たせる。
1組の陣地から、3組の近くまで4本の柱。中継ポイントが姿を現す。そして、その1本目の上に、リリィが立っている。
石柱の出現に西側に居た1組と3組の学生も揃って、それを見上げる。ユーリとレンビスもまた同じ。
ユーリは慌てて、守りを固める様に指示を出す。慌てた事で指示が大雑把になり、上手く伝わったか不明。
「じゃあ、行きますか。反発!」
ジャンプする要領で飛び上がると、リリィの身体は何かに弾かれたように飛んで行く。そのまま、東側、ユウキ達の居る方に向かって進んで行く。
「次、引き合い!」
2本目の柱はイルミアが設置した物。その磁場に向かって詠唱を行うと、リリィの身体は急速に引き寄せられる。
柱に着地すると、間髪入れずに次の詠唱。
「アポス!」
そして、次の柱へ。
アポスと、ピリフォリエを交互に使用し、3組の陣地まで一気に進んで行く。また、その速度も、徐々に上がっていく。それは、磁力の作用を使用したちょっとした飛行魔法だ。飛行魔法を使用することは出来なくても、他の魔法で同じ真似は出来るはず。そう考えて、浮かんだ作戦。問題は、誰がこれを実際に行うか。
ジャンプで移動すると言っても、アポスは、その場から弾きだされるのに等しい。その速度と力は体への負荷も大きい。目的の場所にしっかりと向くだけでも気力がいる。その上、石柱に向かって魔法を使うのだ。そんな真似が出来るのはリリィだけだった。
「3本目、ちょっと遠いな。」
距離は、石柱を経由するごとに遠くなる。それは、レベッカの案だった。
ある程度、力が付けば、経由地点の距離は伸ばした方が良いと。移動しているリリィ本人の力が大きくなるので、反発時の力も大きくなるからだ。
「ピリフォリエ!」
着地と同時に、4本目を見据え、すぐに飛び立つ。
「えいっ。ああ、ちょっと痺れて来た。」
4本目の次は目的地、3組の旗。最も難しいのが最後だ。最後はリリィが自身で磁場を設け、誘導しなくてはならない。
ある程度の位置は、事前に分かっている。後は自分の力量の問題。
「最後、ピリフォリエ。」
そして最後の石柱を飛び出す。高く放物線を描く様に飛びあがり、目的の場所を確認する。すぐに、魔法を放たないと、通り過ぎてしまい、せっかくの作戦が台無しになってしまう。
「見えた。あそこだ。」
距離がある。石柱の時とは違い、まだ磁場が無い。その状態で旗の位置に磁場を設け、さらに引き合いの詠唱をする。短い時間の中でやることが多い。
既に、3組も守りの体勢に入って居る。まだ、リリィの居場所が割れてないのが幸運だ。目的の場所目掛け、腕を伸ばす。
「マジ・コペディオ!」
着地点。3組の旗の位置を磁場にする。あとは、これまでの石柱の時と同じ。
「ピリフォリエ!!」
リリィの身体は旗に吸い寄せられるように進んで行く。
下では、高速で降って来るリリィ目掛け、問答無用で魔法を放つ3組の姿。その魔法を防御魔法で防ぐ。
体を起こし、着地の準備をする。
「たぁぁああああああ!!」
リリィの声が聞えたのと、同時に、旗の周りに激しい土煙が舞う。周りに居た学生は、顔を覆う。
煙が晴れかかった時、その中心には人影があった。
「はーた取った!」
リリィが手に取った旗を高く挙げる。それが確認された事で試合終了の合図が鳴る。
「そこまで。1組の勝利!」
予選第1試合を勝ち取り、次へ繋げる事が出来た1組。
作戦が上手く行ったリリィはその場に座り込む。余程体に答えたのか、疲労が目に見える。
「あ、もう1試合あるのか~。」
まだ今日の日程が終わって無い事に気づいたリリィは天を仰いだ。
次回At160.PDCA




