Ⅵ-魔装作成
ちょっと長くなりました。
イメージしたものをそのままカタチにするってやっぱり難しい・・・。
セリアが我が家の一員になってから2年の月日が経ち、俺は12歳になった。
雛達がこの世界にやってくるまで残り4年、その頃までに俺はどれくらい強くなれるだろうか。この世界に来た雛を自分の命を引き換えにすることなく守ることが出来るだろうか。
最近はずっとそんなことを考えてきた。
なので、最近は父親に剣の稽古をしてもらっている。
剣聖だけあってまだまだ及ばないが、自分の身を守れるくらいには強くなったと思う。だけど、まだ足りない。自分の身だけでは雛を守れない。セリアを守れない。あらゆる外敵から自分の仲間を、家族を守れるようになりたい。俺はそんな一心で剣を振る。
「ほら、また単調になってるぞ。もっと変化を加えろ。」
「そんなこと言っても、一度振った剣を戻すなんてことできないよ。父さん。」
「なにも戻せなんて言ってないだろう。それこそ自分から隙を与えてるようなもんだ。お前は目はいいから、相手の隙ばっかり狙おうとする。相手にしちゃ、思うツボなんだよ。真っ直ぐな剣が悪いとは言わないが、それだと相手に剣筋を読まれやすくなる。防がれるんだよ。」
「ふーん・・・。剣を変化・・・。」
(剣を変化・・・か。【付与魔法】でも使ってみるか。)
俺は、無詠唱で【付与魔法】で思いついた技を使う。
(【付与:炎】)
すると、自分の持っている刀身から赤い炎が吹き上がる。これによって相手を切ったときに焼き切ることになるので、血が吹き出さずに済むのではないだろうか?と考えている。
「・・・なんじゃそりゃ。」
「え?【付与魔法】」
「うーん・・・そうゆうことじゃないんだよなぁ・・・。まぁとりあえず、一回打ち込んでみろ。」
「分かった。」
俺は、父さんとの間合いを計り、タイミングを計る。
(5メートルくらいか・・・。よしっ!)
そして、瞬時に距離を詰める。その時間、わずか0.5秒。俺はこれを【縮地】と読んではいるが、成功しているかどうかはわからない。
近づいた瞬間、父さんに向かい、剣を下からすくい上げるように振る。
「まだ、遅いなぁ。12歳にしちゃ早いとは思うが。」
父さんはそう言って、俺の剣を叩き落すように剣を振ってきた。
キィンッ!
刃と刃が当たり、甲高い音を鳴らす。
すると、父さんの剣は俺の剣によって見事に切れていた。
父さんは、自分の持っている剣を見るとこう呟いた。
「・・・なるほどね。そうゆうことか。【付与魔法】ってやつはすごいな。鉄の剣が焼き切れたぞ。お前の考えた変化ってのはこうゆうことか。」
「切られたとき、どんな感じだった?」
「うーん、刃と刃が当たった感じはいつもと同じだったんだが、切れたときの感触はあんまりしなかったな。」
「そんな感じか・・・。うーん、この魔法は失敗かなぁ・・・。」
「どうしてだ?」
「これは、相手の剣を切って、相手の心もへし折るっていう感じにしたかったから。」
「・・・お前案外えぐいこと考えるな。でもそれは、自分の剣の性能に自信を持ってるやつだったら有効だと思うぞ。これは、確かに俺の剣だが、愛剣ってわけじゃないからな。」
「父さんの、愛剣は魔装のやつ?」
「そうだぞ、両手剣なんだがな。振り回しやすいんだよ。自分の魔力で創ったからかはわからねぇけど。」「魔装ってどうやって創るの?」
「ん?あぁ、そういやまだ創ってなかったか。お前の適正属性は炎でいいんだよな?」
「うん。」
「んじゃ、母さんのところいくか。あいつの方が詳しい。」
そういって、父さんは折れた剣を庭にある切り株に突き刺し、家の中に入っていった。
それを追うように俺も切り株に立てかけた後、家に入る。
「リアー。」
「はーい。なにかようー?」
奥の方から母親、コーネリアが小走りで出てくる。
父さんはコーネリアを愛称を込めてリアと読んでいるみたい。仲いいなちくしょうめ。
「ソウアに魔装のつくり方教えてやってくれ。俺は自分の魔装持ってくっから。」
「魔装?そういえばソウマは【魔装士】だったっけ?なら創れるわよね。ならついでに私のも持ってきて頂戴。おんなじ場所に置いたはずよね?」
「たしかそうだったな。でも、俺が持ってくるのはしんどいんだが・・・。作ったやつじゃないとめっちゃ重いし。」
「あ・な・た?」
「・・・へい。」
尻に引かれてんなぁ・・・。
「そんな顔しなくても、今日の夜相手してあげるわよ。」
「持ってくるわ!」
父さんは、一回の奥にある倉庫に走っていった。
父さん・・・単純。
「さて、父さんが帰ってくるまでに魔装のことを一通り教えておきましょうか。」
「あ、魔装のことだったらセリアも呼んだ方がいいんじゃない?」
「うーん、そうね。セリアちゃんも一緒にやりましょうか。セリアちゃーん!」
「はーい!ちょっと待ってくださーい!」
そうして、待つこと数秒、トタトタと走ってきたセリア。
「どうしたんですか?」
「魔装って持ってるかしら?」
「いえ、まだ創ってないですよ。」
「適正は調べたかしら?」
「一応はあるみたいです。」
「そう、なら良かったわ。今日は魔装を創りましょうか。」
「私に・・・出来るでしょうか?」
「適正はあるんでしょ?ならできるわよー。私や私の旦那ですらできたんだし。」
(剣聖とかと比べちゃダメだと思うんだが・・・。)
「まぁ、やるだけやってみましょ?ね?」
「・・・はい。」
「それじゃ、まずは魔装に関する知識のおさらいからね。」
そういって、母さんは魔装についての説明を始めた。
要点を並べるとこんな感じ。
・魔装には3種類あり、武装型、装備型、支援型の三種類。
・魔装は自信の適正魔力属性と同じ属性を持つ。
・魔装は属性により数が決まる。
・人族は適正魔力属性を一つしか持っていない為、基本は魔装は1つ。中には属性を二つや三つ持つ人もいる。
・魔装を創ったら、二度と変更はできない。
・魔装は自分の魔力内に収納することも出来る。(両親はめんどくさいので出したままだそうだ。)
・魔装には特殊能力が付くことがある。(これは知らなかった。)
・折れたりしたら、一度戻すことで再生が可能。
「さて、だいたいこんなものかしら?」
「特殊能力ってなに?」
ソウマがコーネリアに問う。
「そうね・・・私のについてるけど、私は支援型だからそんな大層なものじゃないわ。私のは範囲回復っていう能力。」
「範囲回復・・・誰かを起点にしてその周囲を回復できるの?」
「そうそう、そんな感じ。結構便利で頻繁に使ってたわ。味方しか回復しないし。その分魔力の消費がすごいことになってたけど。」
(それ、戦争とかで使ったらパワーバランスがえらいことになると思うんですけど・・・。)
「能力を使うのにも魔力つかうんですね。」
と、セリアが言う。
「そうね。そのおかげで、結構気絶してたわね。魔力枯渇で。」
(ほう・・・枯渇すると気絶するのか。覚えておこう。)
そんなことを思っていると、汗だくの父親が奥から両手剣と杖を抱えて必死になってる姿が見えた。
「父さん、大丈夫?」
「・・・・。」
「なるほど、喋る気力もないと。」
「あら、あなた。そんなに重く感じるのかしら?」
父さんは床に剣と杖を置いたあと、こういった。
「ふぅ・・・結構重いぞ。なんなら俺の剣持ってみるか?」
「汗だくになりたくないからやめとく。」
「ぬ、ぬぅ・・・・。」
母さんは自分の杖だけを右手にもって、くるくると回したあと、杖の下を地面につけた。
「さて、さっそくやってみましょうか。」
「何すればいいの?」
「最初に、二人共、適正魔力属性を測ってみましょうか。測ったことがあっても、念のためにね。」
(・・・これ、俺大丈夫かな?一応、隠蔽しておこう。)
【隠蔽】は、職業を選択した時に知らないあいだに追加されていたスキル。これで、俺はサブ職業の全部を隠すことができている。こういった、ステータスを測定する時なんかにこのスキルを使用することで測定結果に表示されない事が出来るスキルだ。これにより、俺は【全属性魔法】を【炎属性魔法】に変えることができる。
(今回は、炎だけど次は雷の魔装も作ってみたいなぁ・・・。)
「さて、まずはセリアちゃんから。」
「は、はい!」
そういって、母親が出した水晶に手を乗せると、水晶が緑色に光る。
「緑って事は風属性ね。んじゃ、次はソウマ。」
「了解。」
俺は、恐る恐る水晶に手を乗せると、赤色に光ったあと、微かに黄色に光った気がした。
「赤ね、ってことは・・・ん?黄色?炎と雷?」
「ソウマは2属性持ちなのか。良かったな。魔装が2個作れるぞ。」
(・・・あれぇ?なんで雷も出てるんだろ?)
そう思い、俺は偽装した、ステータス画面を開いてみる。
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名前:ソウマ・スヴェンテ 種族:人間
年齢:5歳 性別:男 LV:1
メイン職業:魔装士(魔装使用時にステータス補正15%)
サブ職業(隠蔽):剣聖(刀剣使用時にステータス補正5%)
賢者(魔法威力上昇、【叡智】スキル取得)
ウェポンマスター(武器使用時にステータス補正10%、【武装術】スキル取得)
錬金術師(【錬成】【精錬】【鑑定】スキル取得)
召喚士(【召喚魔法】【契約】スキル取得)
魔法剣士(刀剣使用時にステータス補正3%【付与魔法】取得)
銃使い(銃使用時にステータス補正3%)
武闘家(【徒手空拳】スキル時にステータス補正5%、【徒手空拳】スキル取得)
忍(忍法威力上昇、【忍法】スキル取得)
HP:1200/1200 MP:1500/1500
力:140
魔法力:150
物理防御力:110
魔法防御力:110
敏捷:150
運:100
スキル:【炎属性魔法】・【雷属性魔法】・【武装術】・【叡智】・【錬成】・
【精錬】・【鑑定】・【召喚魔法】・【契約】・【付与魔法】・
【徒手空拳】・【忍法】・【隠蔽】・【無詠唱】
加護:創造神ユリアの加護(経験値取得50%上昇、スキル習得率UP)
魔装:無し
契約:無し
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(あれぇ?雷も出てるぅ。なんでだろ?さっき次は雷とか思ったから?勝手に反映されたのかな・・?まぁいいや。2属性持ちも珍しいみたいだけどいるみたいだし。てか、なんでレベルが上がってないんだ?魔物倒さないとだめかな?)
「うちの子はすごいわね。あなた。」
「そうだな。ここまでとは思ってなかったぞ。まさか2属性持ちとは・・・。」
「今回は、炎属性だけ創るよ。雷は今度。」
(いきなり雷とか言われても、イメージがなぁ・・・。)
「そうね、今日いっぺんにやるのは魔力も足りないだろうし。」
「魔装創るのに魔力ってどれくらい必要なの?」
「うーん・・・だいたい200~300ってあたりかしら?私の時は500位持ってかれたけど。」
「俺も500だったな。」
(ってことは、勝手に命名するけど最上級魔装が500で上級魔装400、中級が300で下級が200ってところか。)
「ま、やってみましょ。」
「魔法陣とかっているの?」
「そうねぇ・・・使ったほうが楽ではあるわね。あなた書ける?」
「細かい作業が苦手なの知ってんだろ・・・。」
「あら、そうだったわ。裁縫なんててんでダメだものね。」
「わかってて聞いたろ!?」
「なんのことかしら?とりあえず、ちゃちゃっと書いちゃいましょ。」
そう言って、母さんは小さい紙2枚とペンと取り出すと魔法陣を紙に書きだした。
よく見ると、ペン先には魔力が宿っているように見える。あのペンは魔力を流すとインクが出る魔道具なのかもしれない。
魔道具とは物に直接魔法陣や魔法文字を刻み、魔力を流すことで役割を実行させるようにする、いわば便利ツールだ。魔力を注ぐだけなので魔法使いではなくとも使用できるというメリットがあり、魔法陣を改良することによって消費魔力も抑えることができる。
「さて、こんなもんでいいかしら。」
そう言って、母さんはペンをおき、紙を一枚ずつ俺とセリアに渡した。
「これが魔法陣・・・ん?」
魔法陣は大きな円とその内側に一回り小さな円があり、その間に魔法文字を書いていき、小さな円の内側に六芒星を刻んだあと真ん中に属性を魔法文字で刻むのだが、その文字体型は日本語のように見えなくもない。
思わず、その魔法文字を読み上げるソウマ。
「・・・我が求むは魔装。」
「「!?」」
「え?なに?」
両親が、いきなりこちらを振り向いたので、ビックリするソウマ。
「ソウマ、あなたそこの文字が読めるの?」
「え?多分そんなことが書いてるんじゃないかな?とは思うけど。あってた?」
「ちょっとまってね。」
そう言って、母親は再度紙を取り出し、大急ぎで魔法陣を書いていく。
完了までの時間30秒。
これは大雑把に書いたとしてもかなり早いほうだ。
「これ、ここの部分読める?」
母さんが書いた紙をソウマに見せると、一部分を指差し、言った。
母さんが、こちらに見せてきた魔法陣を見ると、真ん中には【重】と書いてあった。これはおそらくだが、重力魔法の魔法陣なのだろう。
指さしたところを見てみると、こう書かれていた。
「えっと・・・これは魔法の名前?【グラビティ・アロー】?」
「これは?」
そう言って、母さんは指さしたところを変える。
その部分は詠唱の一部のようだ。
「えぇー『その姿を弓矢へと変え、対象の重さを変えよ』?こんな感じ?」
「「・・・」」
(おや、黙ってしまった。)
「ソウマ、読めることは黙っていた方がいいわ。」
「え?どうして?」
「利用されかねないからよ。研究にね。」
「魔法陣の研究はそんなに進んでないんだよ。だから、魔法文字が読めるソウマは絶対に利用される。」
「え?えっと・・・じゃあ黙ってる。」
「うっかり口にしちゃダメよ?」
「それは、保証できないかもしれない。」
「絶対にダ・メ・よ?」
(怖いです。お母様。そんなに顔を近づけないでください!)
「い、いえっさー。」
「なら、いいわ。さて、続きをしましょうか。」
ケロッといつもの表情へと戻り、元に戻る母さん。
「さて、最初にセリアちゃんからやってみましょうか。」
「はい!」
「んじゃ、魔法陣に風をイメージしながら魔力を流してね。」
「はい。やってみます。」
セリアは目を閉じ、魔法陣が描かれた紙を胸の前で持つ。
すると、青い光がセリアの手から紙へと流れるのが見えた。
紙へ光が流れると、次に魔法陣に流れていく。青い光が緑色へと変化し、魔法陣が光りだした。
「それで、自分が使いたい武器や装備を頭に描いてね。」
「はい・・・。」
セリアは目を閉じたまま返事をする。
すると、紙が手から離れ、空に舞い上がるとかまいたちに切れたかのように細かく切り裂かれた。
紙の破片が空を舞いながら緑色の光を放ち、セリアの手ひらに集まりイメージした形へと変化する。
変化が完了すると、光が弾け飛び、魔装が完成した。
「これが・・・私の魔装。」
「セリアちゃんは弓をイメージしたのね。」
「はい。名前は『風竜の弓』です。」
「あら、いい名前じゃない。」
セリアが手に持つ弓は、全体を鮮やかな緑色になっており、竜をモチーフにした形の弓になっている。
実にいい弓だと俺は思う。
「さて、次はソウマの番ね。」
「さっき私が言ったとおりにやってみなさい。」
「分かった。」
手に紙を持ち、燃え盛る炎をイメージしながら魔力を流す。
セリアの時とは違い、手から赤い魔力のようなものが紙へと流れ、魔法陣に伝わる。
(結構魔力持ってかれるな・・・。確か、ここで武器をイメージだったな。もう決まっている。俺が求めるのは・・・。)
そう思いながら、目を閉じ武器の形や色などをイメージする。
すると、手から紙が離れ、地面に落ちる手前でピンと立つ。
そして、紙が縦に切れ二つに分かれると、共に徐々に紙が燃え始め、紙の形がイメージした武器と鞘へと変化する。
その形は少し反りが入った片刃の剣。そう、俺が望んだ武器は刀だ。
柄尻まで形が生成されると炎を纏ったまま俺の方へと近づいてくる。
刀の柄を握ると柄部分だけ炎は消え、刀身には炎を纏ったまま。イメージした姿が顕現する。
イメージしたのは、柄巻、柄に巻付けてあるのを紅緋に、柄本体を漆黒、鍔と柄頭、それと鎺は金色にしてみた。鍔の形は木瓜型と呼ばれる形に。刀身は鎬を紅緋にし刀身は漆黒にした。波紋は燃え盛る炎をイメージそして、鞘も漆黒をベースに紅緋で炎をイメージした模様が等間隔で並んで居る。
(うん。だいたいイメージしたとおりだ。魔力どれくらい減ったかな?うへぇ、800持ってかれてる。消費激しいなぁ・・・。)
「なんだ?それは。剣なのか?」
「これは、刀っていう剣の一種だよ。」
「・・・そんな薄っぺらい刀で戦えるのか?」
「大丈夫だよ。」
「なら、いいんだが・・・。」
抜き身で持った刀に魔力を流してみると、刀身に纏っている炎が青色へと変化した。
それを見たセリアはこう口を開いた。
「色が変わった・・・なるほどね。そんなことできるんだ。すごいね。ソウマ君の魔装。名前はもう決めてあるの?」
「ん?あぁ、そうだな・・・。」
うーん、名前か何にするかな。そうだ、ここは日本の神様の名前を借りよう。
「『焔刀・カグツチ』かな。」
こうして、俺はこの世界に来て初めての魔装を手に入れた。
(これで、守る為の力が一つ手に入った・・・。これで少なくとも、一人は守り通せるだろう。)
セリア、ソウマの魔装の顕現が終わるころには日が落ち始めていた。
「さて、そろそろご飯にしましょ。」
「そうだね。」
「あ、手伝います。」
「セリアちゃんは休んでていいわよ。今日いっぱい魔力使ったでしょ?」
「う・・・はい・・・。」
「明日からお願いね?」
「わかりました。」
そうして、家族みんなでご飯を食べ、風呂に入ったあと、自分の部屋に行きあとは寝るだけなのだが・・・。
「さて、夜は付き合ってくれるんだよな?」
「そうだったかしら?」
「おい!?」
「ふふ、冗談よ。」
「全く・・・そろそろ、二人も寝た頃だろう。」
「それもそうね・・・いらっしゃい、あなた。」
「リア・・・・。」
(隣の部屋でいきなりおっぱじめないでくれますかねぇ!?こちとらまだ12歳の子供なんですが!?これじゃ寝れる訳がないだろうがー!!)
両親の部屋はソウマの隣にあり、大きな声を出すと丸聞こえなので、肌と肌を重ね合っている両親の声は夜中まで響いていた。
今回もいかがだったでしょうか?
刀のイメージはすぐに沸いたんですけど、弓のイメージがなかなか浮かんでこず・・・。曖昧な表現になってしまっている気がする。
誤字・脱字などありましたら教えてください。
感想・ブクマ・レビューなどが力になりません。(嘘です。なります。)
※3/6 17:40分頃 ちょっと書き足しました。